アルバイトと正社員の面接は何が違うのか?正社員の条件とは

ニート・フリーター・非正規雇用

アルバイトから正社員になりたいと思う人は多いでしょう。そういった場合、正社員のための面接を通過しなくてはいけません。
しかし正社員面接を受けたことがない人はアルバイトの面接と同じ対策で良いのかなど気になることでしょう。

この記事はアルバイト面接しか受けたことがない人のために書きました。

アルバイト面接と正社員面接では何が違うのか、正社員面接を突破するために何が必要なのか、実際に正社員面接で体験した話などをまとめました。
これから正社員面接に挑もうと考える人の助けになれば幸いです。

アルバイトの面接と正社員の面接の違い

アルバイトの面接と正社員の面接はかなり異なります。
なぜなら、企業にとってアルバイトは期限付きの雇用なので退職してもらうことは難しくありませんが、正社員は無期限で採用するため解雇することが困難だからです。
アルバイトと正社員の面接での違いは以下の5つがあります。

 

本社で試験をする


必ずしもそうとは限りませんが、基本的には応募者を本社に集めて試験を行います。
大手企業ならアルバイトの面接は店舗ごとや地域ごとに行うのが普通です。

しかし正社員となると店長クラスや管理職クラスで採用を決めることはできないため本社に行かなくてはいけないことが多いです。

 

偉い人が出てくる


本社で試験をする理由の1つとして、面接に偉い人が出てきます。
偉い人というのは社長や役員クラス、最低でも事業部長クラスは必要でしょう
企業は正社員として働く事業の総責任者でなければ正社員を採用するかどうかを決められないので、受験者は偉い人と会うことになります。

 

社員になって何をしたいかを聞かれる

フリーターから正社員になる場合、社員になったら何をしたいかを聞かれるでしょう。アルバイト面接の場合は採用担当者もお金のためというのがわかっているため聞かないことが多いです。
しかし正社員になるのならお金以外の理由であることが多いため、この答えが面接官が満足するものでなかった場合は試験に受かりません。
回答の例としては「会社にもっと貢献したい」などがあります。ちなみに「会社を業界トップシェアにしたい」と答えて採用された例もあります。

 

競争率がアルバイトより高い

アルバイト面接の倍率は2倍以下がほとんどです。
しかし正社員採用の場合は4倍以上ということもあるでしょう。
フリーターの中には正社員になりたいという人は一定数いますが、企業としても正社員をむやみに増やすわけには行かないので定員を絞ってきます。
このため1人の定員に対して20人が応募するなんてことは珍しくありません。

 

適性試験(クレペリン検査)がある

企業によっては適性試験があります。試験内容は会社によって異なりますがクレペリン検査を利用している企業は多いです。
この検査は人間性や性格を調べる検査として広く知れ渡っています。適性試験で落ちる例は稀で、基本的に合否に影響するようなことはほとんどない試験です。

 

正社員面接を突破する対策

正社員試験での面接はアルバイトのときとは違って難易度が上がります。では正社員面接を通過するためには何をすればよいのでしょうか。

 

1つだけ誰もが笑うような大きな夢を語れ


基本的にアルバイトの時の面接よりかしこまった態度をしていれば問題ありません。素直な回答をしておくことが採用される近道です。
ただし、最初から最後までつまらない回答をしていては印象に残れません。

最低でも1つは相手が驚くような発言をしましょう。
発言のタイミングとしては「将来やりたいことを聞かれたとき」が適しています。
この質問を受けたのなら、誰もが笑うような壮大な夢を語りましょう。
中小企業の会社で「業界のトップシェアにする」とか「社長になる」でも構いません。とにかく採用担当者の記憶に残る前向きな発言をしましょう。

 

責任感をアピールする

正社員に求められる最も重要な要素が「責任感」です。
面接では自分には責任感があるということをアピールしましょう。
「正社員とアルバイトの違いとは?」と聞かれたら責任感だと答えれば間違いありません。

 

受かった人に助言を受ける

あなたが正社員になりたい企業の面接内容を知るために、過去に正社員面接を受けて採用された社員に話を聞きましょう。できる限り最近の社員面接を受けた人が望ましいです。
そうすれば面接の状況や聞かれる質問の傾向などがわかるでしょう。

 

落ちてもいいやと思って緊張をほぐす

徹底的に面接対策をしたら、当日は「落ちてもいい」という気楽さで挑みましょう。
緊張しすぎるとうまく回答できなくて試験に落ちやすくなります。

 

わからないことでも自分なりの答えを出す

採用担当者に聞かれた質問に答えられないこともあるでしょう。
その場合でも自分なりの答えを出してください。
何も答えられないよりも、少しでも考えて回答を導き出そうとした人のほうが高く評価されます。
どうしても答えが出ないのならひたすら考えた後に「わかりません」でも良いでしょう。わからないと回答しても正社員試験を通った例があります。

 

面接をする前に合否が決まっていることもある

企業によっては面接をする前から合否が決まっていることがあります。
特殊な例ではありますが、このような場合は気軽に挑戦できるでしょう。
この記事を読んで悩んでいる人でこの採用枠に入るタイプはいないと思います。
多くの場合、この採用枠で受かるのは採用に関する決済権を持つ社長や役員などに気に入られている人物です。

 

実際の正社員面接はどうだったのか?

この項目では、実際にフリーター時代に社員面接がどのような状況だったかを参考までに記していきます。

 

圧迫面接

面接官3人に対して受験者が1人で座る圧迫面接でした。常にプレッシャーを受け、試されるような発言もありました。
当日は「落ちても別に構わない」という気楽な態度で挑みましたが、面接中は手の中に汗がにじむような状況でした。

 

3人の部長と向かい合う

面接官3人とは、正社員として働く予定の事業における部長、すべての事業部門を統括する事業本部長、すべての管理部門を統括する管理本部長の3人でした。2人の本部長の上には役員と社長しかいませんので、企業運営における労働者の実質的なトップメンバーです。
フリーターが会えるような人たちではないため3人とも初めて見る人物でしたが、面接官の前に役職と名前が書いてあったので何とか把握することができました。

 

回答できない質問もあって悩んだ

多くの質問がされましたが、中には答えに詰まるものもありました。
「もし正社員から店長になったとき、売上が低迷している店があったらどうやって売上を伸ばすのか」という質問です。

フリーターだった当時では回答が思い浮かばず、30秒ほど悩んだ末に「わかりません」と答えました。
この質問に答えられる受験者はほとんどいなかったでしょう。当時のフリーターの仕事はお客様の対応ばかりで売上に関与することが無かったのです。

 

社長になると宣言した

恐らく正社員として採用された最大の理由がこれでしょう。
正社員面接では何をしたいのかについて聞かれました。その際に目の前の面接官に向かって「あなた達を追い抜いて社長になります」と宣言したのです。
面接官は不機嫌な顔をするでもなく、緊張がやわらいだように感じました。
最終的にこの面接に通過してフリーターから社員となりました。

 

まとめ

正社員になるための試験では本社で偉い人たちと面接を行うことが多いです。
圧迫面接になれば緊張することもあるでしょう。
しかし相手の質問に対して素直に答え、注目してもらえる前向きな目標を語ることで採用率は高まるでしょう。
もちろんこれだけでは不十分で、正社員試験を通過した社員に面接の状況を確認することも忘れないでください。
正社員試験では責任感があることをアピールしておけば採用されやすくなりますので、自己アピールの練習だけはしておきましょう。

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