これから警察官になりたいという人は、まず警察官採用試験を受けて合格しなければなりません。

警察官採用試験の試験内容はおもに以下の5つで、それぞれの総合点で合否が決まります。

  • 筆記試験
  • 論文試験
  • 適正試験
  • 体力試験
  • 面接試験
警察官になる確率を少しでも上げたいのなら、これらの試験の対策は必須です。
しかし、どのように対策すればいいのか分からないという人も多いことでしょう。
そこで今回は、元警察官である私が体験した警察官採用試験の内容や対策についてお話していきます

 

警察官採用試験一次試験の対策方法

私が受験した地元の県警の採用試験では、試験が一次と二次に分かれていました。
一次試験では筆記試験と論文試験が行われ、その結果によって二次試験に進む人が決められました。

ここでは一次試験の内容や、実際にやった試験対策についてお話ししていきます。また、次のパートからは、警察官志望の学生の質問に答える形式から話を進めていきます。

 

筆記試験対策はやっておいたほうがいい理由

警察官採用試験の筆記試験は、どのように対策すればいいのでしょうか?国語や数学など、学校で勉強するような内容でいいのでしょうか?
警察官採用試験の筆記試験で出る問題は、学校で勉強するような内容のものではありません。筆記試験で良い点を取りたいのなら、過去問で勉強するのがおすすめです

警察官採用試験の筆記試験で出る問題の科目は、「数的処理」だの「社会科学」だの「人文科学」だの、とにかく聞いたことのないようなものばかりでした。
中学や高校で勉強するような内容ではなかったので、私はAmazonで市販されている「警察官採用試験過去問350」という本を買って勉強しました。

警察学校時代の同期には、一切勉強せずに受かったという人も多かったですが、私には勉強しなければならない理由があったのです。

私は地元の県警の採用試験を二回受けていて、一回目はまったく勉強せずに試験を受けて不合格となり、二回目は猛勉強して合格しました。

私が採用された県警では試験が年に二回あり、一回目の筆記試験を受けた時点で問題がまったく解けず、その時点で不合格を確信したのです。
そして一回目の試験の合格発表を待たずに、二回目の試験に向けて勉強を始めました。

一回目の試験は予想通り不合格でしたが、二回目の試験までの約5カ月間、毎日5~6時間ほど勉強した結果、見事合格できたのです。
警察官採用試験では、一次試験の結果が悪いとその時点で足切りにあい、二次試験に進めなくなるというシステムでした

私は1回目の試験でも二次試験に進めましたが、だからといって安心はできませんでした。
なぜなら、警察官採用試験の最終的な結果は、すべての試験の総合点で決まると聞いていたからです。
試験の合否が総合点で決まる以上、当時の私の一回目の一次試験の出来では最終的に合格できないと思い、見事にその予想が当たったのです。

当たり前の話ですが、採用試験に合格する確率を上げたいのなら、筆記試験の勉強をして、少しでも点数を稼いでおくことが大切だと感じました。

 

論文試験の内容と対策

採用試験では筆記試験の他に論文試験もあると聞いたのですが、論文の対策はどのようにすればいいでしょうか?
論文試験の対策についても、Amazonなどで専用の参考書が売られているので、それを使って勉強するといいですよ

警察官採用試験では、一次試験と同じ日程で論文の試験もありました。

論文試験は出されたテーマについて、800字程度の論文を書くという形式のものでした。

論文試験も事前にやることが分かっていたので、市販の参考書を買って勉強しました。
大卒向けになりますが、私が使っていたのは「大卒警察官 合格論文はこう書く!」という本です。

参考書には過去に実際の試験で出された問題と模範回答の論文が載っていたので、どういう問題が出るのか、どんな論文を書けばいいのかがイメージできました。

 

警視庁は漢字試験もある

警視庁の採用試験では、筆記試験とは別に漢字の試験もあると聞いたのですが?
はい。警視庁では漢字の試験もありますね。私は警視庁の試験も受験したので、漢字の勉強もしましたよ

 

地元の県警ではありませんでしたが、警視庁では漢字の試験もありました。
漢字の試験も市販されている参考書を使えば充分対策可能で、私は「警察官採用試験漢字力7日間トレーニング」という参考書を使っていました。

これは、警視庁の漢字試験でよく出題されるという問題がたくさん載っている問題集でした。
警視庁の漢字試験では、難しい問題も出てきたのでしっかり勉強しておいてよかったと思いました。

 

警察官採用試験二次試験の対策方法

勉強したかいあって、私は無事警察官採用試験の一次試験を通過し、二次試験に進みました。
二次試験では、「適正試験」「体力試験」「面接試験」と3つの試験が実施されました。

ここでも、実際に私が体験したこれらの試験の内容や対策について説明していきます

 

適正試験は正直に答えるべき?

適正検査とはどういうものなのでしょうか?
適正検査では2択の簡単な質問が出されて、それに淡々と回答していくだけです。例えばですが、犬と猫なら犬のほうが好きだ…という問題をイエスかノーで答えるような感じですね
そんな質問、正解がないじゃないですか!
はい。適正検査の一つひとつの問題に明確な正解はないと思います。ただし、この試験では警察官としての適性があるかどうかを見られるようなので、正解がなくても回答によっては落とされることもあるかもしれません

警察官採用試験の適正検査で出てくる問題は一見意味がなさそうなものも多かったので、問題の内容はほとんど覚えていません。
しかし、たった一問だけ、私が今でも覚えている問題があります。

そして、その一問を「Yes」にするか「No」にするかでずいぶん迷ったものです。
何故ならその問題こそ、まさに警察官としての資質を問われるような問題だと感じたからです。

それは「女性の下着に興味がある」という問題で、私はこの問題にかなり悩みました。
なぜなら、その当時から警察官による痴漢や盗撮などの不祥事はよく起こっていたからです。

ここで「Yes」と答えれば、「この男は性犯罪をする」と思われて不合格になるかもしれません。
しかし「No」と答えれば、「女の下着に興味がない男がいるか」と嘘をついていると思われて不合格になる可能性もあります。

しばらく悩みましたが、私は正直に回答することに決めたのです。
私は女性の「下着」そのものには興味がないため、「No」と回答しました。

しかし、私の同期にはこの質問に「Yes」と答えたという人も多かったので、合否にはあまり関係なかったのかもしれません。

 

体力試験では腕立てや腹筋、バーピーをする

体力試験ではどんなことをするのですか?体力にはあまり自信がないのですが・・・
体力試験では腕立て伏せや腹筋、バーピーなどをしましたね。腕立てや腹筋は30回やったので、それくらいはこなせるようにトレーニングしておいたほうがいいですよ

警察官採用試験の体力試験では、試験会場の体育館に移動して行いました。
格好は上半身裸にハーフパンツで、数十人のグループ単位で数列に並んで、列ごとに試験官が付いて受験者たちの動きをチェックしていました。

種目は腕立て伏せ、腹筋、「バーピー」などで、バーピーとは立った状態からその場にしゃがみ込み、両手を床について両足を後ろに伸ばし、また両足を両手の近くに戻してジャンプするという運動です。

どの種目も、試験官が「1、2」と数を数えるのに合わせて回数をこなしていきました。

腕立て伏せや腹筋の回数は30回ほどでしたが、意外にも周りの受験者たちは耐えられず、途中で脱落する人がほとんどでした。

私は当時スポーツをやっていたので、体力試験に関しては特に対策はしませんでした。

体力試験が終わった後は、試験官に体をじろじろ見られて、なにやらチェックされました。
ちなみに、私が試験を受けた当時、警察官採用試験ではピアスの痕は減点になるとネットで見たことがあります。
私は両耳にピアスの痕があって、そのことを試験官から指摘され、チェックを受けました。

 

面接試験で聞かれるのは基本的なことばかり

面接試験ではどのようなことを聞かれるのでしょうか?難しいことも聞かれますか?
特に難しいことは聞かれませんよ。志望動機や学生時代に頑張ったことなど、基本的なことがほとんどです

警察官採用試験の面接では、おもに以下のようなことを質問されました。

  • 警察官になろうと思った理由
  • 学生時代に力を入れたこと
  • 警察学校は集団で寮に暮らすが、集団生活の経験はあるか
  • 警察は厳しいが、やっていける自信はあるか
  • 危険な仕事だが、両親はどう思っているのか

民間企業の面接で聞かれるような、「あなたを動物に例えるとなんですか?」というような意味不明な質問をされることはありませんでした。

ちなみに、私が合格した県警の面接は、かなり圧迫的な雰囲気のなかで行われました。
広い教室の真ん中に怖い顔をした試験官が二人並んで座っていて、こちらが質問に答えても顔色一つ変えないでいるのです。
面接中は笑顔で受け答えしたほうがいいのかとも考えていましたが、間違っても笑えるような雰囲気ではありませんでした。

警察の試験は、この面接試験をもって終了しました。
その後しばらくして、私のもとには身体検査と警察官の制服採寸を実施するという封筒が届きました。
そして身体検査と制服採寸を受けてからしばらくして、私のもとには正式な合格通知が届いたのです。

 

まとめ

ここまで警察官採用試験の内容と対策について、私の体験をお話してきました。
ここまで読んでくれた方なら、案外、警察官採用試験に受かりそうだという気がしてきたのではないでしょうか?

あくまで私の体験から感じたことですが、警察官採用試験はきちんと対策すれば、そんなに難しいものではありません。
しかし、かつての私がそうだったように、何の対策もしていなければ不合格になってしまう可能性も充分あるでしょう。

本気で警察官になりたいという方は、ぜひこの記事を参考にして、警察官採用試験の対策をしてください