総合商社業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

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就職先人気企業ランキングにおいて常に上位に入ってくるのが、三井物産、三菱商事、伊藤忠商事、住友商事といった総合商社です。

幅広い商品の取引に携わることができるということに、大きな魅力を感じている就活生や転職者も多いかと思いますが、なんといっても総合商社の最大の注目ポイントは、年収の高さです。

2013~14年度の総合商社の年収平均は1,286万円。

これは全業種中トップで、2位のテレビ・放送業界(994万円)に大差をつけています。

ここでは、総合商社業界の動向と、これから転職・就職を考えている方に役立つ情報を紹介していきます。

総合商社業界の基本情報

総合商社は、輸出入貿易を中心とした国内における物資の卸売業をメインの事業にしていますが、他にも業者間取引の仲介、マーケティングや情報提供、関連企業への投資や金融事業など幅広い事業を手掛けています。

幅広い商品・サービスを取り扱っていることから、総合商社は「ミネラルウォーターから通信衛星まで」、「ラーメンからミサイルまで」といった表現が使われることもあります。

高度経済成長期の際には、原油や鉄鉱石などの資源を日本に調達し、それらを加工した工業製品を世界各国に販売して外貨を稼ぐという重要な役割を果たしていました。

 

その後、国内メーカーの多くが独自に海外での販路を確立していくにつれて、商社が得ていた仲介による収益が減少してきました。

そこで、総合商社各社は、流通網の整備や海外ネットワークを活かした国内外企業への投資へと事業形態を変えてきたのです。

現在でも、総合商社はトレードと事業投資で莫大な収益を上げています。

総合商社業界の市場規模は、2013年7月~14年6月の決算において31兆1,307億円、経常利益は1兆2,906億円。

平均勤続年数は17.4年、平均年齢は42.2歳、平均年収は1,286万円となっています。前年度の売上高純利益率は4.6%、過去5年の伸びも3.6%のプラスと、堅調に成長を続けている業界でもあります。

総合商社業界 ~今後の展望~

総合商社業界の今後の動向でポイントとなるのが、『M&A』というキーワードです。

変化が激しい事業環境にある総合商社は、食品や新エネルギー・環境といった成長が見込まれる分野に積極的に参入してきています。幾つかの動きを紹介していきます。

三菱商事は、2001年にコンビニ業界2位のローソンに約32%出資してグループ会社に、2008年にはイオンへ5%近く出資し筆頭株主になるなど、グループの三菱食品を核として小売・流通への影響力を拡大してきています。

丸紅は、2013年にアメリカ穀物大手ガビロンを約2,700億円で買収、年間穀物取扱量が3,300万トンになり世界最大規模の穀物メジャーへと躍進しています。

三井物産は、鉄鉱石、原油等の生産権益・探鉱への投資を継続しています。特に鉄鉱石サプライヤーの大手と良好な関係を築いており、貿易業務だけでなく、鉄鉱石資源開発の投資事業でも共同で取り組んでいます。

また、住友商事は、2014年7月にKDDIと共同でミャンマーの通信市場に参入すると発表しています。2015年には、住友商事グループ会社のジュピターテレコム(JCOM)がテレビ通販最大手のジュピターショップチャンネルを買収し、CATV拡大、テレビ通販事業の強化に取り組んでいます。

総合商社業界の企業一覧

  • 三菱商事
  • 丸紅
  • 三井物産
  • 伊藤忠商事
  • 住友商事
  • 双日

総合商社業界を代表する企業の基本情報

【三菱商事】

三菱商事は三菱グループの中核をなしている企業で、国内および海外約90ヶ国に200を超える拠点を持ち、600社を超える連結対象会社とともにビジネスを展開している国内最大の総合商社です。

売上高はトヨタ自動車に次いで国内2位の規模を誇っています。地球環境・インフラ、新産業金融、エネルギー、金属、機械、化学品、生活産業など、幅広い産業で事業を展開しています。

基本情報

  • 売上高:7兆6,694億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:5,747億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:18.6年
  • 平均年齢:42.6歳
  • 平均年収:1,375万円

【丸紅】

丸紅は芙蓉グループの総合商社で、67ヶ国・地域に131の拠点を持っています。

丸紅は、エネルギー・金属、生活産業、電力・プラント、素材、輸送機など、特定の分野に偏ることのない事業ポートフォリオを構築しており、収益力の強化を図っています。

基本情報

  • 売上高:13兆9,253億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:1,246億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:16.7年
  • 平均年齢:41.5歳
  • 平均年収:1,306万円

【三井物産】

三井物産は、65ヶ国・地域に140拠点を構える総合商社の名門です。

事業内容は多岐にわたり、金属、機械・インフラ、化学品、エネルギー、生活産業、次世代・機能推進などを展開しています。鉄鉱石や原油の生産権益量で強みがあり、カスピ海油田、カタールLNG事業、ブラジル国営石油ペトロブラス、サハリンプロジェクトなどに積極的な事業参画を果たしています。

基本情報

  • 売上高:10兆8,278億円(2015年3月実績)
  • 経常利益:4,318億円(2015年3月実績)
  • 平均勤続年数:18.9年
  • 平均年齢:42.4歳
  • 平均年収:1,361万円

転職・就職へのアドバイス

総合商社は非常に人気の高い業界なので、就職・転職先としてのハードルも自然と高くなります。

この業界への就職・転職を考えているならば、まず専門性を高めることが一番の近道です。

例えば、大学で中国語を専攻しており、広東語と北京語を流ちょうに話せるとか、実際に中国企業と取引をしてきた経験があるといった、言語面での専門性は武器になります。

また、日商簿記1級とUSCPA(米国公認会計士)の資格を持っているなど、一つの分野だけでも特化したスキルを持っていると総合商社であっても就職・転職できる確率は高まります。

専門スキルを高めるということで考えると、マネジメントスキルを磨いておくのも転職で有利に働きます。

 

総合商社に限らずどの業界でも、一事業部を任せることができる人材というのは、喉から手が出るほど欲しい人材になります。それで、今いる会社でしっかりとキャリアを積んで、中間管理職として活躍し、マネジメントスキルを磨いておくと、転職の際に役立つことでしょう。

まだ、特化したスキルがないという場合は、中小の専門商社で商社マンとしての経験を積んでから大手商社へ転職していくというのも一つの方法です。

同じように、総合商社の事業子会社に入社し、そこで実績を残して評価を高めていくと親会社からヘッドハンティングされるという可能性もあります。

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