半導体業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

handoutai2016_1

半導体がITに欠かせないデバイスであることは知っているものの、実際にどんなものなのかを説明できる人は、それほど多くないと思います。

半導体は、電圧や温度などを変えることで、導体になったり、絶縁体になったりする特異な性質を持つ物質です。

ここでは、半導体業界の基本情報と今後の動向、さらには転職・就職を考えている方に役立つ情報を紹介していきたいと思います。

半導体業界の基本情報

半導体業界は、RAMやROMといった半導体製品の開発・製造に携わっている産業です。

この業界に属する企業は、東芝やルネサンスエレクトロニクスといった半導体系企業と、東京エレクトロンやニコンといった、半導体製造装置系に大別することができます。

現在は、スマートフォンの急速な普及を受けて、半導体の需要がPCからスマホ向けに変わってきています。

 

2007年まで国内の半導体業界は、世界的な半導体需要の増加に伴い、順調に成長を続けてきました。

しかし、2008年に起きた金融危機で、パソコンや携帯電話、車載電装品などあらゆる分野での販売が伸び悩み、半導体業界各社の業績も急激に悪化してしまいました。

2014年頃からは、世界的な景況感の回復とスマートフォン市場の活況が追い風となり、業績が回復傾向にあります。

半導体業界の市場規模は、2013年7月~14年6月の決算において7兆2,106億円、経常利益は1兆6,346億円、平均勤続年数は14.2年、平均年齢は40.6歳、平均年収は636万円となっています。

半導体業界 ~今後の展望~

半導体業界の今後の展望のキーワードになるのは『業界再編』です。

特に2015年は、世界的な規模でM&Aが繰り返されました。

米国の市場調査会社によると、2010年~2014年までの間に行われた半導体業界のM&Aで動いたお金は、500億ドルほどでしたが、2015年は1年間だけで買収案件に1,000億ドルを超えるお金が使われたと報告しています。

国内企業の動きとしては、2015年3月に富士通とパナソニックのシステムLSI設計部門が統合し、ソシオネクストが発足しました。

7月には業界7位のロームがデジタル電源IC企業を約86億円で買収、9月には、京セラがダイオードなどのディスクリート半導体事業や、パワーモジュール事業などを手掛ける日本インターを約105億円で買収しています。

また、10月には、半導体業界6位、イメージセンサーで世界首位を走るソニーが、東芝のイメージセンサー事業を約190億円で買収すると発表しました。

 

海外企業の買収案件としては、3月に売り上げ規模約60億ドルのNXPセミコンダクターズが、同約45億ドルのフリースケール・セミコンダクタを買収すると発表、売上高で世界半導体メーカートップ10入りを果たすとともに、車載半導体に関しては世界でトップシェア(13%超)に。

5月には、年間売り上げ規模約56億ドルのアバゴ・テクノロジーが、同約85億ドルのブロードコムを、日本円にして約4.6兆円という、半導体史上最大の買収劇が起こりました。

そして6月には世界トップシェアのインテルが、FPGA大手のアルテラを167億ドルで買収しています。

今後は、買収成立後に起きるシナジー効果が見込めない事業でのリストラや、さらなる業界再編の波が続いていくと考えられています。

半導体業界の企業一覧

  • 東芝(電子デバイス事業)
  • 日立製作所(電子装置・システム事業)
  • ルネサスエレクトロニクス
  • 東京エレクトロン
  • 富士通(デバイスソリューション事業)
  • ソニー(半導体事業)
  • ローム
  • ニコン(精機事業)
  • 京セラ(半導体部品関連事業)
  • 三菱電機(電子デバイス事業)

半導体業界を代表する企業の基本情報

【東芝(電子デバイス事業)】

東芝の電子デバイス事業では、スマートフォンやタブレットのみならず、データセンター、サーバーなどの情報通信社会を支える記憶素子、NAND型フラッシュメモリといった半導体製品を開発し業界をリードしています。

さらにディスクリート半導体事業では、機器の電力消費を制御するパワーデバイスなどに注力し、技術開発を進め世界中の電子機器の進化を支えています。

基本情報

  • 売上高:1兆7,688億円(2014年3月実績)
  • 営業損益:2,166億円(2014年3月実績)
  • 平均勤続年数:17.8年
  • 平均年齢:43.1歳
  • 平均年収:844万円

【日立製作所(電子装置・システム事業)】

電子装置・システム部門では、日立グループの最先端技術を活用し、情報社会を支える半導体製造装置に加え、電子部品加工装置や放送・映像、無線通信システムなど、人々の豊かな生活をサポートするのに必要不可欠な製品を製造しています。

基本情報

  • 売上高:1兆1,323億円(2014年3月実績)
  • 営業利益:694億円(2014年3月実績)
  • 平均勤続年数:18.4年
  • 平均年齢:41.0歳
  • 平均年収:861万円

【ルネサスエレクトロニクス】

半導体専業メーカーのルネサスエレクトロニクスは、世界トップクラスのシェアを誇るフラッシュマイコンを軸に、幅広い製品をラインアップしています。

現在は、自動車分野、産業・家電分野、OA・ICT分野に重点を置き、デバイス・キット・プラットフォームという3つの半導体ソリューションを、付加価値を高めた最適なサービスとともに提供しています。

基本情報

  • 売上高:7,910億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:1,053億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:11.1年
  • 平均年齢:44.2歳
  • 平均年収:868万円

転職・就職へのアドバイス

半導体業界への転職・就職を考えている方のために、半導体メーカーの面接官にどんな人材を求めているのか聞いてみましたので、是非参考にしてみてください。

エンジニアを中心に採用を行っているメーカーの面接官は、採用の際にテクニカルスキル・経験を重視するということでした。

高い専門性を持っていながらも、対人能力、交渉能力などに優れた人材であれば、即採用する可能性が高いという回答が得られました。

世界有数の半導体メーカーの面接官は、質問に対して的確かつ論理的に答えられるかどうかを重視しているということでした。

論理的に答えることができる方は、常日頃からマーケットを意識し、アンテナを張りめぐらせながら行動しており、論理性をベースとした思考プロセスを持っていると見なされるため、高く評価されるようです。

 

また、外資のメーカーの面接官は、スピード感、論理的思考能力、コミュニケーションスキルを兼ね備えた方、常に高いゴールを設定することができる方を求めています。

半導体メーカーの面接官が求める人材として共通しているのは、テクニカルスキルはもちろんのこと、高いコミュニケーション能力という点ですね。

今後、この業界への転職・就職を考えている方は、スキルと経験を磨くとともに、コミュニケーション能力の向上に注力してください。

転職サイト・エージェントの選び方を徹底検証!

転職サイト ランキング

管理人が実際の転職を通じて学んだ転職サイトの選び方とおすすめのエージェントを紹介しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です