一般財団法人ロングステイ財団の調べによると、「東南アジアの優等生」といわれる常夏の国マレーシアは、日本人のロングステイ希望先として13年連続でランキング1位に君臨する圧倒的な人気を誇っています(*1)。

多くの日本人が観光や長期滞在先として選好するマレーシアですが、観光の際に気になるのがタクシーや電車などの交通事情だと思います。

そこで今回は、マレーシアの首都であるクアラルンプールの交通機関を解説します。

クアラルンプールの代表的な交通機関

マレーシアでは、同国への観光促進を促す「ビジット・マレーシア」プログラムを推進しており、特に首都のクアラルンプールは高架鉄道のLRT(Light Rail Transit System)モノレールマレーシア国営鉄道(KTMB)が運航するKTMコミューター市内および長距離バスタクシーなど多岐にわたる交通手段を利用することができます。

また、観光スポットを結ぶバストラムなどもありますので、滞在スタイルや観光時間に合わせて交通手段を選択することが可能です。

 

始めに、クアラルンプール国際空港から市内中心部までの移動手段をみていきましょう。

ちなみに、国際線は同空港のサテライトビルに到着するため、エアロトレイン(AETORRAIN)に乗車してメインターミナルへ向かうことになります。

(クアラルンプール国際空港サテライトビル)

エアロトレイン

 

<空港タクシー(Airport Limo)>

まず、黒川紀章氏が設計し、「森の中の空港」をコンセプトにしたクアラルンプール国際空港から市内まで向かう最も効率的な交通手段が空港タクシーでしょう。

通常、電車よりも時間はかかりますが、多くの荷物を持参する場合や複数人で共に行動する場合にはタクシーを利用したほうが便利です。

空港内の専用カウンターにて乗車料金を前払いするクーポン制を採用し、透明性の高い料金体系であるため、安心して利用することができると思われます。
クアラルンプール国際空港から市内中心部まで空港タクシーを利用した場合、所要時間は1時間ほどかかりますが、朝夕の通勤時間帯やスコールにあうと、それ以上の時間を要することもあります。ちなみに、筆者が利用した際は、早朝5時くらいであったため、道は空いていました。

そして、クーポン制には乗車人数やスーツケース数などに応じて値段の異なる

  • 「バジェット」
  • 「プレミアム」
  • 「ラグジュアリー」

の3つの種類が用意されています。

ただし、深夜24:00から早朝6時までの間は、深夜割増料金となっており、上記の乗車料金に+50%の料金が加算されることになります。

筆者が10月初旬に深夜の時間帯にバジェットタイプを利用した際には、空港から30分ほどのサウジャナ(Saujana)まで124リンギットでした。1リンギット=25円と仮定すると、3,100円となります。
ここで一つ大きな問題が生じており、筆者は元々サウジャナではなく、空港から1時間ほどかかるクアラルンプール市内のホテルまでのタクシーチケット購入したはずが、なぜか全く別のところへ連れていかれてしまいました。サウジャナのコンドミニアムに着いて初めて発覚しましたが、その後市内ホテルまでの料金として50リンギットを支払うことになりました。筆者はこれまでに何度も空港タクシーを利用しており、初めての失態となりますが、皆さんはくれぐれも空港タクシーを利用される際には、レシートに記載の行き先が間違っていないが確認してください。

実際に、空港タクシーのクーポンを購入する際は、タクシーカウンターが国際線と国内線の到着ロビーに設置されてあり、タクシーの種類によって乗車場所が異なってきますので、カウンタースタッフの指示に適切に従いましょう。

筆者の場合、ゲート2からの乗車となりました。

料金の支払いは、マレーシア・リンギットのみならず、VISAやマスターカード、アメリカンエクスプレスなどクレジットカードで支払うことも可能です。レシートが2枚渡されますので、1枚をゲートにいるスタッフに手渡すことになります。

また、仮に渋滞などで時間がかかった場合や、高速道路を利用したり、途中でガソリンを入れたとしても、追加料金を支払う必要はありませんので安心してください。

クアラルンプール国際空港では、一般タクシーの乗り入れを禁止しています。車体上部にTeksiのサインがあり、ナンバープレートをみても区別がつくようになっており、白地に黒文字のナンバーが適切に営業許可を取得したタクシーであり、黒地に白文字のナンバーであれば個人の自家用車、つまり「白タク」となります。

また、クアラルンプール市内中心部以外にも、マレーシアの観光名所であるペナンやマラッカなどへも行くことも可能です。なお、タクシー内は冷房が非常に効いているため、寒いと感じたときは「Too cold」などと運転手に伝えることで、冷房を弱めてくれます。

 

<KLIAエクスプレス(KLIA Express)(*2)>

クアラルンプール国際空港から市内中心部まで行く交通手段として、その他にもKLIAエクスプレスがあります。

これは、同国際空港と交通の要所であるKLセントラル(KL Sentral)駅をノンストップで結ぶ特急電車であり、所要時間は約30分かかります。

クアラルンプール国際空港から、早朝5:00から深夜1:00までの間をピーク時(日曜から金曜までの午前6:00から午前9:00、午後16:00から午後22:00時)には15分間隔、オフピーク時に20分間隔で運行しています。

KLセントラル駅は、日本でいうと東京駅にあたる、クアラルンプール発着の公共交通の中心となるターミナル駅です。クアラルンプール国際空港と同駅を行き来するKLIAエクスプレスのほかにも、Rapid KLKTMコミュータークーポン制のタクシースタンドなども集結しています。

KLIAエクスプレスの料金に関しては、

  • 片道55リンギット(2歳から12歳までの子どもは25リンギット)
    片道料金は1,400円(1リンギット=25円換算)弱
  • 往復では100リンギット(子供は45リンギット)

となりますので、一番割安な空港タクシーであるバジェットタイプの3,000円ほどと比較して半額です。

そこで移動費用を押さえたい方向けには、まずクアラルンプール国際空港からKLIAエクスプレスを利用してKLセントラル駅まで行き、その後LRTやKTMコミューター、KLモノレールなどを利用して別の場所に移動することも可能です。

なお、KLセントラル駅からクアラルンプール市内の主要なホテルまでは、タクシーで20リンギット前後かかる見込みです。

KLIAエクスプレスのチケットを購入する場合には、クアラルンプール国際空港内のチケットスタンドが改札の手前にあり、乗車する際のプラットフォームはLevel1(日本では2階)となります。

 

<空港バス(Airport Coach)>

そして、クアラルンプール国際空港から市内中心部まで行く交通手段の3つ目が空港バスです。

空港バスもKLIAエクスプレスと同様に、KLセントラル駅までの運行となりますが、途中にチャン・ソウ・リン(Chan Sow Lin)駅も経由し、所要時間は1時間から1時間30分ほどかかります。

乗車料金は片道10リンギット、往復で18リンギット

クアラルンプール国際空港からは早朝5:30から深夜0:30KLセントラル駅からは早朝5:00から午後23:00まで1時間に1本の間隔で運行しています。

片道250円(1リンギット=25円換算)ほどであるため、料金は非常にリーズナブルではありますが、空港タクシー同様に渋滞に巻き込まれる可能性はあります。また、車内のエアコンの効き具合にもよりますが、念のためカーディガンなど何か羽織るものを持参するとよいかもしれません。

続いて、クアラルンプール市内での交通機関をご紹介します。

 

クアラルンプール市内の交通機関

クアラルンプール市内の交通手段としては、LRTやMRT、KLモノレール、KTMコミューターといった電車や市内バス、タクシーを利用できます。

 

<LRT(Light Rail Transit System)(*3)>

クアラルンプールの主要スポットを結ぶLRTは、時間に正確であることからマレーシア国民だけでなく、旅行者にとっても非常に便利な交通手段です。

LRTにはアンパンライン(スリ・ペタリンライン)クラナ・ジャヤラインの2路線が運航されており、運行時間は毎日午前6:00から深夜24:00までとなります。平日のラッシュアワーは午前7:00から午前9:00までと、午後5:00から午後7:00となり、ピークの時間帯にはクラナ・ジャヤラインが3分間隔、アンパンラインとスリ・ペタリンラインが6分間隔で運行しています。

筆者がLRTを利用した際の運賃は、KLCC駅からKLセントラル駅までで2.4リンギット(60円)と、タクシーと比較して非常に割安な値段でした。日本のように、時刻表はないものの、比較的時間に正確に運行していると評価されています。

しかし日本の駅ホームとは異なり、LRTのプラットフォームに駅スタッフがいることはないため、何か用事がある際は改札や切符売り場などにいる駅スタッフに声をかけなければなりません。

アンパンラインセントゥル・ティムール(Sentul Timur)駅からマスジッド・ジャメ(Masjid Jamek)駅、アンパン(Ampang)駅もしくはスリ・プタリン(Sri Petaling)駅を結び、
クラナ・ジャヤラインターミナル・プトラ(Terminal Putra)駅からKLCC駅、マスジッド・ジャメ駅、KLセントラル駅、クラナ・ジャヤ駅を結んでおり、クアラルンプール観光の一大観光スポットであるペトロナス・ツイン・タワーのあるKLCC駅やKLセントラル駅も含まれる路線となります。

ただし、クアラルンプールのLRTは乗り換えがやや複雑であり、同じLRTであっても、ラインが異なると一度改札を出て、もう一度クーポンを購入しなければならないからです。
たとえば、クアラルンプールのチャイナタウンは屋台や大衆食堂で舌鼓したり、雑貨などのショッピングも楽しめるほか、プドゥラヤ・バスステーション(Hentian Puduraya)が近くにあるため、バックパッカー向けの宿もたくさんありますが、ここからKLCCへ行く場合、アンパンラインのプラザ・ラキャ駅から乗車するよりも、クラナ・ジャヤラインのパサール・スニ駅から乗車したほうが乗り換えをせずにKLCCまで行けます。仮にプラザ・ラキャ駅から乗車すると、マスジッド・ジャメ駅でクラナ・ジャヤラインに乗り換える必要があるため、LRTを利用する場合は乗車前に路線図をしっかり確かめるようにしましょう。

 

クーポンの購入方法

以下が、LRTに乗車する際に必要なクーポンの購入方法となります。マレーシア語だけでなく、英語で表示させることも可能です。

行き先を確認後、LRTの画像をクリックします。

② 今回はKLCC駅までです。

③ KL Sentral駅から乗車します。

④ 2.4リンギットを支払います。
ただし下記の画像の通り、この乗車クーポン購入機においては、5リンギットを超える紙幣を使用することができないと表示されています。そのため、LRTを利用する際は、事前に細かい金額のお金を準備しておくようにしましょう。

⑤ 改札は日本と大差なく、購入したクーポンをかざす形になります。

行き先によってプラットフォームが異なりますので、再度確認してください。

⑦ LRTのプラットフォームです。

 

<MRT(Mass Rapid Transit)(*4)>

クアラルンプールと近郊の渋滞解消を目的として、Mass Rapid Transit Corporationが、セランゴール州スンガイ・ブロー(Sungai Buloh)駅とセランゴール州カジャン(Kajang)駅を結ぶMRT(大量高速輸送システム)1号線を2017年より運行しています。

MRTの運行ルートのなかには、クアラルンプール市内中心部の観光地である国立博物館のあるネガラ・ミュージアム(Muzium Negara)駅、パサール・セニ駅、ブキッ・ビンタン駅があるため、観光客にとっては便利な交通手段といえるでしょう。

MRTは午前6:00から午後24:00前後まで運行され、ピーク時には3分間隔で利用できます。乗車料金は0.8リンギットから6.4リンギットほどとなっています。クーポンの購入方法はLRTと基本的に一緒です。

 

<KLモノレール>

次に、KLモノレールKLセントラル駅からティティワングサ(Titiwangsa)駅を結んでおり、観光客にとっては、巨大ショッピングセンターが立ち並ぶブキッ・ビンタン駅を経由します。

ただし、KLモノレールのKLセントラル駅は、KTMコミューターなどが乗り入れるKLセントラル駅とは少し離れているので注意が必要です。

運行時間は毎日午前6:00から午後23:30(KLセントラル駅からティティワングサ駅)もしくは午後23:50(ティティワングサ駅からKLセントラル駅)までとなります。そして乗車料金は1.2リンギットから2.5リンギットほどです。筆者がブキッ・ビンタン駅からKLセントラル駅まで乗車した際は、2.5リンギット(約62円)でした。

購入方法は、LRTやMRTなどと大差ありません。運行間隔は午前6:00から午前7:00と午後22:00から午後24:00までの間は12分間隔となり、それ以外は概ね5分から7分の間で運行されています。

なお、KLモノレールは車内が狭いため、スリには十分注意すべきでしょう。一方で、モノレール内の冷房の効きはさほど気になりませんでした。

(KLモノレールのブキッ・ビンタン駅)

↑乗車クーポン

駅の改札にてクーポンをかざすことでゲートが開きます。

 

<KTMコミューター(KTM Komuter)(*5)>

マレーシア国営鉄道(KTM)が運営するKTMコミューターは、クアラルンプール市内と郊外を結ぶ近距離路線となります。

ペラ州のタンジュンマリム(Tanjung Malim)駅からスレンバン(Seremban)駅を結ぶスレンバン・ラインと、クアラルンプール郊外のバトゥケーブ(Batu Caves)駅からセランゴール州のペラブハン・クラン(Perabuhan Klang)駅を結ぶポート・クラン・ラインの2路線を運行しており、ともにKLセントラル駅を経由します。

クアラルンプール近郊にも観光へ行く計画を立てている場合には、KLセントラル駅近くのホテルに宿泊すると非常に利便性が高まるといえるでしょう。

ちなみに、KTMコミューターのバトゥケーブ駅にはヒンドゥー教の大祭である「タイプーサム」が行われるバトゥ洞窟があり、多くの教徒が体のあちらこちらに針などを刺して272段の急な階段を上る様はまさに圧巻です。筆者が数年前に住んでいた際にもKTMコミューターを利用して、タイプーサムを見に行きましたが、その時とは見違えるほどにKTMコミューター・クアラルンプール駅は綺麗にリノベートされていました(下記の写真参照)。

(KTMコミューター・クアラルンプール駅)

KTMコミューターの運行時間は午前5:30から午後22:00頃までで、15分から30分間隔で運行しております。乗車料金は1リンギットから8リンギットほどです。また、LRTとは異なり、KTMコミューターのプラットフォームには時刻表が表示された画面がついています。

なお、これまで解説してきたLRTやMRT、KLIAエクスプレス、KTMコミューターなどに乗る際には、クーポンを購入する代わりに、「myrapidカード」(Touch’n Goカード)と呼ばれる便利なICカードも利用することが可能です。

このカードはRapid KLが運行する電車やバスの支払いの際に利用できるほか、コンビニやレストランにおいても、「Touch’n Go」と書かれているところであれば支払いをすることが可能です。myrapidカードの購入場所は、LRTやMRT、KLIAエクスプレスの駅の窓口となります。

初めてmyrapidカードを購入する際には、20.50リンギット、日本円で500円(1リンギット=25円換算)ほど必要となりますが、カード代5.50リンギットが含まれているため、実質的には15リンギット(375円)がチャージされることになります。そして、カードへのチャージも上記の窓口ででき、マレーシアではチャージのことを「トップアップ」といいます。仮に、50リンギットチャージしたい場合には、「トップアッププリーズ、50リンギット」と窓口で伝えることで、チャージ手数料である約50セントを差し引いた49.50リンギットがチャージされることになります。

Touch’n Goカードを保有する人には、ディスカウントが適用されます。

  • 1日乗車券は15リンギット(375円)
  • 3日乗車券は45リンギット(1,125円)

その他にも、「MyCity Pass(マイシティパス)」と呼ばれるLRTやMRT、KLモノレールに制限なく乗車できるトラベルパスもあります。

  • 1日乗車券25リンギット(625円、1リンギット=25円換算)
  • 3日乗車券55リンギット(1,375円)

マイシティパスはLRTやMRT、モノレールの各駅のRapid KLカスタマーサービスオフィスで購入することが可能です。

 

<市内バス>

そして、クアラルンプールの市民の足となるのが市内バスです。

クアラルンプール市内中心部から郊外に至るまで幅広いエリアをカバーしています。運行会社も、ラピッドKL(Rapid KL)やメトロバス(Metro Bus)、SJバス(SJ Bus)など複数あり、乗車料金は1リンギットから3リンギットほどです。

なお、市内バスには詳細な路線図や車内アナウンスなどもないため、初めてクアラルンプールを訪れる方にとっては利用難易度の高い交通手段といえるかもしれません。仮に市内バスを利用する際は、乗車の際に運転手へ行き先を伝え、間違いなく目的地へ行くか確認するようにしましょう。また、LRTと同様に、時刻表はないため、来たバスに乗車する形になります。

その他にも、クアラルンプール市内を巡回する観光バスが運行されており、その一つが、2012年9月に運行が開始された無料の巡回バスであるゴーKLバス(GO KL Bus)があります。ペトロナス・ツイン・タワーや大型ショッピングモールのパビリオン(Pavillion)などを経由するため、旅行者にとっては便利な交通手段といえるでしょう。

ゴーKLバスには、KLCC(スリアKLCC)からブキッ・ビンタンのパビリオン、ペルジャヤ・タイムズ・スクエアを巡行するグリーンラインと、パビリオンからチャイナタウン、お土産市場のセントラルマーケットのあるパサール・スニ駅などを巡行するパープルラインなどが運行しています。運行時間は午前6:00から午後23:00までで、日中は5分間隔、早朝と夜は15分間隔となります。

無料バスのため地元の人々も活用する便利なバスである一方で、観光客を狙ったスリには注意が必要です。筆者もたびたびゴーKLバスを利用していましたが、その際も多くの地元民が乗車していました。そのため、バッグは必ず自身の膝の上に置いたり、貴重品の入った手提げは必ず手元から離さないように心がけましょう。

そしてもう一つが、有料バスのホップオン・ホップオフ・バス(Hop-On Hop-off Bus)です(*6)。

こちらはクアラルンプール市内の観光スポットおよび主要なホテル27か所を巡回する旅行者向けの2階建てバスとなります。日本語によるオーディオガイドもついているほか、クアラルンプール市内を効率よく巡るために、できるだけ混雑のしないルートを回ります。

ホップオン・ホップオフ・バスでは、クアラルンプールの街並みを一望することができるKLタワーやチャイナタウン、セントラルマーケット、クアラルンプール駅、マレーシアの人口の10%ほどを占めるインド系移民が多く住むリトル・インディア、KLセントラル駅、マレーシアの歴史や伝統が学べるマレーシア国立博物館、マレーシア王宮、広大な自然を満喫できるレイクガーデン、東南アジア最大のバードパーク、イスラム建築技術が散りばめられた国立モスク、独立宣言をしたことで有名なムルデカ広場、ペトロナス・ツイン・タワーといった観光名所を一度に効率的に回ることができます。

運行時間は午前9:00から午後18:00の間で、20分から30分間隔で毎日運行しており、チケットは24時間と48時間の2種類から選択することが可能です。

ホップオン・ホップオフ・バスのチケットは専用オンラインサイトもしくは旅行代理店、バスの乗車時に購入することができます。

  • 24時間チケット 大人が50リンギット、子どもは25リンギット
  • 48時間チケット 大人が74リンギット、子どもは38リンギット

なお、外国人を対象として、24時間チケットを79リンギットにディスカウントするプロモーションを実施しています。

 

<タクシー>

クアラルンプール市内を移動する際に、最も便利な交通手段がタクシーです。同市内では、バジェットもしくはノーマルタクシーと呼ばれる主に赤色の一般タクシーと、ブルータクシーもしくはエグゼクティブタクシーと呼ばれる青色のタクシーの2種類があります。

いずれもメーター制ではありますが、バジェットタイプの一般タクシーは、メーターを使ってくれないことも多いため、乗車の際にはメーターを使用するように必ず伝えましょう。
一方のブルータクシーは料金が高くなるものの、メーターを必ず使ってくれるため、安心して利用することができます。

乗車料金はバジェットが初乗り2kmまでが3リンギットであるのに対し、ブルータクシーは初乗り6リンギットであり、どちらのタイプも午後23:00から早朝6:00までは5割の割増料金がかかります。

なお、クアラルンプール国際空港やKLタワー、KLセントラル駅などでは、ブルータクシー並みに料金は高くなりますが、クーポン制のバジェットタクシーもあります。クーポン制の場合は、仮に渋滞などで時間がかかったとしても追加料金を請求されることはありません

クアラルンプールでもタクシー強盗が発生しておりますので、特に遅い時間帯にタクシーを利用する際には、流しのタクシーを利用せず、ホテルなどでタクシーを呼んでもらうようにしましょう。また、行き先や時間帯によっては、タクシードライバーとの交渉を行わなければならないこともあるため、交渉が苦手な人は、少々割高になったとしてもホテルなどのクーポン制タクシーを利用した方が楽で、安心して利用することができると思われます。

なお、空港タクシー同様に朝夕の通勤ラッシュの時間帯やスコールなどが発生した際は、幹線道路は一時的に渋滞が発生することもありますので、旅程に余裕をもって行動されるとよいでしょう。

↑スコール時の通勤時間帯は交通渋滞がひどいです。

 

その他にも、携帯一つでタクシーの手配から決済まで行える「Grabタクシー」を利用することも可能です。

Grabタクシーのアプリをインストールする際には、ご自身の名前や携帯電話番号、メールアドレス、登録の際に送られてくる6桁のコード、クレジットカード番号などを入力します。

クーポン制のバジェットタクシーと同様に、Grabタクシーも料金交渉の必要はなく、渋滞に巻き込まれたとしても追加料金も発生しませんので安心して利用できるかと思います。

 

その他 エアアジア

クアラルンプールを拠点としてペナン島やランカウイ島、東マレーシアのボルネオ島・コタキナバルなどを旅行する際には、やはり費用対効果を勘案すると格安航空会社(Low Cost Carrier)であるエアアジアを賢く利用するのが良いかと思います。

日本でも札幌や東京、大阪など各地で運行されていることから、日本人にもなじみの深いLCCでしょう。また、エアアジアは英国を拠点とする国際的な航空業界の評価機関であるSkytrax社により、「World Best Low Cost Airline(ワールド・ベスト・ローコスト・エアライン)」に11年連続で選出されました(*7)Skytrax社の「World Airline Awards(ワールド・エアライン ・アワード)」は、航空業界の卓越性を示すグローバルベンチマークであり、2018年9月から2019年5月の期間にわたり、300社超の航空会社を対象として100か国以上の2千万人を超える顧客により評価されており、エアアジアは名実ともに世界を代表するLCCといえるでしょう。

なお、エアアジアを利用する場合に注意していただきたいことは、クアラルンプール国際空港(KLIA)とは空港所在地が異なるため、タクシーで空港へ向かう際には運転手に「KLIA2」と伝えてください。
心優しい運転手の場合、KLIAかKLIA2のどちらか出発前に聞いてくれることもありますが、まずはエアアジアの発着はKLIA2であることを忘れないでください。

また、エアアジアでは不定期にセールを実施しているため、時期が合えば非常に安い航空券を確保することができるかもしれません。加えて、他の航空会社がマイレージプランを提供しているように、エアアジアでは「BIGポイントプログラム」を用意しています。マレーシアやその他の東南アジア諸国などへ頻繁に訪れる場合には、エアアジアを利用して効率的にポイントを貯めることもできます。

なお、時差に関しては、マレーシアが日本より1時間遅れとなっているため、たとえば日本が午前10時のときにマレーシアでは午前9時ということになりますので、マレーシアで飛行機などの交通機関を利用される際は、時差に十分注意してください。

(KLIA2空港内)

 

まとめ

最後となりますが、これまで日本人のロングステイ希望先として圧倒的な人気を誇るマレーシア・クアラルンプールの交通機関事情を解説してきました。

クアラルンプール国際空港に降り立って以降、空港タクシーやKLIAエクスプレス、LRT、KLモノレール、KTMコミューター、タクシーなど様々な交通機関がありますが、ご自身の予算や旅行スケジュールに合わせてベストな手段を選択することで、より良い旅を楽しんでください。

 

参照
*1一般財団法人ロングステイ財団
http://www.longstay.or.jp/newslist/open/entry-3456.html/tpl/entry_responsive_os.html

*2KLIA Express

Home

*3myrapid
https://www.myrapid.com.my/default.aspx

*4MRT
https://www.mymrt.com.my/public/sg-buloh-kajang-sbk-line/

*5KTM Komuter
http://www.ktmb.com.my/komuter.html

*6KL Hop on Hop off Bus
http://www.myhoponhopoff.com/kl/index.html

*7エアアジア
https://newsroom.airasia.com/news/2019/6/19/airasia-wins-11th-consecutive-worlds-best-low-cost-airline-award-at-skytrax-jp