仮想通貨において、発行枚数と1枚あたりの市場価格を掛けたものを時価総額と言います。

時価総額はその仮想通貨の現段階での価値の合計額とも言える指標で、将来有望である、もしくはすでによく使われている仮想通貨ほど高くなります。

現状、世の中には少なく見積もっても1000種類以上の仮想通貨があるものと思われますが、時価総額トップ10に入っているものはその中でも上位1%に位置する「超エリート」仮想通貨達です。

今回の記事は2018年1月14日現在での時価総額トップ10の、仮想通貨の概要を簡潔に紹介いたします。

これらの仮想通貨は流動性(換金しやすさ)も高く、初心者にはピッタリの投資対象と言えます。投資しやすい仮想通貨を探している方は、是非参考にしてください。

2018年1月14日:仮想通貨時価総額トップ10

順位 仮想通貨名 時価総額 1枚あたりの価格 発行枚数
1 ビットコイン(BTC) 26兆8434億円 159万7721円 1680万1050BTC
2 イーサリアム(ETH) 約15兆3423億円 15万8233円 9696万143ETH
3 リップル(XRP) 8兆6168億円 222.43円 387億3914万2811XRP
4 ビットコインキャッシュ(BCH) 5兆889億円 30万939円 1691万25BCH
5 カルダノ・エイダコイン(ADA) 2兆4601億円 94.88円 259億2707万538ADA
6 ライトコイン(LTC) 1兆5225億円 2万7813円 5474万983LTC
7 NEM(XEM) 1兆4827億円 164.75円 899億9999万9999XEM
8 Stellar(XLM) 1兆2970億円 72.50円 178億9039万5956XLM
9 イオタ(MIOTA) 1兆2493億円 449.47円 27億7953万283MIOTA
10 EOS(EOS) 1兆1173億円 1859.06円 6億105万2966EOS

※このデータは2018年1月16日時点のものです。

ビットコイン(BTC)

ビットコインは仮想通貨について少しでも知っている人ならば名前は聞いたことがあるであろう、仮想通貨の王様とも言える存在です。

ナカモトサトシなる謎の人物(日本人のような名前ですが、これは本名ではないという見方が濃厚で、人種や性別、年齢などは一切不明です)が開発した、元祖仮想通貨です。

ビットコインは今までの法定通貨のシステムの問題を解決するために考案されたもので、中央銀行ではなく、コンピュータのネットワークが通貨を管理するという画期的な仕組みを採用しています。

世界中で行われた取引はすべて可視化され、多数のコンピュータに分散保存されます。取引を記録した台帳をブロックチェーンといいます。

ブロックチェーンを改ざんするのは極めて難しく、出来たとしても莫大な費用がかかるため、結果として改ざんに強いのも大きな強みです。台帳に記帳する行為をマイニング、それを行う人をマイナーといい、マイナーには新規発行分のビットコインが配布されます。

新規発行はプログラムに基づいて行われ、その発行ペースはだんだんゆっくりにになるように調整されています。発行し過ぎによる価値の低下を防ぐための措置です。

仮想通貨の中でも特に早く開発されたことと、従来の法定通貨にはなかった数々の特徴が、法定通貨の中央管理を嫌う人や目聡い投資家などに高く評価され、価格はいち早く高騰。時価総額は2位のイーサリアムに倍近い差をつけて、堂々のトップです。

 

イーサリアム(ETH)

イーサリアムはロシア人の青年、ヴィタリック・ブリテン(当時19歳)が提唱した仮想通貨です。

ビットコインと同じくブロックチェーンがその根幹を支えていますが、イーサリアムはスマートコントラクトを採用しています。

スマートコントラクトとは、契約を自動化させられる機能のことです。ビットコインではブロックチェーン上に通貨の移動情報を記録しますが、イーサリアムではそれに加えて契約の条件や履行も記録できます。

例えば、ブロックチェーン上に「2018年5月1日午前9時になったら、AさんがBさんに対して100ETH支払う」と条件を記録すると、その条件を満たした時(2018年5月1日午前になった時)に、自動的に支払いが行われるのです。実際には、もっと複雑な契約も可能です。

スマートコントラクトが機能すれば、契約を確実に実行するために今まで行ってきたこと、例えば契約書の作成や仲介業者への依頼を省けるようになり、様々な事業の業務効率が格段に向上します。

イーサリアム企業連合という、イーサリアムの技術をビジネスに活用するための世界的な企業団体もすでに発足しており、マイクロソフトやJPモルガン、日本からはトヨタ自動車や三菱UFJなども加盟しています。

 

リップル(XRP)

リップルは特に金融機関での国際送金のために作られたプラットフォームです。

開発はアメリカのリップル社という企業が行っています。ビットコインやイーサリアムとは違い、ブロックチェーンは利用していません。

従来の国際送金システムは送金に時間がかかり、手数料がかかる上、送金失敗のリスクもあるなど、決して便利なものとはいえません。その古いシステムに取って代わるかもしれないのがリップルというシステムであり、そのシステム上で動作するのがXRPです。

XRPはリップルのシステム上では円やドル、ユーロ、人民元などの法定通貨はもちろん、ビットコインやイーサリアム、ライトコインと言った仮想通貨とも交換できるブリッジ通貨です。手数料も安く、送金時間も短く、法定通貨に依存しない国際送金を実現します。

 

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュは、ビットコインから枝分かれするように作られた仮想通貨です。

ビットコインは取引量が増えるにつれ、概ね10分毎に生成されるブロック(個々の取引を納入するための箱のようなもの)のサイズ不足(最大で1MBまでしか取引データを入れられません)が問題となりました。

その問題を解決するために「Segwit」という個々の取引データを小さくする方法と、ブロックサイズを8MBまで拡張するという方法、2つの解決策が考案されました。両方の支持者は対話を重ねたものの折り合いがつかず、Segwitを支持するビットコインと、ブロックサイズ拡張を支持するビットコインキャッシュに分裂しました。通貨が分裂するというのは想像しがたいことですが、仮想通貨ではこのようなことも起こり得るのです。

ビットコインキャッシュはブロックサイズが大きく、Segwitを導入しないこと以外はビットコインとほぼ同じです。Segwitとブロックサイズ拡張、どちらが正しかったのかは、今後の市場で決まります。

 

カルダノ・エイダコイン(ADA)

カルダノ・エイダコインは、もともとはカルダノと呼ばれるカジノのプラットフォームで使うことを想定して作られた仮想通貨です。

イーサリアムの開発にも関わったチャールズ・ホスキンソン氏が手がけた仮想通貨で、イーアリアムと同じくスマートコントラクトが利用できます。

2017年12月には、カルダノをカジノのみならず、汎用的なプラットフォームに育てていくことを表明しています。

 

ライトコイン(LTC)

ライトコインは、中国人のチャーリー・リー氏が開発した仮想通貨です。氏はビットコインを金とするならば、ライトコインは銀を目指すと明言しており、資産的な色合いが強いビットコインを保管する、優良な決済手段としてライトコインを育てていく方針です。

総発行数はビットコインより多く、送金時間はビットコインよりも短く、大きな特徴こそないものの、総じて大きな隙のない作りとなっています。

 

NEM(XEM)

NEMはPOI(Proof of Importance)と呼ばれる珍しいのアルゴリズムを採用している仮想通貨です。

POIでは、保有している仮想通貨の額と、使用した仮想通貨の額を元に、インポータンスというスコアが生成されます。そのスコアが高い人ほど、ハーベスト(ビットコインのマイニングに相当)に成功しやすくなり、報酬を受け取れる確率が高まります。

この仕組みはビットコインなどで採用されている、高性能なコンピュータの保有者ほどマイニングに成功しやすくなるPOW(Proof Of Work)や、保有している仮想通貨の額が多いほどマイニングに成功しやすくなるPOS(Proof Of Stake)と比べて平等性が高く、資産が少ない人にもチャンスがあります。

 

Stellar(XLM)

Stellarはリップルを元にして作られたプラットフォームです。リップルはXRPがブリッジ通貨になりますが、StellarはXLMがブリッジ通貨になります。

リップルの主な対象が大手金融機関であるのに対して、こちらは個人が対象です。個人が扱う少ない金額に特化しているため、決済速度は早く、海外サイトでの買い物、海外の家族や友人への送受金などを非常にスムーズに行なえます。

 

イオタ(MIOTA)

IOTAは2017年6月に公開されたばかりの仮想通貨です。IoTへの導入を想定して作られたもので、ブロックチェーンとは似て異なる「Tangle」という仕組みを採用しています。

ブロックチェーンでは取引が一直線に時系列順に並びますが、Tangleでは取引がネットのように相互に結びつきます。ブロックチェーンよりもさらに改ざんが難しく、高速取引を可能にします。

 

EOS(EOS)

EOSは大企業で使われることを想定して作られた、分散型アプリケーションのプラットフォームです。

スマートコントラクトや非常に高速な送受金など、優れた特徴があります。ただ、現状仮想通貨辞退の使いみちがなく、時価総額の高騰は行き過ぎであるという予測も少なくありません。

 

まとめ

各仮想通貨の特徴まとめ

  • ビットコインは仮想通貨の王様とも言える元祖仮想通貨
  • イーサリアムはスマートコントラクトで契約の自動化を実現
  • リップルは国際送金を格安・高速にする金融機関向けプラットフォーム
  • ビットコインキャッシュは大容量のブロックが特徴
  • カルダノ・エイダコインはもともとはカジノのプラットフォーム
  • ライトコインはビットコインを保管する仮想通貨
  • NEMはPOIによって高い平等性を実現
  • Stellarはリップルを元にした個人向けプラットフォーム
  • イオタはIoTへの導入を目的に作られたTangleが特徴
  • EOSは大企業向けのプラットフォーム

上位の仮想通貨はどれも、明確な目的があり、なおかつそれを実現するための動きも各地で進んでいます。

こうした理念と実行力のある仮想通貨は、暴落の可能性も低く、仮想通貨初心者にもおすすめの投資先であるといえます。