転職支援エージェントを利用すると企業の求人票を渡されます。
この求人票のフォーマットは会社によって当然異なりますが、実は、書かれている内容も会社によってかなり異なっていたりします。
その実態を、具体的な例を挙げてご紹介します。
求人票の内容はエージェント会社が自分たちの判断でアレンジして作っている
転職エージェントが私達に提供してくれる求人票はエージェント会社が自分達で書いています。
求人表を作る際、エージェント会社は求人先企業から聞いた話/貰った資料を基に自分で内容を書きますが、割ときちんとした資料を求人先企業が提出してきた場合は、エージェント会社間で差はそれほど出ません。どこのエージェント会社を利用しても同じような求人票を渡されます。
ただ、募集をかけた企業が出してきた情報がざっくりとした内容だったり、ヒアリングベースで担当者の判断に寄る部分が大きいと、内容がぶれてきます。
また、あまりその職種に詳しくない人が担当した場合などにも、この傾向が見られます。
例えば、普段、総務・経理などの求人を担当している人がIT職の求人票を作ると、内容が分かっていないので何だか意味の分からない求人票が出来あがったりします。特に人手の足りていない会社は、専門分野以外の職種も担当することがあるので、こういったケースが見られます。

私自身の体験談ですが、あまりに内容が不可解なので「求めている人物像が分かりませんが…?」とツッコミを入れたこともあります。
2013年度の私が貰った求人票から実例をご紹介
以下は私が2013年に転職活動をした際に見た実例です。
事例:化学会社Xの案件(3社比較)
【必須条件】
- IT業界にてエンジニアとして開発経験をお持ちの方
- 要件定義や外注打ち合わせ、社内調整など社内SE業務に興味をお持ちの方
【歓迎条件】
- 情報系の資格をお持ちの方
- オープン系システムの開発経験が3年程度ある方。
- 社内外問わず調整/折衝業務経験がある方。
- ASP.NETでのご経験がある方歓迎
- 基本情報技術者、応用情報技術者など
- 大手ITベンダーで大規模システムの開発を行った経験が豊富な方
①と②は近しい感じになっており内容も具体的なので、きちんとヒアリングできているものと思います。特に②は.NETや基本情報技術者などの具体的な単語が出ていることから、ヒアリングをした担当者がきちんと理解しており、求人票に落とし込めていると見えます。
省きましたが、doda(パーソルキャリア)などの他の大手転職支援エージェント会社も似たような記述となっていました。
ところが、③だけが方向がかなりずれています。恐らくは分野外の方が担当しており、話を聞いても耳に残らなかったので、このような記載になったのでしょう。
最も求人票の内容が詳しく 信頼がおける会社は?
このように、企業によって内容がずれる事がありますし、記述レベルも異なってきます。
私がこれまで見た中で、一番詳しくて内容が良かったのはリクナビエージェントさんです。
ここは、待遇も細かなところまでヒアリングできていることが多くお勧めです。さらには、有名どころの企業はエージェントレポートというものを作成しており、細かく分析がされています。
そうなっている理由はやはり組織力でしょう。大手でノウハウや情報網があることが強みです。また、各分野を熟知している担当者がそれぞれおり、専任の担当者がきちんと求人票を纏めているものと思われます。
次点はJACリクルートメントさんです。
こちらも内容は十分ですが、リクナビエージェントさんに比べるとやや情報量が落ちる場合がありました。ただ、どちらもそれほど違いはありません。1枚もののページに情報がきっちり詰まっている形式で、大変内容の濃い良い求人票でした。
続いて、doda(パーソルキャリア)やtypeさんなどが良かったです。
そこからは少しずつ内容が落ちていき、その他の小さめの会社になりますと、もっとざっくりとしてきます。サポートの細かさなどは小規模エージェントの方が良かったりしますが、持っている情報量はやはり大手転職エージェントがダントツで良いです。
結論:利用すべきエージェント会社は?
私が実際に利用した/知人から聞いた中だけでの議論ですが、以下がオススメです。
- リクナビエージェントさん
- JACリクルートメントさん
- doda(パーソルキャリア)さん
- typeさん
特に、リクナビ・JACさんは、各項目はもちろんのこと、その企業の得意分野や今後の事業計画などがかなりしっかり、かつ纏まって書かれており、そのまま志望動機の作成や会社研究に流用できるのでかなり有難いです。

転職支援エージェントを利用されるなら、この中から最低1つは選ぶと良いと思います。
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