銀行業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

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銀行業界は、新卒者、転職者どちらにも非常に人気の高い業界のひとつです。

「学生が就職したい人気企業ランキング」などでは、毎年のように銀行、証券会社、保険会社といった金融系の企業が上位を占めてきます。

安定性や高収入を得ることができるだけでなく、自己成長もできる職場と考えて就職、転職しようとする人が多いようです。

ここでは、そんな人気の銀行業界の動向と転職・就職活動に役立つ情報を紹介していきます。

銀行業界の基本情報

銀行には、主に「預金」と「貸出」、そして「為替」という機能があります。

顧客から「預金」を待つめて、それを元手に必要とする企業に「貸出」を行って金利を得るのが基本的な業務のひとつです。

銀行は、貸出などの運用で適用される「運用金利」を、預金などに適用される「調達金利」よりも高く設定することで利潤を確保しています。

もうひとつ「為替」という機能がありますが、これは現金と直接やり取りすることなく、企業が決済を行えるようにする仕組みです。

ガスや水道代の支払いの口座振替などは、為替業務のひとつです。

 

銀行の収益の大半を占めているのが、一般的に融資と呼ばれている「貸出」から得る利潤になります。

例えば、三菱東京UFJ銀行の2016年3月期第2四半期のIR情報によると、連結業務粗利益が2兆1,091億円に対し、資金利益が1兆0,763億円(51%)となっています。

資金利益は、貸出金についてくる利息や手持ちの有価証券がもたらす利息・配当金などを合算したものになりますので、銀行は、収益の大半を貸出もしくは融資から得ているということが分かります。

 

銀行業界は、バブル崩壊後の不良債権処理や大型の金融グループ間での再編・合併を経て、落ち着いた時期がありましたが、2008年に起きたリーマン・ショックによって日本の株価が大きな影響を受け、各行とも有価証券評価損が発生してしまい、メガバンクを中心に巨額赤字を計上する事態に発展してしまいました。

2011年頃からは国債価格の上昇などもあり、業界全体の業績は回復傾向にあります。

銀行業界の市場規模は、2013年7月~14年6月の決算において21兆9,352億円、経常利益は6兆5,004億円、平均勤続年数は16.2年、平均年齢は39.7歳、平均年収は641万円となっています。

銀行業界 ~今後の展望~

銀行業界の今後の動向を語る上でポイントになるのが、『他行との差別化』と『海外進出』です。

『他行との差別化』

今後、さらなる成長が見込まれているメディカル、介護、福祉といった医療関連事業や自然エネルギーや新資源の開発に取り組んでいるエネルギー事業から、融資を求められることも多くなると予想されています。

そこで重要になるのが、法人向けサービスに対する「融資」の差別化です。

銀行業界は、一定のリスクを背負うことも覚悟のうえで新興事業に投資していくことが求められます。

銀行によっては、新興事業を積極的に促進しつつも、リスクを減らすための融資の方法として、「ノンリコースローン」や「プロジェクトファイナンス」といった新たな手法を取り入れているところもあります。

『海外進出』

海外に拠点を移すメーカーが増えていく中で、銀行業界もグローバル化に対応する必要性がますます高まってきています。

すでに、メガバンクをはじめとする各行は海外展開を始めており、2013年には三井住友銀行がインドネシア中堅銀行BTPNに出資し筆頭株主になっていますし、2015年には三菱東京UFJ銀行がタイのアユタヤ銀行を買収するなど、メガバンクと東南アジアの現地法人の提携が活発になってきています。

また、三重県津市に本店を置く地方銀行の百五銀行が2013年に地方銀行として初めてブラジル銀行と提携し、現在も中国やタイ、ベトナム、インドネシアなどの金融機関と連携するなどして、海外ネットワークを拡大しています。

今後も、メガバンクだけでなく地方銀行もグローバル化が進んでいくと思われます。

銀行業界の企業一覧

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ
  • 三井住友フィナンシャルグループ
  • みずほフィナンシャルグループ
  • 三井住友トラスト・ホールディングス
  • りそなホールディングス
  • 新生銀行
  • 横浜銀行
  • ふくおかフィナンシャルグループ
  • 北洋銀行
  • 静岡銀行

銀行業界を代表する企業の基本情報

【三菱UFJフィナンシャル・グループ】

三菱UFJフィナンシャル・グループは国内最大の金融グループで、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJニコスなど主要金融分野でトップクラスの企業が一体となって、さまざまな金融サービスを提供しています。

また、アメリカ・ニューヨークに拠点を置く世界的な金融機関グループの「モルガン・スタンレー」と戦略的提携を結んでいます。

基本情報

  • 売上高:5兆6,384億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:1兆7,130億円(2015年3月実績)
  • 店舗数:東日本545店舗、中部223店舗、西日本325店舗
  • 平均勤続年数:15.9年
  • 平均年齢:40.0歳
  • 平均年収:1,113万円

【三井住友フィナンシャルグループ】

三井住友フィナンシャルグループは国内第2位の規模を誇る金融グループで、三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カード、日本総研などの企業を抱えています。

収益力は大手銀行グループの中でもトップクラスを誇っています。

基本情報

  • 売上高:4兆8,512億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:1兆3,211億円(2015年3月実績)
  • 店舗数:国内441店舗、海外17店舗(三井住友銀行)
  • 平均勤続年数:15.7年
  • 平均年齢:40.1歳
  • 平均年収:1,251万円

【みずほフィナンシャルグループ】

みずほフィナンシャルグループは傘下にみずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券を抱え、銀行、信託、証券、そしてアセットマネジメント、リサーチ&コンサルティングを一体化した総合金融コンサルティンググループとして金融サービスを提供しています。

上場企業に占める取引先数が約7割と、強い顧客基盤を持っているのが特徴です。

基本情報

  • 売上高:3兆1,802億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:1兆0,108億円(2015年3月実績)
  • 店舗数:47都道府県に約800店舗(みずほ銀行)
  • 平均勤続年数:16.7年
  • 平均年齢:40.0歳
  • 平均年収:947万円

転職・就職へのアドバイス

銀行業界に就職する際に評価されるスキルについて、いくつか紹介していきたいと思います。

【財務分析経験】

コーポレイトファイナンス系の業務につくことを考えているのであれば、財務分析の経験は必須です。

以前の会社で、財務を担当し資金調達に従事していた、企画部門で予実管理をしており、定量的に数字を分析してきた、といった経験がある方は評価の対象となります。

【法人営業経験】

法人営業業務や顧客との折衝の経験などは、異業種からの転職でも評価される分野になります。

【経営企画・業務企画経験】

計数管理や海外進出の企画、マーケティング企画といった企画経験がある方は、銀行でも経営企画や事務企画、業務企画と活躍できる場があるため評価の対象になります。

こうした経歴を持っている方は、銀行への転職を狙ってみてもいいかもしれません。

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