ファストフード、和風、洋風、中華、麺類、カレー、回転寿司、焼き肉、ファミリーレストラン、居酒屋などと街並みや私たちの食生活を楽しいものにしてくれているのが外食業界です。

大手チェーンになると、空間については、お店の外観はもちろん、内装・インテリアなど細かいところまで何もかも、コンセプトなどによって統一しています。

また、サービス・料理も細かくマニュアル化され、いつ、どこのお店を訪れても同じサービス、同じ味を提供するようにできているのが特長です。

今回は、そんな外食産業の基本情報、今後の展望、主要企業、年収、転職・就職のアドバイスをお伝えします。

この記事でわかること

  • 外食業界のキーワード:『中食』『血糖値上昇抑制・低糖質メニュー』『営業時間の見直し』
  • 外食業界で求められる人材
  • 外食業界の総合職

外食業界の基本情報

業界のあゆみ 1960年以降、大躍進

1960年以降、外食産業は高度経済成長とともに発展してきました。1970年は外食産業元年といわれています。

同年、ケンタッキーフライドチキンが大阪万博でパビリオンに登場したのを皮切りに、

  • すかいらーく(日本初ファミレス)
  • マクドナルド
  • ミスタードーナツ

が続々とオープン。ファストフードの登場によって、日本の外食業界は大きく躍進をしました。

その後、

  • 1995年 阪神淡路大震災
  • 1996年 O-157

この2つのできごとは、売上に大きく影響しました。これを機に外食業界は、

  • 危機管理
  • 食の安全

に徹底して取り組むようになります。

ところが2000年代に入ると、

  • 2001年 BSE(牛海綿状脳症)
  • 2002年 食品偽装や虚偽表示
  • 2004年 鳥インフルエンザ

など、食への信頼を揺るがす問題が次々と起こり、外食業界各社、売上確保はもとより信頼回復に向けた対応等に追われました。

今現在も外食は、私たちの生活の一部であり、なくてはならないものですが、不祥事はもちろん、料理が美味しくなかっただけでも、その噂はスグに広まり消費者はサッと離れていくシビアな世界でもあります。

ブラック業界だともいわれている

また、外食業界といえばブラック企業・ブラックバイトを連想する方も多いでしょう。

ニュースなどでも報じられていたとおり、立場を利用し店長がアルバイトに対して暴行・暴言を吐いていた事件の発覚は記憶に新しいところです。

また、長時間労働や割増賃金の未払いなど、労働局から是正指導がなされたものの一向に改善をしようとせず摘発された企業もあります。

外食業界を志す場合は、

  • 会社名
  • 店舗名

 

などでネット検索をするなどし、社員や従業員とみられる方の投稿や書き込みを見てエントリーするか否かの参考にするのはアリです。

とくに

  • 人員不足
  • 長時間労働
  • サービス残業

といった投稿や書き込みが目立つ企業や店舗、美味しくない、接客が最悪、など、利用者からあまりいい評価を得られていない企業や店舗も要注意です。

外食業界の市場規模は、一般社団法人日本フードサービス協会の集計によると、25兆4169億円となっています。

 

外食業界 ~今後の展望~

外食業界の今後の展望について、キーワードとなるのが『中食』『血糖値上昇抑制・低糖質メニュー』『営業時間の見直し』です。

中食

中食は、調理済みの食品を購入して、自宅へ持ち帰って食べる、または注文してデリバリーしてもらい食べることで、コンビニだけではなくスーパーがイートインの充実というかたちで中食への取り組みを強化してきています。

外食業界も中食に取り組んでおり、たとえば、マクドナルドは、テイクアウトはもちろん、今ではデリバリーも展開しています。実践しているのは、そのほかにも、

  • ガスト
  • カレーハウスCoCo壱番屋

など多数あり、外食業界各社、かつては同業他社がライバルでしたが、飲食店ではないスーパーやコンビニエンスストアも完全なライバルとなってきたといえます。

 

血糖値上昇抑制・低糖質メニュー

食を提供している業界では、もはや当たり前となっている健康への取り組みですが、外食業界も例外ではありません。

ダイエットや健康維持のため、カロリー摂取を控えようと外食から離れた顧客を取り戻す動きも顕著です。

例えばですが、吉野家は血糖値の上昇をゆるやかにするサラシア牛丼を発売しています。また、松屋定食などにつくライスを湯豆腐に変更可能なサービスを、フレッシュネスバーガー低糖質バンズを提供しています。

 

営業時間の見直し

人手不足から、その対策も念頭に置き、営業時間の見直しが進んでいます。ファミレスのロイヤルホストが24時間営業を廃止しました。

すかいらーく、マクドナルドなどでも深夜営業の廃止・短縮を実施しています。

 

外食業界主要企業と年収一覧(各社有価証券報告書より抜粋)

  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書に記載なし
  • すかいらーく 703万円
  • ゼンショーホールディングス 596万円
  • スシローグローバルホールディングス 797万円
  • サイゼリヤ 625万円
  • 日本KFCホールディングス 541万円
  • くらコーポレーション 449万円
  • モスフードサービス 637万円

 

外食業界を代表する企業の基本情報

日本マクドナルドホールディングス

日本マクドナルドホールディングスは、ハンバーガーショップのマクドナルドを運営しています。

2017年11月の既存店売上高は、前年同月比13.1%増となっており、前年同月比プラスとなっているのは24カ月連続で業績は好調だといえます。店舗改装のほか「アメリカンデラックスシリーズ」などのキャンペーンが功を奏しているようです。

同業他社としては、モスフードサービス、日本KFCホールディングス、フジタコーポレーションなどがあります。

基本情報

  • 売上高:2266億4600万円
  • 経常利益:66億1400万円

※同社公表有価証券報告書に平均年収などの記載がありませんでした

 

 

すかいらーく

すかいらーくは、ガスト、バーミヤン、夢庵、ジョナサンなどを運営しています。2011年から筆頭株主となっていたアメリカの投資会社ベインキャピタルが全保有株を売却しています。

2014年に東証1部に再上場を果たした同社は、2017年12月期、過去最高の連結純利益を見込んでいます。

同業他社としては、次にご紹介するゼンショーホールディングス、サイゼリヤ、ロイヤルホールディングスなどがあります。

基本情報

  • 売上収益:3545億1300万円
  • 営業利益:312億4900万円
  • 社員数:663名
  • 平均年齢:46歳
  • 平均勤続年数:18.6年
  • 平均年収:7,038,426円

 

ゼンショーホールディングス

ゼンショーホールディングスは、すき家、なか卯、COCO’S、はま寿司などを運営しています。

同社が運営するすき家といえば、ここ近年、深刻な人手不足が話題となっていました。人件費の高騰により、これまで比較的安価で提供してきたメニューの一部を値上げしました。

同業他社には、吉野家ホールディングス、ジョイフル、スシローグローバルホールディングスなどがあります。

基本情報

  • 売上高:5440億2800万円
  • 経常利益:180億6100万円
  • 社員数:8376名(外食事業)
  • 平均年齢:36.6歳
  • 平均勤続年数:7.2年
  • 平均年収:5,964,000円

参考文献

  • 日本マクドナルドホールディングス株式会社第46期有価証券報告書
  • 株式会社すかいらーく第6期有価証券報告書
  • 株式会社ゼンショーホールディングス第35期有価証券報告書
  • 一般社団法人日本フードサービス協会 外食産業とJF

 

転職・就職のアドバイス

外食業界の現場や実情を知るのに一番手っ取り早い方法は、学生のうちにアルバイトを経験してみることです。

  • 業務の流れ
  • マニュアルの内容
  • 調理
  • 接客

などを学べるほか、

  • 本部と現場の関係
  • 命令系統
  • 職制
  • 社風や文化、職場内での人間関係
  • 外食業界の課題や問題点

も感じ取ることができるでしょう。

また、飲食店の仕事・大変さ・やりがいについて解説している記事も掲載していますので、こちらもぜひ読まれてください。

外食業界で求められる人材

飲食店の現場で重宝される人材は次のとおりです。

  • 人と接するのが好き
  • 細かいところに気を配れる
  • 料理・食べることが好き
  • きれい好き

 

外食業界の総合職

ゼンショーホールディングスの採用情報を参考にお伝えしますと、営業企画や海外出店、バイヤー、企画戦略、製造など、総合職に就くと活躍できるフィールドは広がります。

職務適性だけで決められることはなく公募にも挑戦することができ、希望通りに飛躍できる可能性が用意されています。もちろん、海外で活躍したい方は語学力が必須です。

また、転職で外食業界に飛び込もうとされる方は、飲食業界の転職エージェント・サイトについてまとめた記事をご覧ください。

その他の転職サイト・エージェントについても以下のページで纏めています。