日本からの旅行先として人気のバンコク。マスターカードの世界渡航先ランキングでは3位のロンドン、2位のパリを抑えて堂々の1位を4年連続でキープしており、世界中の旅人からも愛される都市です。

日々開発が進むバンコクでは、交通に関しても主要路線が拡張され続け、最新情報に追いつくのが大変なほどです。この記事では現在の状況と、基本的に押さえておくべき交通手段・路線について、「空港から市内への行き方」「市内での移動」2つの点から解説していきます。

 

市内から空港への行き方

バンコクにはドンムアン空港スワンナプーム空港、二つの空港があります。

元々「バンコク国際空港」と呼ばれていたのはドンムアン空港。バンコク市街地から北に20キロの場所に位置します。
一方、2006年に新空港として開港したのがスワンナプーム空港です。スワンナプーム空港は実はバンコクではなく、その隣の県であるサムットプラーカーン県に位置します。市街地からは32キロとドンムアンに比べて少し遠くなります。
現在はアジアのLCCの多くが国際線、国内線ともにドンムアンに就航し、一般航空会社の国際線を中心にスワンナプーム空港に就航しています。

 

スワンナプーム空港から市内への行き方


国際的なハブ空港としても名高いスワンナプーム空港。到着ロビーは2Fで、西側3分の2が国際線、東側3分の1が国内線となっています。
スワンナプーム空港から市内へ入る方法はいくつかありますが、おすすめの交通機関は

  1. エアポートレールリンク(ARL/エアポートリンク)
  2. メータータクシー
  3. AOTリムジン

の3種類です。
一つずつ詳しくみていきましょう。

■エアポートレールリンク(ARL/エアポートリンク)で市内へ向かう


まず、エアポートレールリンク(以下、エアポートリンク)について解説していきます。
エアポートリンクはスワンナプーム空港からバンコク中心部へ1本で乗り入れることができる大変便利な電車です。

乗り場が空港地下階にあるため、迷うことなくスムーズに市内へ入ることができます。バンコク市内を走る高架鉄道BTSと地下鉄MRTへ乗り継ぐことのできる駅は、空港から6駅目のマッカサン駅(MRTへ)と終点のパヤータイ駅(BTSへ)です。終点でもあるパヤータイ駅までは26分。バンコクで常態化する深刻な渋滞の影響を受けることが無いので、帰国の際にも計画的にスワンナプーム空港へ到着することができます
2010年の開通当時は特急「Express Line」と各駅停車「City Line」の2種類が運行されていましたが、現在「Express Line」は運休しており「City Line」のみの運行となっています。

空港からエアポートリンクの駅への行き方

前述の通り、エアポートリンクのスワンナプーム駅はスワンナプーム空港の地下階にあります。目印となるのは赤と青2種類の電車のマークです。

このマークを辿っていけば簡単に到着することができますが、一番分かりやすいのはエレベーターで地下へ降りる方法です。空港のフロアには横並びに4つのエレベーターがあります。そのうち真ん中2つのどちらかでBFL(地下階)まで降りると、すぐ隣に駅の入り口があります。


カウンターへはなだらかな坂になっており、そこを下ると乗車券の販売機があります。

エアポートリンクのチケットを買う方法

① 画面右上の「English」というボタンを押し、表記をタイ語から英語に切り替えます。


② 路線図上の行きたい駅を選びます。


③ 画面右側に一人当たりの料金が表示されるので、画面左側で買いたい枚数を選びます


④ モニター右隣にコイン投入口、モニターの下に紙幣の投入口があるので、料金を投入します。


⑤ 機械左下部から黄色いコイン型チケット「トークン」が出てきます。


⑥ 機械右下部にお釣りが出てきますので、回収を忘れずに

自動改札機の、カードをかざす絵のついた黄色い部分にトークンを当てるとゲートが開きます。


ちなみに降車時は、カードの絵の横のコイン投入口にトークンを投入してゲートを出ます

BTS、MRTへの乗り換えについて

さて、エアポートリンクを利用する旅行者が主に降りる駅は、空港から5駅目のマッカサン駅終点パヤータイ駅がほとんどでしょう。

マッカサン駅MRTペッチャブリー駅と連結しており、パヤータイ駅BTSパヤータイ駅と直結しています。

マッカサン駅からMRTペッチャブリー駅へは連絡通路で繋がっていますが、500メートルほど距離があります。

大きな荷物を引きながらの移動だと少し遠く感じますが、ペッチャブリー駅の改札へたどり着くまでに階段や段差がほとんどないため、(1箇所だけ6段の階段があるだけです)MRTでペッチャブリーに近い駅へ行く場合はここで乗り換えると良いでしょう。

ただ、マッカサン駅周辺の道路は交通渋滞が起こりやすいため、タクシーへの乗り換えには適しません。


一気に終点のパヤータイ駅まで行き、BTSで市内へ行く、またはタクシーに乗り換えホテルの前まで送ってもらうという方法は多くの旅行者が利用する方法です。
エアポートリンクとBTSのパヤータイ駅は隣接してはいますが、特にラッシュ時などは混雑していることも多いです。大きなキャリーバッグを持って行き来するのは少し大変かもしれません。

どちらの乗り換えも、わかりやすい表示があるので道に迷うことはないでしょう。

エアポートレールリンク(ARL/エアポートリンク)
運賃 15〜45バーツ
(身長90cm以下で12歳以下であれば運賃無料)
始発 月—金 5:33 土日祝 5:30
終電 月—金 0:00 土日祝 0:00
こんな方におススメ!
・荷物が少ない方
・交通費を抑えたい方
・BTS(高架鉄道)、MRT(地下鉄)の駅近くのホテルに泊まる方

■タクシーで市内へ向かう


スワンナプーム空港から出ているタクシーにはいくつか種類がありますが、まずは一般的なタクシーについてご紹介します。市内を走っているのと同じメータータクシーが空港に乗り入れ、空港から乗客を送迎するというものです。

空港がドライバーの個人情報や車のナンバーなどを管理しており、最低限の英語を使える(個人差がありますが…)ドライバーが揃っているということで、慣れない方でも安心して利用することができます。
ただ、ドライバーと旅行者間のトラブルが無いというわけではありません。特に、深夜の女性一人での利用などは避けた方が良いでしょう。ここからは、トラブル回避のポイント等も含め、タクシーの乗り方について解説していきます。

タクシーのりばへの行き方、乗り方

一般タクシーの乗り場は1Fにあります。4番、7番出口を出ると、3つに分かれた一般タクシーの乗り場があります。左から「Short Distance(短距離)」、「Regular Taxi(一般タクシー)」、「Large Taxi(大型車)」と表示されています。


短距離タクシーの送迎範囲は狭く旅行者はほとんど使うことはないでしょう。バンコク市内へ向かう方は一般か、人数が多ければ大型を選んでください。希望のレーンを進むと整理券の自動発券機があるのでGET TICKET!と書かれたボタンを押します。


配車の準備が整ったら整理券が発行されます。(ですので発券まで少しかかることもあります)


目の前にズラッと並んだタクシーの上に、電光で数字が表示されているので、配車チケットに書かれた数字を探してください。運転手さんに番号を見せ、行き先を伝えます。

このとき気をつけたいのが
1. 整理券を手元に保管しておくこと
2. ホテルの名前と住所、または地図が書かれたメモや予約バウチャーを用意しておくこと
の2点です。
1つ目は万が一トラブルに遭ったり車内に忘れ物をした際に、どのタクシーに乗っていたのか特定でき、乗車していた証明になるからです。整理券には運転手の名前や車のナンバーなどが表記されています
2つ目は行き先についてのトラブルを未然に防ぐためです。タイ語と日本語を母語に持つ者同士ですので齟齬が起こることも少なくありません。

・市内までの料金や時間は?


料金は、メーター運賃+空港使用料50バーツ。それに加え、高速道路を利用する際は高速料金がかかって来ます。もちろん行き先によって変わりますが、例えばスクンビットまで行く場合、2箇所の料金所を通ります。それぞれ25バーツと70バーツ、合計75バーツになります。高速料金は各料金所でその都度支払います。(スムーズな支払いのため、ドライバーさんから先にまとめて渡すよう言われることも多いです。高速を利用するかどうかは乗車した時にドライバーさんから確認されます。下道で行くこともできますが、渋滞にはまる可能性や時間がかかることを考えれば(タイのタクシーは時間にも課金されます)高速道路を利用してサッと市内へ入ってしまうことをオススメします
メーター運賃と空港使用料は降車時にまとめてドライバーさんに渡します。空港からバンコクの中心部までは通常30分〜1時間ほどかかりますが、渋滞に巻き込まれるともっとかかることもあります。
※2019年11月18日より、スーツケースなど大きな荷物が3個以上ある場合は1つあたり20バーツかかるようになります。

こんな方にオススメ!
・大きな荷物をお持ちの方
・グループで旅行される方
・まだ土地勘がなく不安な方
・深夜到着ではない方

■AOTリムジンで市内へ向かう


スワンナプーム空港からの安全な移動手段として人気なのがAOTリムジンです。AOTとはAirport of Thailandの略、つまり空港公式の送迎サービスです。他の交通手段に比べてサービスの質が高く、システム上安全性にも優れているため、多くの旅行者が利用しています。

・AOTリムジンの利用方法

入国審査後、荷物を受け取り到着出口を出たらすぐのところにカウンターがあります。ホテル名、ホテルの住所など詳しい行き先を伝え、リストから車種を選びます。料金は、いすゞMu-X600バーツ、トヨタカムリ700バーツ、ベンツ900バーツ、BMW1100バーツを基本運賃として、距離によって加算されていきます。詳しい料金表は下の通り。


行き先を伝えると料金を調べてくれるので、そのままカウンターで支払い、領収書を受け取りましょう。係の方が乗り場まで案内してくれます。

乗り場は到着ロビーと同階の2Fにあります)


指定した車種が出払っている場合、待ち時間が長くなることもありますが、乗車するまで係の方が責任をもって案内してくれるので安心です。

気をつけたい点は一般タクシーと同じで、住所が書かれたホテルのバウチャーなどを用意しておくこと。こちらの英語やタイ語を正確に聞き取ってもらえないこともありますし、せっかくリムジンを利用するのであればきっちりホテルの前まで送ってもらわないともったいないですからね。
他の交通手段に比べてずいぶん値が張るAOTリムジンですが、サービスが良く定額料金を先払いするため、後々トラブルが起こりにくいと言えます。また24時間運行しているため、深夜に空港に到着した場合にも利用できます。安全を買うと思えばそう高くはない値段だと言えるでしょう

こんな方にオススメ!
・女性の一人旅、少人数の旅
・深夜、未明に空港に到着する方
・言葉に不安がある方

 

ドンムアン空港から市内への行き方


日本からアジア各国へのLCC便が増え続ける昨今、ドンムアン空港からバンコク市内へ向かう方も多いでしょう。スワンナプームからの移動距離に比べて10kmほど近く、渋滞も比較的軽い方だということで、楽に移動できると言えます。
ドンムアン空港は北側にターミナル1(国際線)、南側にターミナル2(国内線)が並んでおり、1階の北から順に1番〜8番(ターミナル1)の出口が並んでいます。連絡通路を挟んで北側から9番〜15番(ターミナル2)の出口が並んでいます。到着ロビー、バス乗り場、タクシー乗り場が全て1階にあるため、大変スムーズに移動することができます。

ドンムアン空港から市内までのおすすめの交通手段は

  • エアポートバス
  • タクシー

の2種類です。
まずはエアポートバスからご紹介します。

■エアポートバスで市内へ向かう


ドンムアン空港からバンコク市内へ5路線のバスが出ているエアポートバスはAOT(Airport of Thailand タイ空港公社)が運営する、空港公式の交通機関です。

主に観光客が利用する路線はA1終点「モーチットバスターミナル」で下車すると、そのまま高架鉄道BTS、地下鉄MRTどちらへも乗り継ぐことができるので、オールマイティな手段と言えます。
A2モーチットバスターミナルに停車するので、A1、A2どちらも利用できますが、慣れていない方は「終点で降りれば良いだけ」のA1に乗ることをお勧めします。

・エアポートバス乗り場への行き方

バス乗り場は1Fの6番出口、12番出口の2箇所です。ターミナル2から乗る場合は12番出口が近いですが、できれば6番出口から乗ることをお勧めします。バスは6番出口のバス停で乗客を乗せた後に12番出口へやってくるため、12番に着いた時にはすでに混み過ぎて乗れないというケースもあるからです。

・エアポートバスの利用方法

6番出口から出たら、そのまま列に並びましょう。予約の必要はありません。
A1(またはA2)と書かれたバスが来たら、荷物もそのまま持ち込みます。


アルミ製の筒のようなチケット入れを持った車掌さんに「モーチット」と行き先を伝え、30バーツ渡します。チケットを切ってくれるので、念のため保管しておきましょう


モーチットへは約30分ほどで到着します。ほとんどの人がモーチットで降りますし、車掌さんも大きな声でバス停名を知らせてくれるので安心して乗っていましょう。(Goolge mapなどで現在地を確認しながら行くとより安心です)

バス停で降りたら、そのまま進行方向にBTSの入り口が、


続いてMRTの入り口があります。


BTSの駅にはエスカレーター、エレベーターがなく、大きな荷物がある場合は階段を上るのが少し大変かもしれません。ここからBTS、MRT、またはタクシーに乗り換えて目的地まで行くことになりますが、これらの詳しい乗り方は「市内での移動」の項で詳しく説明したいと思います。

・エアポートバス4つの路線

この項の冒頭で書いたように、このエアポートバスには4つの路線があり、目的地によってはモーチットより近くまで行けるバスもあるでしょう。ただ、バスが停まるのは当然ながらバス停のみ。バンコクはどこも交通量が多く歩道の状態も悪いため、大きな荷物を持って徒歩でホテルを探すのは、あまりお勧めできません
荷物が少ない方やある程度土地勘のある方は、下記のおおまかな行き先を参考に、各バスを利用してみても良いですね。(詳しいルートはバス乗り場にてご確認ください)

※以前はA1〜A5の5路線がありましたが、現在A5が休止して4路線での運行となっています。

A2→ BTSモーチット駅、BTSアーリー駅、BTSサナームパオ駅、戦勝記念塔
A3→ BTSラーチャダムリ駅、ルンピニ公園(公園の周りを周ります)
A4→ 戦勝記念塔、カオサン通り周辺、王宮前広場

エアポートバス
運行時間 7:00〜24:00
A1は約10分間隔、A2は30分間隔
運賃 一律30バーツ
こんな方にオススメ!
・荷物が少ない
・交通費を節約したい
・BTSやMRTの駅のすぐそばの宿に泊まる

■タクシーで市内へ

やはり空港からホテルまでドアtoドアで移動できる便利な手段として外せないのがタクシーです。一般のタクシーが乗り入れる形ですが、空港によってドライバーのIDや車のナンバーが管理されており、英語による最低限のコミュニケーションが可能です。(個人差はありますが…)
バスよりも運賃は高くなってしまいますが、大きな荷物がある方や3〜5人で旅行される方はタクシーを利用するのが圧倒的に便利です。

・タクシー乗り場への行き方、乗り方

ドンムアン空港のタクシー乗り場は8番出口の左手(ターミナル1の一番南端)にあります。ターミナル2の南側にもう1箇所あるのですが、8番出口が空港全体のちょうど真ん中あたりになり、コンビニやSIMカードの販売店なども周りにあるので便利です。
乗り場の入り口にいる係員に整理券をもらいます。(係の人が見当たらなければ発券機のボタンを押せば整理券が出ます)電光板に自分の番号が表示されたらカウンターで行き先を伝えます。(ホテルのバウチャーや地図があると正確に伝えられます)


配車表を受け取ったら担当ドライバーが車まで案内してくれます。この配車表は手元に保管しておくようにしてください。配車表にはドライバーのID、車のナンバーなどが明記されています。万が一のトラブルの際や忘れ物をした時に役立ちます。


タクシーに乗車したら、メーターが初乗り料金の35バーツになっているか確認しましょう。タクシーの料金はメーターが表示する料金+空港使用料50バーツ、そして高速道路を使った場合はその高速料金です。高速代はその都度、もしくは先にドライバーさんに渡しておき、メーター料金+空港使用料は降車時にドライバーさんに支払います。

・高速道路の利用について

おそらく市内へ入る人は高速道路を使うことになります。例えばスクンビットまでなら70バーツの高速料金(50バーツと70バーツの2箇所)がかかります。(2019年10月現在の料金。同年12月22日から値上げされる予定です。)タイのタクシーは乗車時間でも料金が加算されていきますので、交通渋滞に巻き込まれればその分加算されますし、高速を使わず下道で行けばその分時間がかかってしまうことを考えれば高い金額では無いでしょう。タクシーに乗った際に運転手さんが、高速(トールウェイと呼びます)を使うかどうか、そして料金について先に確認してくれます。スムーズに支払うために先に高速料金を渡すように言われることもあります。

料金所から領収書が出るので、必ずもらって金額を確認するようにしてください。

・市内までの料金、時間は?

市内中心部までは約30分ほど。筆者が向かったスクンビットまでのメーターは223バーツでした。(少し渋滞あり)


ここに空港利用料50バーツを加えた273バーツを降車時にドライバーさんに支払います。高速代と合わせると合計393バーツ。普通車で4名まで乗れるので、人数がいればお手頃に目的地まで移動できますし、空港から一気にホテルの前に付けてもらえるのは大変便利です。
※2019年11月18日より、スーツケースなど大きな荷物が3個以上ある場合は1つあたり20バーツかかるようになります。

 

市内での移動

続いて、バンコク市内を移動する際の交通手段をご紹介します。
主な交通手段は

  • BTS(高架鉄道)
  • MRT(地下鉄)
  • タクシー
  • バイクタクシー
  • トゥクトゥク
  • Grabタクシー

などがあります。
これらの乗り方について順に解説していきます。

まずは、交通渋滞が厳しいバンコクで移動する際の強い味方になる2種類の電車、高架鉄道BTS地下鉄MRTについて。

バンコクの心臓であるサイアムから3方向に分かれる形で伸びるのがBTSです。対してサイアムを中心に、街をぐるっと囲むような形で走るのがMRTです。現在、BTSとMRT間を乗り換えられる駅は3ヶ所。これを組み合わせることで、バンコク市内の移動を広く網羅できます。また、スワンナプーム空港からの交通手段として紹介したエアポートレールリンクもBTS、MRTそれぞれと連結する駅を持ち、海外旅行者の行き来もスムーズにサポートしています。

■BTS(高架鉄道)


BTSは「スカイトレイン」とも呼ばれる、バンコクの中心部を走る高架鉄道です。

現在スクンビット線、シーロム線、2つの線があり、ドンムアン空港のエアポートバスから市内へ入ることのできるモーチット、バンコクの中心で商業の中枢でもあるサイアム、バンコクきってのオフィス街アソークなど、市内の主要地を繋いでいます。

一番の利点は、「朝夕の交通渋滞を気にすることなく移動できる」ということ。ラッシュ時は混みあいますが、日本の大都市のようなぎゅうぎゅう詰めにはなりません。3〜8分間隔(ラッシュ時は3分間隔)で運行されているので、混んでいる電車に当たった時には何本か見過ごすのも手です。さっきは混みすぎて乗れなかったのに次に来た電車はやけに空いていた、なんてこともよくあります。また、チケットの買い方さえ把握しておけば、運転手と値段の交渉をする必要もなく「ぼったくられるかも」という心配もありません。

・BTSの乗車券の買い方

旅行者が使えるチケットは下記の3種類です。期間と観光プランに合わせて購入してみてください。

  • シングルジャーニーカード(通常の1回きりの乗車券)
  • ワンデイパス(1日乗り放題チケット)
  • ラビットカード(チャージ式ICカード)

では、その特徴と購入方法、利用方法を順に見ていきましょう。

・シングルジャーニーカード(通常の1回きりの乗車券)


通常のきっぷです。運賃は距離に応じて16〜59バーツ。各駅の自動券売機、または窓口で購入することができます。普通の乗車券なので、使えるのは1度きり。降りる際に改札機で回収されます。

シングルジャーニーカードの購入方法

自動券売機で購入する
1. 小銭を用意しましょう。ほとんどの自動券売機で紙幣が使えません。(持ち合わせがない場合は窓口で両替してくれますが、その場合は窓口で直接購入してしまった方が早いです。)
2. 画面右上の「English」というボタンを押し、タイ語から英語に表記を切り替えます。


3. 路線図上の行きたい駅を選びます。(行きたい駅がある場所を押すと路線図が拡大されます


4. 上から順に選んだ駅名、運賃、支払額が表示されますので、その下にある数字のボタンで購入枚数を選びます。


5. モニター右隣にあるコイン投入口に、料金を投入します。(紙幣が使える機会の場合はコイン投入口の下に紙幣投入口があります)


6. 機械下部からカード型のチケットが出てきます
7. おつりもカードと同じところが出てくるので、回収をお忘れなく

窓口で購入する
1. 行き先と人数を窓口の係の方に伝えます。(例えばアソークへ行きたいなら「アソーク、1パーソン」と言うだけでも大丈夫です。)
2. 料金を教えてくれるので、現金で支払います。(クレジットカードでの支払いは300〜3000バーツと金額が限られているので、数人分のチケットを買う場合には使えないと考えてよいでしょう。)

・ワンデイパス(1日乗り放題チケット)


1枚140バーツで、購入日の24時まで利用できます。(購入から24時間ではないのでお気をつけください!)BTSは初乗り16バーツなので近距離移動のみだと元が取れないこともありますが、混みがちなBTSの券売機や窓口に毎回並ばなくて良いため効率よく移動することができます。
購入方法もいたって簡単です。窓口でワンデイパスを購入する旨と人数を伝え(「ワンデイパス、(人数)パーソン」と言うだけで大丈夫です)、140バーツを支払う。これだけです。

・ラビットカード(チャージ式ICカード)


SuicaやPASMOのように運賃を事前にチャージしてワンタッチで改札を通過できる便利なICカードです。

これまでは「交通機関ではBTSでしか使えないので旅行者にはあまりオススメではない」と言われてきましたが、年々利用範囲が広がっており、プラン次第では旅行者にも便利に使えるようになっています。

今回特にオススメしたいのは、チェンマイ、プーケットにも足を伸ばすという方チェンマイではRTCチェンマイシティーバスという空港から市内主要地を巡回するバス、プーケットではプーケットスマートバスという空港からパトンビーチ、カロンビーチ、カタビーチをつなぐバスでラビットカードが使えます。どちらの街でもかなり使えるバスですので、旅行予定のある方は1枚作っておくと便利かもしれません。

チェンマイシティーバス facebook公式ページ
https://www.facebook.com/rtccmcitybus/
プーケットスマートバス 公式サイト

หน้าแรก

それ以外ではBTSシーロム線の南側エリアで専用レーンを走るバスBRT、一部の路線バス、船などで使うことができます。また、交通機関以外では、マクドナルドやスターバックス、ファミリーマートなど外資系チェーン店で使うことができます。(その他の例を挙げると、バーガーキング、テスコロータス、ダイソー、サブウェイなどです)
発行手数料(100バーツ)は戻ってきませんので、短期滞在の方にはあまりオススメしませんが、長めに滞在される方や何回も来タイ予定のある方にはとても便利なカードです。

ラビットカードの購入方法

ラビットカードは窓口で購入できます。料金は、発行手数料100バーツ、チャージ料金100バーツ(計200バーツ)から
係員にラビットカードを購入する旨を伝えます。購入する際に、必ずパスポートの確認、そして携帯電話番号かメールアドレスを報告する必要があります。パスポートは忘れずに持って行くようにしましょう。
また、ラビットカードには回数券もありますが、旅行者にはあまりお得な料金設定ではありません。ご興味のある方はこちらからご確認ください。

ラビットカードの回数券について(英語・タイ語)
https://www.bts.co.th/eng/tickets/ticket-rabbit-valueandtrips.html

BTS
運賃 16〜59バーツ
運行時間 各駅 5:30前後〜23:30前後
詳しい時刻はBTS公式サイトでご確認ください(英語・タイ語)
https://www.bts.co.th/eng/service/timetable.html
平日 朝夕のラッシュ時は3分に1本、深夜帯は8分に1本間隔で運行
土日祝 日中の本数が多くなります。
身長90cm以下で12歳以下であれば運賃無料(子ども料金設定なし)
駅構内、車内での飲食禁止

■MRT(地下鉄)


MRTは、バンコク中心部を囲むように走るブルーライン(地下鉄)と、バンコク北西部へ走るパープルライン(こちらは地上を走ります)2路線からなります。

高架鉄道BTSがバンコクのど真ん中を抜けて行くのに対してMRTブルーラインが中心部を囲むような形で線路が走っているのでBTSとMRTブルーラインを組み合わせることにより、バンコク市内の移動を広く網羅できるようになっています。(写真の路線図で番号の入っていない駅はまだ開通していませんが、ゆくゆくは環状線になる予定です。)


パープルラインは郊外へ向かう路線なので、旅行者が利用する機会はほとんどないでしょう。対してブルーライン2019年9月にこれまで南の終着駅であったフワランポーン駅からさらに先に伸び、ヤワラート方面、王宮周辺方面にも電車で行けるようになりました。これまで王宮周辺エリア(ワット・プラケーオ、ワット・ポー、ワット・アルンなど)はタクシーを捕まえるか、BTSサパーンタクシン駅から船に乗るという方法が一般的でしたが、MRTですぐ側まで行けるようになりました。旅行者にとってより身近で重要な路線になったと言えます。

・MRTのチケットの買い方

自動券売機で購入する
1. 機械によっては1000バーツ札、500バーツ札が使えないものもあるので、小額紙幣(20、50、100バーツ札)または小銭があると安心です。
2. 画面右上の「English」というボタンを押し、表記をタイ語から英語に切り替えます。


3. 路線図上の行きたい駅を選びます。(現在いる駅が赤くなっています)


4. 画面右側中央に、1〜10の数字が出るので購入枚数を選びます。右下に枚数に応じた金額が表示されます。


5. モニター右隣にはコイン投入口が、モニターの下には紙幣投入口があるので料金を投入します。(機械によって少しずつ位置が違いますが、わかりやすく表示されています。)


6. 機械下部から「トークン」と呼ばれる黒いコイン型のチケットが出てきます。


7. おつりもカードと同じところが出てくるので、回収をお忘れなく

窓口で購入する
1. 行き先と人数を窓口の係の方に伝えます。(例えばスクンビットへ行きたいなら「スクンビット、(人数)パーソン」と言うだけでも大丈夫です。)
2. 料金を教えてくれるので、現金で支払います。

・プリペイドカード、1日乗車券について

BTSと同様、MRTにも各種カードが存在します。ですが、BTSラビットカードのように利用範囲が広くないため、旅行者が便利に使いこなすのは難しいでしょう。乗り放題チケットは1日と3日があり、これも元を取るのは難しいですが、3日間バンコクで遊び倒すという方は、3日間乗り放題チケットを買えば、1日あたり77バーツほどで地下鉄乗り放題になりますよ。

ピリオドパス(Period Pass)
1日乗車券 ワンデイパス →120バーツ 利用当日の24時まで有効
3日乗車券 3デイパス →230バーツ 利用初日から連続した3日目の24時まで有効
MRT
5〜10分感覚で運行
6:00-24:00
身長90cmまで、かつ14歳までは無料
身長91cm〜120cmかつ14歳までは運賃半額(窓口のみで販売)
それを超える場合は大人料金
駅構内、車内での飲食禁止

■BTSとMRTまとめ


上の写真は、MRTスクンビット駅に設置されたバンコクの鉄道路線図です。
右側に広くまだ色のついていない線路が描かれていますね。これらは今後伸びる予定の線路です。どんどん街がアップデートされていくので、これまで旅行者が行く機会のなかった新しい場所にもどんどん行けるようになるでしょう。

BTSとMRTの乗り換えが可能な駅は下記の3カ所です。
BTSモーチット駅とMRTチャトゥチャックパーク駅
BTSアソーク駅とMRTスクンビット駅
BTSシーロム駅とMRTサラデーン駅

また、MRTフワランポーン駅はタイ国鉄フワランポーンへ乗り換えることも可能です。国鉄を使えば、アユタヤへも簡単に行けますし、その他タイ国内の様々な地方へ行くこともできますよ。

■タクシーとバイクタクシー


鉄道の発達目覚ましいバンコクですが、タクシー、バイクタクシーでの移動も外せません。猛暑のバンコクで、駅から目的地まで歩いていられないこともあるでしょうし、渋滞にさえ当たらなければ涼しい車内に座ってドアからドアへ移動できることは何にも代え難いです。

また、バイクタクシーは忙しい朝や渋滞を避けられない場所への移動には欠かせません。車の間をスイスイ抜けて、いち早く目的地へたどり着くことができます。

・タクシーとバイクタクシーの利用方法

タクシーとバイクタクシーこの2つは基本的に利用方法が同じです。通りかかるタクシーやバイクタクシーに向かって、手を斜め下に挙げヒラヒラ振って呼び止めます

バイクタクシーの場合、ドライバーが数人待機している「のりば」のような場所もいたるところで見かけるでしょう。その場合は声をかけると乗せてくれます。行き先を告げて、値段交渉をして、納得いく値段の同意が得られたら乗り込みます。バイクタクシーはともかく、普通のタクシーで値段交渉?と思うかもしれませんが、特にバンコク中心部において渋滞が常態化しているため、メーターを使わず高めの値段を先に提示してくる運転手も多いのです。乗る側にとっては大した距離ではなくとも200バーツ、300バーツと吹っ掛けられることもあります。どこを見回してもタクシーだらけの街なので、高すぎると思ったら無理に交渉せず、次のタクシーにあたりましょう。バイクタクシーもしかりです。外国人の多い街なので、片言の英語、タイ語でも理解してくれることがほとんどです。

タクシーでの注意点

遅い時間になってから女性一人で乗車することは避けましょう。
・細かいお金がないと「お釣りがない」と返そうとしない運転手もいます。タクシーに乗る前に小額紙幣(20、50、100バーツ)や小銭があるか確認しましょう。
・車内への忘れ物にはくれぐれも気をつけましょう。基本的に戻ってきません。
・良い運転手さんに当たった場合、気持ち程度でいいのでチップを渡しても良いでしょう。

バイクタクシーでの注意点

・運転が荒い運転手もいます。落ちにくい荷物の持ち方(背負う、ななめ掛けなど)をするようにしましょう。
・バイクタクシーは安全性の低い交通機関であることを忘れずに。事故も多いです。
・タクシー同様、小額紙幣、小銭を用意しておくようにしましょう。

■トゥクトゥク


タイを象徴する乗り物、トゥクトゥク。正直、交通機関としての利便性は、他の交通機関に比べて特に秀でるところはありません。ですが、なんとも言えない開放感がありバンコクの街を味わうには持ってこいの乗り物です。渋滞にはまると、バンコクの大量の排気ガスをそのまま受けることになるので、特に朝夕の渋滞する時間帯の利用はオススメしません。渋滞が空け、少し涼しくなった夜の街を走るのが特にオススメです。

乗り方はタクシーと同じです。トゥクトゥクが通りかかったら、手を低めに振って止まってもらいます。値段の交渉をし、お互い納得のいく値段になったら乗りましょう。外国人観光客が世界一多い街なので、言葉に不安がある人でも片言の英語で問題なくコミュニケーションが取れるはずです。

■Glabタクシー

乗車拒否、ぼったくりなどにより利用客にあまり評判の良くないバンコクのタクシー業界に参入してきたのがGrab(グラブ)タクシー。アプリを介して登録された一般乗用車がタクシーのように目的地まで送迎してくれるシステムです。日本ではUberの方が知られた名前かもしれませんね。Uberと同様、いわゆる白タクです。
一般のタクシーより割高になりますが

  • 事前に金額が明示されるのでメーター利用の交渉をする必要がない
  • 乗車拒否の心配がない
  • 必ず最初に指定した場所まで送り届けてくれる

などサービスの質の良さから、安心・安全な交通手段として人気です。

・Grabタクシーの使い方

アプリをダウンロードします(Grabで検索)

アプリを開いて、「Car」または「Bike」のアイコンをタッチします。(バイクの方が少し安くなります)


地図が表示されるので、乗車したい場所に青いピンを打ちます。(始めは現在地に青ピンがあるのでそのままでもいいですし、地図を動かすことができるので、画面中央の青ピンに乗りたい場所を合わせることもできます。


画面下の赤いピンの欄をタッチし、目的地の名前を入力します。


駅名等を入れると、候補地がいくつか表示されますので、行きたい場所を選びましょう。


地図上にルートが、その下に運賃が表示されます。
画面下の緑のボタン「Book JustGrab」を押せば、予約完了です。


予約車がこちらへ向かってくる様子も地図上で確認できますし、何かあればドライバーと直接連絡を取ることもできます。(通話、メッセージ送信が可能)

目的地に到着し、降車する際に支払います。
トップページの下に並んだアイコンの「Inbox」というところにクーポンの情報が配信されています。特に初めての利用者にはお得なクーポンが配信されることが多いので、予約する前に一度確認してみてください。


※11月4日より、
・依頼をし、送迎車が決まってから3分以上経過している、かつ運転手が依頼者に指定された場所へ向かって500m以上移動している
・依頼者が時間内に指定した場所に来ない
この2つの場合、10〜50バーツのキャンセル料が発生するようになりました。キャンセル料はその次の乗車時に加算されます。お気をつけて!

 

まとめ


バンコクにある2つの空港から市内へ入る方法、そして市内を移動するための方法をご紹介してきましたが、目下発展中のバンコク、これからどんどん新しい交通手段も増えて行くでしょう。

快適な移動の大きなポイントはやはり「交通渋滞を避けること」です。朝は7時〜時ごろ、夜は5時〜8時くらいまでは交通渋滞が続くと言われています。その時間を避けて移動するか、せめてタクシーでの移動を避けるようにすれば大切な旅の時間を有効に使えるでしょう。

また、今回は詳しい紹介を控えましたが、チャオプラヤー川を走る船や、タイ国鉄もオススメの交通機関です。船や国鉄は古くからバンコクの交通を支えてきた存在で、タイという国を感じるのには外せない存在でもあります。機会があればぜひ利用してみてください。

まずは今回ご紹介した交通機関を使って、快適なバンコクの旅をお楽しみください。