人材派遣サービス業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

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人材派遣サービス業界は、2008年のリーマン・ショック以降に起きた「派遣切り」や国内の雇用環境の悪化などで、市場規模は一時期大幅に減少しましたが、2010年あたりから徐々に回復傾向にあります。

派遣や委託などで人材を確保したいという企業はなくならないであろうということ、また、各社がグローバル化を進めていることを考えると、今後も市場規模は一定の割合で伸びることが予想されます。

ここでは、そんな派遣サービス業界の動向と、転職・就職活動に役立つ情報を紹介していきます。

人材派遣サービス業界の基本情報

人材派遣サービス業界は、主に企業に人材を派遣する「人材派遣サービス」、企業からまとまった仕事を請け負う「業務請負」、人材を求める企業と転職・再就職者を引き合わせる「人材紹介サービス」、ウェブや雑誌で求人情報を提供し、情報掲載料を得る「人材情報提供サービス」の4つの事業を行っています。

この中でもっとも市場規模が大きいのが「人材派遣サービス」ですが、人材派遣サービスの中でも業務内容によって種類が分かれています。

事務作業が主体の業務であれば「一般事務派遣」、IT・電子機器・化学業界などで専門的な業務をする場合は「技術者派遣」、工場の製造ラインで業務をする場合は「製造派遣」、物流や引越業界、各種のイベント関連の業務の場合は「軽作業派遣」となっています。

 

2008年に市場規模はピークの7兆7,892億円に達しましたが、その年に起きたリーマン・ショックのあおりを受けて、雇用調整による「派遣切り」が行われ、その後法改正による規制強化と景気後退が重なり、市場規模は減少傾向にあります。

2013年度の人材派遣サービス業界の市場規模は、5兆1,042億円、平均勤続年数は5.7年、平均年齢は36.0歳、平均年収は486万円となっています。

人材派遣サービス業界 ~今後の展望~

今後の人材派遣サービス業界の動向で注目したいのが、『業界内の統合・再編』と『グローバル化』です。

『業界内の統合・再編』

2013年4月には、業界第2位のテンプホールディングスが米投資ファンドのKKRから680億円で、人材紹介分野に強みを業界6位の大手インテリジェントホールディングスの買収を発表しました。

また、その少し前には、パナソニックの全額出資子会社を買収、技術関連領域への強化に取り組み、さらにボルボの日本法人UDトラックスを買収しています。

一方、業界3位のパソナグループも、2013年1月にアサヒビールの事務作業を請け負っているアサヒビールコミュニケーションズ、9月には信販大手ジャックスの子会社で労働者派遣業のサポートを買収するなど、積極的に規模拡大に乗り出しています。

人材派遣サービス業界では大手だけでなく、中堅企業でもM&Aが活発に行われています。

『グローバル化』

業界2位のテンプHD、3位のパソナグループが企業規模の拡大に乗り出していますが、そんな中、業界最大手のリクルートHDは、2020年までに世界一の人材派遣サービス会社となるという目標に向かって海外でのM&Aを進めています。

すでに2011年に米国人材派遣大手のアドバンテージ・リソーシングを買収した時点で、世界第4位の人材派遣サービス会社になりましたが、2013年8月に香港の人材紹介事業者、インド最大級のエグゼクティブサーチ会社を買収するなど、アジアでの影響力を強めています。

業界3位のパソナグループは、グローバル人材サービスの強化に取り組んでおり、韓国・ブラジル・インドネシアで新たな現地法人を立ち上げるなど海外拠点を増やしていくことにしています。

また、テンプHD傘下のテンプスタッフキャリアコンサルティングは、2012年4月から中国向けの職業紹介サービスを開始しており、各社ともさまざま角度から、新興国への進出を目指す日本企業向けに人材を紹介できる環境整備に力を入れています。

人材派遣サービス業界の企業一覧

  • リクルートホールディングス
  • テンプホールディングス
  • パソナグループ
  • メイテック
  • ヒューマンホールディングス
  • ウィルグループ
  • WDBホールディングス
  • クリーク・アンド・リバー
  • 夢真ホールディングス
  • フルキャストホールディングス

人材派遣サービス業界を代表する企業の基本情報

【リクルートホールディングス】

人材派遣サービス業界最大手のリクルートは、就職情報「リクナビ」などをサービスを展開し、人材を採用したい企業から広告掲載料などを得るビジネスを確立しています。

リクナビ以外にも、リクルートでは、結婚情報「ゼクシィ」、不動産情報「SUUMO」、旅行情報「じゃらん」などを展開しています。

基本情報

  • 売上高:1兆2,999億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:1,256億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:6.5年
  • 平均年齢:35.5歳
  • 平均年収:966万円

【テンプホールディングス】

業界2位のテンプホールディングスは、5年連続で人材ビジネス業績No.1に選ばれている優良企業です。

1973年から人材派遣サービスを開始したテンプスタッフは、現在では東京電力や神戸製鋼といった大企業、自動車産業に人材を派遣する会社を傘下に持つグループ企業に成長しています。

基本情報

  • 売上高:4,010億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:237億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:8.5年
  • 平均年齢:38.9歳
  • 平均年収:687万円

【パソナグループ】

業界第3位のパソナグループは、主に人材派遣・職業紹介・業務請負をメインに事業を展開しています。

高度な専門職など、スキルを持ったプロフェッショナルの人材派遣、企業の受付・総務・事務・経理などを一括で請け負うオフィスワークの委託・請負など幅広い分野に対応しています。

基本情報

  • 売上高:2,262億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:33億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:9.2年
  • 平均年齢:39.0歳
  • 平均年収:550万円

転職・就職へのアドバイス

人材派遣会社に就職・転職する場合、その人材派遣会社の業務を行う社員となるか、派遣会社を通して他の企業に派遣される特定派遣を目指すかを、まず決めておく必要があります。

人材派遣会社の業務を行う社員として就職した場合には、基本的に営業職として働くことになるケースが多いです。

その場合は、派遣スタッフが長く働くことができるように可能な範囲で職場環境を整えるとこが大事な業務になります。

また、新規の取引先を開拓したり、既存の取引先から新たな部署を採用枠としてもらい、受注を増やしたりする必要もあります。

受注を獲得した場合は、仕事を求めてくる派遣スタッフとマッチングして、新たな受注先で働くことができるようにフォローしていくことが仕事になってきます。

コミュニケーション能力はもちろんこと、人材育成能力も求められます。

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