民間企業 VS 公立小学校教員 どっちが勝ち組?

転職のノウハウ

いきなり意味のわからんタイトルマッチで恐縮ですが、私は親族に教員が複数人いたり、高校の時の友人が教師だったりするので、色々と教師の情報を聞くことがあります。

先日、その友人と会う機会があり、色々と議論したので、その時の話を書いてみます。

話の流れ:待遇を比較してみます

この記事では、両者の待遇を比較して、どちらが勝ち組か考えてみたいと思います。

民間と教師は、仕事内容や職種の性質の面で、必ずしも並列に語るものではないかも知れませんが、ここでは、待遇、務めやすさのという点に絞って比較し、どちらがおいしいか考えてみたいと思います。

 

民間と先生の年収比較

まず、私が住む大阪の小学校教員ですが、平均値をきちんと出したわけではありませんが、平の先生で年収は40歳で額面700万程度かと思います。ちなみに、校長先生でも額面900万台程度と聞いています。まあ、あくまで私が一部の人から聞いた話ですので、そこはご了承下さい。

私と友人は同い年なので30歳です。

友人は、月の額面が27万円です。ボーナスは年額4.2ヶ月なので、

29×(12 + 4.2) = 470万です

私は、月の額面が26万円です。ボーナスは年額1.5ヶ月なので、

26×(12 + 1.5) = 350万です

とりあえずは、470 – 350 = 120万円程負けています

私はボーナスが大幅カットになっているので、少し特異なパターンですが、仮に4ヶ月程度支給されたとしても、やはり教師に比べると50万程度は低くなります

 

一方の教員は年功序列で賃金が上がりますし、ボーナスも例年ほぼ同額を支給されるので、かなりの安定感があります。

私が残念な企業に勤めているという理由が最も大きいですが、賞与さえしっかりしていれば、一般的な民間企業の基準程度の年収にはなるはずです。

それで比較しても十分に負けるということで、年収面では教師に軍配が上がります。まあ、商社や金融の超優良企業と比較したら、教師が負けるとは思いますが。

 

残業代の比較

知っている方も多いと思いますが、小学校教員は残業代は出ません。そのかわり、給料が少し多めに設定されています。

いわゆる、裁量労働制になるので、定時後に教材研究をしっかりやっている先生などは実労働時間で割るとやや時給が落ちます。ちなみに、市役所などの地方公務員は残業代が全額支給です。役所もブラックな部署に配置され予算を使い切るとサービス残業になることもありますが、全体で見るとレアケースです。

ベテラン教師になると要領よくやるようになりますが、新人の熱心な先生などは9時くらいまで残っていることが多いです。私の友人も大体、9時まで残っているので忙しさで言うと彼の方が上ですね。

ということで、教師はオーバーワーク分は無賃労働なので、民間の方が良いかも知れません。ただ、民間でも残業代が出ないサビ残会社や裁量労働制が早期に適応される会社も大量にあるので、これは痛み分けでしょうか。

 

長期労働の可能性(定年まで働けるか)比較

これは明らかに教師が上です。不祥事を起こさない限り、定年まで絶対にクビになりません。

業績に応じてA~Dと査定が付き、それで賞与が変わるので、仕事が適当だと多少影響が出ますが、どんなに駄目な先生でも十分な給与は支給され、雇用も確保されます。鬱病等でいくら休んでも(多分、たまには復帰しないと駄目かも知れませんが)首にはならず休んでいる期間も相当の給与が支給されます。

民間は昨今は定年まで働くことが難しいですし、寛容な企業でも病気で1~2年も休職すれば首になります。

ということで、長期労働の観点からは教員が圧倒的に有利です。

 

仕事の大変さの比較

良いことばかり書いていますが、教師は人間関係が疲れる仕事です。

子どもも保護者も難しくなってきているので、このあたりの調整が年々厳しくなっています。折衝能力の低い先生はすぐに学級崩壊を起こしたり、保護者とトラブルになりますし、ストレスがたたって休職してしまうことも多いです。

ただ、そういった状況に陥ってもケアする体制がしっかりしている分、まだ救いが大きいように感じます。制度面でもそうですし、問題が起きて捌き切れなければ、基本的に教頭先生、校長先生に丸投げできるので、幾らでも責任転嫁できます。

一方の民間は基本的に利益に追われますので大変です。ゆる~い企業もあるとは思いますが、基本的にはストレスは日々溜まりますし、新しいことに常に挑戦しないといけません。そういった意味で、仕事の大変さは民間の方がきついです。

 

結論:待遇は教員が圧勝

仕事内容さえ向いていれば圧倒的に小学校教員の方がおいしいです。

特に現在の大阪(2013年5月)では、倍率が3倍を切っており少し勉強すればコネなんか無くても余裕で受かります。恐らく、ここ1、2年はこの傾向が続くでしょう。

ブラック企業に勤めていて限界かも知れないと嘆いている人で、もし教諭免許を持っている人は大阪で教師をやってみてはいかがでしょうか。正式採用でなくて良いなら、講師枠(採用試験に通っていない正規職員ではない人のこと。ただ、待遇は民間に比べればかなり良いです)が山ほどあるのでほぼ一生安泰ですよ。

 

現在の教師のレベルは相当に落ちているので、一般常識がある程度しっかりしている方なら大丈夫です。

事実、民間で10年働いてから通信教育で教師免許を取得し先生になったりしている人が近年大幅に増えています。すごい例だと、57歳で正規職員採用された例もあるので、何とでもなります。

 

公務員や教員や民間へ転職するケースも多い

教員の方が良さそう。と書いておいて何ですが、私の周りには地方公務員や小学校教諭を辞めて民間に転職したケースもあります。

詳しい内容は以下の記事に纏めていますので、併せて頂けますと幸いです。

公務員や教員から民間への転職理由・事例と転職サイト・エージェント活用法

コメント

  1. より:

    いい勉強になりました