転職活動で仮病を使って会社を休み、大阪の大手家電メーカーまで筆記試験と一次面接にやってきた私
到着後に簡単な手続きを済ませ入り口の椅子に腰掛け待っていると、担当の方がやってきて、別室に案内され筆記試験が始まりました。
SPIと思っていたら実はIT系の選択肢・論述試験だった
個室に案内された私に担当の方は「専門試験を実施します」と伝えてきました。
事前の話ではSPIと聞いていたのですが、実際の内容はITの専門知識に関する試験でした。これは知らずにやられると面食らいます。
なお、この時担当してくれた人は同じ転職者で、私が3年前に入社された方でした。悲しい話ですが、この後になって私より先にリストラされてしまう運命にある方です。
- 選択式:IT基礎技術に関するもの
- 論述試験:4つのテーマの中から選択
試験が開始して早速、選択式問題のページをめくると内容はかなり本格的でした。
選択式問題の例
- MVCモデルを正しく言い表しているものはどれか
- Oracleに関する質問
- セキュリティに関する質問
論述試験の問題例
- シェアド化サービスの内容と会社で推進する場合の方法や留意点
- 大規模プロジェクトを推進する場合の重要事項と留意点
- ITフレームワークの説明
まあまあ難しいと思いますが、私もそれなりに勉強してきた人なので、大体分かりました。
論述はプロジェクトマネジメントを経験しており、課題認識として普段から考えていないと全く書けないような内容だったので、プログラマーや下流工程が中心のSEだと手が止まる難易度だと思います。
時間は60分しかなかったので、かなり急いで解き、手が痛くなりながらも無事終えることができました。普通の日本の製造業ではおおよそ作るのは不可能な問題と感じました。
後々分かりますが、この会社は日本IBMがほぼ内部のITを独占していたため、これらの問題もIBMでよく使われているものでした。
この「IBMが独占している」というのがポイントで、後日IBMも加わった大規模なリストラ劇へと繋がっていくことになります。
面接試験はものすごく和やか
テストが終わり、15分程休憩すると、いよいよ一次面接が始まります。
さあ、人生初の転職面接、どのような結果になるのでしょうか…
筆記試験終了後、面接部屋の前に案内されました。
案内してくれた人から「頑張ってくださいね」と言われましたが、不思議と全く緊張しておらず、そのままノックして入りました。
私「失礼いたします。わたくし、セイジと申します。本日はよろしくお願い致します。」
面接官は3名おり、長机に座っておられました。
促されて椅子に座り、早速面接が始まります。
真ん中の面接官「まずは、簡単に志望動機をお願いします。」
まあ、最初はこれだろうと準備はしていたので、ある程度暗記していた内容を2分強程度で話しました。
その後、こちらの志望動機に対して、色々とコメントや質問が入りますが、あまり厳しい内容はなく新入社員の面接に毛が生えた程度でした。
気の良さそうな方々でこちらもリラックスして話を進めることが出来ました。
正直、大分前の話なので細かい部分は覚えていないのですが、印象に残っている話は以下のようなものでした。
- 今の会社を辞めるのはもったいなくないか
- 入社しても好きなことができるとは限らない
- 他の職種になることもあるが良いか
- 違う職種になった場合どんなことをしたいか
- 研究をけっこうやっていたみたいだがどんな内容か
- 参加したプロジェクトでの役割はどんなものか
どちらかというと、こちらを意思を試しているような内容で、口調もあいかわらず優しいのでリラックスして面接を終えることが出来ました。
それなりにアピールできましたし、笑いを取ることができたので、これは落ちることはないだろうなと感じました。
今となってはですが、真ん中の面接官の方の以下のセリフがものすごく頭に残っています。
「せっかく今良い会社におられるのに、辞めてこちらに来ることは考え直した方が良いんじゃないですか?、老婆心ですが…」
面接では言われませんでしたが、この会社には沈みかける前兆が訪れており、経営基幹職(課長)以上の間では「徐々に危なくなるな」という危機感があったようです。
試験後は一度実家に帰り報告
試験後に堺市の実家に帰り母親に試験の話をすると、とても喜んでいました。
「良かった、頑張ったんやね^^」
と優しく言ってくれた母親の笑顔には本当に救われました。
転職活動ははっきり言って面倒ですし、体力・精神的にも物凄く消耗します。内定が出なくて鬱になってしまう人もいますし、容易なことではありません。
そんな中、支えてくれる人はかけがえのない存在です。転職エージェント経由などで現在活動をされている方は、みなさんを支えてくれる人をこれからも大切にしていってあげて下さい。
晩御飯を実家で食べた私は、そのまま新大阪へと移動し、新幹線に乗って東京まで戻りました。
翌朝は何事も無かったかのように、7:30に出社し仕事をしていました。
転職活動は裏でコソコソとやっていても、表では平然としていつもと変わらぬよう装うので本当に疲れますね。
大手家電メーカーの一次面接合格通知
1週間後、職場でGmailを確認してると、メールが届き合格を告げられます。
次回は最終面接ですが、その前に所定の会場でSPIを受けて欲しいとのことでした。
大体予想できていましたが、無事に合格したことにホッと一息
筆記会場は都内の神田の近くを指定されましたが、日程は少し余裕があるので1週間程勉強して挑むことにしました。
コメント
はじめまして。こちらのブログを読んで色々と共感するところが多かったです。僕もある大手電機に入りSEをやっていましたが、その後職を転々として、なぜか金融業界で社内ITとかをやりました。
まあどこへいっても、結局サラリーマンはつまらんなーという結論だったりしてw
だから自分で稼げる能力をつけるのが一番だなーと思ってます。
メーカーだったらこの先も身につけられる能力がありそうな気がしますね。会社を利用するって感じでいくのがいいかもですよね。
>ワンチャイ様
はじめまして、コメント頂きありがとうございます。
似たようなご経験をされておられ大変驚きました!、これを機に末永くお付き合い頂けますと幸いです。
金融の社内ITをされてたんですね、専門性の高い業務知識をお持ちのようですごいです(独学ではなかなか習得できませんよね)。
>結局サラリーマンはつまらんなーという結論だったりしてw
これはすごく同感です(笑)
私は会社も火の車ですので、吸収できる部分は吸収して、何とかやっていける力を身につけれれば、と考えています。
ところで、ブログ拝見させて頂きました。
実は最近また英語の勉強を再開しようと思ってましたので、とても興味深く読ませて頂きました。今後とも更新楽しみにしております!
こちらからもリンクさせて頂きましたので、よろしくお願い致します。