仮想通貨において、発行枚数と1枚あたりの市場価格を掛けたものを時価総額と言います。

時価総額はその仮想通貨の現段階での価値の合計額とも言える指標で、将来有望である、もしくはすでによく使われている仮想通貨ほど高くなります。

以前の記事では時価総額トップ10の、「超エリート」仮想通貨について紹介させていただきましたが、時価総額はそれほど高くなくても、将来を有望視されている仮想通貨は少なくありません。

 

ということで、今回の記事では、時価総額11位以下で、なおかつ将来を期待されている仮想通貨をまとめて紹介いたします。

現時点では時価総額がやや低く、それゆえに値上がった時の上げ幅は超エリート仮想通貨よりもさらに大きくなる可能性が高いです。

多少のリスクを背負ってでも大きな利益を得たいと考えている方は、是非参考にしてください。

時価総額11位以下で有力な仮想通貨一覧

順位 仮想通貨名 時価総額 1枚あたりの価格 発行枚数
11 ダッシュ(DASH) 7542億7440万円 9万6381円 782万5927枚
13 トロン(TRX) 6847億160万円 10.41円 657億4819万2476枚
17 イーサリアムクラシック(ETC) 3491億9379万円 3519円 9921万3794枚
21 OmiseGO(OMG) 2161億1839万円 2117円 1億204万2552枚
37 ドージコイン(DOGE) 1062億3130万円 0.9415円 1128億2600万7997枚
44 Augur(REP) 812億1154万円 7382円 1100万枚
49 QASH(QASH) 705億3001万円 201.51円 3億5000万枚
79 モナコイン(MONASTERY) 416億982万円 732円 5680万8775枚
94 GameCredits(GAME) 343億1539万円 533.22円 6435万5352枚
99 Tenx(PAY) 322億1826万円 307.83円 1億466万1310枚

 

ダッシュ(DASH)

ダッシュは匿名性の高さと送金スピードの速さが特長の仮想通貨です。2014年に公開された時点ではダークコインという名前でしたが、2015年に現在の名前に改名されました。

もともと仮想通貨は銀行口座などと比べて匿名性が高いことが特長ですが、ダッシュはダークセンドという手法を使うことによってさらに高い匿名性を実現しています。

ダークセンドとは、簡単に言えば、送金者が送った複数のコインを1つにまとめ、誰がどのコインを送ったかわからなくなるまで混ぜてから送金する仕組みです。この処理はもちろんコンピューター上で行われますが、複数の送金者が箱にお金を投げ入れ、箱の中でよく混ぜられてから受取人の元に送られる、といった感じでイメージしてください。

このダークセンドという仕組みによって、誰が誰に送金をしたのかは全くわからなくなるため、高い匿名性を実現できます。そのため、人にはいいづらい買い物などをする際には、ビットコインなどではなくこちらを使用するという需要が見込まれます。

一方でこの匿名性の高さはマネーロンダリングや脱税、違法なもの(薬物や武器など)の売買とも相性が良いことから、将来国家によって規制される可能性は他の仮想通貨よりも高いといえます。

 

トロン(TRX)

トロンは中国で開発された、無料で楽しめるエンターテインメントシステムの構築を目的に開発されたプラットフォームです。もうすこしわかりやすく言えば、YoutubeやPixivのようなサービスを、中央管理者なしに実現するためのシステムです。そこで使われるのがTRXです。

トロンは分散型ストレージ技術を採用しています。分散型ストレージとは、分散された記憶領域のことです。皆で少しずつアップロードされたコンテンツを保存することによって、中央管理者をなくします。ブロックチェーンを採用しているので、手元にあるコンテンツを著作者の許可なしに勝手に改ざんすることはできません。

コンテンツが基本的に無料で楽しめるという点ではYoutubeやPixivと同じですが、報酬発生システムには差があります。例えばYoutubeの場合、投稿者は動画の中に広告を差し込み、それが再生されたりクリックされたりするたびに報酬を受け取れます。

このシステムでは、動画が面白くなくても再生されれば報酬が発生するため、いわゆる「釣り動画」がどうしても発生してしまいますし、広告が挿入されるのは視聴者にとっても邪魔です。

しかし、トロンでは投稿者は無料で見た視聴者が任意で支払った仮想通貨がそのまま報酬になります。

面白い動画を発表すればするほど報酬が発生するため、「釣り動画」などのつまらない動画は自然と排除されていきます。このように、良いコンテンツを増やし、つまらないコンテンツをなくすのがトロンの目標の一つです。

 

イーサリアムクラシック(ETC)

イーサクラシックとは、イーサリアムから分裂して誕生した仮想通貨です。

契約を自動化する機能を持つイーサリアムは長年ビットコインに次ぐ時価総額2位の仮想通貨として君臨していましたが、一方でその価値の高さゆえ、ハッカーの狙いの的になることも少なくありませんでした。

2016年6月には、ドイツの The DAOというサービスが脆弱性を突かれ、当時の時価で50億円以上のイーサリアムが盗まれて話題となりました(the DAOのセキュリティに問題があったのであり、イーサリアム自体の脆弱性ではありません)。

この事件を受けてイーサリアムは、ハッキング前の状態にブロックチェーンを戻すという仕様変更が採用されました。しかし、それを「中央集権的であり、理念に反する」とした一部のコミュニティはそれを受け入れず、イーサリアムを分裂させるという解決策が取られました。

イーサリアムクラシックは基本的にはイーサリアムと同等の機能を持っていますが、より安全性を重視した作りになっています。ただ、派生通貨ということでイーサリアムと比べると開発者が少ないのが現状です。

 

OmiseGO(OMG)

OmiseGOは、日本人起業家の長谷川潤氏が立ち上げた企業「Omise」が提供する、東南アジア地域での普及を目指した仮想通貨です。基本的にはモバイル端末≒スマートフォンでの送金・決済を想定しています。

東南アジアは日本の5倍近い人口を抱える将来有望な市場の一つですが、一方で日本や米国などと比べると金融インフラは未発達で、口座やクレジットカードを持っていないという人が少なくありません。しかし、東南アジアの国でもスマートフォンの保有率は非常に高く、これを送金・決済に使えるようになれば彼らの暮らしはより便利なものになります。そのニーズの受け手となるのがOmiseGOです。

 

ドージコイン(DOGE)

ドージコインとは、柴犬をモチーフにした仮想通貨です。Dogeとは2013年頃に英語圏のインターネットコミュニティで流行した、Dog(犬)のネットスラングです。日本のネットコミュニティでは猫を「ぬこ」と言うことがありますが、感覚としてはそれに似ています。このモデルとなった柴犬は、日本の「かぼすちゃん」という犬です。

もともとはジョークで作られた通貨ですが、ジャマイカのボブスレーチームがソチ五輪に出場するための寄付手段としてドージコインを採用して話題となります。現在も主に寄付に使われており、独自の地位を確立しています。

 

Augur(REP)

Augurは未来予測市場のためのプラットフォームです。未来予想とは簡単に言えばギャンブルと同じようなもので(Augurはギャンブルという単語を使うのを避けているようですが、個々ではギャンブルということにします)、誰でも自由にギャンブルの対象を提案し、ネットワーク上に掲載できます。

掲載されギャンブルには誰もが参加でき、また結果を正しく報告した人には報酬を支払うという仕組みによって、正確な判断が行われるようになっています。従来のギャンブルと違い胴元が中抜きを行わないので、返戻率は100%極めて近くなります。

この仕組はギャンブル以外にも保険にも適性があり、保険業界に革命を起こすのではないかと言われています。

 

QASH

QASHは大手仮想通貨取引所のQUIONEXを運営するQUIONE社が発行する仮想通貨です。

LIQUIDという仮想通貨の流動性を高めるプラットフォーム上で使うためのもので、世界中の取引所のオーダーブックを集約します。

COMSAと似ていますが、こちらは流動性の向上により重きをおいています。

 

モナコイン(MONA)

モナコインは、日本で開発された仮想通貨です。2ちゃんねるで最も有名なアスキーアートキャラクターの「モナー」をモチーフにしています。

ドージコインと同じようなジョーク系仮想通貨にも見えますが、ライトコインをベースに開発されており、Segwit(取引データを圧縮して送金を早める仕組み)もいち早く採用するなど、開発陣の力の入れようは本物です。

国産仮想通貨ということもあって、日本国内ではビットコインについで多くの店で決済手段として使われています。

ちょっと変わったところでは、巨大同人イベントのコミックマーケット(コミケ)でも一部のサークルがモナコイン決済を採用しており、現金を持ち運ぶ必要がなくなることから好評を博しています。

 

GameCredits(GAME)

GameCreditsは、オンラインゲームのプラットフォームです。従来、ゲームで使えるゲーム内通貨はそのゲームでしか使えず、しかもゲーム内通貨から法定通貨に換金することはできませんでした。

しかし、GameCredits内で使える仮想通貨のGameは、GameCredits内の複数のゲーム内で共有できるうえ、法定通貨への換金も可能です。

開発者もGameCreditsを利用することによって開発のコストや時間を抑えることができ、資本をゲーム制作に集中投下でき、提供されるゲームのクオリティが上がります。プレイヤーと開発者、どちらにとってもメリットの有る仕組みと言えます。

 

Tenx(PAY)

TenXは仮想通貨払いに対応したデビットカードを発行する企業です。

保有している仮想通貨を法定通貨に換算して支払いをするという仕組みになっており、仮想通貨払いができない店でも利用できます。

現在はビットコインにしか対応していませんが、将来は他の仮想通貨も取り込む方針です。

 

まとめ

  • ダッシュは匿名性と送金速度に優れた仮想通貨
  • トロンは優良なコンテンツにお金を払うエンターテインメント用のプラットフォーム
  • イーサリアムクラシックはイーサリアムから分裂したプラットフォーム
  • OmiseGOは東南アジアでの普及を目指す決済システム
  • ドージコインは柴犬をモチーフにした仮想通貨
  • Augurはギャンブルや保険と相性がいいプラットフォーム
  • QASHはQUIONEXが発行する仮想通貨
  • GameCreditsは複数のゲームで使える仮想通貨
  • TenXは仮想通貨決済をさらに広げるシステム

時価総額はそれほどではない仮想通貨の中にも、将来有望なものは少なからず存在しています。

今回紹介した仮想通貨は明確な目的のあるものが多く、現在も開発が進められています。

分散投資の対象としてはいずれも有力なので、木になる方はポートフォリオに入れてみましょう。