海外・外資系の人の転職感覚 ヒアリングやLinkedInから見た現状

3335

海外の人や外資系勤務の人は何度も転職する傾向があります。

日本人からすると信じられないことですが、外国の方や外資系の人にヒアリングしたり、LinkedInの使われ方を見た結果から現状を考えてみました。

 

私たち日本人の就業感覚

日本人は終身雇用が根付いており、一生を一つの会社で終えることがほとんどです。

勤めておられる年配の方もそうですし、若者もそう考えている人がほとんどです。

私も新卒で就職活動をしていた時は通信キャリアや電力会社など「一生働ける安定した会社に入りたい」と思っていました(人生の歯車は狂い2回転職しましたが)。

有名大学のかなりできる友人すらも、

「一生物だしね。しっかり選ばないとね」

と言って東京にある大手家電メーカーに入社しました。

こんな優秀な人でも終身雇用という形態を望むのか…、とかなり驚きました。

自分で企業を起こしてもやっていけそうな人でもこのような発言をしますので、日本人の終身雇用感覚は相当強いようです。

(なお、この友人は、自分の部署が売られてしまい、嫌気がさしてベンチャー企業に転職しました。皮肉なものです…)

 

なんで君は転職しないの?

海外で働く人や外資系勤務の人はこの限りではなく、特に前者は「転職して当たり前」という感覚の人がほとんどです。

実は最近英会話学校に通い出したのですが、そこで色々な海外の先生と話をしました。

英会話学校の先生は大部分がテンポラリで先生をしているだけで、他に本業の仕事を持っている、若しくは辞めた後に別のことをする、と考えている人がほとんどです。

たまたまですが、私が通っている英会話学校はなぜかIT系の本業・副業をしている人が多く、WEBシステム屋やグラフィッカーばかりでした。在宅でできる点がやはり強みなのでしょう。

専業で英会話講師をしている人は、かなりの高齢(50~60代)か、その英会話学校でそれなりのポジションにいる人くらいでした。

 

ある先生と仕事の話になりましたが、海外では仕事をどんどん変えてキャリアを積んでいくことが一般的だそうです。

私が、今の会社にずっといたいと思っている、と話すと、

「なんで君は転職しないの? 転職しないと経験が積めないじゃないか」

と不思議そうに問われました。

色々な会社の色々な業務を経験することでキャリアが形成され、市場評価される。それが海外の人の感覚のようです(なお、話をした人は欧米の人です)。

 

「とりあえず転職せよ」という意味ではない

ただ、これは「無為に転職せよ」ということではありません。

「市場で評価されるような仕事ができるポジションを探して転職していけ」というものです。

仕事の質が落ちるところに移ってもそれは意味はなく、常に高みに近づけるようなところを探して転職していけ、ということだそうです。すぐに見つからなければ当然留まります。

自分探しをするかのようにすぐ仕事を変えることは当然NGであり、自分のキャリアをしっかり計画してそれを達成できる環境に移っていけ、ということです。

 

なお、米国は「自由の国」と言われていますが、転落した人にとってはかなり厳しい国です。

人生のやり直しについては、実は日本の方がまだききます。米国は一度転落して底辺に落ちキャリアが積めなくなった人は、なかなか這いあがることができません。

ということで、外人は「転職して当然」なのですが、「キャリアを考えて、転職によりそれを高めることができるかどうか」をしっかり考えています。

 

外資系の人は日本人と海外ネイティブの中間

日本人で外資系に就職している人の転職感覚は、日本人と海外ネイティブのちょうど中間くらいのように見えました。

外人ほど転職に積極的ではなく、転職はするにせよ、ある程度長い期間働くものと考えている人が多いです。

私が実際に会った人でも、経験している会社はせいぜい2、3社です。外資系の人事担当の人にも「数年でポンポン転職する人は厳しくチェックする」という人は多いようです。

今はもうありませんが「ニートからのキャリアップ」という外資系企業を渡り歩いた元ニートの方の転職体験ブログがありましたが、そこでも外資系の人事マネージャーの方に、短い頻度で転職した理由を問われていました。やはり、目がいくところなのでしょう。

1社で終身雇用、とまではいきませんが、1、2回は変わるくらいの気概で勤めているように思います。外資系の人は経験値的に容易に変わることができる、という強みもあるのかも知れませんが。

私の会社も外資系出身の人と日系出身の人が混じって仕事をしていますが、基本的には前者の方が優秀に見えます。

 

LinkedInから見た現状

最近、私の会社にも多くの海外の方が中途入社しています。

試しに、10人くらいを選んで名前をGoogleで検索してみたのですが…

全員の名前でLinkedInのアカウントがHITしました

皆さん、プロフィールにこれまでの経歴を書いているのですが、ほとんどの方が3社以上の経験を持っていました。

傾向としては、3年~5年くらいで会社を変わっているケースが大きかったです。

特徴として、転職する度にポジション(職位や立場)か、在籍企業のランクが上がっていました。これが、「市場で評価されるような仕事ができるポジションを探して転職する」ということなのでしょう。

わざわざ日系のわが社に来た理由は、ポジションやサラリーが関係していると思います(どちらも高いものを提示して採用していますので)。

LinkedInはスカウトやエージェントも見ていると思いますので、海外の方はこうやって自分のキャリアを広く公開し、上を目指していくのだと思います。Facebookも同様の用途で使われますが、どちらかというとLinkedInの方が主流に見えました。

 

今後日本はどうなるか

海外や外資系の人は日本人とは大分違う感覚で転職を捉えているように思いました。

では、日本もこうなるかと言えば当面はそうはならないと思います。

国や雇う会社側の意識が依然として「転職は異端」と見ているように思います。「雇用の流動化」と口では言いますが、まだまだ実態が追い付いていません。

IT系は転職が活発ですが、普通の会社は中途採用をしない方がまだまだ圧倒的に多いですし、数十年はこの傾向は変わらないのではないかと思います。

ただ、かつてと比べると転職する人自体は増えています。

そして、そこに人生を大きく変えるチャンスは確実に存在しているので、転職という選択肢があること自体は意識しておいた方が良いでしょう。

私も最初に会社が大赤字になり倒産しかけた時は、お先真っ暗に感じて何日も眠れなかったり、吐き気に襲われたりしましたが、「転職」という選択肢があり、それが未来を広げてくれることを知った今では、どんな辛い目にあっても悲観することがなくなりました。

転職サイト・エージェントの選び方を徹底検証!

転職サイト ランキング

管理人が実際の転職を通じて学んだ転職サイトの選び方とおすすめのエージェントを紹介しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です