現在フリーターのあなたは、これから正社員を目指そうと考えていませんか?。
厚生労働省によると2017年の非正規雇用者は労働者全体の37.3%です。
3人に1人は非正規雇用で、正社員になろうか悩んでいる人も多いでしょう。

正社員のメリットや転職方法を具体的に知りたいと考えるのは当然です。
この記事では、実際にフリーターと正社員の両方を体験私が、フリーターが正社員を目指すメリットや、非正規雇用者が正社員になるための方法について紹介いたします。
フリーターが正社員を目指すことで得られる7つのメリット
フリーターから正社員になれば使えるお金が増えるというのはわかるでしょう。
しかし正社員には他にも多くのメリットがあります。
挑戦するようになるので経験が得られる
フリーターが正社員を目指そうとするなら今までどおりの行動をしていては難しいでしょう。
これまでは避けてきたような大きな困難や仕事に挑戦してスキルのアップを求めるようになります。
実際に正社員になれなかったとしても挑戦した数だけあなたは成長しますので大きな財産となるでしょう。
向上しようとする人は周囲の人が応援してくれる
正社員になるために向上心を持って努力していると、周囲の人は自然と協力してくれます。
なぜなら、人は頑張っている相手を応援したくなるからです。
正社員を目指して必死に努力しているうちに協力者が増えていくでしょう。上司が協力してくれるようになれば社員登用といった話にも繋がります。
収入が増える
正社員になれば収入が増えます。これはフリーターから正社員になる最大のメリットでしょう。
収入が増えることで買い物のときに値札を気にしなくなったり、心に余裕ができたりします。
心に余裕ができれば他人に優しくなれるためコミュニケーションがうまくいき、あなたの評価は上がることでしょう。
社会的地位が高まる
フリーターと正社員を比べれば社会的地位が高いのがどちらかは明白です。
昔の友人や親戚と会って職業を聞かれたときに「フリーターです」と口にするのはためらってしまうでしょう。
自信を持って職業を話せるようになるのも正社員の魅力の1つです。
仕事の内容が変わる
フリーターは仕事の内容が基本的に変わりません。社員から指示された業務をひたすらこなすことばかりで飽きやすいです。
しかし社員は自分で考えて対応しなくてはいけないことが多いです。
またフリーターではおこなわない高度な仕事をおこないますので、実力があれば大きな成果を残すことが可能です。
他人から指示されることが減る
フリーターから正社員になると他人から指示をされる機会が格段に減ります。
フリーターの時は毎日何回も指示を受けることでしょう。

しかし正社員は指示を出す側です。支持を受けるとしたら先輩社員か上司くらいでしょう。
正社員はフリーターの半分以下しか指示を受けずに済みますので不満がある指示内容でストレスを溜める頻度が少なくて済みます。
仕事を自由に選べるようになる
フリーターの仕事は誰でもできるように細かいマニュアルがあるなど制限が多いです。
正社員はマニュアル通りに仕事をしていては務まらないため、フリーターに任せることができない仕事が多くなります。
仕事をする人の判断に委ねられる業務が多くなりますが、逆に言えば自由に仕事ができるということでもあります。
「自由に仕事ができなくてイライラする」というフリーターの人は正社員になることでストレスを軽減できるでしょう。
非正規雇用者が正社員を目指す方法

アルバイトや派遣社員といった非正規雇用者が正社員を目指すには、どのような方法が有効なのでしょうか。
転職する手段としては以下の7つがあります。
- 社員登用制度を利用する
- 転職支援サイトを利用する
- 転職エージェントを利用する
- ハローワークを利用する
- 求人雑誌を利用する
- 転職したい会社に直接応募する
- 家族や友人の紹介を受ける
社員登用制度を利用
フリーターとして働いているのなら所属している会社の社員登用制度を利用して正社員になる方法があります。
社員登用制度のメリット
- 働く職場の内情がわかるため労働条件の相違が少ない
- 持っているスキルや経験を活かせる
社員登用制度を利用すれば、既にフリーターとして働いている職場ですので転職してから労働条件が違ったという問題がほとんど起こりません。
また、持っているスキルや経験はそのまま活かせるのも大きいでしょう。
社員登用制度のデメリット
- フリーター時代と同じ職場だと働きづらいことがある
- 社員登用制度がない会社では利用できない
フリーター時代と同じ職場の場合、今まで先輩だったフリーターが今度は部下になるわけですから非常に仕事をしにくくなります。
あなたが多くのフリーターから信頼されているのなら別ですが、ほとんどの場合は何らかの軋轢が起こるでしょう。あなただけが正社員になったことをよく思わないフリーターもいます。
転職支援サイトの利用
インターネットで「リクナビNEXT」のような転職支援サイトを利用して正社員の求人を探す方法です。
自分の好みの仕事を見つけやすい方法ですがメリットばかりではありません。
転職支援サイトのメリット
- 多数の求人から仕事を選べる
- 自分のペースで転職活動ができる
転職支援サイトには1万件以上の求人情報が掲載されているため都市部でなくても転職先を見つけやすいです。
また、自分のペースで求人を探せるため探したいときに転職先を調べることができます。
転職支援サイトのデメリット
- 他の方法に比べて採用される可能性が低い
- 面接対策などは独学でおこなう必要がある
社員登用制度や転職エージェントなどに比べると採用率が低い傾向にあります。また、企業面接の対策を教えてくれる人がいないため独学で対処しなくてはいけません。
転職エージェントの利用
転職エージェントとは転職のサポートをしてくれるサービスです。基本的に登録から転職まですべてが無料です。エージェントとの面談が必要で、本気で正社員になりたい人が利用する傾向にあります。
転職エージェントのメリット
- プロの転職エージェントが面接や履歴書、職務経歴書の対策を教えてくれる
- 企業との労働条件や給与交渉もエージェントがおこなってくれる
- 企業の内部情報なども教えてもらえることがある
転職エージェントは転職を支援するプロですので採用されやすい面接の対策などを把握しています。徹底的に指導してもらえますので1人で求人情報を探すよりも採用率が上がるでしょう。
また、転職エージェントは転職先の企業と労働条件や給与に関する交渉もおこなってくれます。自分で転職活動をするとしたら、交渉までできる人はほとんどいないでしょう。転職エージェントであればあなたは企業と交渉する必要がないため遠慮なく条件を提示することができます。
転職エージェントのデメリット
- 転職することを急かされる
- エージェントとの面談が必要
転職エージェント側はあなたが転職すると企業から紹介料を受け取ることができます。このためあなたには早く転職してほしいと考えているので対応を急かされることがあります。
マイペースに転職先を探したい人には向いていないでしょう。
また、転職エージェントサイトに支援してもらうにはエージェントとの面談が必要です。自分の経歴や目指す方向性などを詳しく説明しなくては、あなたに適した職業をエージェントに見つけてもらうことはできません。
転職するために誰かに相談をしたくないという場合は転職支援サイトなどを利用したほうが良いでしょう。
ハローワークの利用
ハローワークで正社員の求人を探すという手もあります。特に地方では転職支援サイトやエージェントよりも求人数が豊富なため、ハローワークが最も適している場合があります。
ハローワークのメリット
メリットは「求人数が圧倒的に多いこと」だけです。ハローワークはすべての転職支援サービスの中で最も求人件数が多いと考えて良いでしょう。地方でも1万件以上の求人情報があります。
ハローワークのデメリット
- 施設がひらいている時間が短い
- 混雑する
- 直接ハローワークに行かなくては手続きができない
ハローワークは基本的に平日の夕方までしか施設がひらいていません。このため利用者が殺到してしまい、ほとんどのハローワークは常に混雑しています。
またすべての求人情報の確認や手続きをするためにはハローワークの施設に直接行かなくてはなりません。
求人雑誌の利用
「タウンワーク」のようなフリーペーパーや、有料の求人雑誌で正社員の求人を探すという方法もあります。
求人雑誌のメリット
- 通勤途中で手に入りやすい
- 自分のペースで求人情報を探せる
求人雑誌はコンビニや駅などに設置されているため通勤途中で手に入りやすいメリットがあります。また、自分のペースで求人情報を探せるというのも魅力の1つでしょう。
求人雑誌のデメリット
- 求人の掲載数が少ない
- 正社員の求人の比率が少ない
- 面接対策は自分でおこなわなくてはならない
求人雑誌は紙媒体という性質上、掲載できる数が限られます。転職支援サイトや転職エージェントなどに比べるとわずかな求人しか載っていないでしょう。また、求人雑誌はアルバイトやパートの求人が中心になっているため正社員求人の比率は低いです。
この他にも、面接の対策は独学でおこなわなくてはいけないというデメリットがあります。
直接応募
企業のホームページに直接応募する方法です。
直接応募のメリット
直接応募のメリットは1つだけで「転職支援サイトやハローワークに掲載していない会社でも応募できる」ということです。企業ホームページ以外で求人募集をしていない会社に転職する場合は直接応募しか手段がありません。
直接応募のデメリット
- 企業ホームページに採用情報が無ければ応募できない
- 面接対策が独学となる
企業のホームページに採用情報を掲載せずに転職支援サイトなどで募集している会社もあります。そういった場合は直接応募ができません。
また、直接応募は独学で面接対策などをおこなうため転職エージェントを利用するよりも採用の難易度が上がります。
家族や友人の紹介で転職
人からの紹介で転職先を決めるという方法もあります。家族や友人などに経営者がいたり紹介できる仕事があるかもしれませんので尋ねてみても良いでしょう。
紹介で転職するメリット
- 本来は無理だった好条件で働ける可能性がある
人からの紹介で正社員になる場合、本来は求人誌などでは見つからないような好条件ということがあります。信頼できる友人からの紹介であればブラックな会社である可能性も他の転職方法に比べて低いでしょう。
紹介で転職するデメリット
- 家族や友人が上司になって関係が壊れる可能性がある
- 仕事が合わずに退職すると気まずくなる
紹介によって正社員となった場合、上司が家族や友人になる場合があります。その際には仕事での不満がそのまま家族や友人への不満に繋がり関係性が悪くなくことがあります。
また仕事が合わなくて転職する際には友人や家族の顔を潰すことになりますので気まずくなることもあるでしょう。
基本的に正社員を本気で目指す人は社員登用制度を利用するか転職エージェントを使います。
しかし大手の転職エージェントサイトはフリーターの登録を受け付けていません。
転職エージェントサイトは登録者が転職に成功した際に企業から年収に応じて報酬を受け取る仕組みです。
転職が難しく、成功したとしても年収が低いフリーターはお金にならないため受け付けてくれないのでしょう。
大手転職エージェントに断られるフリーターが支援を得るには?

では、転職エージェントに断られるフリーターが転職エージェントを利用するのは不可能なのでしょうか。
そんなことはなく、フリーターでも利用できる転職エージェントサイトがあります。
DYM転職
全国に5拠点を抱える、フリーター、第二新卒、既卒を支援する転職エージェントサイトです。IT、不動産、システム系の業種を中心に幅広く求人を取り扱っています。
特徴
- 10代〜20代のフリーター向け転職エージェント
- 正社員求人のみを取り扱っている
- 東京、大阪、名古屋、札幌、福岡に拠点がある
- 企業の書類選考を免除して面接を受けられる
DYM転職を体験した人の情報
学歴や職歴が無かったけれど喋りの上手さから大手企業の正社員になれたという人の口コミがありました。
他にも、中卒で正社員の経験がないためにハローワークでも書類選考すら通らなかった男性が、DYM転職のエージェントに熱く応援してもらって正社員への転職に成功したようです。
一方で希望通りの職種にはならなかったという声が多かったです。営業職の経験があるために希望していた事務職にはなれなかったという女性や、エージェントに急かされて早々に転職先を決めて失敗したという声もありました。
ジェイック
ジェイックはフリーターやニート、大学中退、第二新卒に向いた転職エージェントサイトです。実際に正社員を短期間経験する就職講座がありますのでニートでも安心して転職活動ができます。
特徴
- 実際に正社員を経験する就職講座を受けられる
- 正社員求人のみを取り扱っている
- 企業の書類選考を免除して面接を受けられる
ジェイックを体験した人の情報
ジェイックの魅力は何といっても就職講座です。ニートであってもビジネスマナー、社会人の心構えなどが学べる上に短期間の正社員研修まであります。
正社員の経験がない人にとっては貴重な体験ができるようです。大手の転職エージェントとは違って、ニート期間が長かった人でも求人を紹介してもらえるので社会人経験がないフリーターにとっては非常に役立つという声がありました。
一方で、就職講座が本気すぎるためについていけない人もいるようです。「もう正社員以外に道はない」という人なら向いている転職エージェントでしょう。
ハタラクティブ
ハタラクティブは20代のフリーター、第二新卒、既卒向けに特化した転職エージェントサイトです。求人情報は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都4県に限られますので関東在住の20代フリーターに適しています。
特徴
- 20代のフリーター向け転職エージェント
- 未経験者歓迎の求人数が1,000件以上
ハタラクティブを体験した人の情報
書類選考すら通らなかった高卒フリーターの女性でも20件以上の面接をおこなうことができたという声がありました。
また、学歴が低く職歴が短くても20代であれば豊富な求人があるため探しやすいという利用者もいます。
一方で求人の質が低いという口コミもありました。取り扱っている企業が中小企業ばかりなので不満を抱く人もいるようです。大手企業の正社員になりたいフリーターはハタラクティブを利用しないほうが良いかもしれません。他にも、関東一帯しか求人がないことへの不満もありました。
まとめ
フリーターから正社員になることは基本的にメリットのほうが多いです。
しかしデメリットがメリットを上回ると考えるのならフリーターのままでいることも1つの手段でしょう。
フリーターが最短で正社員を目指すのなら転職エージェントを利用して他社に転職する方法が有効ですが、大手の転職エージェントにフリーターは登録できません。
そのためフリーター向けの転職エージェントを利用すると良いでしょう。

今回紹介した転職エージェントなら書類選考が免除されるといったメリットがあります。
ハローワークや転職支援サイトを利用して正社員を目指しても良いですが、ほとんどの場合は書類選考で落ちてしまうようです。
30代になるとフリーターは正社員への転職が極端に難しくなりますので、20代で本気で正社員を目指したいのなら早めに動きましょう。