大規模SAP導入プロジェクト -要件定義編2- 業務フローの分析

業務フローの分析

大規模SAP導入プロジェクトの要件定義編、その②です。

 

新プロジェクトは最初に行ったことは、現行業務の再確認でした。
今回のプロジェクトは、既に動いている基幹システムの5年ぶりのリプレースだったのですが、前回の構築時に作成された業務フローを解読するところから作業が始まりました。

 

解読作業は、以前の業務フローを今回PMが指定したフォーマットに移し直すというものです。その後、その書類を持ってユーザを訪問し、業務の変更点がないかなどをヒアリングします。

 

5年もたっていると、別の業務ができているので(例えば、ある機能を使って帳票を印刷した後に、それを用いて新たな報告書を作るなど)現状とどこが変わっているかを把握します。
さらに、新たな要望がないかを抽出しておき、新システムの売りとできそうなポイントを考えます。

 

例えば、今回のプロジェクトの場合は、ある報告書の作成にひじょうに時間がかかっていることが分かりました。
その作業は手作業で多くの計算をした上で作成されるのですが、それを自動化できれば…、ということをユーザから聞き、新システムで自動化することで業務効率の向上を図ることとなりました。

 

また、機能を増やすことばかりではなく、減らしたり、パッケージの標準機能に落とし込むことも重要な課題です。ある業務がなくなっていたり、頻度が低くなっている場合は、既存システムの機能を廃止・軽量化することを提案します。

 

利用頻度が低くとも、ユーザは保険をかけたがるので大体の場合は存続を希望されます。
そこをうまく調整したり、パッケージの標準機能を用いてアドオンプログラムをなくすことがSEの腕の見せ所です。

要件定義のポイント纏め

纏めますと、以下のようなことが要件定義での醍醐味です。

 

  1. 現在の業務内容を的確にヒアリングする。
  2. 新たな要件を抽出する。
  3. 不要な機能を削減する。

 

この工程は、交渉力や提案力が鍵になります。
当然、経験や知識がないとこれらのことができず、ユーザの言う事をホイホイ聞いて開発予算が膨らみ、プロジェクトが頓挫、もしくは構築後の保守・運用工程で悩むこととなります。

 

即ち、要件定義をいかにしてうまくこなすかに、後工程の運命が左右されると言えます。そして、この工程をバシッとこなせるSEはかなり希少です(本工程を担当するSEの単価が高い理由でもありますね)。

 

次回は、要件定義の内容を掘り下げ、細かな作業の進め方や成果物について説明します。

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