フリーターの生活費の詳細や固定費削減方法を実体験から解説

ニート・フリーター・非正規雇用

正社員や学生からフリーターになろうか迷っている人は多いでしょう。
そんなときに気になるのがフリーターの生活費ですよね。
アルバイトやパートの給料で生活ができるのか否かは実際に生活した人でなければわかりません。

これからフリーターになりたい人のために、この記事では実際のフリーターの生活費について紹介いたします。
フリーターとして4年ほど生活していたときにかかった費用や給料の金額、固定費の削減方法までまとめていますので、正社員や学生の人はチェックしておきましょう。

4年間フリーターをしていたリアルな生活費を公開!

フリーター時代は週5日のフルタイム勤務をしていました。地方在住で当時は時給700円程度でしたので生活は非常に厳しい状況でした。

ただ、近年では最低時給が上がっている割に物価は大差ないのでアルバイトやパートの生活は楽になってきています。
これからフリーターになりたいという人は以下の費用を参考にしてみて下さい。

2011年〜2012年頃の状況:合計出費額9万円程度

  • 手取り収入:87,723円〜91,331円(保険料支払い済み)
  • 家賃:20,000円
  • 光熱費:10,000円
  • 通信費:13,000円
  • 食費:30,000円
  • 雑費・娯楽費:15,000円

おおむねこのような状況でした。

支給されていた給料は91,331円でしたので、本当にギリギリです。

フリーターとして生活していた2011年の年収は源泉徴収票で確認したところ1,413,960円でした。
なお、社員だった2013年の年収は2,479,084円です。
フリーターと社員では1.7倍〜2倍の年収差がありますね。

家賃

母親と実家で暮らしていたため家賃を折半していました。
フリーターで1人暮らしはおすすめしません。家賃が収入の半分近くに達することがあるため非常に苦しい生活を強いられるからです。

光熱費

電気、ガス、水道、灯油代により月間平均で15,000円程度がかかりました。豪雪地帯に住んでいたためストーブが必須で、真冬の灯油代だけで毎月10,000円以上を支払うことも珍しくありませんでした。

通信費

インターネット回線と携帯電話料金です。当時は格安通信会社が普及していなかったため3大キャリアを利用するしかなく通信費がかさんでしまいました。

食費

実家住まいでしたので母親が料理をしてくれることが多かったです。そのため毎月20,000円弱を渡していました。その他に飲み会や外食などで消費していました。

雑費・娯楽費

仕事で必要な用品を買ったり、遊びに使ったりしたお金です。
ほとんどお金を使わない月もあれば20,000円以上も消費するときがありました。
豪雪地帯のため冬期間はバスで通勤する必要があったので、毎月平均で5,000円ほどは交通費として使っていました。

基本的に収入額に合わせて生活のグレードを下げています。
そのため社員となって収入が上がったときには支出が増えました。

 

フリーターとして生活するのであれば毎月9〜10万円が必要だと考えておくと良いでしょう。
家賃が高い都心部では13万円以上が必要なこともあります。
地方でフリーターとして生活するなら毎月15万円以上の収入が得られることは少ないので、貯金することは難しいでしょう。

実際にフリーター時代に固定費などを削減した方法

フリーターとして生活するためには固定費の削減が必須です。
削れる費用としては家賃、交通費などが多いですが固定費以外にも減らせる方法があります。

実家に住むか友人とシェアする

1人暮らしをしていてはフリーターとして生活するのは難しいです。

実家で生活するか、友人と同居するのが固定費削減の最善策でしょう。
可能ならシェアハウスを利用するのも良いでしょう。シェアハウスなら月間3〜4万円程度で光熱費まで含まれることが多いのでかなりの節約となります。

もし他人との共同生活が無理という場合には1人暮らしをするしかありません。
その場合には収入を増やすか生活を切り詰めるかのどちらかを選択しなくてはいけないでしょう。

食事は作ってもらう

家で食事を作ってくれる人がいるのなら任せてしまうのが最も効率的です。

食費を抑えるために自炊をする人は多いですが、料理を作る時間が無駄だと感じることはありませんか?
自分で作るのが好きという場合は別ですが、基本的に料理は他人に任せることをおすすめします。
誰も料理をしたがらないという場合は当番制でも良いでしょう。

娯楽は無料ゲームと立ち読み

娯楽にお金をかけるのは極力避けたいですが、つまらない遊びばかりというのは我慢できないでしょう。

そんな人は本屋などで立ち読みをして漫画を読むことで時間を潰すことができます。
またパソコンとネット環境があるのなら無料のオンラインゲームで遊ぶのも良いでしょう。
無料のオンラインゲームを遊ぶ場合は課金をしなくても実力に差が出ないゲームを選択することをおすすめします。課金で実力差が出てしまうとついお金を使ってしまい後悔するでしょう。

食事は1日2食

小食の人なら1日2回の食事にしても構いません。

仕事で力が出ないと困るので、仕事前と仕事中に食事を摂るのがベストでしょう。
夜はお腹が空いても寝てしまえば解決します。
お腹が空いてどうしても我慢出来ないときは水でも飲んで気を紛らわしましょう。

車を持っていたら今すぐ売る

絶対に必要という状況以外で車を持っている人は売りましょう。

地方の場合は必須なこともありますが、通勤で使っていないのに車を所持している人なら多くの場合は必要ありません。
車が軽自動車で週1回程度の利用であっても年間10万円以上の費用がかかります。
駐車場や税金、車検などの費用が割に合わないことが多いのでフリーターとしての生活を楽にしたいのなら今すぐ売りましょう。

代わりに自転車で移動します。降雪地帯だと冬場は自転車での移動が難しいですが、バスが走っている地域なら問題ありません。

バス代がかかるなら車のほうが良いと考える人もいます。しかし、バスは冬場だけ定期券を買って利用したとしても年間で5万円程度です。車を所持していると年間で10万円を超えますのでどちらが損をするかは明白でしょう。

車がないと不便と思う人もいるでしょう。
しかし実際に車を売ってみた経験から言うと、特に困ることはありませんでした。どうしても車が必要になったときはタクシーを利用しています。
「タクシーのほうが高くなるだろう」と思うかもしれませんが、どうしても利用するような場面は年間で3回も無いので車を所持しているよりも費用は格段に安くすみます。

 

まとめ

時給1,000円で働いた場合の手取り収入(保険料支払い後)は月間で12万円〜14万円程度です。
フリーターとして生活するのであればこの程度の金額を目安に生活設計をすると良いでしょう。

特に家賃は抑えるべき部分ですので実家で暮らすか友人と同居することで安くしておきましょう。どちらも難しいという場合はシェアハウスを利用するという選択肢もあります。

もし車を所持していて通勤に使っていないのであれば売りましょう。
親の介護などで絶対に必要な場合は例外ですが、週に2〜3回しか使わない車のために年間で10万円以上も使うのは無駄でしかありません。

基本的に通勤は自転車で行い、冬に雪が積もる地域ならバスの定期券を使えば年間5万円程度の出費ですみます。
車の半額以下の費用で済みますので節約したい人は覚えておきましょう。

ただしフリーターはいくら節約しても基本的に貯金ができません。
貯金をしたいのであれば毎月の収入を増やすか正社員を目指す必要があるでしょう。
時給を30円上げたところで増える月収は5,000円程度です。実際には10円ずつしか時給を上げてくれない企業が多いでしょう。
もしあなたが生活を楽にしたいのであればフリーターとして働き続けていては難しいかもしれません。

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