業界研究 半導体業界の動向・年収 大手企業を調査・比較

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ユビキタスコンピューティングという言葉をご存知でしょうか。

ユビキタスとは「どこにでもある」という意味であり、いつでも、どこでも、だれでもコンピューターの恩恵を受けることができると言うことです。

そのユビキタスコンピューティングの中核をなすのが半導体です。今回は我々の文明の反映を支える半導体業界の動向をご紹介します。

 

半導体業界の概要

半導体は、あらゆる電子装置に組み込まれています。

半導体と言う言葉を聞く機会も多くなり、すっかり身近な存在となりました。

しかし、一般的には「半導体」と聞くだけで、実態が見えないだけに、何か難しいものと思われがちです。

半導体とは一体どのようなものなのでしょうか?

 

すべての物質は、「導体」「半導体」「絶縁体」に分類されます。

導体は電気が流れる、絶縁体は電気が流れない、半導体は、導体、絶縁体の中間的な電気抵抗を持つ物質です。

こうした特性を持つ半導体を、材料にして作った電子回路部品の事を「半導体デパイス」と呼ばれています。

 

では、どのようなものに半導体は使われているのでしょう。

半導体の用途は本当に多岐に渡り、パソコン、携帯電話、液晶テレビ、自動車、ICカード、家電製品、ロボットなどに利用されています。

半導体産業は、誕生してわずか70年余、しかし今や世界では25兆円以上に達する一大マーケットに成長しています。

 

パソコン中心に発展してきた半導体産業も、90年代末頃から大きな転換期を迎え、携帯電話などの通信分野、デジタル家電など半導体分野にとって、新しいジャンルが次々開発され、市場を拡大してきました。

今後は、ナノテクノロジーの世界へと入ろうとしています。これが本格化した際には、さらに新しいジャンルの市場が広がることは確かでしょう。

 

日本では、一獲千金を狙う半導体ベンチャー企業が相次いで起業、多くの優秀なベンチャー企業を輩出しています。

これまでは海外メーカーが大半で、日本ではまったく企業として進出できなかった素地がありました。

 

半導体産業は、設備投資型産業と言われ、2000億円規模の資金が必要とされる分野です。こうした訳で、長い間ベンチャー企業を生み出す土壌はありませんでした。

しかし、ザインエレクトロ二クスのように、液晶向け半導体で、シェア7割を誇るなど大成功を収める企業が出始め、年商100億円を超すベンチャー企業が続々誕生し、最近では、ベンチャー企業を支援する動きも活発化しています。

日本の半導体産業は、製造装置や材料、その関連の部品を含めて、裾野が広くこうした分野で研究開発型のベンチャーが、数多く輩出されていると言うのが特徴と言えます。

 

今後半導体の重要性は増すばかりです。

ネットワークやモバイルの発達に伴い、必要とされる半導体の機能や数が、飛躍的に増大して来るからです。

特に注目されるのは、世界中がナノテクノロジー(10億分の1のものつくり)に巨額な研究開発費を投じていることです。

次世代半導体と言われる、ナノの世界が開ける時代は、もうすぐそこに迫っていると言えます。

 

ただ、最近の傾向としては、水平分業型の海外勢に、価格競争で苦戦を強いられているのが気がかりです。

実際、日立と三菱が共同出資したルネサスエレクトロ二クス(旧ルネサステクノロジ)はほぼ壊滅状態です。

ルネサスは早稲田大学政治経済学部出身の有名ブロガー イケダハヤト氏を輩出した有名企業です。それがいまやこのような状態になってしまうとは誰が想像できたでしょうか。

エルピーダメモリも国の支援無しでは成り立たなくなってしまい、最終的に外資系企業(米国)のマイクロン・テクノロジーの参加に入りました。

また、最近の話題ですと富士通とパナソニック半導体システムLSI(大規模集積回路)の設計・開発部門を統合する計画を打ち出すなど生き残りをかけた統廃合が進んでいます。

 

そんな半導体業界の平均年収は、650~750万円が相場となっています

実は、半導体業界の40代などの高い年齢層はそこそこ高い給料を貰っています。

大ピンチのルネサスエレクトロ二クスは中年層以上の給料が高く、これが経営の足を引っ張っているという現実もあります。

 

半導体企業

  • 東芝
  • ルネサスエレクトロ二クス
  • ローム
  • ソニー
  • パナソニック
  • シャープ
  • 富士通

 半導体企業の代表格

【東芝】

部門売上高1兆2494億円 部門営業利益914億円 平均年収801万円(42歳)

総合電機の大手で、NAND型フラッシュメモリーと、社会インフラが中心の企業です。

国内物が円安で低迷している中で、NANDが絶好調で、営業増益幅が大きく増加しています。

連結事業は、デジタルプロダクツ23、電子デバイス21、社会インフラ41、家庭電器10、その他5となっています。

出資会社に、二ューフレアテクノロジー、芝浦メカトロ二クス、トプコンがあります。

 

【ルネサスエレクトロニクス】

売上高7858億円 営業利益―232億円 平均年収669万円(44歳)

NECエレクトロニクスとルネサステクが統合した会社で、車載用マイコンでは世界トップです。

システムLSIが続落するなか、収益柱の車載用マイコンは、好調を維持、それにつれてアナログ半導体も堅調を保っています。

連結事業は、マイコン39、アナログ&パワー半導体30、システムオンチップ22、他9となっています。

現在完成ファンド傘下で経営再建中で、三菱電機、日立製作所、NEC、トヨタなどが出資しています。

 

【ローム】

売上高2924億円 営業利益―9.2億円 平均年収692万円(38歳)

カスタムLSIは首位を保っています。ダイオードなど半導体素子葉や抵抗器は有力視されています。

OKI半導体事業を買収し、半導体は好調、事業構造改革に取り組んでいます。

連結事業はLSI48、半導体素子34、他18となっています。100%子会社にラピスセミコンダクタがあります。

 

就職・転職希望者へのアドバイス

半導体業界は、今、生産のみを請け負うファウンドリー型など水平分業型が勢力を伸ばしています。

こうした回復基調にある半導体企業に就職・転職を目指す人は、正確な職務経歴書で、自分のアピールをすることが大切です。会社の求人に応募する時履歴書と並んで提出するのが職務経歴書です。

転職を希望する人は不可欠な書類です。書き方ひとつで、ライバルに差をつけることができる大切な書類です。

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