清涼飲料業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

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毎年リニューアルなどのデザイン変更も含めると2,000ほどの新商品が出されているという清涼飲料業界。

しかし、ヒットするのは1000品投入された新商品のうち、3品程度しかないという非常に厳しい世界です。

今回は、激しい商品開発競争が行われている清涼飲料水業界の現状と今後の動向、さらに転職・就職活動に役立つ情報を紹介していきます。

清涼飲料業界の基本情報

清涼飲料業界は、炭酸飲料やコーヒー、お茶、ミネラルウォーターなどの製造・販売に携わっている産業です。

清涼飲料業界に属する企業の中でも、サントリー、アサヒ、キリンなどのビール系、コカ・コーラや伊藤園といった清涼飲料専業系などに分けることができます。

この業界で売り上げを伸ばしているのは、お茶やミネラルウォーター、特定保健用食品(トクホ)飲料、野菜系飲料です。

 

逆に、売り上げが減少傾向にあるのが、コーラやサイダーといった炭酸飲料です。

背景にあるのは健康意識の向上で、今後も各社がトクホ飲料などでヒット商品を生み出すために新商品を続々とリリースしていくことが考えられています。

清涼飲料業界の市場規模は、2013年7月~14年6月の決算において4兆3750億円、経常利益は1兆3448億円、平均勤続年数は15.6年、平均年齢は41.2歳、そして、平均年収は767万円となっています。

清涼飲料業界 ~今後の展望~

清涼飲料業界の今後の展望として注目されているのが、『海外での事業展開』です。

清涼飲料業界各社が海外での事業展開に積極的に取り組んでいる理由は、国内での成長が鈍化してきていることに加え、プライベートブランド(PB)商品やコンビニコーヒーの影響で競争が激化していることが挙げられます。

コーヒー缶と変わらない値段で、ドリップコーヒーを飲めるとあって、コンビニコーヒーは売り上げを伸ばしていますし、PB商品の価格帯の安さに押され、飲料業界各社の収益力が低下しています。

 

こうした動向を受けて、多くの企業が国外での事業展開を模索しています。

業界最大手のサントリーHDは、成長が見込める海外での売上比率を現在の3割から5割に引き上げ、2020年までに売上高を2兆円に倍増する目標を掲げています。

この目標を達成するため、各国の飲料市場で、すでにブランドが確立している製品を有する企業を買収したり、現地企業に出資したりして海外での事業の拡大を目指しています。

サントリー食品は、2009年にオレンジ炭酸飲料「オランジーナ」を展開するフランスの飲料大手オランジーナ・シュウェップス・グループを買収しました。

また、2014年には、イギリスの製薬大手グラクソ・スミスクライン社から、スポーツ飲料・栄養飲料で英国シェア1位の「ルコゼード」と、果汁飲料4位の「ライビーナ」の事業を譲り受けています。

サントリーは、これらのブランドを軸に東南アジアなどの市場でシェアを拡大することを目指していますが、アサヒグループHDやキリンHDも東南アジアで合併・買収を展開していますので、清涼飲料業界もますますグローバル化が進んでいくことが考えられています。

清涼飲料業界の企業一覧

  • サントリー食品インターナショナル
  • アサヒグループHD(飲料事業)
  • 伊藤園
  • コカ・コーラウエスト
  • コカ・コーライーストジャパン
  • ヤクルト本社
  • 大塚HD(ニュートラシューティカルズ関連事業+消費者関連事業)
  • カゴメ
  • ダイドードリンコ

清涼飲料業界を代表する企業の基本情報

【サントリー食品インターナショナル】

サントリー食品インターナショナルは、サントリーグループの中核をなす企業で、日本、欧州、アジア、オセアニア、米州などで飲料・食品の製造・販売事業を行っています。

ロングセラー商品としては「南アルプスの天然水」、「ボス」、「烏龍茶」、「伊右衛門」、「GREEN DA・KA・RA」、「ペプシ」、「C.C.レモン」などがあります。

基本情報

  • 売上高:1兆3,810億円(2015年12月実績)
  • 経常利益:828億円(2015年12月実績)
  • 平均勤続年数:17.8年
  • 平均年齢:42.9歳
  • 平均年収:1,032万円

【アサヒグループHD(飲料事業)】

業界第2位のアサヒグループHD(飲料事業)は、「三ツ矢サイダー」、「カルピス」、「ワンダ」、「十六茶」などの商品をはじめとした飲料事業を担うアサヒ飲料(株)と、チルド事業を担うエルビー(株)で構成されています。

アサヒグループHD(飲料事業)では、特定保健用食品の販売に力を入れており、カロリーゼロ・糖質ゼロの「三ツ矢サイダープラス」などを販売しています。

基本情報

  • 売上高:4,901億円(2015年12月実績)
  • 経常利益:224億円(2015年12月実績)
  • 平均勤続年数:10.4年
  • 平均年齢:42.6歳
  • 平均年収:1,008万円

【伊藤園】

伊藤園は茶系飲料でNo.1の販売量を誇る「お~いお茶」をはじめとして、「充実野菜」などの野菜飲料、「TULLY’S COFFEE」などのコーヒー飲料、「TEAS’ TEA」などの紅茶飲料の商品開発から製造・販売を手掛けています。

また、茶葉関連事業も展開しており、緑茶、ウーロン茶、紅茶、麦茶、ほうじ茶などのリーフ商品の販売も行っています。

基本情報

  • 売上高:4,305億円(2015年4月実績)
  • 経常利益:112億円(2015年4月実績)
  • 平均勤続年数:12.7年
  • 平均年齢:36.3歳
  • 平均年収:551万円

【コカ・コーライーストジャパン・コカ・コーラウエスト 】

コカ・コーライーストジャパンは業界2位、コカ・コーラウエストは業界4位の売上高を誇ります。「コカ・コーラ」、「アクエリアス」、「綾鷹」、「いろはす」といった人気商品を製造・販売しています。

この2社の売上高を合計すると、1兆0,035億円となり、業界最大手のサントリー食品インターナショナルの売上高に迫ります。

基本情報

(コカ・コーライーストジャパン)

  • 売上高:5,631億円(2015年12月実績)
  • 経常利益:104億円(2015年12月実績)
  • 平均勤続年数:18.8年
  • 平均年齢:42.8歳
  • 平均年収:717万円

(コカ・コーラウエスト)

  • 売上高は:4,404億円(2015年12月実績)
  • 経常利益:137億円(2015年12月実績)
  • 平均勤続年数:20.9年
  • 平均年齢:42.7歳
  • 平均年収:630万円

転職・就職へのアドバイス

清涼飲料業界特有の職種としては、商品開発、研究、安全性試験、パッケージ開発といった「開発・研究職」、生産管理や品質保証を行う「製造職」、そして「営業・販売促進職」があります。

例えば、開発・研究職では、市場調査やマーケティングの結果から商品全体の開発を進めていきますので、消費者のニーズをいかに汲み取れるかがヒット商品を生み出せるかどうかのポイントになります。

他業種からの転職であっても、市場調査に結果からニーズを読み取り、ヒット商品を生み出した実績がある方などは転職が有利になります。

また、製造では生産ラインの管理をしていたとか、コンビニやスーパーといった量販営業の経験がある方も評価の対象となります。

転職・就職活動をする際にはよく業界の研究をして、自分がこの業界でどのように貢献できるか考えておくと、採用担当者にも意気込みを伝えることができるでしょう。

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