そもそも品質とは何か

「品質」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。

どちらかと言うと、車や家電製品などの物の良さ、使いやすさ、が直ぐに出てくると思いますが、システムに関しても本概念はあります。

 

ニュアンスも大体似ています。

例えば、システム不良(バグ)が少なくユーザの要望通りに機能することを品質が良いと言います。製品の質という意味ではこれが最も直観的です。

 

また、システムを使い実際に業務を回していく中で、ドキュメントがきちんと揃っている、メンテナンスが容易にし易い設計になっている場合には保守運用がし易くなります。これも品質の要素になりますね。

即ち、システムの品質とは、その物の出来から実運用での運用のし易さまでを含めて総合的に評価します。

 

システムを構築すると大体どこかで不満が生じます。

  • バグがあり動かない
  • 仕様通りになっていない
  • メンテナンスがし辛い
  • 上記の理由から維持費用が高い

これらを低減することが、品質の確保へと繋がります。

 

品質はいつ確保する?

社内SEの活躍の場は、2パターンあります。

 

1つ目は、システム構築時です。

恐らくは、ITベンダーに開発を委託することとなると思います。

開発を依頼すると、成果物が上がってきますが、それに対してレビューを行いシステムの出来をチェックします。チェックの観点は、要求仕様通りになっているか、保守性はどうか、などで、機能面やその後の運用の事を考えて確認します。

なお、こちらの要求通りになっていない場合は指摘ができますが、見積もり時に明示していないことについては、追及できない、若しくは相談事となります。

例えば、セキュリティ要件などは明示しておかないとまず考慮されません、そのような場合は先方の瑕疵ではないため、不備があっても最悪検収(受け入れ)せざるを得なくなります。

 

漏れやすい要素を見積り時点できちんと含め、いかに成果物をチェックしていくか、これがポイントとなります。

カットオーバ後の品質確保

品質を確保する2つ目のポイントは、システム構築後(運用時)です。

どちらかと言うと、不手際の事後処理に近いニュアンスです。

 

システム構築時に手を抜くと、運用開始後にトラブルが多発することがあります。

こうなると、不備の調査やシステム改修に費用がかかってしまい、結局お金がかかってしまいます。

一般的に、前工程の不良を後工程で修正した場合は、数倍以上のコストがかかります。いわんや、カットオーバ後のシステム修正には多大な量力を要します。品質の悪いシステムはユーザに利用されなくなるため、結局は無駄な投資に終わってしまうこととなります。

開発・保守を請け負うベンダーにとっては、継続して案件が手に入るため必ずしも悪い話ではないのですが、社内SEの立場ではこういった事象を低減していくことがキーポイントとなります。

 

進め方としては、現状の課題をリスト化し、重要度に応じた対応優先度を付けます。

手持ちの保守枠を用いて、クリティカルな問題から片付けていきます。

 

ポイントは捨てる部分を見つけることです。

優先度の低いものは、次のリプレースで修正する。運用でカバーするなど柔軟な方策を考え、ユーザに提案します。利用頻度の少ないシステム、機能は停止するなどの方法も考えられます。

 

とにかく、手持ちのリソースを考慮し、効率のよい選択肢を取ることがポイントです。

こういったところで知恵を絞ることが腕の見せどころであり、結果的にシステム費用の低減等にも繋がります。大変泥臭い仕事ですが、こういった火消しのような作業を率先してできる人が社内SEに向いています。