建設業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

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建設業界は20年以上の建設不況を超え、ようやく明るい兆しが見え始めてきています。

2020年の東京オリンピック関連の建設・インフラ整備、今世紀最大級の民間プロジェクト「リニア新幹線」の建設などが控えており、建設業界は大規模な事業が目白押しといった状況です。

ここでは、そんな建設業界の動向や転職や就職を考えている方に対するアドバイスを紹介していきます。

建設業界の基本情報

建設業界は、全国の道路や港湾、ダムなど大規模な公共事業から、民間のマンションや住宅建設などを請け負っています。

建設業界は典型的なピラミッド構造で、頂点に売上高が1兆円を超す「スーパーゼネコン」と称される建設大手5社(大林組、大成建設、鹿島建設、清水建設、竹中工務店)が君臨し、その下に全国展開している大手ゼネコンが50社ほど、さらにその下に地方ゼネコンが約2万2,000社、施工実績のある業者が20万社近くあります。

1990年代のバブル崩壊、2008年のリーマンショックの影響で、民間だけでなく公共事業も激減し、過剰人員を長らく抱えていたゼネコン各社でしたが、ここにきて建設業界に潮目が変わってきています。

2012年に安倍政権が誕生してから、国土強靱化(ナショナル・レジリエンス)などの政策の恩恵を受けて業績が上向き始めています。

さらに、2020年の東京オリンピック開催が決定したことで、鉄道網や高速道路網といったインフラ整備が加速すると考えられており、これにより建設業界は4,745億円の経済波及効果があるという試算が出ています。

ただ、五輪開催と東日本大震災の復興事業が重なったため、建設業界全体で深刻な人手不足が起きています。

建設業界の市場規模は、2013年7月~14年6月の決算において15兆1,956億円、経常利益は4,452億円、平均勤続年数は17.6年、平均年齢は43.9歳、平均年収は638万円となっています。

建設業界 ~今後の展望~

建設業界の今後を語る上でキーワードになるのは、『海外展開』です。社団法人海外建設協会によると、2014年度の海外建設受注実績は1,987件、1兆8,153億円となっています。

2010年度の実績が1,674件、9,072億円でしたので、この4年間で2倍近く伸びていることになります。

また、受注先の地域を見てみると、アジア地域の受注が最も多く、1,475件、1兆2,296億円で受注数は全体の74%、受注額は68%を占めています。

 

海外展開の事例としては、2009年に清水建設と西松建設がマレーシア政府から水道トンネルの掘削工事を、総額約400億円で受注しています。

この水道インフラ工事は、日本政府の支援プロジェクトとしてはアジア最大規模の工事になったため注目を集めました。

また、鹿島建設は2007年に、新たな世界金融ハブとして建設される「マリーナベイ金融センター」を約438億円で受注、さらに2010年7月には総額760億円規模の高級ホテルなどを竣工しています。

海外事業を積極的に展開しているのはスーパーゼネコンだけではありません。

積水ハウス、大和ハウス工業といった住宅メーカーも海外展開してきています。

例えば、積水ハウスは中国、米国、オーストラリアに相次いで進出、大和ハウス工業もベトナムにおける工業団地開発事業に参画するなど、新興国の建設事業に積極的に乗り出しています。

建設業界の企業一覧

  • 大林組
  • 大成建設
  • 鹿島建設
  • 清水建設
  • 大東建託
  • 竹中工務店
  • 長谷工コーポレーション
  • 戸田建設
  • 前田建設工業
  • 三井住友建設

建設業界を代表する企業の基本情報

【大林組】

大林組は、大阪城などの歴史的建造物をはじめ、六本木ヒルズ、東京スカイツリー(R)など、時代のシンボルとなる建物を数多く手掛け、新たな歴史を切り開いてきたスーパーゼネコンです。

建設業界の中ではいち早く海外進出を果たし、現在は北米、アジア、オセアニアなどの地域において数多くのプロジェクトに参画しています。

基本情報

  • 売上高:1兆7,739億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:599億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:17.4年
  • 平均年齢:42.4歳
  • 平均年収:890万円

【大成建設】

140年の歴史を持つ大成建設は、日本各地・世界各国で数々の国家的プロジェクトやランドマークの建設に携わってきており、「地図に残る仕事」を数多くしてきました。

例えば、東京都第一本庁舎、東京証券取引所ビル、ザ・ペニンシュラ東京、恵比寿ガーデンプレイス、横浜ベイブリッジなどがあります。

基本情報

  • 売上高:1兆5,732億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:744億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:19.0年
  • 平均年齢:42.9歳
  • 平均年収:891万円

【鹿島建設】

スーパーゼネコンの一角・鹿島建設は、超高層ビルの先駆けとして知られる霞が関ビルを初め、六本木ヒルズやグラントウキョウといった日本を代表する高層建築物の建設に携わっています。

また、東京駅丸の内駅舎の保存・復原や、姫路城大天守の保存修理工事など歴史的構造物の保存・継承にも力を入れています。

基本情報

  • 売上高:1兆6,936億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:213億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:18.5年
  • 平均年齢:43.7歳
  • 平均年収:891万円

転職・就職へのアドバイス

近年は、東日本大震災の復興支援事業、民間の設備投資の増加に加え、安倍政権が進める「国土強靭化」を達成するために行われている公共事業投資によって、建設業界の業績は上向きになってきています。

さらに2020年の東京オリンピック開催が決定したこと、リニア新幹線の超巨大工事などがあるため、建設業界は今後数年間、安定した成長が見込まれています。

五輪特需、リニア特需といった建設業界にプラスのニュースが多い昨今ですが、そんな建設業界を悩ませているのが深刻な人材不足です。

現場で働く技能労働者や技術者、施工管理技士は減少しているため、技術や経験を持つ人材が求められています。例えば、大手ゼネコンの一角・大成建設は4~5年後を見据えて新卒採用を増やしています。

では、建設業界への転職・就職をどうすれば成功させることができるでしょうか?

ひとつのポイントは、建設業界に関連する資格や免許の取得を努力することです。

例えば、建築士、建築施工管理技士、土木施工管理技士は採用の際の評価対象になります。

そして、資格がある場合にはどんな経験・実績があるかもしっかりと説明できるようにしておくことが大切です。

最後に、転職や就職を成功させるための基本になりますが、やはり自分の持っているスキルと経験を持ってして、どのように会社に貢献するのか、具体的に説明できることが重要なポイントになってくるでしょう。

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