通信販売業界の動向・年収 2016年度大手企業の調査・比較

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カタログやテレビショッピングで一定の需要を確保していた通信販売業界は、インターネットやスマートフォンの普及に伴って、幅広い媒体で利用者の獲得ができるようになってきています。

しかし、楽天やアマゾンといったネット販売を主軸とする企業や、家電業界各社がネット通販に攻勢をかけてきており、競争は激しさを増しています。

ここでは、そんな通信販売業界の基本情報と今後の動向や、転職・就職を考えている方に役立つ情報を紹介していきたいと思います。

通信販売業界の基本情報

日本通信販売協会によると「通信販売」とは、

  • 企業がテレビ、ラジオ、新聞、折込チラシ、カタログなどの媒体を通じて、商品またはサービスの広告を出す
  • そして、消費者から電話、手紙、FAXなどの通信手段を通じて購入の意思表示を受けて、商品を宅急便、航空便などの配送手段を用いて、指定された場所に届ける

という販売形態と定義されています。

近年のインターネット・スマートフォンの普及によって、ネット・モバイル通販が急速に成長してきています。

国内企業では楽天、ヤフー、海外企業ではアマゾンが影響力を増してきており、既存の紙媒体のカタログ通販は、徐々に売上減少傾向にあります。

ニッセン、千趣会(ベルメゾン)、ベルーナ、ディノス・セシールなどカタログ通販を主力に事業を展開していた企業は、早急に対応策を取ることが求められています。

通販業界全体としては、2011年の東日本大震災に関連して広告を自粛した結果、消費が冷え込み、ニッセンHDや千趣会ら業界大手の業績が悪化しました。

しかし、2012年に安倍政権が発足し、アベノミクス効果が現れたこと、スマートフォンやタブレット経由でのモバイル通販が伸びをみせたことなどで、業界全体の業績は上向いてきています。

通信販売業界の市場規模は、2013年7月~14年6月の決算において1兆1,716億円、経常利益は570億円、平均勤続年数は8.6年、平均年齢は37.2歳、平均年収は544万円となっています。

通信販売業界 ~今後の展望~

通信販売業界の今後の展望でポイントになってくるのは「業界再編」と「スマートフォン市場の開拓」の動きです。

まず、最近あった幾つかの大きな「業界再編」の動きを紹介していきます。

2012年に、オフィス用品通販最大手のアスクルがヤフーと業務・資本提携することになりました。

ポータルサイトとして抜群の集客力があるヤフーと、品揃えと物流・配送システムに定評があるアスクルが組むということで、両社の事業効率を高めることができると期待されています。

 

2013年には、通販業界3位のニッセンHDが、流通最大手のセブン&アイHDに買収されました。

セブン&アイHDは、リアル店舗とインターネットを統合して集客を高めるオムニチャンネル戦略を加速させることが買収の目的で、両社にとってシナジー効果が見込めると捉えられています。

2015年には、業界4位の千趣会と大丸と松坂屋を傘下に持つ「Jフロントリテイリング(JFR)」が、資本業務提携することが発表されました。

千趣会がJFRの持ち分法適用関連会社となり、今後は大丸や松坂屋などの店舗開発・運営ノウハウと千趣会持つカタログ通販、および、ネット販売のノウハウを相互活用した商品展開などを進めていく方針です。

 

通信販売業界は、「スマートフォン市場の開拓」にも力を入れています。

現在の通販業界の主流が、カタログ販売からインターネット販売に移ってきており、今後もさらに売上全体で、ネット通販の占める割合が高まってくると予想されています。

また、規模としてはまだ小さいスマートフォン市場ですが、手軽に買い物できる利便性から市場が拡大していくことが考えられています。

すでにニッセンHDや千趣会では、スマートフォン向けのアプリを通して買い物ができたり、カタログを見たりすることができるようになっています。

通信販売業界の企業一覧

  • アスクル
  • 大塚商会(サービス&サポート事業)
  • ニッセンHD(コマース事業)
  • 千趣会(通信販売事業)
  • ディノス・セシール
  • ベルーナ
  • スクロール
  • フェリシモ
  • MonotaRO
  • 健康コーポレーション
  • ストリーム

通信販売業界を代表する企業の基本情報

【アスクル】

通販業界国内最大手のアスクルは、主にオフィス用品宅配サービスをメインに事業を拡大してきました。

現在は、顧客の購買行動などのビッグデータを活用して、新たなサービスを開発・展開しています。

基本情報

  • 売上高:2,767億円(2015年5月実績)
  • 経常利益:69億円(2015年5月実績)
  • 平均勤続年数:7.0年
  • 平均年齢:41.1歳
  • 平均年収:769万円

【大塚商会(サービス&サポート事業)】

大塚商会のサービス&サポート事業では、コピー用紙やトナーなどの消耗品から文具、オフィスサプライを配達する通販サービス「たのめーる」を展開しています。

また、法人・個人向けに名刺などの印刷物、生活用品、介護用品など幅広いラインアップを取り揃えています。

基本情報

  • 売上高:2,554億円(2015年12月実績)
  • 経常利益:382億円(事業全体)
  • 平均勤続年数:15.8年
  • 平均年齢:39.8歳
  • 平均年収:821万円

【ニッセンHD(コマース事業)】

大手通信販売会社ニッセンHDの主力は、カタログ通販を行っているコマース事業です。

無料配布のカタログ通販に加え、ネット通販、展示会販売なども幅広く手掛けています。

基本情報

  • 売上高:1,524億円(2015年12月実績)
  • 経常利益:-73億円(2015年12月実績)
  • 平均勤続年数:16.3年
  • 平均年齢:44.4歳
  • 平均年収:564万円

転職・就職へのアドバイス

通信販売業界に転職・就職を考える際には、どのような職種があるかをまず把握しておき、その中から、自分の経験や実績が役立ちそうな職種を絞っていくことが、重要なポイントになります。

通販業界には、営業職・マーケティング職・商品開発職などがあります。

ここでは、それぞれの職種に就くことを希望する場合、どんなスキルが必要か紹介していきます。

(営業職)

テレビ局やラジオ局、雑誌社などに出向き、自社製品の売り込みを行う活動がメインとなるので、異業種からの転職でも、交渉力があれば評価の対象になります。

(マーケティング職)

通販業の生命線とも言われるマーケティングですが、特に顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を目的とする「 CRM(顧客関係管理)」を行うことができる人材は、好待遇で採用されます。

(商品開発職)

いかに取り扱う商品の魅力を高めることができるかが、通販会社の最重要課題です。

それを実現するために、数字や事象を多面的に分析し、行動に移せるタイプの人は評価が高くなります。

これから転職・就職を考えている方は、上記の情報を参考にし、どんな職種であれば自分が会社に貢献できるかを詰めて考えて、足りないスキルは今の磨いておくべきでしょう。

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