業界研究 天燃繊維業界の動向・年収 大手企業を調査・比較

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この記事では天燃繊維業界の概要や年収動向などを纏めています。

IT屋である私には縁遠い産業ですが、色々と調べてみるとかなり興味深かったため楽しみながら執筆することができました。

 

天燃繊維業界の概要

衣料に使われる天燃の繊維としては、植物の茎や葉から取り出した「麻、フラックス、ラミー」、羊の体表面の毛を切り取った「羊毛・ウール」綿「コットン」蚕が眉を形成する時に吐き出す「「シルク」などがあります。

天燃繊維は、このような植物、動物繊維のほか、石綿(アスベスト)のような鉱物繊維もあります。

天燃素材業界は、戦後の“ガチャマン景気”で、造るものは何でも売れた時代から、合成繊維の台頭で、需要が落ち込み、それに加えて和装の衰退で、消費は減退、国内需要は冷え込み、顧客が海外へシフトしています。

 

現在では、燃料価格の上昇による、コストアップや中国など発展途上国の追い上げで、紡績業を取り巻く環境は厳しい状況と言えます。

こうした予想以上の厳しい環境に、国内設備投資を縮小したり、海外展開への対応や物流費、販売管理費の削減などを実施してきました。

これまで紡績が持っていた商品選択権、価格決定権が、今は消費者に近い最終段階に移り、紡績業は非常に苦しい立場にあると言えましょう。

 

そうした実情に、紡績各社の事業内容は、年々多角化しており、二次製品や、産業資材などを中心に資本投入する傾向にあります。

紡績部門は縮小され、繊維事業化比率も低下してきているは確かです。今後の展開としては、独自の素材・機能を開発し、オリジナルの糸開発に重点を置き、それをベースに、高級感のある、婦人服を提案することが重要な課題と言えましょう。

 

またオリジナルの糸開発をベースに、織物、ジャージ、製品や半製品の後加工まで、カラーコーディネートを打ち出し、ブランド力を高めていくことも大切でしょう。

天燃繊維業界の平均年収は、相当の格差があり、800万円台があるかと思えば400万円台の企業もあり、平均して500万~700万円と言うところでしょう。

 

主な紡績企業群

  • 東洋紡
  • 日清紡
  • 倉敷紡績ホールディングス
  • セーレン
  • ユニチカ
  • ダイワボウホールディングス
  • 敷紡
  • 富士紡ホールディングス
  • 東邦テナックス
  • 日東紡ホールディングス
  • オーミケンシ
  • 片倉工業
  • 日本毛織

 

天燃繊維大手企業群

【倉敷紡績】

繊維売上高814億円 営業利益27億円 平均年収504万円(40歳)

綿紡大手で、自動車内装材や、建材など非繊維も拡大傾向にあります。不動産屋バイオ事業のも積極的に取り組んでいます。

繊維は、タイ生産拠点が完全に復旧、内外の不採算部門を改善、営業益が復調の兆しが見え始めたと言えましょう。

海外では、インドネシア国内販売を強化するなど、海外維維事業が伸展の兆しを見せ始めています。

連結事業は、繊維55、化成品27、不動産活用4,工作機械4、エレクトロ二クス3、他7となっています。

 

【ダイワボウホールディングス】

繊維売上高553億円 営業利益59億円 平均年収816万(59歳)

ダイワボウ情報システムを子会社化し、IT関連部門に進出、着実に実績を積み上げています。

繊維の方は、機能性繊維を強化し、本格的な生産に取り組み、柱商品として今後の展開を期しているようです。

衣料の方は、円安と海外人件費の上昇傾向で、じり貧状態が続いています。

主力となったIT部門は、設備投資も本格化し、回復基調にあります。

ジャカルタ近郊の縫製拠点は、衣料関連の付加価値商品にシフトし、堅調さを保っています。連結事業は、ITインフラ流通86、化合繊・機能資材7、衣料品・生活資材4,工作・自動機械2、その他1となっています。

 

【日本毛織】

繊維売上高420億円 営業利益53億円 平均年収480万円(45歳)

羊毛紡績の大手ですが、現在の利益の中心は、商業施設賃貸、スポーツ施設、介護施設売電などとなっています。

売り糸は、中国やマレーシヤ製品を一元販売化しています。海外生地販売は、中國に拠点を置き、中心としているようです。

国内でも衣料繊維は一元化しているのが特徴的です。連結事業は、衣料繊維43、資材14、エンジニアリング7、開発9、コミュニティサービス20、生活流通7となっています。

 

就職・転職へのアドバイス

天燃繊維業界は、これまで供給過剰で、長い不況に耐えてきました。しかし業界全体の構造改革も進み、現在上向いていると言えましょう。

企業は、長い不況を乗り切るため、大半の企業が、多角経営にかじ取りを切っています。繊維だけでなく、リゾート、太陽光発電、不動産など多角的な経営が目立っています。

したがって、繊維分野だけでなく、各業種で採用する傾向があり、どの部門でも適用できる人材確保を目指しています。

繊維産業を目指す人は、その企業が現在どのような多角経営を行っているか、リサーチが必要になります。

 

就職・転職はこうした事前の企業情報を収集することが、大切と言えましょう。こうした事前の調査は、繊維に限らず必要ですが、就職・転職を希望している人は、自分がどの分野に向いているのか、得意なのか、自己分析が大切です。

そして自分の将来へのビジョンを明確化することが必要です。面接ではこのことを必ず聞かれますから。

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