フリーター生活というのはお金がないものの、正社員に比べて気楽に過ごせるため、適度なライフスタイルだと考える人も多いでしょう。
自分もかつては同じように考えていましたが、最終的には正社員への道を選びました。
正社員は責任が伴うし時間の自由も減るとわかっていましたし、フリーターという働き方はあっているとも感じていましたが、それでも正社員を選んだのです。

この記事では、元フリーターが正社員を目指した理由や、フリーターを続けていたらどんな未来が待っていたかを語っていきます。
正社員になるべきか、フリーターでいるべきかと悩んでいる人にとって、この記事は非常に参考になることでしょう。

フリーターでは満足できずに正社員を目指した理由

当初はフリーターから正社員になるつもりなど微塵もありませんでした。
なぜなら小説家という夢を追いかけて賞に応募していたからです。

正社員では1日の大半の時間を仕事に奪われてしまうため、小説を書く時間が少なくなってしまいます。
そのため生活費を確保しながら、最低限の勤務時間ですむフリーターを選んだのです。

しかしフリーターとして働いているうちに賞に応募する頻度も落ちてしまい、次第に小説家になるという夢は薄れていきました。
そうなると保険をかけようと考えるようになりました。
最初は小説家以外の道を選ぶ予定がなかったため、フリーターの仕事も全力でやっていたわけではありませんでした。
しかし小説家が駄目になっても心配が無いように、仕事にも力を入れるようになったのです。

とはいえ、この段階では正社員を目指すつもりはなく「まあ将来くらい何とかなるだろう」と考えていました。

職場にいたフリーターのほとんどが年上だったことも影響していたでしょう。
仕事以外の時間は毎日ゲームをして自堕落な生活を送っていました。

そんな生活を4年ほど続けていたある日、正社員採用の試験があると聞きました。応募者を募ると聞いたので立候補しました。特に前触れもなく、唐突にです。
フリーターを4年も続けていると仕事に飽きていたので刺激が欲しかったという理由もあります。

ちなみに正社員採用試験は毎年行われていたそうですが、同じ職場の先輩が3年連続で落ち続けていたという非常に競争率が高いものでした。
特に受かると期待していたわけではありませんが、運良くこの試験を通過して正社員となったのです。

フリーターから正社員になったのは運が良かったからだけではない

こう書くと、運良く正社員になっただけと思うでしょう。
もちろん運はありますが、事前に準備はしていました。

正社員になるために準備していたわけではありませんでしたが、毎日同じ仕事をするのに飽きていたため、1年前くらいから誰もやらないような仕事に積極的に取り組むようになっていました。

この頃になると「チャンスを逃さなかった者が成功する」と体感的に知っていたために、上司や社員にアピールしながら環境を変えるチャンスが来るのを待っていました。

運だけでは受からなかった証拠として、同じタイミングで受けた先輩は採用試験に落ちてしまいました。
互いの経歴には2倍以上の差があったにもかかわらずです。
運を掴む準備をしていたから正社員試験の募集が出たときに真っ先に立候補しました。
特に面接対策はしませんでしたが、試験の傾向を正社員の先輩から偶然聞けたのが幸いしたのでしょう。

事前準備でほとんどが決まります。
待っていてもチャンスはつかめません。つかむ準備をして待ち構えてこそチャンスはつかめるのです。

実際、チャンスはその1度きりだけでした。
翌年から社員採用試験は立候補できなくなり、その後は5年以上も正社員になれる人が出ませんでした。

もしフリーターを続けていたらどうなっていたか

もしもチャンスをつかもうとしないで流していたらどうなっていたかは、その後の職場の状況を見ることでわかりました。

正社員になって3年が過ぎたころ、部署を異動して店長に昇進しました。
一方で、10年以上勤めていたフリーターの先輩たちはほとんどが退職しました。
もちろん退職して他の会社の正社員となった人や、別の職場でフリーターを続ける人もいました。
ただ、喜んで辞めていった人はいなかったように思います。
勤務条件が悪化してやむなく辞めた人が多かったでしょう。

自分は正社員になって辛いことはたくさんありました。
しかし新たなスキルや刺激を得ることができ、最終的にはフリーターでは得られない能力や実績を積み上げることができました。
給料も増えて生活は楽になりましたし、コミュニケーションスキルが皆無だったためにあれほど嫌だったマネジメントも、それなりの形をとれるようになりました。

もし自分がフリーターを続けていたとしたらこのような成長は望めなかったでしょう。
恐らくフリーターの先輩たちのように退職していたか、辛いながらも同じ職場で仕事を続けていたでしょう。

ニート、フリーター、正社員、店長と成長した経験から考えても、フリーターから正社員になってよかったと感じています。

フリーターから正社員になってわかったこと

正社員になってわかったのは、同じ環境に居続けてはダメだということです。これはフリーターに限りません。
ニートでも、正社員でも同じ環境に居続けると進歩がなく怠惰になっていきます。
毎日がつまらなくやりたいことも見つからず、ただ時間を無駄にしてしまいます。

勘違いしないでほしいのですが「フリーターより正社員のほうが良い」と言っているわけではありません。
あなたに正社員が適しているかどうかは本人にしかわかりません。

正社員があなたに向いているかどうかを知る方法は、1度でいいので正社員になることです。
できればニートも経験しておくと良いでしょう。
最終的にフリーターになるのは問題ありません。
しかし正社員を体験しないでフリーターの道を選ぶのはおすすめしません。
経験しないとわからないことは想像の何倍もあり、フリーターのままでは正社員の良さと悪さがわからないのです。

最終的に「正社員を経験したけれどやっぱりフリーターが良い」と感じたのなら、フリーターになりましょう。
正社員になってみて意外と面白いと感じたら、そのまま続ければ良いのです。

気が向いたらさらに出世して管理職になるのも1つの手でしょう。
正社員はもちろんのこと、店長や管理職でなければ見えない視点や面白さはあります。
特に接客業なのに接客が嫌いというような人は管理職が向いているでしょう。
管理職はお客さまと直接関わることは少なく、多くが社内の調整に時間を費やすからです。

このように、フリーターには向いていないけれど正社員や管理職に向いている人というのもいます。

まとめ

現在フリーターをしていて「正社員になろうか迷っている」という人は、まず正社員になってみましょう。
経験しなければ正社員のメリットやデメリットはわかりません。

一般的には正社員は責任が重く面倒と言われていますが、実際になってみるとそうでもないなんてことは珍しくありません。
実際に正社員を経験した視点から語るなら、世間一般で言われているような責任の重さはたいしたデメリットには感じませんでした。

もしあなたがフリーターの仕事に不満をいだいているのなら、正社員になってみて、駄目だったらフリーターに戻れば良いのです。
正社員になったのに辞めたら無責任だと思うかもしれませんが、あなたは何のために生きているのでしょうか?
会社のために生きているのなら無責任ですが、自分のために生きているのなら正社員を辞めることは間違いではありません。

正社員になったらフリーターに戻れないと恐れるのではなく、「正社員になります」とまずは宣言して後から考えるようにしましょう。
これだけで人生はだいぶ楽になります。