生命保険業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

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日本の生命保険業界の市場規模は、アメリカに次いで世界第2位の規模を誇っており、「生命保険大国」となっています。

最近の調査によると、約9割の世帯で何らかの生命保険商品に加入しているという報告もあります。

ここでは、そんな身近な生命保険業界の基本情報と今後の動向、さらには転職・就職を考えている方に役立つ情報を紹介していきたいと思います。

生命保険業界の基本情報

生命保険は、大勢の人がお金を出し合い、お互いを助け合う「相互扶助」という精神のもとに成り立っています。

生命保険会社がお客さんから集めたお金は、万が一のことがあったときに支払う「共有の準備財産」となります。

保険の契約は長期間に及ぶものが多いため、生命保険会社は生命保険制度を健全に長期間運用し、必要な時に保険金や給付金などを、しっかりと支払うことができる体制にしておくというのが役割となります。

 

保険会社が取り扱っている保険は、3つの分野に分けることができます。

  • 分野によって生命保険会社だけが取り扱えるもの
  • 損保会社だけが取り扱えるもの
  • どちらも扱えるもの

生命保険会社だけが扱うことができるものは「第1分野」の保険で、死亡保険・生存保険・生死混合保険の3つがあります。

損保会社が扱うことのできる「第2分野」の保険としては、自動車保険・火災保険・傷害保険などがあります。

どちらも取り扱い可能な「第3分野」の保険には、がん保険・介護保険・3大疾病保障保険などが該当します。

 

近年は、2000年の保険業法の改正に伴い、相互会社から株式会社にスムーズに移行できる仕組みが整備され、生命保険会社の株式会社化が進んできました。

ひと昔前までは、生命保険会社は相互会社という存在でしたが、2000年に大同生命保険、2004年に三井生命保険、そして2007年に第一生命保険が株式会社化を発表。

生命保険会社が株式会社化することで、東京証券取引所の株式を上場させて、市場を通じて大規模な資金調達ができるというメリットを享受しました。

とはいえ、今でも大手の日本生命保険、住友生命保険、明治安田生命保険、富国生命保険、朝日生命保険は、相互会社という形態と取っています。

生命保険業界の市場規模は、2013年7月~14年6月の決算において38兆6,816億円、経常利益は3兆5,100億円、平均年収は658万円(30歳時)となっています。

生命保険業界 ~今後の展望~

生命保険業界の今後の動向としてキーワードとなるのが、『海外進出』と『業界再編』です。

『海外進出』

日本の生命保険業界の規模は約40兆円で、アメリカに次いで世界第2位の規模を誇ります。

ただ、生命保険の保有契約高は1996年をピークに減少傾向にあり、将来的に人口が減少していくことを考えると、国内市場の拡大は見込めなくなってきます。

そこで各社が注目しているのが、海外での保険事業の展開です。

中国・インド・タイ・ベトナムといった新興国では、国営企業の株式会社化、市場型の資金調達の増加、消費者の貯蓄や保険へのニーズの高まりがあるため、保険事業で成長が見込まれています。

業界最大手の第一生命は、アジアを中心とする海外生保事業を「成長市場」と位置づけ、投資と事業の拡大を図り、ベトナム、インド、タイ、オーストラリア、インドネシアで事業展開しています。

また、日本生命もタイ、中国、インドなどに進出しており、2014年にはインドネシアの中堅生命保険会社に約430億円の出資をするなどして、積極的にアジア市場を開拓しています。

『業界再編』

国内の生命保険業界の再編は、1999年の太陽生命と大同生命が全面的な業務提携、2004年の明治生命と安田生命保険の合併しかなく、金融機関や損保会社の業界再編の動きと比べるとほとんどありませんでした。

そんな中、業界2位の日本生命保険が、2015年に三井生命の買収で最終合意したと発表しました。

今後は、三井住友銀行などでの銀行窓口販売を強め、窓販の市場シェアを20%まで高めることを目指しています。

業界再編の流れは、国内で営業している生命保険会社が41社も存在していることを考えると、今後もそれぞれの思惑が一致すれば再編が進んでいくことも考えられます。

生命保険業界の企業一覧

  • 第一生命保険
  • 日本生命保険
  • 明治安田生命保険
  • 住友生命保険
  • T&Dホールディングス
  • 第一フロンティア生命保険
  • メットライフ生命保険
  • アメリカンファミリー生命保険
  • 三井住友海上プライマリー生命保険
  • ソニー生命保険

生命保険業界を代表する企業の基本情報

【第一生命保険】

第一生命保険は、日本初の相互会社として誕生して以来、多くの新しい商品・サービスを市場に提供してきた業界のフロンティア企業です。

また、30兆円を越える資産を扱う、世界有数の機関投資会社でもあります。

基本情報

  • 保険料等収入(売上高):7兆2,522億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:4,068億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:14.4年
  • 平均年齢:44.2歳
  • 平均年収:651万円

【日本生命保険】

日本生命保険は、約1000万人の契約者数、約62兆円の総資産など、世界各国の生命保険会社の中でトップクラスの水準を誇る、生命保険業界のリーディングカンパニーです。

基本情報

  • 保険料等収入(売上高):5兆3,371億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:6,072億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:9.4年
  • 平均年齢:44.7歳
  • 平均年収:652万円

【T&Dホールディングス】

T&Dホールディングスは、太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命を傘下に持つ保険持株会社です。

契約者の約70% が女性と、中高年層・主婦層を中心とした家庭市場に特化したマーケティング戦略をとっています。

基本情報

  • 保険料等収入(売上高):2兆4,121億円(2015年4月~9月実績)
  • 経常利益:1,889億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:43.6年
  • 平均年齢:19.8歳
  • 平均年収:995万円

転職・就職へのアドバイス

生命保険会社の職種としては、総合職、一般職、営業職があります。

一般職以外は、基本的に営業から入ることになっていますので、そこでどれほどの実績を残せるかで、キャリアアップしていけるかどうかが変わってきます。

就職や他業種からの転職で、保険の知識がそれほどないとしても、入社後に講習会や勉強会が開かれていますので、そこ勉強していけば保険に関する十分な知識を身につけることができます。

生命保険業界は、契約を取ったら取った分だけ、収入として反映されるという魅力があります。

今までの経験やノウハウを駆使して営業していくと、その分の報酬を得ることができる業界ですので、稼ぐ自信がある方にはお勧めの業界です。

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