転職先の給料が気になる人は多いですよね。
しかし、フリーターが正社員の詳しい明細を見せてもらえることはほとんどありません。

接客業で働きたい人や、給料に対して保険料がどのくらいかかるのかを詳しく知りたい人に向いています。
接客業の社員の給料を公開!
接客業のフリーターをしていましたが、社員登用の機会があって社員となりました。
以下では社員時代の給料をいくつか紹介いたします。
基本給は地域によって異なるシステムでしたので、転勤により大きく金額が変わっています。
また、通勤費が含まれている場合もありました。
職場は24時間営業の店舗のため、深夜時間に出勤した場合は役職にかかわらず深夜手当がつきました。
2014年の給与明細
- 基本給 172,570円(通勤費込み)
- 健康保険 9,120円
- 厚生年金 16,264円
- 雇用保険 863円
- 所得税 2,570円
- 住民税 7,200円
- 136,553円
社員になって少し経った時期ですね。
記録上の残業はありませんが数時間程度のサービス残業はしていたと思います。
2015年の給与明細
- 基本給 191,000円
- 残業手当 11,737円
- 深夜手当 1,611円
- 健康保険 8,640円
- 厚生年金 15,727円
- 雇用保険 1,022円
- 所得税 4,010円
- 住民税 7,200円
- 社宅 43,540円
- 124,209円
転勤して実家暮らしではなくなったため社宅費用も給料から天引きされるようになりました。
社宅といっても選んだのは自分で、会社が賃貸契約をしているというだけです。
- 出勤日数 24日
- 労働時間 186時間(残業8.5時間)
- 深夜労働 5.83時間
フレックスタイム制を採用しているため労働日数は給料に影響しません。
月ごとに定められた最低労働時間を超えたら基本給を全額受け取れるというシステムです。

店長時代の給与明細も公開!
正社員で店長として働いていた時期の給料も紹介いたします。
2018年の給与明細
- 基本給 203,000円
- 管理職手当 40,000円
- 深夜手当 4,437円
- 健康保険 11,520円
- 厚生年金 21,960円
- 雇用保険 742円
- 所得税 5,240円
- 住民税 9,300円
- 198,675円
- 出勤日数 25日
- 労働時間 172時間(残業1.33時間)
- 深夜労働 13.17時間
給与システムが変更となり、社宅の天引きがなくなりました。
管理職手当がついて、残業代は一切計上されなくなりましたが、自分で勤務時間をある程度は調整することができるようになりました。
残業ゼロであれば4万円が丸々手に入るということです。
なお、深夜手当は残業とは異なるため管理職手当に含まれず、役職にかかわらず受け取ることができました。
最も働いた月の給与明細
正社員時代に最も労働時間が長かった月の給与明細が以下です。
- 基本給166,000円
- 管理職手当 40,000円
- 深夜手当 3,767円
- 健康保険10,560円
- 厚生年金 19,611円
- 雇用保険 1,049円
- 所得税 4,000円
- 住民税 6,400円
- 168,147円
- 出勤日数 25日
- 労働時間 249時間(残業78時間)
- 深夜労働 13.5時間
管理職手当により残業代が出ませんので、時間的損失が大きかった月です。
1日15時間労働、1日3回出勤、3週間以上休み無しもあるブラックな状況でした。
この前後の月の残業時間は半分程度で済みました。
正社員になる前の契約社員の段階で最も給料が低かった時期
この他に、社員時代に信じられないほど低収入だった時期がありましたので紹介いたします。
- 基本給168,000円
- 残業手当189円
- 深夜手当1,881円
- 健康保険 8,640円
- 厚生年金 15,727円
- 所得税 2,760円
- 住民税 7,200円
- 社宅 43,540円
- 89,363円
- 出勤日数22日
- 労働時間171時間(残業0.17時間)
- 深夜労働8.5時間
残業などはありませんでしたが、手取りで9万円を下回った月です。
この時の生活費は10万円〜12万円でしたので貯金を切り崩して生活していました。

上司もあまりの金額の低さに驚いて「生活できないだろうから残業代をつけても良い」と言ったほどです。
フリーターにはなくて正社員で受けられるようになった福利厚生
フリーター時代には手に入らなかったけれど、正社員になって受けられるようになった権利があります。
これらはフリーターには一切告知されていませんでした。

確定拠出年金への出資
企業型の確定拠出年金の積み立てがありました。
これは給料とは別で会社が毎月一定額を積み立ててくれる制度です。
確定拠出年金とは、他人が支払ってくれる国民年金と違って将来のために自分で積み立てておく年金です。
積み立てたお金は60歳まで受け取ることはできませんが、適切に運用できれば数十万円〜数百万円にはなるでしょう。
この制度があるために退職金はありませんでした。
毎年5,000円分が無料でもらえて他社の割引券なども受け取れるサービス
福利厚生の1つとして、毎年5,000円分の電子マネーと他社の割引券などが受け取れるサービスがありました
サービスにはディズニーランドの特別チケットなども含まれていました。
グループ会社の割引サービス
グループ会社でしたので親会社や同じグループ企業の商品を格安で手に入れることが可能でした。
自社株購入の権利(時期が決まっている)
一時期は自社株が支給されていた時期もあったようですが、最終的には特定時期の購入権利のみが与えられていました。
フリーターは基本的に自社株を買うことは制限されていますが、正社員でも特定時期しか購入はできませんでした。
接客業の正社員の労働条件を知ろう!
接客業の正社員の労働時間、休日、勤務時間帯などを紹介いたします。
労働時間
シフト制でフリーターと同じように接客をして働いていました。
その他に社員としての仕事もあったので、作業量はアルバイトの1.5倍程度はありました。
労働時間としては月間で170〜180時間程度です。この他に残業することもあります。
1日の勤務時間は不定期で、1日に3時間の勤務が2回以上あることも珍しくありませんでした。

休日
休日は完全不定期ですが、接客業で土日や祝日に休むことは難しかったです。
年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの長期連休は繁忙期ですのでしばらく休めないことも多いです。
転勤で数百キロ離れた土地に行くこともありましたが、自分の連休を確保することが困難で実家に帰省したことは1度もありませんでした。
基本的に3連休以上は年に1回取れれば運が良いという状況です。
勤務時間帯
24時間営業の職場でしたので完全不定期です。
朝6時に出勤することもあれば、夕方から深夜にかけて働くことも多いです。
アルバイトが体調不良で休んで代わりが見つからないときは、睡眠中でも出勤することがありました。
まとめ
接客業の正社員の労働条件は過酷です。しかし、既に接客業のフリーターとして働いているのであれば今よりは楽になるでしょう。
プライベートの自由は失いますが、店長職以上であれば給料や時間に余裕が生まれやすいです。
何より、アルバイトのシフトを調整する権利がありますので、自分の時間を確保するために人員を適切に配置することも可能となります。
ただ、月収30万円以上を目指すのであれば接客業の正社員や中小企業で働くのは避けたほうが良いでしょう。

中でも飲食店やコンビニは大変ですので社員を目指すなら他の業種にしましょう。
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