転職内定後、年収交渉や条件変更は可能?専門家2人の寄稿と内定辞退から一転エピソードを交え解説

転職のノウハウ

この記事でわかること

・キャリアコンサルタントが語る内定後年収交渉
・キャリアコンサルタントが語る家庭の都合による条件変更
・内定辞退から良い方向へと一転したエピソード
・元大手キャリアドバイザーの年収増額エピソード

ねえセイジさん、ちょっと相談したいことがあるの?

どうしたのです?

親友の弟の話なんだけど…。長期の転職活動を経てようやく、内定をいただけたんですって。

それはよかったですね!

でも。内定通知を見たら、年収も条件もかなり厳しいもので…。

このご時世ですからね…。

(辞めようとしている)今の仕事より年収や条件が劣るなら、意味なくない? という話です。

たしかに…。どうしてもやりたい仕事なら話は別なのでしょうけど…。

一昔前なら昇給、昇進を伴う転職が当たり前のようでしたが今は、転職の前後で年収、条件の逆転現象が多くみられるようになりました。

それはなぜです?

シンプルに転職をめぐる環境が“変化”したからです。

・転職活動をする人
・会社や企業
・転職エージェント

がここ10年、20年ほどで大きく変わったといえます。

詳しく教えてほしいです!!

 

転職をする人は一昔前、稀でした。昔、転職はヘッドハンティングされるような高スキル保持者、マネジメント経験者など総じて優秀な人が行うものだったのです。

会社や企業ですが一昔前、その多くは終身雇用を採用しており、多くの社員は一生食べさせてくれる会社に恩義を感じ、会社に貢献しようと忠誠を尽くし一生懸命、辞めることなく働いていました。

また年功序列で役職も、給与も働けば働くほど自動的に上がっていきました。そのため多くの労働者が転職やキャリアアップのことなど1ミリも考えなくてよかった時代があったのです。ところが今は終身雇用も年功序列も崩壊し始め

・リストラ

・嫌がらせ

が横行しています。一生食べさせていける、本当の意味で守ってくれる、そのような会社はめずらしくなりました。

 

社員研修やOJTなど教育制度もない会社もあると聞きますよ…。

人材を使い捨てとしか思っていないブラック企業もあります…。

そのため見切りをつけ新天地を求め、会社をさっさと去る人が増えたのです。

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そして転職エージェントです。支援対象は以下のとおり変遷、拡大していきました。

総じて優秀な人→おおむね35歳前後の即戦力→社会人経験3年超の若手→第二新卒、既卒、新卒、経験やスキルがまったくない若手

そういった“変化”が今の、逆転現象を増やしているともいえます。

 

でも大切な親友の弟。なんとかいい転職をしてほしいです。

その気持ちは痛いほど、わかりますよ。

でも内定後の年収交渉、会社側が素直に応じてくれるのかしら?

そこで今回です!

本記事は2017年に初版が公開されたのですが、当時キャリアコンサルタントの方から寄稿いただいた部分を改めて見直し編集。そして最新版更新にあたり別の元大手キャリアアドバイザーの方から年収増額エピソードを寄稿いただけたため、併せてお伝えいたします。

親友に教えられるような内容だといいな^^

その前に内定から入社までの標準的な流れを今一度、おさらいします!

 

【転職活動】内定から入社までの流れをおさらい

1.内定通知、連絡が入る

電話、メール、書面など会社が、合格者に対し内定を伝える手段はさまざまです。転職エージェントを利用されている場合はだいたい、キャリアアドバイザー(担当者)経由で結果が入ってくるでしょう。電話以外なら、

・入社予定日

・年収

・勤務地

など条件が記されているはずですので、しっかりと確認します。

2.内定承諾書・雇用契約書が送られてくる

追って紙で内定承諾書・雇用契約書が送られてくるはずです。受領後、目を通し内容確認。

納得いかない項目、不明な点があればそのままにせず会社に問い合わせをします。もちろん転職エージェント経由案件なら担当者に問い合わせます。

そして合意できる状態になったら、サインをして提出しましょう。その際

・身元保証書
・健康診断書

の添付を求められることもありますので、身元保証人や医療機関と日程などをすり合わせ期限に間に合うよう対応します。

 

以後、関連記事で詳しく解説しています。ご参照いただけますと幸いです!

3.直属の上司に退職の意志を伝える

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4.提出した退職願が受理され、引き継ぎを終えたあと、退職

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5.入社

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参考文献

採用獲得のメソッド はじめての転職ガイド 必ず成功する転職 2019年度版 谷所健一郎著 マイナビ出版

 

基本、この流れです。

ねえセイジさん、年収交渉を行う場合、どこで?

敢えて記載しませんでした。

どうしてです?

通常、内定後、年収交渉可能な方は、実はかぎられているからです。

私は誰にでもその権利があると思っていたんですけど?

 

内定後、年収交渉できる人は付加価値がある人

これは『失敗しない!転職の技術』の著者、高野秀敏氏の受け売りでもあるのですが、

給与交渉できるのは、特別な付加価値のある人だけ

です。若手、成功体験に乏しい方、未経験で転職しようとする方は、年収交渉はできないと思われておいて、間違いありません。

 

そうなのですね…。親友の弟がどういう属性かで回答が変わってきます…。

ただし付加価値がなくても、がっかりする必要はなかったりします。

セイジさん! もったいぶらずに教えてくださいよぉ^^

わかりました! 次章、キャリアコンサルタントの方にバトンタッチすることにします。

 

キャリアコンサルタントが語る内定後年収交渉5つのこと

はじめまして。せっかくいただいた内定。でも残念な年収や条件ですとそれこそテンションも下がりますよね…。

内定後、交渉できるかですが、率直に申し上げますとケースによります。曖昧な回答で申し訳ないのですが、「できそう」「できそうにない」2つのケースが存在するのです。

言い換えると“ケースバイケース”で、キャリアコンサルタントとして「100%こうです!」とお伝えできないのが、現場の実情です。

まずできそうなケースをお伝えします。

1.同時に複数の内定を得た方は交渉成功しやすい

同時期に複数企業から内定を得た方は正直、有利です。積極的に交渉してもいいでしょう。あくまでも一例ですがA社、B社からオファーをいただき、

A社→仕事内容が魅力
B社→給与が高かった

というケースだったとします。

 

私なら仕事内容とお金、やっぱり仕事内容かな…。

 

ではA社が本命ということで話を進めますが、やはり年収も大切です。そこでA社の採用担当者に年収をアップしてほしいと相談することになるのですがその場合、「悩んでいます」とだけお伝えするといいでしょう。

「提示給与額のままなら、B社に入社しますよ!!!」と“けんか腰”で言うのではなく「できることなら給与の見直しを、お願いしたいです…」

と、あくまでも検討要請、お願いする姿勢で臨むことが大事で、好印象維持のために必要不可欠です。

そして会社側から見て、のどから手が出るくらいほしかった人材ならきっと、給与を見直してくれるはずです。

2.内定先が中小企業なら交渉成功しやすい

採用担当者に決裁権がある場合も交渉がしやすいです。中小企業では面接官・採用担当者が(最初から)社長や経営者というのは、よくあることです。

社長などに直接お願いでき、あとは社として応じるか否かですから、率直な回答をいただけるはずです。

3.年収、給与に“ひらき”があると交渉の価値がある

最後にもうひとつ。交渉成功しやすいケースとして求人票に

給与:〇〇万円~〇〇万円
年収:〇〇〇万円~〇〇〇万円

といった感じで、ある程度の“ひらき”が記載されている場合です。

 

上限、下限という意味ですね!

 

もし提示給与額が下限だったときは、交渉を申し入れてみる価値はあります。結果、上限を超えない範囲で変更に応じてもらえるかもしれません。

 

ここからは逆に、できそうにないケースをお伝えしていきます。

4.給与体系・社内規程がしっかりしていると難しい

ほとんどの大手企業がそうと思いますが未だに終身雇用、年功序列が当たり前、従業員が多い会社なら、給与や福利厚生については規程などで明文化、体系化されていると考えます。

その場合、年齢給や昇給が一律で決められていることを理由に、断られやすいです。

 

社内規程などは入社前、部外者である私たちが知る由はありません…。

お金のことって聞きにくいですし…。

そういう場合は転職エージェントに頼るといいのですよ!

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転職エージェントやキャリアコンサルタントはお金のことやどうしても譲れない条件があれば、応募前でも会社や採用担当者に確認できますので、遠慮せずにお願いするようにしましょう。

5.先例を重んじる会社は正直難しい

加えて「先例がない」「前例を見ない」「これまで認めたことがない」という理由で、年収や条件の変更を認めようとしない、突っぱねる保守的な企業は少なくないこともこの場を借りてお伝えしておきます。

 

次章、家庭の都合編をお送りいたします!

 

キャリアコンサルタントが語る家庭の都合による条件変更交渉3つのこと

家庭の都合、次のような場合が考えられますよね。

家庭の都合変更希望内容
父親が寝たきりになり要介護にいつでも帰れるよう内勤に
妻の妊娠を機に田舎に帰ることに田舎にある支社勤務に
マンション売却が流れ家計は赤字に手当が厚い深夜勤務に

 

家庭の都合で勤務地や勤務時間を、変えてもらえるのでしょうか?

 

はい。引き続き私が解説していきます。こちらは基本、会社次第といえます。ポイントは会社がその申し出を受け入れ、変更を認めてでも、その応募者がほしい、手放せない状況にあるかどうかです。

・応募者はまだほかにいる

・僅差の次点者がいる

・急募ではない

なら内定取り消しとなり、入社は実現しないことになります。以下、具体的に事例を挙げながら、こちらもできそうなケース、できそうにないケースに分け説明していきます。

1.勤務地、人員上問題がなければ認められる可能性高い

あくまでも一例ですが東京本社勤務で内定を得た方が急遽、家庭の都合で大阪に行くことになったとします。そして求人票には、

勤務地:東京本社もしくは大阪支社 ※希望勤務地を考慮します

と明記されていた場合について話を進めることにします。

この場合は大阪支社勤務に変更したうえで採用してもらえる可能性はあります。ただし大阪支社での採用活動が終わっていたり、入社予定者が決まっていたり、既に入社済みで人手不足が解消され、人員をこれ以上、補充すべきでない場合は、ほぼ認められないでしょう。

またたとえ採用活動中で人材を探していた場合でも、東京本社と大阪支社の求める人物像が異なる場合もあります。それが乖離していればNGと判断され、条件変更は認められず、入社できないことになります。

人員上、差し支えがない場合にかぎり、認められやすいということです。

2.勤務時間の変更は稼働があれば認められる可能性高い

もうひとつ家庭の都合でさらなるお金が必要。ならば深夜手当がつく夜勤で働けないかと考えた場合も例示します。これもまた会社次第であり、

・シフト制(早番・遅番)

・三交代制

など深夜稼働が可能でなおかつ人員に空きがあれば認められやすく、全員日勤の会社ならどだいムリなお話です。

たとえ深夜稼働があっても夜間の人手が十分、予算上ムリなら応じてもらえません。また夜間責任者などから向いていない、NGと判断されれば現場に呼ばれることはありません。

3.職種変更はできないに等しい

たとえ同時募集がかけられていたとしても外勤営業から内勤事務にという職種自体の変更については基本、難しいと思っておかれてください。なぜなら職種により募集要項、採用担当者、面接官も異なってくるからです。特に未経験職種への変更はできないに等しいでしょう。

 

キャリアコンサルタントが語る内定後変更交渉のまとめ

以上、2章にわたり解説させていただきましたが、内定通知書には、

・給与
・勤務地
・職種

などの条件が記載されています。しかしその記載と異なる希望を出したいときは、

・断られても平気

・辞退をしてもいい

・内定取り消しになっても仕方がないと割り切れる

そのようなときだけ、交渉をしてみるようにしましょう。

 

ありがとうございました!

以下2017年に寄稿いただいたものですが、非常に参考になるエピソードのため、ここでご紹介させていただきます。

 

家庭の都合で内定辞退、しかしそこから逆転劇が繰り広げられたお話

はじめまして。私は妻の妊娠を機に地元に戻り子育てをしたいと考え、地元広告会社の面接を受け、合格しました。

しかし内定時、マンションを所有していました。地元に戻る前に売却をと考え、動きましたがうまくいきませんでした。このまま転職すると住宅ローン・管理費などと地元新居家賃の二重払いで家計が圧迫されることに…。

そのためマンション売却を終え転職活動すべきだったと反省し、内定辞退を決めました。そこで広告会社に連絡をしたところ、電話口で採用担当者から

「住宅手当と社宅を提供するから会社に来てほしい」

引き留められたのです。

「社長が住宅手当を支給、社宅も提供する、ぜひうちに、といわれていますがどうでしょう」

と思ってもみない逆提案をいただけたのでした。

正直に「所有マンションが売れず住宅ローンもあり転職できません」と事情を明かし、絶望的な気持ちも伝えたところに、その話を聞いたオーナー社長が、即決してくださったのでした。結果、

内定時→年俸400万円のみ

内定辞退連絡→年俸400万円+毎月の住宅手当+社宅

となりましたので、もちろん内定承諾し入社しました。このときの感動は今でも忘れられません!

 

ありがとうございました!

先ほどキャリアコンサルタントの方が言っていたとおりになりましたね…。

ですね。

・辞退をしてもいいと思った応募者
・その応募者がほしい、手放せない状況にある会社

うまく合致したパターンといえます。

 

セイジさん、そういえばさっき、内定後年収増額に成功したエピソードをいただけたと話していましたよね?

はい。実はそうなんです。

大手転職エージェントでキャリアアドバイザーを務めていた方から、内定後の年収交渉でプラス100万円超の増額に成功した事例をつい先日、いただくことができましたのでご紹介していきます!

 

元大手キャリアアドバイザーが語る内定後の年収交渉でプラス100万円超

はじめまして。転職活動でのオファー年収。誰もが気になるところでしょう。「せっかく転職するなら少しでもアップさせたい!」ですよね?

しかし内定通知に書かれた年収が、想定より低かったら…。

いくら第一志望でも内定承諾に躊躇してしまうのが、人情です。そして次に考えるのは「何とかして年収交渉できないか?」でしょう。

結論からお伝えしますとそれは可能です。しかも年収交渉を行い、提示額よりも100万円以上アップした事例があります。そこでこれより

・年収交渉が可能な人
・どのように年収交渉をしていけばいいか、そのやり方

について詳しく説明していきます。

元大手CAが語る、年収交渉ができる人の条件

提示された年収に満足できない場合、下手に交渉をしてしまうと、

・相手の心証をわるくしてしまう
・内定を取り消されてしまう

のではないかと考え、不安になり、年収交渉をしたいのになかなか言い出せないのが通常の人です。

しかしそれは間違いなく現実に起こり得ます。やり方を一歩でも間違えてしまうと年収アップに結びつかないどころか、相手の心証をすこぶるわるくしてしまいますので、要注意です。

そして私が考える年収交渉が可能な人について述べておきます。それは次の条件を同時に満たしている人といえ、それ以外の方は難しいと付言しておきます。

1.複数社の内定を同時に得ている
2.面接官の評価が非常に高い
3.会社の採用熱も高い

 

1.複数社の内定を同時に得ている

年収交渉可の大前提は、応募者側がどっちに転んでも不利にならない状態であることです。つまり応募者が会社を天秤にかけることができる、また入社選択権を握っている状況にあるということが重要です。

2社でいいので同時期に内定先を得られるよう、頑張ってたくさん面接を受けましょう!

 

2.面接官の評価が非常に高い
3.会社の採用熱も高い

2と3合わせて解説します。本当に面接官が気に入り、会社に採用を推したい応募者、会社としても面接官が推すなら採用OKともうすでに入社してもらうつもりでいっぱいの場合、年収交渉のテーブルについてくれる可能性は高いです。

もちろんスキル、経験、魅力など「逃した魚は大きい」と思われるくらいの価値が応募者に備わっていることが必要で、評価がボーダーラインギリギリなら、年収交渉のテーブルすら用意されません。

しかしボーダーラインギリギリでも、もし内定が複数出ていることを知れば、会社側(採用担当者)としては年収交渉に応じなかったがゆえに他社に人材を持っていかれたという恥ずべき事態はなんとしてでも避けたいところですから、(渋々かもしれませんが)年収交渉のテーブルを用意し、席につく可能性が残されています。

元大手CAが伝授、年収交渉のやり方

交渉時のポイントとしては自分の経験やスキル、会社側想定年収とあまりにもかけ離れた額を提示しないことです。調子に乗りボンと大きく出ると、断られる結果にしかなりませんので、常識かつ実現可能な範囲で、交渉するようにしましょう。例えば

A社500万円
B社530万円

の提示であったとします。この場合A社に対し「B社から530万円でオファーが来ている」と素直に伝えます。しかしこれは交渉ではありません。キャリアアドバイザーをはじめ仕事上、交渉慣れしている方ならA社に、こう持ち掛けます。

「今回530万円の評価をいただいたB社にするか迷っています。もし御社(A社)が550万円まで年収をアップしていただけるのであれば、私は御社に即決します」

これはA社に入る意思が固いときに有効な手段ですが、内定承諾というメリットをA社に提示したうえで年収交渉をすると、採用担当者も「これで一連の採用活動も終わる」と安堵し、年収調整に動きやすくなるでしょう。

そしてみなさん気になっていたであろう100万円以上アップした事例についても、以下お伝えしていきます。

内定後交渉で年収が100万円超上乗せになったお話

ここでご紹介するのが当時、とある大手メーカーの情シスだったKさん(40代半ば)のお話で、Kさんは自社物流システムを長年、手掛けてこられた方でした。

そして「今までのノウハウを活かし新しいことにチャレンジしたい」という理由で、転職活動をスタート。ベンチャー企業に絞って面接を受けてきました。最終的に別業界ですがメーカーとEC関連企業の2社、内定を同時期に勝ち取ることができました。

Kさんの第一志望はメーカーで、提示年収は550万円でした。一方EC関連企業の提示年収は600万円…

そこでKさんから相談を受けた担当者は作戦を練りました。そしてメーカーには以下のストーリーで話を進めました。

・Kさんは御社が第一志望。別の内定先から600万円との提示を受け心が揺れている
・同等額を提示してもKさんは確実に御社の内定を承諾するかはわからない
・またEC関連企業も御社の提示年収が上がったことを知ると、さらに上げてくる可能性も
・650万円以上の提示が可能なら、Kさんは確実に内定を承諾すると言っていた
・そしてその場で、EC関連企業には内定お断りの連絡を入れるでしょう

結果「650万円で確実に採用できるのなら」とメーカーから快い返事をいただけたのです。

 

事実Kさんは同時に2社から内定が出るほど優秀で、両社ともに面接は高評価でした。しかもメーカーからは「この人を逃したらこれ以上の人は現れないかも」といわれていたのです。

そしてさらに信じられないことに「誠意を見せたい」という申し出があり、700万で再オファーが出たのです。もちろんKさんにとっても内定承諾後の思いもかけないサプライズ。気持ちよく入社の日を迎えることができたのは言うまでもありません。

 

ありがとうございました!

えっ? 最終的に150万円プラスとなったのですね? すごくない!?

このご時世なかなかめずらしい、極めて稀な成功事例だと思います!

 

まとめ

内定後、年収交渉ができる方はかぎられており基本、

・付加価値を持っている方

となります。

しかし複数の内定を得ることで、年収交渉のテーブルが用意される可能性があります。

頑張って同時期に、面接をたくさん受けるべきですね!

それ以外にも家庭の都合などで条件を変えてほしくなったら、

・断られても平気

・辞退してもいい

・内定取り消しになっても仕方がないと割り切れる

場合には、積極的に交渉してみる価値があります。

 

ただひとつ『転職とキャリアアップ』として強くお伝えしたいのは

「今、自分には付加価値がないから」と諦めるのではなく、付加価値を持つ人材になれるよう努力しましょう!

ということです。今この瞬間から前向き、計画的にキャリアを磨き、スキルの充実を図り、好機を掴みとれるよう日々、経験を重ねながら過ごしていただきたいです。

価値ある人材になろうと頑張るみなさんを私は、陰ながらいつも応援しています!

私も^^

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