30歳までに2回転職をした社内SEのセイジと申します。
私の転職経験に基づくITエンジニアや社内SEの転職に対する考え方や、エンジニアとして将来のキャリアアップに繋がる転職サイト・エージェントの選び方をご紹介しています。
私の転職経験とエンジニアが転職サイト・求人選びで失敗するケース
私は電機メーカーの社内SEとして新卒入社し2回転職をしています。
1回目:直接応募で自力で内定
2回目:13社の転職サイト・エージェントを利用し内定
経験上、自力応募は相当な体力・気力を使うのでお勧めしません。
しかも、私は自力で転職した会社の経営がすぐに傾きリストラされるという悲劇を経験しました。
やはり、転職エージェントを利用した方が財務状態がしっかりした将来性のある会社を紹介してくれますし、転職活動自体も楽に進みます。
また、内定もかなり出易いため、転職活動をする際は転職エージェントを積極的に利用することをお勧めします。
ただ、この転職サイト・エージェントはどの会社でも良いというわけではありません。
さらに、ITエンジニアや社内SEの場合は特に注意が必要です。
ITエンジニア・社内SEとしてキャリアアップしたい人は、普通の転職サイトやエージェントを利用しても、満足度の高い転職ができないことがかなり多いです。
なぜIT系職種は普通の転職サイト経由で転職すると満足度が低いのか?
私はいわゆる大手と呼ばれる転職サイトを利用し、多くの転職エージェントと出会ってきました。
例えば、リクナビエージェント、dodaなどです。
大手企業とばかり会ったため、頭の切れる人が多く、転職エージェントのレベルは確かに高く求人の数も豊富でした。
私自身も実際に大手企業の社内SEとして内定を頂き年収1.5倍アップで転職することができたのですが…
「ITエンジニア・社内SEのキャリアアップに繋がる転職を支援してくれる」
という観点では満足度は低かったです。
なぜ、SEは普通の転職サイト・エージェントでは満足度が低くなるのでしょうか?
SEである私にとって普通の転職サイト・エージェントが満足度が低かった理由は以下の通りでした。
- 担当者がITエンジニアや社内SEの仕事内容をきちんと理解していない
- 理解できていないので話の内容がざっくりしている
- スキルセットだけ見て何となく合っていそうな求人を渡してくる
- 現場の実情を知らないので将来のキャリアアップを見据えた提案がない
私は普通の転職エージェントを利用し、何だかんだで良い企業の社内SEに内定できました。
しかし、ITエンジニア・社内SEのキャリアを鑑みた提案が得られたか?
という意味では答えは「NO」であり不満が残りました。
ITエンジニア・社内SEにとって必要なものは一時の待遇ではなくてキャリアプラン
IT系エンジニア・SEはスキルやキャリア積上げ型の職種であるため、
どの会社に入るか
ではなく
入社後どういった仕事ができ
スキルが身につくか・伸ばせるか
が重要になってきます。
特に、脱IT業界(バリバリのSEから脱SEする転職先)の目標として挙げられる社内SEは、後々のキャリアを考えて転職しないとものすごく大変なことになります。
社内SEは、転職先や配属される部によって、その後詰めるキャリアが全く変わってきます。
「社内SEでのんびりしたいから別にキャリアなんてどうでもいい」
という考え方もありますが…
付加価値のない社内SEは会社が傾いた際に真っ先にリストラされます。
事実、私は1回目の転職時ににパっとしない部署の社内SEとして配属され、後日リストラされました。
よって、社内SEとして転職する際は、転職先の現場がどのようになっており、転職先でどういったことができるかを最初に聞き、入社後のキャリアプランを描いた上で転職しなければ、確実に後悔することになります。
IT系の場合、きちんとキャリアやスキルを重ねることがことができれば、その後の年収も各段に上がっていきます。
これは、ITエンジニア・社内SEのどちらでも共通です。
例えば、年収300万のプログラマーであっても、スキルが身に付き将来的に伸びていく会社に入れれば、そこから上を目指してステップアップしていけます。
今はもうありませんが、昔高卒フリーターからIT業界に飛び込み最終的に大手外資系IT企業の高いポジションを掴んだ方のブログがありました(ニートからのキャリアップという名前のブログです)。
この方はまさに人生一発逆転で頂点までいきましたが、転職の際に最も重視していた点はキャリアアップでした。
キャリアアップに繋がる転職をする、という意気込みの下、それを達成できそうなエージェントに会い転職していきました。
転職サイト・エージェントの選球眼がしっかりした故に、頂点まで登りつめれたのだと私は思っています。
実際、ハイレベルなポジションに最終的に到達している人たちは普通の転職サイト・エージェントではなく、ITに特化した転職サイト・エージェントによる紹介がほとんどです。
採用側もその点はよく理解しているようで、キャリアップを目指すITエンジニア・社内SE向けの本当に良い求人依頼は、ITに特化した転職サイト・エージェントに出していることが多いそうです。
「何となく良さそうな会社に転職したい」という場合は普通の転職サイト・エージェントの利用で問題ありませんが、今後のステップアップを踏まえて後悔しない転職をしたい方には別のサイトを私はおすすめしています。
以上より、ITエンジニア・社内SEとしてのキャリアを積み上げたい人には、特化した転職サイト・エージェントを選ぶことが大切です。
ただし、特化していればどこでも良いという訳ではもちろんなく、一定の基準を持って選定していく必要があります。
IT系転職サイト・エージェントの中にもキャリアの考慮が甘い会社も多い
IT系転系転職サイト・エージェントの中には、良さそうに見えても、あまりキャリアを考慮せず求人を勧めてくる会社もあります。
特に注意すべきなものは「IT技術者の人材派遣業を中心とする会社」です。
これらの会社は、我々SEが最も嫌いな作業請負を名目とした人身売買商売を得意としています。
派遣業はとにかく「経営者側の利益」を重視しますので、とにかく受かりそうな案件をどんどん受けさせてくる傾向があります。
そういった会社ではなく、業界の知識やエンジニアの働き方を熟知した上で、将来のキャリアを見据えた提案ができる転職サイト・エージェントを活用しましょう。
今後も成長したい人におすすめのITエンジニア・社内SE向けの転職サイト・エージェント
ここでは、私が実利用者にヒアリングした内容や、独自に調査した情報を基におすすめを紹介しています。
実際にサイトを見ると分かりますが、一般的なサービスとは違い、無為に転職を促すのではなく、ITエンジニア・SEとしてのキャリアップに繋がるサポート、案件紹介を得意としています。
マイナビエージェント×IT
転職業界最大手のマイナビエージェントのIT求人特化版です。
本家のマイナビエージェントはあまりITに強くなく微妙ですが、こちらは特化している分サポートが強力です。
私は過去に間違って本家にサポートを申し込んだことがありますが、IT系の転職なら必ずこちらに申し込みましょう。
IT系転職支援会社では珍しく全国レベルで対応していますので、どこにお住まいの方でもご利用可能です。
とりわけ、ITの性質上やはり関東圏に強く、特に20~30代の方へのサポートが強いです。
「年収アップ」という転職時の基本的な要望はしっかり満たしつつ、キャリアに即したサポートが受けられることで有名です。
業務系SEをやっていた私の友人がマイナビエージェント×ITで転職サポートを受けましたが、
- 現状の業務(担当工程)はどういったものか
- 現在、何が不満/不安なのか
- 直近でどうなりたいか
- 将来的にどうキャリアップをしたいか
といった長期的・俯瞰的な視野で転職相談にのってもらえ、イメージに合った転職ができたそうです。
「上流工程にいきたい」という漠然としたイメージで相談したそうですが、
- 企業によって上流工程でも関われる範囲が全然違う
- 年収だけを見て転職すると後悔する
- この会社だと少し年収は落ちるが良い案件ばかりを取っている
など、より突っ込んだ提案がもらえたそうです。
普通の転職サイト・エージェントを利用すると表面的な事やずれた回答をされることもあります。
それに反して、エンジニアの現場や気持ちを汲み取ったアドバイスができることがマイナビエージェント×ITの強みであり、私がおすすめする理由です。
もちろん、単純に年収を上げたい、社内SEでのんびりしたい、といったニーズにも対応してくれます。
持っている求人がかなり多いので、どのような人でも満足できるでしょう。
レバテックキャリア(レバレジーズ株式会社)
レバテックキャリアはIT・Webエンジニア専門の転職サイトです。
ITエンジニア出身のコンサルタントも在籍している珍しい転職支援サイトです。
リクルートやdodaの場合もIT系・WEB系担当のエージェントはいますが、特にその業界を経験者というわけではありません。そのため、現場のイメージができていない人も多く、話していて噛み合わない、実情に合わないアドバイスをしてくることがあります。
それに対して、レバテックキャリアはエンジニア出身者が多く、現場を理解した上で相談にのってくれるため、私たちの希望に合った転職がし易いという強みがあります。
さらに、実際に多くのIT企業に足を運び、これでもかという限り各企業のヒアリングを行っている点が特徴です。
特化している分、求職者の希望へのマッチング率がかなり良く、自分のキャリア形成に即した会社を紹介してくれます。
また、リクナビネクストなどの大手は市場価値の高い人を中心に売り込みたがるため、いわゆるスペックが低い人はあまり本気で構ってくれない傾向があります。
レバレジーズは特化している分、クライアント(求職者)の数が絞られているので大手転職支援会社に比べると手厚いサポートが受けられます。
欠点としては、関東圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬)しかサポートしていません。
きめ細かいサポートを行うために、ある程度地域を絞っているためでしょう。
私は新興の転職支援会社はあまり信用しない傾向があるのですが、こちらの企業だけは別です。
実際に担当の方にお会いする機会があり色々と話を聞いてみたのですが、エンジニアのキャリアをしっかり考えて提案できるという点では大変優秀です。
よって、関東圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬)以外の方は、マイナビエージェント×ITを選ぶと良いでしょう。
現在、関東圏では評価がかなり高くなっているレバテックキャリア。関東圏でIT系で転職されたい方は申し込み必須です。
転職で失敗したくない場合には専門の転職エージェントが必須
これからもITエンジニアや社内SEとして仕事をしていきたい場合は、専門の転職エージェントに支援を依頼することは必須です。
実際に私の職場にもいますが、ITエンジニアは転職後にミスマッチを起こす可能性が他の職種と比べて格段に高いです。
「転職してみたら全然技術的なことができない」
「新しいことを吸収する機会がなくなってしまった」
「上流工程には来れたけど、希望したような仕事内容ではなかった」
「正直、転職して失敗した」
転職後にこういった不満を抱えるITエンジニア、社内SEはたくさんいます。
その理由は、
「何となく転職エージェントに勧められた良さそうな案件に受けたから」
というものがほとんどです。
普通の転職エージェントが勧めてくるものは良さそうに見えるものがほとんどです。ただ、それはこちらの今後のキャリアや心の中に持っている希望を反映していないことがほとんどです。
転職エージェントに提示された情報を見て会社を受けたが、実際に入社してみると自分の想像と大分違っていた。ということはしょっちゅうあります。
その理由は、転職エージェント(会社)の力不足にあります。
私たちの希望を満たしてくれる転職エージェントとは、
- 転職エージェント自体がエンジニア出身である
- 実際に現場に足を運び細かな部分まで情報を集めている
こういった転職サイト・エージェントを利用し、サポートを受けない限りは本当に満足できる案件には巡り会えません。
大手でこれができている企業は正直ほとんどありません。転職支援会社のネームバリューだけを見て支援を依頼するとかなりの確率で失敗します。
私自身も普通の転職サイト・エージェント経由で転職しましたが、本当に満足できたとは言えず今でも悩んでいます。
もし、次の転職があるなら、マイナビエージェント×ITとレバテックキャリア(レバレジーズ株式会社)を必ず利用すると思いますし、それにより心の底から満足できる転職ができると確信しています。