こんなブラック職場は要注意!薬剤師の転職失敗事例と回避方法

この前友達がある調剤薬局に転職したんですけど、その薬局がとんでもないブラック企業で1ヶ月ともたずに会社を辞めちゃったって言っていました。

へ~。そこはどんな薬局だったの?

女性の上司がすごいパワハラ体質の人で、毎日怒鳴られたり暴言を吐かれたりして精神的に耐えられなかったみたいですよ。

それは災難だったね。友達はなんでその薬局を選んだの?

駅やコンビニに無料でおいてある求人情報誌に募集が出てて、給料もそこそこだったんで、とりあえず応募してみたらすぐに採用されたって言ってましたね。

あ~、それは危険なパターンだよ!

そうなんですか!?

転職で失敗しないためには、転職先の職場環境を徹底的に調べることが不可欠になるんだ。募集要項だけから得られる情報には限界があるからね。

なるほど。じゃあ具体体にはどうやって転職先の情報を調べればいいんですか?

そのヒントは過去の転職失敗事例の中に隠されているよ。いい機会だから、今回は僕の知り合いの失敗談も交えながら転職を成功させるコツについて伝授してあげるよ!
転職は一生のイベントだから絶対に失敗したくないですよね。

今日は私や私の周りの薬剤師が経験した典型的な転職失敗談を元に、こうした失敗を回避するためのコツについてアドバイスして行きたいと思います!

これから転職を考えている薬剤師の方はぜひ参考にしていただき、今後の転職活動に役立ててください!

 

ケースその①:人間関係がブラックな職場に就職してしまった!

これは実は私の失敗談なんです(笑)。

私が以前に転職した薬局は事務員のおばさん2人がかなり性格が悪く、結託して新人いびりをしているような職場でした。

2人とも面接時に顔を合わせた時はとても愛想良く礼儀正しい感じでしたが、いざ一緒に仕事をしてみると、とたんに本性を現し、さんざんな目にあったのを今でもはっきりと覚えています。

当時は職場環境をよく調べもせずに、たまたま見つけた求人に応募してしまったためにこうした事態を招いてしまい、本当に後悔したものです。

僕みたいに人間関係で失敗している例は本当に多いから注意が必要だね。

でもこういうのって実際にその職場で働いてみないと分からないですよね。面接だけでその職場で働く人たちの性格を判断するのは難しくないですか?

確かに人間関係の良し悪しを判断するのは難しいよね。ただし、紹介予定派遣を活用すればこうした失敗は回避することができるんだ!

それはこの前教えてもらったのですよね!

そうだね。紹介予定派遣なら、まずは派遣薬剤師とし1~2ヶ月勤務して、その職場が自分に合うと思えば直接雇用に切り替えることができるよね。

なるほど~。これなら実際の職場の人間関係を見極めてから本採用してもらうことができますね!

そのとおり!特に人間関係を重視する人はこうしたシステムを活用すれば地雷スタッフがいる職場をうまく回避することできるよね。

参考になります!紹介予定派遣を使うには具体的にどうすればいいんですか!?

薬剤師専用の転職エージェントを利用することになるけど、すべてのエージェントが紹介予定派遣の求人案件を取り扱っている訳じゃないんだ。でも、以下の3社は紹介予定派遣の求人が比較的充実しているからまずはこの3つに登録しておくことだね!

①薬キャリ
②ヤクジョブ
③ファルマスタッフ

 

ケースその②:年収が高い職場に就職したら残業だらけだった!

ここでは僕の友人Aさんの事例をご紹介いたします。

Aさんはある求人サイトからの求人案内メールの中に年収1000万円以上と非常に高収入のお仕事を発見しました。

金額の高さに舞い上がっていまい、よく考えもせずに飛びついたところ、Aさんを待ち受けていたのは残業に次ぐ残業の毎日でした。

薬剤師不足を理由に1日平均13時間労働、休みは1~2週間に1回で、有給や長期休暇などはまったく取れない状況でした。結局Aさんは体力的な理由により3ヶ月ともたずに退職することとなってしまいました。

これもよくあるパターンだよね。年収だけにつられてその他の状況もよく調べずに飛びつくと後悔することが多いんだ。

やっぱり高い年収には訳があるってことなんですね!

そのとおり!年収も待遇もいい職場ってのも無いわけじゃないけど、たいていは高年収には裏があるよね。だからこういう求人は応募前に慎重に内部事情を見極めないとひどい目に遭うんだよ。

具体的にはどうすればいいんですか?

まずはきちんとした担当者のいる転職サイトの求人を選ぶこと。そして、担当者に高い年収で募集されている理由をしっかりと確認しておくことだね

きちんとした担当者がいるサイトっていうのはどうやって判断すればいいんですか??

なかなか難しいけどとりあえずは大手のサイトに登録しておくのが一番安心だよ。中小のサイトだと担当者の研修も行き届いてなくて質が悪いところも多いと聞くからね。

具体的におすすめの大手サイトはありますか??

とりあえずは鉄板と言われている以下の3社を利用すれば間違いないと思うよ!

①リクナビ薬剤師
②マイナビ薬剤師
③ファルマスタッフ

 

ケースその③:未経験者OKの職場に応募したのに研修システムが全くなかった

ここでは僕が勤める薬局の後輩薬剤師B君の事例をご紹介いたします。B君は26歳のときに初めて調剤薬局に転職しました。

前職はドラッグストアに勤務しており調剤は未経験だったため、一から丁寧に研修をしてくれる薬局を探していたそうです。

たまたま家の近くにある調剤薬局の前を通ったら「薬剤師募集!未経験者歓迎」の求人広告が出ていたため、応募してみたところ即採用されたそうです。

しかし、実際に働き始めてみると研修とは名ばかりでいきなり現場に立たされることになりました。

入社して1週間も経つと、先輩薬剤師から、「この粉薬を作って!」「一包化調剤が来たらからすぐやって!」「この患者さんが待ってるからすぐに服薬指導して!」などの無理難題を当たり前のように振られるようになったとのことです。

B君が「やり方が分かりません」と言うと、「そんな基本的なことも分からないの!?」「大学で何を勉強してきたんだ!」などと罵声を浴びせられて精神的にも参ってしまい、2ヶ月あまりで退職することとなりました。

これもけっこう多いパターンがだから注意が必要だね!

そうなんですか!?

うん。特に個人がやっている調剤薬局なんかは急に薬剤師の欠員が出た場合はどんな手段を使っても人を集めようとする。とりあえず、『未経験者歓迎!』って募集を出しておけば人が集まり易くなるからね。

でも実際、職場は人出不足で激務の状態だから丁寧に新人研修する時間なんか無いってことですね。

そのとおり!現場の薬剤師はみんな忙しくってイライラしているから悠長に新人の相手をしている余裕がない。だから、いきなり高度な仕事を押しつけたりきつく当たったりしてしまうんだよ。

こういうパターンを回避するにはどうすればいいんですか!?

未経験の薬剤師は現場の人員に余裕のある職場に転職することが必須になる。だけど、自分一人だと現場の細かい状況まで把握するのは難しいよね!

そうですね。じゃあどうすればいいんですか?

そういうときは信頼できる転職エージェントの担当者に相談するのが一番確実なんだ。たとえばファルマスタッフというエージェントは日本調剤が母体になっているから全国の調剤薬局に太いパイプを持っている。

以前に紹介してもらったところですね!

うん。ファルマスタッフは転職先の職場に担当者が直接訪問してスタッフ数や勤務形態など徹底した事前チェックを実施しているから転職先の職場環境についてかなり詳しい情報を持っているんだよ!

それは心強いシステムですよね!

うん。他にはマイナビ薬剤師なんかはドラッグストア業界に太いパイプを持っていて今までに数多くの転職者を送り出した実績がある。こうした人たちからのフィードバックが蓄積されているから、どのドラッグストアは未経験者に優しいとか研修制度がしっかりしているかなどについて担当者が熟知しているんだよ。

じゃああらかじめこういう転職エージェントの担当者に求人をピックアップしてもらえば間違いないってことですね!

そのとおり!転職は情報戦だから、いかに現場の生の情報を多く入手できるかが勝敗の分かれ目になるね!

 

ケースその④:実際に働いてみたら面接時に説明された条件と全然違っていた!

これは小さな個人薬局に転職した薬剤師によくある失敗パターンです。

私の後輩のB君は友人が勤務する小さな調剤薬局にその友人の紹介で入社しました。店舗数が少ない小さな個人薬局で、友人の紹介ということもあり、簡単な面接だけでろくに契約書も交わさずに入社してしまったそうです。

ところが、働き始めて最初の給料日に振り込まれたお給料は面接時に聞いていた金額よりもかなり少ないものでした。

社長からは「面接時に説明した給与は残業を○○時間以上した場合の金額だよ。でも今月は残業数が少なかったからこの金額しか払えないね」と言われてしまったそうです。

これは小さな個人薬局でよくみられるパターンだね。こういうところは労働基準法を理解していない経営者も多いから、書面による労働契約を締結しないところもあるんだ。

ひどい職場ですね!こういうのを防ぐにはどうすればいいんですか!?

こういうトラブルを防ぐには面接時にきちんとした書面による労働契約を交わすことが必要になる。でも自分一人だとなかなか『契約書を提示してください』って言いにくいこともあるよね?そんなときは転職エージェントの面接同行サービスを活用するといいんだ!

なるほど!エージェントの担当者が同行していれば、契約内容が曖昧なときには担当者からしっかり確認してもらえますもんね!

うん。自分だと契約内容について切り出しにくい場面でも、ベテランの担当者が間に入ってくれるとすごく安心なんだよ。

それは心強いですね!具体的にはどんなエージェントの担当者に頼めばいいんですか?

面接同行サービスがあるサイトは限られているけど、具体的には以下のサイトがお勧めだね!ただし、すべての地域で実施しているわけではないからそれぞれのサイトの担当者にしっかり確認する必要があるよ

①リクナビ薬剤師
②ファルマスタッフ
③メディカルジョブ

 

まとめ

今回説明したパターンは特に転職未経験者が陥りやすいポイントだから十分に注意してね。

はい!こうした失敗事例は私もやってしまいそうなことばかりなので、十分に気をつけます!

うん。じゃあ最後に今回のポイントを以下に、おさらいしておこう。以下の4点をしっかりと押さえておいてね!

  1. 人間関係を重視する場合は紹介予定派遣をうまく活用しよう
  2. 高年収の求人案件には安易に飛びつかずに理由を確認しよう
  3. 未経験の業種に転職する場合は研修体制が整っているかどうかをしっかり確認しよう
  4. 中小規模の薬局に転職するときはできるだけエージェントの面接同行サービスを利用しよう

より詳しい薬剤師の転職エージェント・サイトの情報は以下で纏めていますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

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