ブラジル行きを予定している人にとって、どこで両替するのが最もレートが良くお得になるのか、現金はどのぐらい必要か、また両替の一番効率の良い方法は?など、気になることは多いのではないでしょうか?
この記事では、両替についてはもちろん、ブラジル旅行の前に知っておいて損はないお金についての色々な情報をまとめました。ぜひ一読して、ブラジル旅行の参考にしてくださいね。
ブラジルのお金ってどんなの?
ブラジルで使われている通貨はレアル(Real)ですが、現地では1 real(ウン ヘアウ)、2 reais(ドイス へアイス)と呼ばれています。レアルはブラジル中央銀行が発行する通貨で、ブラジルでしか使われていません。紙幣は2、5、10、20、50、100レアルがあり、硬貨は1、5、10、25、50センターボと1レアルがありますが、1センターボ、5センターボスといった細かな硬貨が実際に使われることはめずらしく、お釣りも切り捨てられたり切り上げられたりとアバウトです。
ちなみに100センターボス(centavos)=1レアル。2019年12月現在のレートは1レアル=26.42円となっています。
日本円からブラジルレアルへの両替方法はさまざま
レアルに両替したい時、真っ先に思いつくのは円からレアルへの両替。手数料も一回で済み手っ取り早いので、円レアルのレートの良いところを教えて欲しいという人もいるかもしれません。しかし、
日本で円からドルへ両替しておき、その後現地でドルからレアルへ両替するのが最も効率的な方法となりますので、そちらをメインに解説していきます。
日本円からブラジルレアルへ直接両替する場合
まずは、円レアルへの直接両替がどのくらいするか、紹介しましょう。
日本で、円からレアルに両替できる場所は、銀行・外貨両替専門店・金券ショップ・宅配などが考えられますが、どこでもレアルを取り扱っているわけではありません。手数料やレートの話をする前に、レアルを扱う両替所を探すのにも手間がかかります。
成田空港直営の両替店で、空港内に多数店舗を構えている外貨両替専門店GPA (グリーンポートエージェンシー)では取り扱いがあり、1レアル=34.32円(3万円以上の外貨購入で手数料・配送料無料)となっています。
また、大手外貨両替専門店であるTravelex(トラベレックス)の宅配も1レアル=34.81円(3万円~10万円の購入で手数料1000円、10万円以上だと手数料無料)と同じようなレートです。
これら、両替所のレートには手数料が上乗せされているので、常に当日の実際の為替レートと比較して、どれぐらい手数料がとられてしまうのかをチェックするようにしましょう。実際の為替レートは「レアル 円 レート」などと検索するとすぐ調べることができます。
ちなみに、この日の実際のレートは1レアル=26.42円なので、1レアルにつき8円以上、31%の手数料がかかっていることになります。宅配のレートは銀行や両替所でのレートと大差はありませんのでこの数値が円からレアルへの平均的なレートです。
日本で円からドル、現地でドルからレアルへの両替をする場合
次は日本で円からドル、現地でドルからレアルへ両替する場合です。
2度手間にはなりますが、円・ドルの両替、ブラジルでのドル・レアルへの両替は需要が高いため、結果低い手数料で円からレアルへ両替できることになります。
それぞれの両替方法については後に詳しく述べますが、どれだけ手数料が少なくて済むか紹介しましょう。
まず、円からドルへの両替レートは、GPAで1ドル=111.03円、トラベリックスで1ドル=111.27円。実際の為替レートは1ドル=109.15円なので、1ドルにつき手数料は約2円と2%にもなりません。10万円分の両替で約1800円分の手数料ですね。
さらにドルからレアルへの両替においても、ブラジルの市中で両替するなら実際の為替レート1ドル=4.10レアルに対して、両替レートでは1ドル=4.05レアルなど、手数料はごくわずかで済ますことができます。
まずは日本で円からドルへ両替しよう!
日本で円からドルへ両替するには、様々な方法があります。銀行・両替専門店・旅行代理店・金券ショップ・郵便局・FX会社・外貨宅配サービスなどです。ドルはどこでも扱われており、情報を集めるのも簡単なので、時間がある場合はあちこち比較検討してみるのもよいかもしれません。
一般的に、
「大手銀行の両替はやはり信頼できる」
「空港内での両替は手数料が高め」
「配送料のかからない外貨宅配サービスならレートもかなり良く便利」
と言われています。
ドルをブラジルで両替!もっともよいのはどの方法?
日本で両替したドルをもってブラジルへ。そのドルをどこで替えれば一番効率が良いのか、という点が最も知りたい点ですね。
ドルからレアルへの両替ができる場所は、空港、町中の両替所・銀行・旅行代理店・高級ホテルなどですが、それぞれの手数料やレートについて、実際に調べてみましたので、ぜひ参考にしてください。
できれば避けたい!空港での両替
ブラジルではじめて地面を踏むのはサンパウロ郊外にあるグアルーリョス国際空港。ここにも両替ができる銀行はあるのですが、複数あるわけではありません。そのためか、逃げ場のない旅行者相手にずいぶん高い手数料を請求しているので、
空港内に2カ所あるのはサフラ銀行。ブラジルではどの両替所でも通貨レートの表示板がないことが多く、いちいちレートを聞かないとわかりません。この銀行のみ表示板があったように記憶していますが、この銀行はレートに含まれる手数料以外に両替手数料が必要だったため、悲しいことにレート表示は何の役にも立ちませんでした。
ドルをレアルに替えたい場合、「Quero trocar dolar para real.(ケル トロッカー ドラー パラ へアウ) Quanto é?(クアント エ?)」「ドルからレアルへ両替したいのですが。いくらですか?」と聞きましょう。また、「Já incluso a taxa de comissão?(ジャ インクルーズ ア タッシャ ジ コミッサオン?」「手数料込みですか?」と尋ねることも忘れずに。もちろん両替所では英語も通じますのでご安心を。
この日の両替レートは1ドル=3.77レアル。実際のレートは1ドル=4.16レアルで、街中の両替所では1ドル=3.90レアル~4.10レアルだったので、レート自体はそこまで悪くはない印象でした。ただ、それ以外に両替手数料としてなんと90レアルが必要とのこと!この両替手数料をふくめて計算しなおすと、500ドルの両替では1ドル=が3.59レアル、200ドルの両替では1ドル=3.32レアルと、少額を両替するほどレートが悪くなります。100ドルのみの両替をしようと思ったら、レートはたったの2.87レアルになり、実際のレート4.16レアルと比較すると手数料に31%を払っていることになります。
とりあえず空港で少しだけ両替して残りは街中で替えようという旅行者の意図を先読みして手数料をとってくるのが残念ですよね。
空港からのタクシーはタクシーカウンターでクレジットカードでの先払いが可能なほか、Uberなどのタクシー配車アプリを事前に登録しておけばアプリ内でのカード払いが可能です。また、食事もカード払い可能なお店の方が多いので困ることはないでしょう。
実際に街を探索!両替はどこが一番お得?
空港での両替はとてもレートが悪く損をしてしまうということで、今度は街を探索してお得に両替できる場所を探すことにしました。ブラジルで両替所はCâmbioと言い、サンパウロで両替所が比較的まとまっている場所に、Av.Paulistaや地下鉄República駅の周辺があります。両替所巡りの最中に、旅行代理店や銀行でも両替レートを確認しました。
まずはAv.Paulistaから。ちなみにこの日の実際のレートは1ドル=4.16レアルです。
ブラジルではいくつも支店を持つほど有名な両替所で安心できます。前述したようにブラジルの両替所では表示板がなく、外からは全くレートがわからないのがデメリット。本日のレートを聞いて確認すると、1ドル=3.98レアルで手数料込みということでした。
こちらも、ショッピングセンターShopping Pátio Paulistaや、リオデジャネイロにも支店がある両替所です。形の古いドル紙幣なら1ドル=3.90レアルだが、最新モデルの紙幣なら1ドル=4.00レアルで買い取るということでした。
今度は両替も可能な旅行会社です。旅行代理店は両替所よりレートが悪いと思いこんでいたのですが、1ドル=4.08レアルと予想外に高いレートを提供していました。
次も旅行代理店でしたが、1ドル=4.10レアルとやはり高いレート。為替レートが1ドル=4.16レアルであることを考えると、ほとんど手数料はないに等しいですよね。旅行代理店側にも利益はないと思うのですが、それだけドルの価値が高く、ドルで保有したいという需要があるということですね。
こちらは両替をメインに扱う銀行で、ブラジル中にたくさんの支店を持っています。オンライン上での外国通貨の販売も行います。Shopping Pátio Paulista内にあるこの支店での両替レートは1ドル=4.00レアルでした。
こちらはショッピングセンター内、コンゴーニャス空港内などブラジルに多数の支店を持つ両替所です。調査したShopping Pátio Paulista内の支店では手数料込みで1ドル=3.92レアルでしたが、コンゴーニャス空港内の支店では1ドル=3.70レアルで、さらに手数料がR$50.00かかるなど、レートが悪くなっています。
次はRepublica駅周辺です。特にAv. São Luisの両側には両替所と旅行会社がまとめて並んでいるので、レートを比較して一番良いところを見つけたいという人にぴったりです。
こちらもブラジル全土に支店を持つ両替所です。レートは1ドル=3.95レアルで、手数料込み。どこもそれほどレートは変わりませんね。
今度は両替も扱う旅行会社です。レートは手数料込み1ドル=4.10レアル。
Shopping Pátio PaulistaにもあったDaycobal銀行の両替所の別支店です。支店が違ってもレートは同じで1ドル=4.00レアルでした。
こちらは旅行会社ですが両替も取り扱っており、手数料込み1ドル=4.05レアル。旅行会社は少し入りにくいかもしれませんが、「Onde é o câmbio?(オンジ エ ウ カンビオ?)」と尋ね、両替の窓口でレートを聞きます。
この両替所も2回目ですね。どちらも両替率は同じで、1ドル=3.98レアル。
旅行代理店。両替の文字がないので取り扱っていないのかと思いましたが、聞いてみると1ドル=4.10レアル手数料込みとのこと。
価格より効率重視ならショッピングセンターでの両替がおすすめ!
丸一日かけて調査した結果、街中の両替所では1ドル3.92レアル~4.00レアル、旅行代理店では4.08レアル~4.10レアルとどれもさほどレートの違いは大きくないことがわかりました。
それほど違いが多くないなら便利な場所で両替したい、価格より効率重視という方は、ショッピングセンター内での両替所でレアルへ替えるとよいでしょう。というのは、観光の合間のショッピングセンターで休憩を取ったり、食事をしたりという時間を利用できるからです。
また、それほど荷物が大きくないなら空港からタクシーで直行するのもおすすめ。
少しでもレートの良いところを探したいならAv. São Luisが効率的!
そして、旅行代理店は両替所より若干レートが良いということも明らかに。
5 centavosでも10 cenntavosでも良いレートを探したい場合は、短時間でいくつもの価格見積りがとれる場所で探すのがおすすめです。Av.Paulistaはとても長く、両替所も分散していて比較するのに時間がかかるため、Av. São Luisで見積りを取るとよいでしょう。República駅から徒歩5分の位置にある両替所通りなら、30分ほどで両替所数カ所・旅行代理店数カ所の見積もりが取れるため、効率的に最高値でドル売却ができます。
行き方は、República駅から出た後、República広場に背を向け右へ進み、最初の分岐点で左に行った先に見つけることができます。
有名な両替所ならどれを選んでもハズレはないので安心!
最後に、ブラジルでのドルからレアルへの両替については、以上で述べた有名な両替所ではどこでもそれほどレートの違いはなく信用でき、どこを選んでも大丈夫ということを述べておきたいと思います。
大手の両替所は以下の5つ。ただし、空港内にある場合は手数料が別にかかるだけでなくレートも悪いので例外です。
- Confidence
- Cotação
- Get Money Câmbio
- Ourominas
- Banco Daycobal
銀行での両替は口座のない人には基本不可能
ブラジルにはブラジル銀行、ブラデスコ銀行、Caixa Economica Federal、Sandander銀行、Itaú銀行などありますが、ドルからレアルへの両替はどこも難しそうです。
ホテルでの両替は一般的ではなく、レートも割高に。
一部の高級ホテルでは、ドルからレアルへの両替を受けつけています。しかし、どこでも両替するわけではなく、レートも割高になるためあまりお勧めしません。宿泊しているホテルで尋ねてみて、手数料によって決めるというのはよいでしょう。
現金が必要ならATMで引き出すのもひとつの手!
ブラジルで現金を使う方法には他に、ATMでレアルを引き出すという方法もあります。
日本と同様、ブラジルでも空港や銀行だけでなく、ショッピングセンターやスーパー、薬局などいたるところにATMの機械があるので、両替所まで出かける手間や時間を節約することもできます。
また、両替所や旅行代理店での両替後、追跡されて強盗の被害にあうというケースがあるように、両替後は強盗に襲われるリスクも高いもの。
しかし国民がみんな使うATMでは目立たないのもメリットですね。大金を持ち歩きたくない人にとっても、必要に応じてその都度引き出せるのは便利なはず。また、両替所でポルトガル語や英語で話をするのが億劫な人にもおすすめです。
デビットカードでの引き出しの場合、手数料はどうなる?
日本のATMでお金を引き出すのと同じように、ブラジルのATMでもデビットカードやキャッシュカードを使ってレアルを引き出すことができます。自分の口座にある残高から直接支払われるものなので、キャッシングとは違い、利息はかかりません。
以下では楽天カードを例にしますが、他のカードでも同じぐらいの手数料がかかりますのでぜひ参考に。必要な手数料には以下のものがあります。
- ブラジルATMの手数料(現地のATM設置銀行独自の手数料)→R$24.00 (約640円)
- カード会社の引き出し手数料 → 0円
- 国際ブランド(Visa、Masterなど)の換算レートに含まれる手数料 → 1.63%
- 海外利用に関するコスト → 3.08%
まずはブラジルのATMを利用するのにかかる手数料。ATMを所有する銀行によって手数料は違い、手数料のない場合もありますが、グアルーリョス国際空港の赤いATMではR$24.00 とされていました。
次にカード会社の引き出し手数料。楽天カードでは無料ですが、カード会社によっては手数料をとる場合もあるようです。
そして、レートに含まれる隠れた手数料。
そして、注目すべきはそれ以外に海外利用に関するコスト3.08%が含まれるということです。
つまり、為替レート(実効レートの1.63%増)に海外利用手数料(3.08%)を加えた分が換算レートとして適用され、さらにATM手数料が必要なので、日本でドルに両替し(約2%)、さらにドルからレアルに両替(ほとんど手数料なし)する場合と比べると手数料は高くなっています。
海外キャッシングの手数料はどうなってる?
ATMでのレアルの引き出しには、クレジットカードを使ったキャッシングも可能です。もちろん、事前にキャッシングサービスの申し込みやキャッシング枠・暗証番号の確認は必要ですが、こういった手段もあるということを覚えておくと、いざという時も安心ですね。
キャッシングはデビットカード・キャッシュカードを使った口座からの引き出しとは違い、クレジットと同じ借り入れです。先にATMから引き出したレアルを、翌月円で返すことになりますので、利息がかかってきます。
するとデビットカードでの引き出しの方が絶対お得なはずだと思ってしまいますが、実際にはそうならない場合もあるのです。必要になる手数料は、
- ブラジルATMの手数料(現地のATM設置銀行独自の手数料)→R$24.00 (約640円)
- カード会社の引き出し手数料 → 220円
- 国際ブランド(Visa、Masterなど)の換算レートに含まれる手数料 → 1.63%
- 海外利用に関するコスト → 0円
- 利息 → 実質年率 18%
と、利息とATM手数料220円が増えますが、海外利用に関するコストがなくなるので、キャッシング額と返済までの期間によってはもっと手数料を抑えることも可能になります。
3万円分をキャッシングしたい場合を例にとって考えてみましょう。
30000×3.08%=924円
かかります。
次にキャッシングを利用する場合。
翌月の返済日に支払えば、利息がかかってくるのは最長で57日なので、
30000×18%÷365日×57日=843円+220円=1063円
とまだキャッシングの方が手数料が高いですが、返済期間は最短で27日なので、平均をとるために中間の42日としてみると、
30000×18%÷365日×42日=630円+220円=850円
と、デビットカード利用より手数料は少なくなります。迅速な返済をすればデビットカードよりキャッシングの方がお得になるのです。
ただ、これらの計算には国際ブランドの1.63%の手数料は含まれていないため、実際の手数料はもっと高く、どちらを選んだとしても、結局普通に両替所や旅行代理店などで両替する方が安くすみます。
グアルーリョス国際空港でのキャッシングは?
日本でレアルを手に入れるのはレートが高くもったいない、また空港での両替も手数料がもったいない、それでも空港を出る前に少しでも現金を持っていたいという場合には、ぜひグアルーリョス国際空港のATMを試してみましょう。空港にはATMが複数あるので容易に見つけることができます。365日24時間利用できるのがありがたいですね。
ATMの使い方を具体的に説明
ATMを見つけるのは簡単でも、実際に使えるかどうかは不安なことも。まずは手持ちのカードの国際ブランドが使えるかどうかを知るために、ATMにブランドマークがあるかをチェックしましょう。
JCBは、店舗では扱っているところも一部にはありますが、ブラジルではあまり使えないと認識しておいた方がよいです。特にATMでの扱いはないに等しいでしょう。American Expressもマイナーです。
まずはカードを差し込みましょう。うまく進めない場合はカードの読み込みがしっかりできていないことが原因であることも多いので、向きを変えたり、奥まで差し込んで試してみましょう。
この機械では自動で選択言語を聞いてきましたが、尋ねない機械もあるのでそういう場合は自分で言語選択のボタンを押して変更します。
するとエンターキーを押すようにという表示が。
次は暗証番号の入力です。4桁の番号を押しましょう。
すると取引方法を選択する画面に来るので、「Withdrawal(引き出し)」を選びます。ちなみに上の「Balance」は残高照会のことです。
次は口座の選択です。上から「Checking(当座預金)」「Saving(預金)」「Credit(クレジットカード)」とあるので、デビットカードを使って引き出したい場合は「Saving」、キャッシングしたい場合は「Credit」を選びます。
最後に引き出したいレアルの金額を選ぶと完了です。この機械では「Other」ボタンがありませんが、ATMによっては「Other」ボタンの後に希望金額を打ち込むことができるものもあります。操作方法は簡単ですね。
街中でのキャッシング、おすすめは人通りの多いところ
ATMの利用は、強盗やカードの情報を読み取って複製をつくるスキミングなどの被害にあわないために、人通りの多いところでの利用がおすすめです。
ブラジルではクレジットカードでほとんど事が足りてしまう!
今までは現金を使うことを前提に両替方法や引き出し方法を述べてきましたが、実はブラジルではほとんどの場所でクレジットカードが使えます。
R$3.00などちょっとした水やおやつにクレジットカード払いするのも日常茶飯事です。なのでカード対応しているお店の場合、少額でも遠慮することはありません。現金がないならどんどん利用して、両替にかける時間を節約してしまうのもひとつの手ですよ。
ただ、小さなお店ではカード取引に対応していない場合もあります。また、回線の調子が悪くカードをきれないといったトラブルもないわけではありません。公共交通機関や観光地の入場料など、現金が必要な場所もあるので、必要最低限の現金は持っているようにしましょう。
クレジットカードを使った時のレート・手数料はどうなってる?
このように便利なクレジットカードですが、海外での利用時の手数料が高ければ意味がありませんね。一体いくらぐらいでしょうか?
クレジットカードでのショッピングにかかる手数料は、それぞれの国際ブランドが適応する為替レート(1.6%~2.2%)に、またそれぞれのブランドによって違う事務手数料(1.6~2.0%)を加えたものです。
利用外貨金額×為替レート(1.6%~2.2%)×事務手数料(1.6~2.0%)=支払総額
カード会社に返済する額は上記のように決まるので、合計手数料はクレジットカード利用の場合約3.2%~4.2%になると言えますね。
やはり両替することと比べると高くはなってしまいますが、ATMを利用するよりは安く、何より便利で現金を持ち歩かなくてすむので、手数料が安いと感じる人は積極的に利用するとよいでしょう。世界でも有数のカード社会と言われるブラジル、いざという時のためにもクレジットカードは必ず用意しておきましょう。
ブラジルに知り合いがいるなら海外送金という方法もあり!
最後に、ブラジルで現金が必要なら海外送金という方法もあることをお伝えしておきましょう。
一般に、銀行の海外送金は変換レートに含まれる手数料だけでなく、あちこちで手数料がかかり損をしてしまう印象があります。しかし、TransferWiseという海外送金サービスは手数料が安く便利です。もちろん受け取りの口座が必要なので、ブラジルに口座を持つ家族や知り合いがいる場合に限られてしまいますが、まとまったお金を安い手数料で受け取りたい人にはぴったりですね。レートに手数料が含まれず、送金手数料(総金額によって変動)しかかからないのも嬉しい点。10万円の送金では送金手数料が1877円ですので、手数料はたったの1.8%です。
まとめ
ブラジルでの両替やお金に関して述べてきました。ブラジルではカードがどこでも使え、現金が必要な場所はタクシーを含む交通機関や観光地での入場料、小さなお店での買い物時などに限られますが、どんなトラブルにも対応できるように、ある程度の現金は持っている必要があります。
また、手数料に注目してもカードより現金の方が若干得なのが事実。
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