ニートといえば自由に暮らしていてストレスフリーだと考えがちですが、実際には様々なストレスに悩まされています。
今回の記事では、実際に1年間ニートをしていた体験をもとにニートが抱えるストレスの詳細や解消法について紹介いたします。
なお今回紹介するニートとは、親に養われている人ではなく貯金を食いつぶして働かずにネットゲーム廃人となるようなケースを取り上げています。
ニートが抱える精神的ストレスは何がある?
ニートには本人にしかわからないストレスが多くあります。
一般的に知られているものもありますのでチェックしていきましょう。
金銭的不安
ニートでなくても思いつくのが金銭的不安です。
貯金を食いつぶしているニートだと徐々に減っていくお金が怖くて現実逃避をすることも珍しくありません。
ただし、お金なんてどうとでもなると考えるタイプのニートもいます。
「働くのは嫌だけれどお金がなくなれば働けばいいや」と考えるケースですね。
このタイプのニートは来月で貯金が尽きるという状況になればアルバイトの面接などを受けに行きます。ただ、極力働きたくはないのでギリギリまで面接を後回しにした挙げ句にアルバイトの面接で受からなくて貯金が底をつくこともあります。
ニートをするのなら計画的に貯金を使ったほうが良いでしょう。
将来への不安
ニートがお金の次に心配なのが将来への不安……ではありません。
実は将来を不安がることはほとんどありません。
基本的にニートは現実逃避することが多いため将来を考えず今だけを生きられれば良いと考えています。目の前に面白いネットゲームがあれば四六時中遊んでしまい、疲れ切って眠ったら翌朝からまたゲームをするだけです。
常に刺激的な生活をしていれば将来に対する不安を覚えることはほとんどありません。
たまに将来への不安が浮かんでくることもありますが多くはお金がない事が原因ですので、貯金が底をつく段階にならなければ将来に対して不安を持つことは稀でしょう。
ただし、これは20代のニートにおける話ですので30代後半といったように年齢が高くなるとこの限りではありません。
社会的な地位が低いという劣等感
年令問わず不安になるのが社会的地位の低さから来る劣等感です。
ニートは基本的に社会的地位が高い人や成功者に憧れます。
憧れすぎて嫉妬してしまい憎むパターンもありますが、多くの場合は自分の地位が低いことを自覚しているため劣等感を抱いています。
アルバイトの面接を受ける時も「自分なんかが受かるわけがない」と考えて自信が無さそうな態度をとってしまい選考に落ちてしまいます。
基本的にニート期間が長ければ長いほど劣等感が強くなる傾向があります。
人と接するだけでストレス
ニートは基本的に家に引き込もって1人で生活することを好みます。
このため他人と接するだけで極度のストレスを感じます。
「相手が自分をどう思っているのか」「ちゃんと話せるのだろうか」など普段からコミュニケーションを取っていないことが気にかかってしまい、他人と向かい合うだけでストレスを感じてしまうのです。
下手をすると他人に誘われても外出しなくなり、インターネットのみの関係を重視して直接会うことを極端に避けるようになります。
孤独感
孤独感をまったく感じない人もいますが、貯金を食いつぶしながら1人暮らしをしているニートは寂しさに襲われることがあります。
基本的に外に出ないため誰とも会話がなく、一日ずっと声を出さなくなるので他人と話すのを恐れて余計に孤独になっていきます。
一人でいるのが好きな人なら問題ありませんが、一週間のあいだ誰とも会わないだけで寂しさを感じるような人は孤独感によるストレスに耐えられなくなります。
承認欲求を求めすぎてしまうことによるストレス
ニートを体験しなければ恐らく知ることがないストレスです。
ニートは非常に強い劣等感を抱えているため承認してほしいという欲求が強いです。
このためインターネット上で目立つために極端な発言をするとか、ネットゲームなどで称賛されるためにトッププレイヤーを目指します。
しかし承認欲求を満たし続けることは不可能です。
いずれ限界がおとずれて誰も反応しなくなるのですが、称賛される快感が忘れられずに過激な手段に出る可能性があります。
こうなると麻薬と似たようなもので、承認してくれない期間は強いストレスを抱えることになるでしょう。
ニートが抱える精神的ストレスの解消方法
ニートが抱えるストレスはたくさんありますが、どのように解消すればよいのでしょうか。
実際にストレス解消法として実践していた方法を紹介いたします。
シャワーを浴びる
最もおすすめのストレス解消方法です。
体温が上がり、パソコンに集中して疲れた目も回復できるのでストレスが溜まったらとりあえずシャワーを浴びると良いでしょう。
寝る
嫌なことがあったときは寝るのも1つの方法です。
ただし睡眠のデメリットは起きたときに時間を無駄にしたという後悔をしやすいことでしょう。また寝起きの体調が悪いとストレスがさらにたまることもあります。
承認してもらう
承認欲求によるストレスは承認してもらうことで一時的に解消することができます。
しかしいつでも自由に承認してもらえる環境というのは滅多にありませんので運による部分が大きいでしょう。
ただし承認欲求によるストレス解消にはデメリットがあります。
欲求が満たされてストレスが解消されたとしてもさらに強い承認欲求を求めてしまうことです。
麻薬のようなものですので承認欲求に頼るのは極力避けたほうが良いでしょう。
散歩する
外出が苦手という場合にはおすすめしませんが、軽く散歩をするだけでストレスが解消できるときがあります。運動をするだけで脳は活性化しますし、昼間であれば太陽の光を浴びるだけで体調が良くなりやすいです。
ニートであることにストレスを感じる必要はない
ニートであることが社会不適合者の象徴であるように感じて劣等感を抱いてしまう人は多いでしょう。
しかし社会不適合者が悪いとは限りません。
偏見を恐れずに言うのなら、成功している社長や起業家というのは多くが社会不適合者だと考えられます。彼らは会社員としては尖りすぎた思考を持つがゆえに企業には収まりきらず独立した人たちです。
実際に多くの独立した人と接してきた経験から言わせて頂くと、ニートから成功した人は数多くいます。
親に養ってもらっていた中卒の30代ニートが、ネットビジネスで2年後に年収5,000万円を稼ぎ出した例もあります。
ただし、毎日ストレスに悩んでいるだけでは成功することはできません。
もし本気で成功したいのであれば行動することが重要です。
最初は小さな1歩でも構いませんので、自分にとって勇気がいることを1つずつこなしていくことで前に進めるでしょう。
まとめ
ニート生活をしているとお金や劣等感といった部分でストレスを抱えることが珍しくありません。
こういったストレスは自分では制御できませんのでシャワーを浴びるとか睡眠を取ることで解消していきましょう。
またニートだからといって社会不適合者とは限りません。
逆に尖りすぎていて会社員として成功するのは難しいけれど起業家として成功する人もいます。
今はニートであっても5年後は成功者になる可能性は大いにありますので、ストレスを抱えてばかりではなく行動することが重要となります。
ニートである限り劣等感や金銭的な不安は解消しませんので、そういったストレスを根本的に解決したいのであれば対策を考えましょう。
無理に働く必要はありません。ニートが稼ぐ方法は今の時代ならいくらでもありますのでまずは興味を持ったことから試してみましょう。
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