プロテインの効果や選び方やおすすめを解説 そのプロテインは目的に合っていますか?

筋トレ
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プロテインは人の身体の筋肉や内臓の壁、あるいは、体内で行われる代謝の触媒となる酵素、皮膚の弾力性を維持するコラーゲンなどの主成分であるたんぱく質のことですが、筋肉を身につけたい、体脂肪を減らしたいという方が飲むサプリメントもプロテインと呼ばれます。
仕事ができる人間に見られたい、女性にモテる筋肉質のボディーを手に入れたいなど理由は人によって異なるとは思いますが、筋トレをする人にとってプロテインは必須アイテムです

肥っているから仕事ができないというわけではありませんが、仕事能力を評価する上で肥っていることが不利益になる可能性も無いとは言えませんし、肥っている=異性に嫌われるということもあり、筋力アップやダイエットのためにプロテインに興味を持つ人は多いです。
「見かけより中身が大切!」ということもありますが、何の情報も無い初対面では外観は重要な要素であり、肥っているよりは引き締まった体をしている方が有利であり、中身については後に分かってもらえると考えた方が良いのかもしれません。

さて、人の身体を構築する成分にはたんぱく質、炭水化物、脂質の三大栄養素が挙げられますが、たんぱく質は身体を動かす筋肉の主成分であり、食事で摂取された栄養素を代謝して体に必要な物質に変換する代謝反応を触媒する酵素の主成分でもあります。

たんぱく質:20種類のL-アミノ酸が結合している高分子化合物であり、たんぱく質を構成するアミノ酸の数や種類、アミノ酸の並び順によって種類が異なり、伸縮性のある筋肉を構成する繊維状の構造物となるたんぱく質もあれば、生きていく上で必要な成分を体内で合成するための酵素として働くたんぱく質もあります。

炭水化物:糖でできているのが炭水化物ですが、身体を動かすエネルギーを産み出すグルコースなどの単糖類やエネルギー源として蓄えられるグリコーゲンのような多糖類も存在します。
ちなみに、過剰摂取によって肥満を招くことからダイエットの際に嫌われるでんぷんなどの炭水化物は、植物における貯蔵性の多糖類です。

脂肪:食事で摂取される肉・魚などに含まれる動物性脂肪と菜種油・ゴマ油のような植物性があります。
動物性脂肪は体脂肪として利用されるイメージが強いために筋肉増強中は嫌われがちですが、体表近くに蓄えられる脂肪は、外部からの衝撃の吸収材としての働きや断熱材として体温を安定化させる働きなどの身体を守る働きもあります。

人が生活して生命を維持する上で三大栄養素はそれぞれ重要な働きをしていますが、エネルギーとして消費しきれない過剰な炭水化物は貯蔵用のエネルギー源として体脂肪として貯えられてしまいますし、そのような状況では摂取された脂肪も体脂肪に移行してしまいます。
体脂肪の増加によって肥ってブヨブヨのかカラダになってしまうと、動きが緩慢になるだけでなくメタボリックシンドロームという生活習慣病を引き起こすことにもつながります。
当然ながら、運動機能の低下は肉体を使う仕事をする上では不利になりますし、生活習慣病の誘発は健康トラブルの不安を抱えて生活することになり、肥っている人が仕事ができないというわけではないにしても外観上の不利益を被る可能性もあります。

このような背景のもと、脂肪の燃焼を促し筋肉を増やして体脂肪の割合を減少させるために空いた時間にジョギングしたりジムに通って筋トレをしたりしてエネルギー消費を促進するというわけですが、筋肉を増やすために必要になるのがプロテインと呼ばれるサプリメントです。
もちろん、アスリートがパフォーマンスを高めるためにトレーニング時にプロテインを使用する場合もありますし、ボディービルダーは筋肉を増量させるためにプロテインを使用することになります。

肥っている人は動きが緩慢そうに感じられますし、異性に嫌われる傾向が強いように思います

男性の場合はチビ、ハゲ、デブという女性に嫌われる三大要素がよく言われますが、チビ・ハゲよりもデブが嫌われるという話もあります

筋骨隆々まではいかなくてもお腹がへっこむ程度まではダイエットしていたいですし、人によっては腹筋が割れているくらいまで筋肉をつけたいという人も多いみたいで、空いた時間にジム通いをしている人や全身運動であるスイミングを実践しているという人も多いようです

でも、なかなか効果が得られずに徐々に遠ざかってしまい、リバウンドで運動を始めたときよりも肥満が悪化してしまうというケースもあります。
食事で砂糖やでんぷんなどの炭水化物を減らした方が良いというのは誰でも簡単に実践できますが、積極的に摂取した方が良いたんぱく質というのは難しい部分があります

食事で筋力アップに必要なたんぱく質を完全にカバーするというのは難しいということでしょうか?

先に申し上げたように、たんぱく質を構成するアミノ酸の配列、数、結合様式によって機能が変わってきますので、筋肉をつけるために重要なアミノ酸を豊富に含んでいるタンパク質を摂取しなければ効率的な筋力アップが行われません

 

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筋肉を産み出すために必要なアミノ酸とは?

タンパク質は20種のアミノ酸が重合して構成されている高分子ですが、筋肉中のたんぱく質の35%はバリン、ロイシン、イソロイシンという分岐鎖アミノ酸、通称、BCAA(branched-chain amino acids)と呼ばれるアミノ酸が占めています。
BCAAに含まれる3種のアミノ酸は食事で摂取する必要の有る必須アミノ酸であり、トレーニングによって筋肉アップを狙うためにはBCAAを豊富に含む摂取する必要があるというわけです。

もちろん、筋肉を産生するためにはたんぱく質を合成する20種のアミノ酸は全てが必要であり、筋肉を合成するための代謝に必要な酵素たんぱくに利用されるアミノ酸、エネルギーの産生に関わるアミノ酸などさまざまなアミノ酸をバランスよく含んでいることは必要ですが、BCAAは筋肉合成に欠かすことができない必須のアミノ酸ということになります

言い換えるならば、様々なアミノ酸をバランスよく含んでいる良質なプロテインを摂取することは必要ですが、肝心のBCAAが十分量含まれていなければ、過酷なトレーニングが無駄になる可能性もあるということです。

 

筋肉合成のために肉を食べるというのは理にかなっている?

生命活動において重要な意味のあるたんぱく質は動物にも植物にも存在しますが、動物には体を動かすための筋肉があり、筋肉を構成するたんぱく質は動物も人間も大きな差があるわけではありません。
すなわち、動物の肉に含まれるたんぱく質を構成するアミノ酸にはBCAAが豊富に含まれていますので、筋肉を造るためにたんぱく質を摂取するのであれば、動物の肉に含まれるたんぱく質を摂取した方がトレーニングによって効果的に筋肉を作ることができるということは誰でも予想できると思います。

ところが、動物性の肉には大量の脂肪も含まれており、食肉によって動物性たんぱく質を摂取するとなると脂肪も一緒に摂ることになってしまいます。

動物性の脂肪は穀類、すなわち、でんぷんと摂取することによって直接脂肪細胞に蓄えられてしまいますので、動物性の肉を食事で摂ることによって筋肉合成を効率的にしたいと考えるのであれば、脂肪の少ない赤身の豚肉や牛肉、あるいは、鶏むね肉を摂取する方が効果的であるということになります。

言い換えるならば、引き締まった体を効率的に造るためには筋肉を構成するアミノ酸を大量に含み、その他のアミノ酸もバランスよく含まれているたんぱく質であり、かつ、脂肪が少ないということが必須条件になってしまうというわけです。

だからと言って、貯蔵エネルギー源として体に蓄えられる脂肪ですので、どんなに凄いアスリートでも体脂肪率がゼロという人はいないということからも分かるように脂肪が必要ないというわけではありません。

ダイレクトに体脂肪に移ってしまう可能性の高い動物性の脂肪を摂取するのではなく、エネルギー源として使用しなかった少量の炭水化物を脂肪として脂肪細胞に保存するようなイメージで食事することをおススメします。

豚肉でも牛肉でも脂肪が少ない部位は赤身のひれ肉ということになりますが・・・?

筋繊維だけでできているという筋肉は無く、筋繊維の間を埋める緩衝材のような役割も兼ねている脂肪が存在しており、脂肪が少ないと言われている赤身の肉でも数%から10%程度は脂肪が含まれています。

脂身には特有の甘味があって美味しいんですよねぇ。

でも、たまに食べるのならば良いですが、絶対に脂肪を摂りたくないというなら肉はどんな部位でもダメということになるのでしょうか?

肉を食べるのであれば脂肪も一緒に摂っているということを認識して、炭水化物を控えて翌日の筋トレは頑張るというやり方もありますが、動物性脂肪を避けて動物性たんぱく質を摂取するのであれば肉以外にも牛乳やたまごもありますし、筋肉をつけるために無理に肉を食べなければいけないということはありません。
それに、大豆などの豆類の植物性たんぱく質を摂取するという手段もあります

 

牛乳、卵、大豆のたんぱく質はアミノ酸バランスに優れたたんぱく質!

筋肉をつけるためにたんぱく質を摂取するのであれば筋肉、すなわち、肉を中心とした食生活が良いように感じられますが、生まれたての仔牛、仔豚、仔馬がシッカリと歩いたり走ったりできるようになるまでは母親の乳を飲んで育ちます。
また、鶏の卵は親鳥が温めることによって殻の中で成長し生まれてくるひよこはすぐに歩くことができる筋肉を保有しています。

言い換えるならば、卵や牛乳には筋肉を造るのに必要なアミノ酸が含まれているたんぱく質が大量に含まれているからこそ、卵から孵化するひよこはすぐに歩くことができますし、ようやく立っているような状態の仔牛が牛乳だけで歩いたり走ったりするための筋肉を急激に合成することができるようになります。

もちろん、筋肉を合成するためには、筋肉を構成するアミノ酸だけでなく生命維持や成長を促す代謝に必要な酵素たんぱくを合成するためのアミノ酸も十分に含まれている必要があります。
摂取されたたんぱく質はたんぱく質分解酵素によってアミノ酸に分解されてから体内に必要なたんぱく質として再構築されますが、筋肉を動かすためはもとより生命活動を行うためのエネルギーも必要です。
エネルギー源が不足している体では、筋肉を動かすことはもちろん、代謝を行い必要な物質を体内で合成することにも支障が出てくることになるというわけです。

総括すると、牛乳や卵のたんぱく質には、体内で起こる代謝を賄いながら筋肉を合成するためのアミノ酸が含まれているということになります。

たんぱく質を評価するアミノ酸スコアという数値がありますが、人が体内で合成することができない9種類の必須アミノ酸をバランスよく含まれていることを表す数値であり、アミノ酸スコアが100に近い数値であるたんぱく質を摂取することによって体内で必要なたんぱく質が十分合成されるということになります。

 

アミノ酸スコアとは?

アミノ酸スコアは、タンパク質を構成する窒素1g あたりに占める各必須アミノ酸の重量をmgで表した時に、基準とされる各種必須アミノ酸に対する割合を比較した際に最も数値の低い必須アミノ酸の数値になります。
人の身体に必要な窒素1g当たりに含まれている必要がある各種必須アミノ酸の基準量は、FAO(国際連合食糧農業機関)、WHO(世界保健機関)、UNU(国際連合大学)で構成される合同委員会によって1985年に決定されています。
アミノ酸スコアが100であるということは、含有量が最も少ない必須アミノ酸が必要量の100%含まれていることを意味しており、アミノ酸スコアが100であるたんぱく質を必要量摂取することによって人の身体を構成するたんぱく質の合成に支障をきたすことが無いというわけです。

アミノ酸スコアが100であるたんぱく質を含んでいる食品というのが動物性たんぱく質では食肉、牛乳、鶏卵などであり、植物性たんぱく質では大豆が知られています。

もちろん、様々な食材をバランスよく摂取することによって複数の食品でトータル的にアミノ酸スコアが100になっていれば問題ありませんし、むしろ絶対量としてのたんぱく質の方が重要になってくる場合もあります。
アミノ酸スコアが100であっても食事で摂取しているタンパク質量が不足していれば必要なたんぱく質を合成することはできませんし、大量のたんぱく質を摂取していてもアミノ酸スコアが100に届いていなければ、たんぱく質で構成されている筋肉量の減少や皮膚・毛髪などのトラブル、さらには、集中力や思考力などの精神的なトラブルにつながる可能性もあります。

1日分の食事で摂られるたんぱく質のトータルでアミノ酸スコアを100にするというのは大変そうです

1日に摂取したたんぱく質に含まれている必須アミノ酸について、何がどの程度含まれているのかを知っていなければトータルでアミノ酸スコアを100にするというのは難しいと思います。

そういう意味では、それだけでアミノ酸スコアが100になっている食肉、卵、牛乳、大豆を中心にした食生活を考えるというのが良さそうですし、アミノ酸スコアが100のたんぱく質が配合されているプロテインサプリメントで摂取するというのが最も簡単ですね

そういう考え方もありますし、主食・主菜を基本にバランスよくたくさんの食材を摂取するという国の食生活指針もアミノ酸スコアをトータルで100にする手段になり得ると思います

1日に30品目の食材を摂取するという話もありました

ここで注意しなければいけないのは、アミノ酸スコアが100であるということは国際的に定められた基準値をクリアできるというだけであるということです。
必要以上に筋肉をつけるという目的がある場合はアミノ酸スコアが100であることに加えて筋肉に多く含まれているというバリン、ロイシン、イソロイシンという3種のBCAAを豊富に含んでいるプロテインサプリメントを摂取する方が効率的であるというわけです

筋肉にBCAAがたくさん存在するからそれらを含んでいるタンパク質を摂取する必要があるというのは分かりますが、筋肉には何故BCAAが豊富に含まれているのでしょうか?

 

筋力アップに欠かせないBCAAの働きとは?

BCAAというのは、構造の中に炭素原子同士が枝分かれするような構造を持つ日本語では分岐鎖アミノ酸と言われるアミノ酸のことであり、必須アミノ酸ではバリン、ロイシン、イソロイシンの3種のアミノ酸が該当します。

BCAAは筋肉の35%を占めるアミノ酸として知られていますが、最近の研究において「どのような目的で筋肉にBCAAが豊富に含まれているのか?」ということについて明らかにされた報告もあり、BCAAの摂取により激しい運動による筋たんぱく質の分解を抑え、インスリンの分泌を促すことによる筋たんぱく質の合成を促進する効果があることも知られています。

また、血中のBCAA濃度の増大によって運動後に起こる筋肉痛や筋肉疲労を抑える効果もありますので、サプリメントでBCAAを補給することには重要な意味があります。

言い換えるならば、BCAAには筋肉を構成するアミノ酸として筋トレ時に余分の摂取されることが好ましいとされているだけでなく、BCAAには個々のアミノ酸としての働きもあるというわけです。

運動中のBCAAの働き

  • 筋タンパク質合成促進:激しい運動によって傷ついた筋肉を修復するための原料となるアミノ酸として働きます。
  • 筋タンパク質分解抑制:激しい運動によって筋肉に含まれるたんぱく質を分解して筋肉からBCAAを取り出すことによってエネルギー源として利用されることになります。
    血液中にBCAAが存在することによって筋肉を分解してBCAAを取り出す必要が無くなり、筋肉の分解を抑えることができます。
  • 筋損傷軽減:BCAAの存在によって筋肉をエネルギー源として利用する必要がなくなることから、筋肉の分解が抑えられますし、筋肉の補修が速やかに行われることで筋肉の損傷を最小限にすることが可能となります。
  • 筋肉中のグリコーゲン節約:血液中に存在するBCAAが増加しエネルギー源として利用されることによって、筋肉に蓄えられている保存エネルギー源であるグリコーゲンの使用を抑えることができます。
  • 乳酸産生抑制:乳酸値が上昇するような状況は筋肉を動かすエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)の不足を意味しており、リン酸が蓄積することによって筋肉の収縮に関与する筋肉中のカルシウムの働きが抑えられると言われています。
    血中BCAAの増加によってエネルギーが供給されることによって、ATP不足によるリン酸の蓄積を抑えることで筋肉の持続力をアップさせる効果が期待されます。

参照元:BCAAの補給で運動パフォーマンスは向上する?|大正製薬
BCAAとは?|グリコ研究科学研究所|研究&実験アーカイブ

一般に、動物が生命維持を含めた活動を行うためのエネルギーには炭水化物(糖質)や脂肪が利用されており食事で摂取されたでんぷんなどの糖質がグルコースに分解されエネルギーの合成に利用されますが、エネルギーにするためのグルコースが無くなると筋肉内に蓄えられているグリコーゲンを分解してエネルギーを産み出します。
それでも足りないときには脂肪を燃焼させてエネルギーを産み出すことになり、脂肪を使い切ってもまだ不足しているときには筋肉を構成しているたんぱく質を分解してエネルギーを入手しようとすることになります。
このときに、たんぱく質からエネルギーを生産するために必要なアミノ酸がBCAAと言われています。
エネルギー源としてのBCAAが血液中に存在することによって筋肉を分解する必要がなくなり、筋肉中に蓄えられているグリコーゲンを節約することにもつながります。
もちろん、筋肉の35%を占めると言われるBCAAが含まれているプロテインを摂ることによって、体内で筋肉を造り出すときの原料としても利用されますので効率的に筋肉を産み出すことが可能になります。

BCAAを摂取した際の体内でのBCAAの働きについての研究はなされているようですが、摂取した際の優位性が確認されているだけでメカニズムについては分かっていないことも多いようです。

このような背景のもと、1996年にBCAAの三つのアミノ酸の中のロイシンの中間代謝産物である3-ヒドロキシイソ吉草酸(Hydroxy 3-MethylButyrateの頭文字をとってHMBという名称で知られています)が筋肉の増大や減少抑制に働いていることが報告されてから注目を浴びるようになり、ボディービル用のサプリメントとして単体あるいはプロテインのサプリメントに配合して利用されるようになっています。

HMBというのは無理な運動をしなくても、日常生活における立ったり座ったりする活動や階段の上り下りなどの運動でも筋肉がついてくるということを聞いたことがあります

HMBはジムでハードな運動をしたり、無理な食事制限をしたりしなくても、効率的に筋肉を生産できるようになると言われている注目の成分であり、ネットやYouTubeでもHMBを配合したサプリメントが盛んに宣伝されています

そうですよねぇ。Youtube動画を見ていると間に挟まる広告でやたらと出てきます。

「本当なのかなぁ?」と懐疑的になってしまうような広告ですが、炭水化物を抑えるような食事制限もせず過激な筋トレもせずに出っ張ったお腹がへこむどころか腹筋が割れているような肉体を手に入れることができるようになるのでしょうか?

広告ではそういうデータもあるように宣伝されていますが、筋トレ中にHMBを摂取することによって筋肉の分解抑制や増強効果のあることが報告されています。
特別な運動をしなくてもというのは大げさなような気がしますが、無理のない程度の運動でも効果的に筋肉増強につなげることができるようになるのがHMBだと考えられます

HMBについて、もう少し詳しく教えてもらえませんか?

 

HMBは筋肉増強の救世主!?

近年のプロテインサプリメントで追加配合されるHMBなる3-ヒドロキシイソ吉草酸は人の体内でロイシンの代謝によって合成される中間代謝産物であり、HMBの増加が先に示した筋肉に対する様々な効果に関与していることが明らかにされています。

以下のHMBに期待される効果は、7週間の筋トレ時に1.5g、あるいは、3gのHMB摂取が筋肉の分解と筋肉量の増加を調べたアイオワ州立大学のSteven L. Nissen博士の研究論文で報告された結果です。

HMBの摂取によって確認された筋肉増強効果

  • 筋肉が分解された際に発生する3-メチルヒスチジンや筋肉分解に関与する酵素であるクレアチンキナーゼの活性が最初の2週間で著しく減少した。
  • 1週間に6日間、2,3時間のウエイトトレーニングを実施した際に、1日当たり3gのHMBを摂取することによって体脂肪率が減少し筋肉量が有意に増加した。

参照元:PubMed  J. Appl. Physiol. 81 (5): 2095–104.  “Effect of leucine metabolite beta-hydroxy-beta-methylbutyrate on muscle metabolism during resistance-exercise training.”

報告されている論文ではウエイトトレーニングを実施している状態でのHMB摂取の影響について検証した結果となっていますが、筋肉負荷が無い状態でどこまで効果があるのかということはわかりません。
ただし、実験に参加した人数は前者が41人で後者が28人ということで、誰にでも有効かと言われると難しい面はありますが、効果が科学的に実証された人がいるということは事実です。

結論としては、1日に3g程度のHMBを摂取することによって、たんぱく質の分解が抑制されるとともに筋肉量が増加することによる体脂肪率の減少が期待できるということになります。
70歳代の老人においても効果が確認されているということですので、ジムでの激しいトレーニングではなく散歩程度の運動であってもHMB摂取の効果が期待できるということかもしれません。

参照元:ウィキペディア 3-ヒドロキシイソ吉草酸

HMBはまさにスーパーサプリメントですが、BCAAの一つであるロイシンの中間代謝産物ということですので、BCAAが豊富なたんぱく質を摂取していれば良いということでしょうか?

HMBの効果が見いだされる前までは筋トレ時にBCAAを豊富に含むプロテインを摂取するということが定番でしたが、摂取されたロイシンの5%程度しかHMBに変換されないということですので早く効果を得たいというのであればHMBを直接摂取した方がよいと考えられます

ところで、HMBはロイシンの代謝産物ということですが、BCAAの他の必須アミノ酸であるバリンやイソロイシンはどうなんでしょうか?

バリンとイソロイシンに関する研究は見当たりませんでしたので今後の研究次第ではあると思いますが、類似した化学構造を持っているので同じような効果は期待できるのかもしれません。
いずれにしても、BCAAが豊富に含まれているプロテインを摂取していれば徐々にでも筋肉増強効果は期待できるのではないかと思います

サプリメントのプロテインの摂取量はその辺も考えられているのだと思いますが、プロテインはいつどれくらい摂取すればよいのでしょうか?

 

プロテインを摂取するタイミングは?量は?

先に申し上げたように、BCAAの働きは、大きく分けて、筋肉の分解を抑制する効果とトレーニングなどでダメージを受けた筋肉を修復・増強させる効果の二つが挙げられます。
すなわち、BCAAが血液中に必要とされるタイミングは筋トレ中と運動が終わってクールダウンしているダメージを受けた筋肉を修復している時であり、筋トレの前後に摂取することがプロテインを摂るタイミングということになります。

BCAAが豊富に含まれているプロテインを摂取すると体内でアミノ酸に分解された後に血流によって必要な場所に運ばれることになりますので、飲んですぐに血中BCAA濃度が高くなるというわけではありません。
代謝能力には個人差がありますので一概には言えませんが、大塚製薬が実施した検証結果では、摂取してから30分後には血中BCAA濃度はピークを迎えることが報告されており、BCAA濃度にして2,000mg以上摂取することにより2時間後でも血中BCAA濃度は摂取前よりも高く維持されているという報告もされています。

2,000㎎以上のBCAAを摂取するためには鶏卵ならば2個、牛乳ならばコップ2杯ということですので摂取出来ない量ではありませんが、常に生鮮食品を用意しておくのはこれから運動をしようというときに無理がありますし、ハードな運動の前後にこれだけの量を摂取するのは難しいかもしれません。

参照元:BCAAはいつどれくらい摂取すればいいの?|大正製薬

そこで、重宝されるのが水や牛乳に溶かしてスポーツドリンクの代わりに摂ることができるサプリメントとしてのプロテイン(以後はサプリメントの話になりますので、文章中に出てくる「プロテイン」はサプリメントのプロテインを意味するものとさせていただきます。)であり、2時間を超えるジムのトレーニング中であっても途中でプロテインを補充することも簡単にできます。
ここで注意する必要の有るのが、プロテインの善し悪しを判断する基準には代謝を活発にするという意味合いも有りますので、BCAAだけでなくアミノ酸スコアが100であることも重要になってきます。
特に、加齢に伴う代謝能力の低下や野菜不足が気になる中高年では、酵素の原料となる必須アミノ酸や酵素反応を促進するビタミンやミネラルの補充によって低下している酵素活性をカバーすることは大切になってきます。

プロテインを摂取するタイミングと量の結論としては、運動を開始する30分以上前にアミノ酸スコアが100であるたんぱく質を原料としたプロテインをBCAA濃度にして2,000㎎以上になるように摂取し、運動が終わった直後にも2,000㎎以上摂取することが好ましいということになります。

確かにHMBは凄そうですが、HMBだけでは筋肉を合成することができないので、常日頃からたんぱく質をバランスよく摂取するのは大事ですね

食事する前にたんぱく質はどれくらい入っているのかと考える人はほとんどいませんし、そのアミノ酸組成となるともっと分からないと思います。
だからこそ、確実に筋肉増強につなげたいのであれば、プロテインという形のサプリメントを利用する方が良いというわけです。

特に、HMBの原料となるロイシンは重要そうですが、運動の前後に牛乳をコップ2杯や卵2個というのは厳しいですね。

HMBは摂取したロイシンの5%しか作られないので、運動前にはHMBのサプリメントを摂取しておいて、運動後はプロテインを飲むというのも良いかもしれません

そういうのもありかもしれませんね

アスリートやボディービルダーを目指すのであれば、HMBとプロテインを組み合わせる方が効果的に筋肉を増強できると思いますが、だぶついた体を引き締めたいといったダイエットを兼ねたものであればある程度の筋肉がついた時点でプロテインのみに切り替えるという方法も考えられます

ということは、後は、どのプロテインを使っていくのかを選ぶだけですね

 

プロテインの原料は牛乳?大豆?

プロテインの原料は特に限定されているというわけではありませんが、現在市販されているプロテインの原料は乳由来のホエイと呼ばれる乳清とソイプロテインとして知られる大豆たんぱくがほとんどとなっています。

これまで解説させていただいたプロテインに要求される条件をまとめると以下のようになります。

  1. アミノ酸スコアが100である
  2. BCAA(特に、ロイシン)が豊富に含まれている
  3. 1回で2,000mg以上のBCAAを摂取できる
  4. 動物性脂肪が少ない、あるいは、ゼロである
  5. 持ち運びが簡単で腐敗しにくい

この5つの条件に加えて、これから激しい運動をすることを考えると、コップ一杯程度の水あるいはぬるま湯に溶けること、たんぱく質の代謝を促進するためのビタミンB群やミネラルも豊富に含まれている方が良いということもあります。

現代の日本人の食事事情を考えると、筋肉増強のために利用するプロテインにビタミンやミネラルまで要求する必要はないのかもしれません。
というのも、炭水化物やたんぱく質の代謝や脂肪の燃焼にはビタミンB群が大切であるという認識を持っているとい人も多く、ビタミンB群が豊富に含まれる野菜類の摂取を日常的に心掛けているという人も多いというわけです。

全く食肉や炭水化物を食べないという日は無いと思いますが、体脂肪率を抑えたいと考えている人は脂肪の多い食肉の代わりに魚介類を食べるように意識するということはあると思いますし、ご飯の量も腹八分目という形で満腹まで食べないという人も多いと思います。
また、卵は1日に1個ないし2個は食べると思いますが、育ち盛りのお子様でもない限り牛乳をコップ2杯という大人は珍しいのかもしれません。

ただし、既に溜まっている体脂肪によってお腹の出っ張りが気になるという人は日常的に極端に炭水化物や脂肪分の摂取を避けているという人もいると思いますが、そんな方は筋トレ時のプロテインも脂肪や炭水化物が含まれているものは避けた方が良いと考えられますし、むしろ、動物性脂肪を含まない大豆を原料にしたプロテインの方が良いということもあるのかもしれません。
しかしながら、脂血症、高血糖、高血圧といったメタボリックシンドロームのような生活習慣病が懸念されるような状況でなければ、プロテインの原料は動物性でも植物性でも気にする必要は無く、日常的な食事を含めた生活習慣でケアすることの方が大切であるというわけです。

メタボリックシンドロームでケアすべき生活習慣

  • 糖質はもちろん炭水化物の摂取を抑える全く食べなければ活動するためのエネルギーが不足してしまいますので疲れが溜まらない程度に摂取する必要はありますが、摂取した後はできる限り自分の足を使って動くことを心掛けることが大切であり、デスクワークするような方は過度の糖質・炭水化物の摂取は避けた方が良いです。
  • 脂肪の摂取は可能な限り避ける:動物性脂肪は可能な限り摂取しないことが好ましいのは言うまでもありませんが、「肉を食べるな!」というわけでは無く、肉を食べるにしても脂肪の少ない赤身肉を食べるようにした方が良いですし、食べる量も少し抑えるように心がけることが大切です。
    勘違いして脂ののった魚や植物性脂肪まで摂らないという人もおられますが、魚油に豊富なEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、菜種油などの植物油に豊富なα‐リノレン酸といったオメガ3系脂肪酸は生活習慣病を予防する効果が期待される脂質です。
  • 有酸素運動で脂肪の燃焼を促す:食事で摂取された糖質由来のエネルギー源が枯渇することで貯蔵エネルギー源である体脂肪からエネルギーを得ることになりますので、軽めの有酸素運動によって脂肪を燃やすために体内に酸素を取り込む必要があります。

いずれにしても、筋肉をつけるための筋トレを行うには様々な事情や目的はあると思いますが、軌道に乗るまでは体脂肪が増加する要因はできるだけ避けておきたいというのは皆さんが考えることかと思いますし、筋肉増強のための運動はメタボリックシンドローム対策の有酸素運動とは対極にある無酸素運動です。
従って、筋トレするなら事情や目的に関係なく、食生活と同様に動物性脂肪の摂取、すなわち。脂身の多い肉やコレステロールが多いと言われる卵も最小限にとどめるという方が多く、筋トレ時に利用するプロテインについても牛乳や大豆を原料とした商品が多くなっているという事情があるようです。

ちなみに、血中コレステロールは悪者のように考えられがちですが、細胞膜の構成成分、脂肪の消化吸収や生命を維持するためのホルモン類として大切な働きもあるので、高脂血症、高血糖、高血圧といったメタボリックシンドロームのような生活習慣病が懸念されるような状況でなければ、普通の食生活を送りながら運動前後をHMBやプロテインで補充するくらいに考えた方が良いと思います

肥満気味でメタボリックシンドロームが気になる人は食生活を含む生活習慣の見直しは別に考えるとして、プロテインは筋肉を増強するためだけに摂取するサプリメントという認識の方が良いということでしょうか?

メタボリックシンドローム対策にプロテインを使用するのがダメというわけではありませんが、満足感という意味ではプロテインで食肉の代用ができるとは思えません。

むしろ、食事とは別にプロテインを摂取しながら筋トレすることで効率的に筋肉をつけて体脂肪を減らすように考えた方が合理的というわけです。
しかしながら、食肉ほどではないにしろ牛乳原料のプロテインであっても動物性脂肪やコレステロールが含まれていますので、メタボの方がダイエットも含めた目的で筋トレするのであれば大豆を原料にしたプロテインの方が良いでしょう

そういうこともあって、プロテインには牛乳タンパク質を原料にした製品と大豆たんぱくを原料にした製品があるのですね

大豆には動物性脂肪は含まれていませんし、大豆たんぱく質のアミノ酸スコアは100ですので特定の必須アミノ酸が不足するということもありませんので、プロテインの原料としては理想的な植物素材です

ところで、牛乳を原料にしているプロテインの原料を見ると、「ホエイ」というのが圧倒的に多いようですが、牛乳由来の原材料の「カゼイン」との違いはどうなっているのでしょうか?

 

牛乳由来のホエイとカゼインとの違いは?選ぶならどっち?

牛乳はプロテインの原料となることが多い原料ですが、牛乳に含まれるタンパク質の8割はカゼインと呼ばれるたんぱく質であり、カゼインは栄養価の高い栄養補助食品として利用されるだけでなく飲料や化粧品の安定化剤などの産業用途などもあるたんぱく質素材です。
一方、ホエイというのは乳清と呼ばれることもあるヨーグルトやチーズなどを造る際に上部に溜まる液体であり、牛乳からカゼインと乳脂肪の一部を除いた成分です。
ヨーグルトやチーズは牛乳に乳酸菌を作用させてカゼインを酸で変性させることによって固化させる酪農食品ですが、ホエイはチーズを製造する際に大量に発生する副産物であり、ヨーグルトの上部に溜まる黄色っぽい液体もホエイです。

さて、ホエイとカゼインはプロテインによく使用される原料ですが、入手ルートや処理方法によって原料価格が大きく変わります。

 

ホエイをプロテインの原料として利用するメリット・デメリット

ホエイはチーズ製造において大量に発生する副産物であり、カゼインに比べるとたんぱく質濃度が低く粉末化にコストがかかるというデメリットはあるものの、産業廃棄物として廃棄費用がかかることを考えると低価格で入手できるケースもあります。

ホエイをプロテインに利用するメリットは価格面だけでなく、以下に示すようなメリットも考えられます。

  1. 産業廃棄物として廃棄費用がかかる場合もあるホエイは入手ルートや加工方法によっては低コストで入手できる可能性があります。
  2. カゼインが固化する際に巻き込まれる乳脂肪もたくさんあるため、脂肪分が減少します。
  3. カルシウムはカゼインに結合しやすいという特徴があるため牛乳に多いと言われるカルシウムはほとんどがカゼイン側に行ってしまうことになりますが、カルシウム以外の水溶性のミネラルやビタミンB群はホエー側に多く含まれます。
  4. 乳酸酸性下で変性しない牛乳由来のたんぱく質や乳酸菌の持つたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)によって部分的に分解されたアミノ酸、ペプチドを含む低分子のたんぱく質が含まれており、吸収性も高く短時間でBCAAが豊富なたんぱく質を体に供給するには理想的なたんぱく質です。

吸収力の高いホエイは筋トレを開始する30分前に飲むことで血中BCAA濃度を高めることが期待されますし、筋トレでダメージを与えた筋肉の急速な回復・増強にも有効であると考えられますので、筋トレ前後のタイミングで摂取するプロテインとしての利用が有効であると考えられます。

 

カゼインをプロテインの原料として利用するメリット・デメリット

カゼインは牛乳に含まれるたんぱく質の8割を占めるたんぱく質であり、たんぱく質としては牛乳を飲むのとほとんど変わらないといっても過言ではありません。
しかしながら、牛乳に含まれる糖質である乳糖はホエイの側に含まれることになるため、乳糖の影響で下痢になりやすいために牛乳が苦手という人はカゼインを利用する方が有効である場合があります。

さて、カゼインをプロテインの原料とするメリットとしては乳糖が減少していることが挙げられますが、以下に示すメリット・デメリットが考えられます。

カゼインを利用したプロテインでは、分解されていない乳由来のたんぱく質がそのまま利用されるために吸収速度が遅くなるということが大きな特徴になっていますが、吸収速度の遅いことがメリットになるプロテインの利用方法もあります。

筋トレ中のBCAA補充を目的とするプロテインとしてはカゼインが原料であるプロテインは飲むタイミングが難しくなりますが、就寝中にダメージを受けた筋肉を回復させることを目的としたプロテインとしては吸収速度が緩やかなカゼインが向いているということができます。

他方、牛乳に含まれる水溶性のビタミンやミネラルはホエイ側に移動することになりますので、カゼインに結合しやすいカルシウム以外は不足する可能性もあり、必用な栄養素を別途摂取する必要があるかもしれません。

牛乳由来の原料を用いたプロテインではホエイを利用している製品が圧倒的に多くなっているのは、ホエイが筋肉増強に適しているからということですね

プロテインを筋肉増強目的で使用するなら、吸収されやすく血液中のアミノ酸濃度が上がりやすいホエイの方が効果が現れやすいと考えられます。
逆に、カゼインのように吸収が緩慢になるタイプのプロテインでは血中アミノ酸濃度も少しずつ上がることになりますので、就寝中の身体のメインテナンスも含めた筋肉合成には適していると思われます

使い分けも大事そうですね

普通に食生活をしていればある程度のたんぱく質は摂取していますので、寝る前にプロテインを飲むほど厳密に考える人はよほど筋肉にこだわりのある人のように思います

筋トレをダイエットの一環のように考えているのであれば、筋トレ時にホエイを原料としたプロテインを使用する方がおススメということですね

ダイエットのための筋トレということならば、動物性脂肪を含まない大豆プロテイン、いわゆる、ソイプロテインを原料としたプロテインも人気があります

 

大豆由来のたんぱく質を原料としたプロテインのメリットとは?

植物性たんぱく質の最大のメリットは動物性脂肪が含まれていないことにありますが、大豆は「畑の肉」と称されることからも分かるように、大豆のたんぱく質は肉に近い良質なたんぱく質であり、アミノ酸スコアが100であるBCAAが豊富な植物性たんぱく質として知られています。
植物性たんぱく質にはBCAA含有量が少ないたんぱく質も多いため、プロテインの原料となる植物性たんぱく質の選択肢は豆類に限定されてくるのではないかと考えられます。

大豆たんぱく質をそのままプロテインの原料とした場合には高分子のたんぱく質として存在しますので、牛乳のカゼインと同じく徐々に代謝吸収されることによって血中アミノ酸濃度も徐々に上昇することになります。

他方、大豆たんぱく質を原料とするプロテインでは水に溶けにくいたんぱく質が多い大ために水やぬるま湯に溶かした時にザラツキ感や粉っぽさが残ることがあるというのが欠点として挙げられることがありますが、商品名や原料に「アイソレイト」と記載されているような抽出・精製した大豆たんぱく質を原料としたプロテインもありますし、酵素によって加水分解して低分子化した吸収性の高い大豆たんぱく質を原料として使用しているプロテインもあります。

一方、大豆たんぱく質のメリットは動物性脂肪を含有することが無いというだけでなく、加工方法によっては、以下に示すような大豆由来の様々な栄養素や生理活性物質(フィトケミカル、ファイトケミカルと呼ばれる植物性の生理活性物質)を同時に摂取できるプロテインもあります。

  • 大豆レシチン:血中の総コレステロール値を低下させる効果が期待できます。
  • 大豆オリゴ糖:ビフィズス菌の増殖因子として知られている低カロリーの糖質です。
  • 大豆サポニン:抗酸化作用の強い物質であり、血中脂質の低下が期待できます。
  • イソフラボン:骨粗しょう症の予防や女性の更年期障害を改善するといわれる植物性の女性ホルモンとして知られています

参照元:大豆の栄養パワー|大豆のおはなし|グリコ

抽出・精製した大豆たんぱく質を原料とするプロテインの場合にはたんぱく質としての純度が上がるとともに糖質や脂質が一切含まれないプロテインにすることが可能になる反面、大豆由来の栄養素や生理活性物質はほとんど含まれていません。

このような背景のもと、大豆たんぱく質を原料にしたプロテインは原料となる大豆を事前にどのような加工処理をするかによって内容成分や食感は大きく変化することになりますので、原料欄にある大豆たんぱく質がどのような加工をされているのかは注意した方が良いと考えられます。

総括すると、大豆から抽出・精製されたたんぱく質をそのまま原料にしたプロテインは、牛乳のカゼインと同様に、就寝中の筋肉回復や食間のアミノ酸補給にむいているプロテインと考えられます。
一方、粉末化する前に酵素によってたんぱく質を加水分解処理した大豆たんぱく質を原料としたプロテインでは吸収速度が上昇し、牛乳のホエイと同様に、筋トレ前後に利用するプロテインに向いていると言うことができます。

プロテインの定番原料である牛乳タンパク質や大豆たんぱく質を原料としたプロテインでは、事前にどのような加工が施されているのかを注意した方が良さそうです

そうですね。筋トレ事情や目的に合わせてどんな原料にするのかは重要です。
牛乳たんぱく質はホエイかカゼインのどちらを選ぶのかというだけですが、大豆たんぱく質では加工方法によって利用方法も大きく変わってきます

どんな風に利用すればよいのかは公式サイトを見れば分かるようになっているのでしょうか?

公式サイトで簡単に説明しているプロテインもありますし、原材料が記載されていれば原料がどのように加工されているのかがわかる製品もありますので、購入前に見た方が良いですし、見ても分からないときには問い合わせした方が良いと思います

ホエイプロテインやソイプロテインがオーソドックスであるというのは分かりましたが、おススメのプロテインブランドというのは有りますか?

 

おススメのプロテインブランドは?!

プロテインにはどれを選べばよいのか迷ってしまうほどの種類がありますし、製品によっては原材料に何を使っているのか程度の情報しかないレベルのプロテインもあります。

活動する強い筋肉を必要とするアスリートや見栄えの良い大きな筋肉を必要とするボディービルダーからダブつくお腹の皮下脂肪を減らし引き締まったカラダを造りたいといったメタボ対策を目的とする一般人まで、筋トレする事情は人によって異なります。
だからこそ、効率的に結果を手に入れるためには目的に合致したプロテインを選ぶことが重要になってきますし、特に、シェイプアップのためにプロテインを利用するケースでは間違った選択によって長続きしないということに繋がってしまうこともあります。

というわけで、おススメのプロテインブランドは「マイプロテイン」、「Kentai」、「エクステンド(XTEND)」の3種です。
それぞれの商品を見ると分かりますが、Kentaiとエクステンドはアスリートを目指すような強い筋肉を求める人に向けたプロテインであり、マイプロテインは自分のペースで自分の目的に合わせたトレーニングを行うためのプロテインを幅広く選べるように配慮されています。
最後のエクステンドは海外のブランドで情報が少ないのですが、BCAA専門ブランドであるScivation(サイベーション)が提供するBCAAに特化した筋肉増強サプリメントです。

アスリートやボディービルダーのように人よりも優れた強い筋肉や大きな筋肉を手に入れたい方にはKentai、あるいは、エクステンドをおススメしますし、マイプロテインは今更アスリートを目指すというわけでは無くダイエットを兼ねてジムに通いだしたというような運動不足の解消によって過剰になっている体脂肪を抑えたいというような筋トレ初心者におススメします。

 

マイプロテインとは?

目的が異なる利用者のニーズにこたえるプロテインが見つけられるように、定番のホエイプロテイン、ソイプロテインだけでなく、様々なたんぱく素材を原料としたプロテインを用意することで、利用者の筋トレ目的に合わせたプロテインを選ぶことができるように商品がラインナップされています。

言い換えるならば、マイプロテインはアマチュアからプロまで幅広く利用できるプロテインを品揃えしているブランドであり、男性を中心とした筋力アップだけでなく、女性のシェイプアップなど幅広い利用者に対応できるブランドと考えられます。

参照元:マイプロテインについて|マイプロテイン

ここではオーソドックスなプロテインである「Impact ホエイプロテイン」と「ソイプロテインアイソレート」、「スローリリースカゼイン」の3種をご紹介させていただきますが、公式サイトで自分に合ったプロテインを探してみることができます。

 

Impact ホエイ プロテイン(小売価格1,290円/1kg)

乳牛の乳を出発原料として得られるホエイを精製蒸留によって濃縮してから粉末にしたホエイプロテインコンセントレートと呼ばれる成分が96%配合されており、1食あたりBCAA4.5gを含む21gのたんぱく質を摂ることができます。
1食分に含まれる炭水化物は1g、脂肪は1.9gとなっており、カロリーも103kcalと低くなっておりますので、カラダづくり・引き締まった体の維持に適した初心者向けのプロテインです。

参照元:Impact ホエイプロテインの通販|マイプロテイン

 

ソイプロテインアイソレート(小売価格2,690円/1kg)

脱脂大豆を原料に大豆に含まれるたんぱく質を抽出・精製してつくられており、90%が良質のBCAAが豊富な植物性たんぱく質で構成されています。
1食分に含まれる炭水化物は1.5g、脂肪は0.2gとなっており、カロリーも116kcalと低く抑えられており、牛乳に対するアレルギーのある方や牛乳が苦手という方でも安心して飲むことができますし、菜食主義者の方にも適しています。

参照元:ソイプロテインアイソレートの通販|マイプロテイン

 

スローリリースカゼイン(小売価格4,590円/1kg)

緩やかな代謝吸収速度を有する牛乳たんぱく質の8割を占めるカゼインを原料としていますので、たんぱく質に関しては牛乳を飲むのと同程度の効果が期待できるBCAAを豊富に含む筋肉合成に適したプロテインです。
1食分に含まれる炭水化物は1.4g、脂肪は0.4gとなっており、カロリーも105kcalと低く抑えられており、食間や就寝中の身体の回復を促すプロテインとしての利用に適しています。

参照元:スローリリースカゼインの通販|マイプロテイン

 

Kentaiとは?

健康体力研究所から出されているプロテインあり、健康体力研究所は1977年に創業された日本のアスリートやボディービルダーが海外からプロテインを輸入しなければならなかった時代に生まれた企業です。
アスリートのパフォーマンスアップを目的とした筋力増強のために日本のプロテインを開発し、長年の研究成果を継承してきたブランドがKentaiということです。

すなわち、プロからアマチュアまで対応しているマイプロテインに対して、Kentaiは実施しているスポーツに好ましいカラダを造る、すなわち、プロアスリートのためのプロテインと言えるのではないかと思います。

Kentaiブランドの特徴は実施しているスポーツに合わせて必要とされる筋肉を手に入れるためのプロテインがラインナップされていることにあり、ここでは、とにかく筋肉を増やしたいという方のための「100%CFMホエイプロテイン グルタミンプラス」、激しいトレーニングをした後もしっかり動くことができるカラダを造る方のための「 ウェイトゲインアドバンス」、筋肉で引き締まった体を造りたい方のための「ウェイトダウンソイプロテイン」の3種をご紹介させていただきます。

 

100%CFMホエイプロテイン グルタミンプラス(小売価格6,500円/700g(税別))

ウエイトトレーニングを実施するアスリートが筋肉を造るために必要な吸収力の高いホエイプロテインを原料として、乳由来の生理活性物質を残しながらも乳糖、脂肪を排除する製法で加工されています。

さらに、商品名にあるように筋肉の回復に効果を発揮するグルタミンを追加配合し、トレーニングで失われてしまうビタミン・ミネラルも補充できるように配合されています。

参照元:100%CFMホエイプロテイン グルタミンプラス|Kentai

 

ウェイトゲインアドバンス(小売価格3,800円/1kg(税別))

激しいトレーニングをした後は筋肉を動かすエネルギーを消耗した状態にありますし、ビタミンやミネラルもロスしています。

ウエイトゲインアドバンスではホエイとカゼインをダブルで配合することによって運動中だけでなく運動後の筋肉合成をサポートし、トーニングで失われるエネルギーを補うためにマルトデキストリンと果糖を配合しています。

参照元:ウェイトゲインアドバンス|Kentai

 

ウェイトダウンソイプロテイン(小売価格3,900円/1kg(税別))

筋トレしながら体脂肪を減らし引き締まった体を手に入れるために、動物性脂肪を含まない大豆たんぱく質を原料としたソイプロテインです。
排便を促すための食物繊維も残されていますので、老廃物である脂質の再吸収を抑制することでウエイトダウンにつながるように考えられています。

参照元:ウェイトダウンソイプロテイン|Kentai

 

エクステンドとは?

Scivation(サイベーション)というBCAA専門ブランドがリリースしているプロテインブランドです。

プロテインというよりは筋トレ時の筋肉の減少を抑えるBCAAを主成分としたアミノ酸サプリメントがもとになる商品ですが、備え付けのスプーン一杯で7gのBCAAが摂取できる「Scivation Xtend BCAA 90杯分」がAmazonで購入できるようになっています。

また、プロテインとしては「エクステンドプロアイソレートホエイプロテイン」という商品もAmazonで販売されています。

 

[海外直送品]  エクステンド BCAA+シトルリン【マンゴーネクター】1231g サイベーション社 [並行輸入品] (価格5,999円/90杯分)

L-ロイシン、L-イソロイシン、L-バリンを2:1:1の割合で配合するとともに、運動後の免疫抑制を軽減し減少したグリコーゲンを回復させる効果があるグルタミン運動によって失われるミネラル血管拡張作用のあるシトルリンが配合されています。
エクステンド BCAA+シトルリン」にはたんぱく質が配合されていませんので筋肉合成に必要なBCAA以外のアミノ酸は別途摂取する必要がありますが、備え付けのスプーン一杯で7gのBCAAが摂取できるようになっていることから先にご紹介したプロテインよりも多いBCAAが摂取できるようになっています。

日常の食事でたんぱく質摂取に注意している方であれば、筋トレ前に「エクステンド BCAA+シトルリン」を摂取することで筋肉増強効果が期待できるようになっているというわけです。

参照元:[海外直送品]  エクステンド BCAA+シトルリン【マンゴーネクター】1231g サイベーション社 [並行輸入品] |Scivation|BCAA

 

エクステンドプロ アイソレートホエイプロテイン チョコレートラバケーキ 2.3KG [海外直送品] (価格5,645円/2.3kg)

備え付けのスプーン一杯で7gのBCAAが摂取できるエクステンドの最大の特徴に加えて、吸収の早いホエイたんぱく質を25g摂取できるようになっています。

日常的に食事で摂取しているたんぱく質のアミノ酸スコア100に自信がない人、日常的な食事管理とは別に筋トレ用にプロテインを摂取したい方はトレーニングを開始する前に「プロ アイソレートホエイプロテイン」を摂取することで難しいことを考えなくても良いというわけです。

参照元:エクステンドプロ アイソレートホエイプロテイン チョコレートラバケーキ 2.3KG [海外直送品] |Scivation|BCAA

大量のBCAAを摂取できるエクステンドは効果も大きそうに感じられますし、いかにもプロのアスリート仕様というイメージです

BCAAの働きはエネルギーの供給にあるわけですから、大量のエネルギーを必要とするような激しいトレーニングをするのであればBCAAは多いほど良いということになると考えられます。
ただし、マイプロテインのImpactホエイプロテインでは1スプーンで4.5gのBCAAが摂取できるようになっていることを考えると、一般の方であれば7gという数字にこだわる必要はないのかもしれません

どれが良いのかというのは難しいところですね?!

ジムに通っておられる場合にはジムが推奨しているプロテインがあるかもしれませんので、問い合わせた方が良いと思います。
独自にということであれば、マイプロテインが分かりやすくて良いと思います。
この記事を読んでおられる方はシェイプアップや体力アップを目的としている方が多いと思いますので、マイプロテインの中から選べばよいと思います

そうですね。ところで、ブランドに関係なくプロテインにはいろいろな味の製品があるようですが、それは何故ですか?

たんぱく質を含む食品は美味しいものが多いですが、食品に含まれる様々な成分が絡まりあって美味しくなっているだけで、たんぱく質だけが濃縮されているようなプロテインはお世辞にも美味しいとは言えません。
言い換えると、プレーンのプロテインは濃い目の味付けが無ければ飲みにくいという人が圧倒的に多いということです。

味の種類が多いのは人によって好みが異なることを考えてのことですね

味の違いによって多少のカロリーや成分の変化は有りますが、それほど大きな違いがあるわけでは無く毎日でも飲むことができるような味を選んだ方が良いです

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