仮想通貨の保管方法を「利便性」と「安全性」から評価 6つのコールド・ホットウォレット

仮想通貨は現金や証券などと比べると消費者保護が十分に進んでおらず、投資はもちろん、その保管も自己責任にもとづいて行う必要があります。

他人に仮想通貨を盗まれないためにも、また自分の仮想通貨が引き出せなくならないためにも、安全に保管する術を知っておきましょう。

今回の記事では、代表的な仮想通貨の保管方法を利便性と安全性の観点から評価していきます。仮想通貨の最適な保管方法がわからずに困っているという方は、是非参考にしてください。

仮想通貨は基本的に「コールドウォレット」で保管するほうが安全

仮想通貨を保管するための入れ物を「ウォレット」と言います。ウォレットとは要するに財布のことです。

ウォレットはさらに、ホットウォレットとコールドウォレットに分類できます。ホットウォレットはインターネットに接続されているウォレット、コールドウォレットはインターネットに接続されていないウォレットです。

ホットウォレットのメリットは、利便性が高いことです。自分でPINコード(パスワード)や大量のバックアップキーなどを管理する必要もありませんし、取引も迅速に行えます。

反面、常時インターネットに接続しているため、ハッキングのリスクが常につきまといます。多額の仮想通貨をホットウォレットに保管するのは、安全性の観点から見ておすすめできません。

一方、コールドウォレットのメリットは、ハッキングのリスクが非常に少ないことです。取引をする時以外は完全にインターネットから切り離せますので、安全性は抜群です。多額の仮想通貨を保管するのならば、コールドウォレットをおすすめします。

反面、インターネットにつながっていないため、取引できる状態にするのが面倒だという欠点もあります。短期保有分はホットウォレットに入れておき、長期保有分はコールドウォレットで保管する、というのが最もいいでしょう

 

ウォレットの種類と安全性・利便性の評価

ホットウォレットやコールドウォレットは、更に幾つかの種類に分類できます。

以下の表は代表的な5つのウォレットをホットウォレットとコールドウォレットに分け、さらに利便性と安全性を5段階で評価した表です。下の詳細説明と合わせて、ウォレット選びの際に参考にしてください。

ウォレットの種類 分類 利便性 安全性
取引所のウォレット ホットウォレット 5 3
Webウォレット ホットウォレット 4 2
デスクトップウォレット コールドウォレット 3 4
モバイルウォレット コールドウォレット 3 4
ハードウェアウォレット コールドウォレット 3 5
ペーパーウォレット コールドウォレット 1 5

 

取引所のウォレットとは

取引所のウォレットとは、仮想通貨取引所が用意している仮想通貨の保管スペースのことです。

仮想通貨取引所は本来、仮想通貨を取引するための場所であって、仮想通貨を保管するための場所ではありませんが、実際には仮想通貨取引所をウォレットとして利用している人が少なくありません。

取引所のウォレットのメリットは、利便性が高く、すぐに取引が行えることです。また、保管している仮想通貨の残高が一覧形式で表示されたり、それを日本円に換算した時の合計額が表示されたりするのも大きな特徴です。

反面、取引所のウォレットはホットウォレットですので、ハッキングのリスクがあります。仮想通貨取引所に大量の仮想通貨があることはハッカーたちもよくよく理解していますから、なんとかしてセキュリティを打ち破ろうとしてきます。

最近はどこの仮想通貨取引所もセキュリティに力を入れており、以前と比べれば安全になってきてはいますが、対策は完璧ではありません。2018年1月9日には、大手取引所のZaifで10名分のアカウントについて不正出金が行われました。

取引所のウォレットを利用する際には、二段階認証(常時仕様パスワードとは別に使い捨てのパスワードを使う認証)を設定するなどの安全対策をしっかりと行いましょう。

代表的な取引所のウォレット

  • BitFlyer
  • Zaif
  • cc
  • QUIONEX

 

Webウォレットとは

Webウォレットとは、名前のとおりWeb上に存在するウォレットです。

イメージ的には、Google DriveやSkyDriveなどのオンラインストレージサービスの仮想通貨バージョンだと考えていただければだいたい間違いないでしょう。

取引所のウォレットもWebウォレットの一部ということも出来ますが、ここでは別物として扱います。

取引所にもウォレットがあるのだから、それとは別に保管だけのウォレットを作ることには意味が無いのでは、と思われるかもしれませんが、保管場所を増やしておけば、それだけリスクの分散につながります。

Webウォレットの基本的なメリットやデメリットは、取引所のウォレットのそれと変わりありません。利便性は高いですが、安全性にはやはり難があることは覚えておきましょう。

代表的なWebウォレット

  • info
  • Coinapult
  • Space

 

 

デスクトップウォレットとは

デスクトップウォレットは、パソコンにインストールして使うタイプのウォレットです。最も古くからある形式で、仮想通貨の開発元が提供しているウォレットの殆どがこの形式を採用しています。

デスクトップウォレットのメリットは、安全性が高いことです。自分のパソコンをインターネットから切り離せば、ハッキングの心配はなくなります。使い方も比較的簡単なものが多く、開発も盛んで、日本語対応のものも多数あります。

万が一PCが故障しても、秘密鍵(パスワードみたいなもの)と新しいPCがあれば、復元は可能です。

一方、デメリットは1つのウォレットに1つしか保管できない(場合が多い)ことです。Webウォレットや後述のハードウェアウォレットなどは、1つのウォレットで複数の仮想通貨を管理できますが、デスクトップウォレットはそれが出来ません。

したがって複数の仮想通貨を管理するためには、それと同じ数だけのデスクトップウォレットをインストールしなければならず、それがパソコンの挙動を重く、不安定にすることがままあります。

また、パソコンを常時インターネットに接続する場合は、ウイルス感染などのリスクも発生します。

代表的なデスクトップウォレット

  • Electrum
  • Copay
  • Bitcoin core

 

モバイルウォレットとは

モバイルウォレットとは、iPhoneやAndroidなどで動作するアプリタイプのウォレットです。デスクトップウォレットはパソコンにインストールしますが、モバイルウォレットはスマートフォンにインストールします。

モバイルウォレットの基本的なメリットはデスクトップウォレットのそれとあまり変わりありませんが、モバイルウォレットはそれに加えて、持ち運びがし易いというメリットもあります。近年は仮想通貨での支払いを受け付ける実店舗が少しずつ増えてきていますが、モバイルウォレットならば実店舗での支払いが非常に簡単に行なえます。

基本的なデメリットもデスクトップウォレットのそれと変わりありません。インターネットに常時接続する場合は、やはりウイルス感染などのリスクに気をつけましょう。

代表的なモバイルウォレット

  • Mycelium
  • Copay
  • Bitcoin Wallet

 

ハードウェアウォレットとは

ハードウェアウォレットとは、実体のある仮想通貨専用の保管端末です。ハードディスクやUSBメモリのようなものですが、当然仮想通貨しか保管できません。

ハードウェアウォレットは、ここまで紹介してきたウォレットよりも安全面で優れています。インターネットからの切り離しが非常に簡単で、普段は引き出しの中などにしまっておけば、ハッキングのリスクは0です。端末が壊れた場合も、秘密鍵と新しい端末があれば復元できます。

デメリットは価格が高いことです。モバイルウォレットやデスクトップウォレットは基本的に無料ですが、ハードウェアウォレットは有料で、ものにもよりますが1万円程度します。少額の仮想通貨しか保有しない場合は、割に合わない買い物になってしまいます。

また、代理店を通して買う場合は、必ずその代理店が正規代理店で、商品が新品であることを確認しましょう。中古品は非常に危険です。Amazonには公式代理店以外も掲載されているので気をつけてください。

代表的なハードウェアウォレット

  • Trezor
  • Ledger Nano S

 

ペーパーウォレットとは

ペーパーウォレットとは、その名の通り紙のウォレットです。紙にアドレスと秘密鍵を印刷して、それを保管します。インターネットに接続するたぐいのものではないので最も安全ですが、仕組みが理解しづらく、紙自体を紛失してしまった場合に仮想通貨が取り出せなくなってしまうというリスクもあります。

代表的なペーパーウォレット

  • Bit address.org

 

おすすめのウォレットの組み合わせは?

初心者で、保有額があまり多くないという方には、取引所のウォレットをおすすめします。

取引所のウォレットは利便性が非常に高く、最近は安全性も以前よりはましになってきているので、少額しか持たない場合はこれだけでも十分でしょう。もちろん、二段階認証など、取れる対策はきっちりとっておきましょう。

保有額が増えてきたら、コールドウォレットに資産の大半を入れ、取引する分だけを取引所のウォレットに入れておくのが最もいいでしょう。額が極めて多い場合は、ハードウェアウォレットが最も安全です。

 

まとめ

  • 仮想通貨はウォレットに入れて保存する
  • ホットウォレットよりもコールドウォレットの方が安全
  • 取引所のウォレットやWebウォレットはハッキングに注意
  • デスクトップウォレットやモバイルウォレットはインストールして使う
  • ハードウェアウォレットは安全だが高い
  • ペーパーウォレットは初心者には理解しづらい

仮想通貨は完全に自己責任の世界です。

自分の財産は自分で守るという意識を持ち、複数のウォレットを使い分けて、リスクを分散していきましょう。

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