正社員からニートに戻って転職できるのか実際に経験してみた

ニート・フリーター・非正規雇用

「正社員からニートになったら再就職できるのかが不安」
こう考えて転職に踏み出せない人がほとんどでしょう。
実際に正社員からニートになった経験から助言するなら「やってみてから考えれば良い」です。

この記事では、正社員という立場を捨てようか迷っている人のために書きました。
ニートになると再就職は難しいのか、転職したら幸せになれたのかを体験談をまじえて紹介いたします。
実際に正社員からニートになり、再び正社員となった経験者による内容ですので現実味のある情報です。

ニートが転職するのは新卒に比べてどのくらい難しいのか

正社員からニートになってしまった場合、再就職するのにどのくらい難しいかを紹介いたします。

ニートが転職する際に、新卒と比べて不利な点には以下があります。

即戦力が求められる

中途採用として企業に正社員で転職するのであれば即戦力であることが求められます。
このため過去のスキルや経験を活かせる職業でなければ採用される確率は低く、やりたい仕事の正社員に簡単に転職できるというわけではありません。

退職したのは本人に問題があるからではと思われてしまう

ニートから正社員になるときに面接で聞かれるのは「なぜ退職したのか」でしょう。

日本的な企業の場合、会社を辞めた人は「本人に問題があるから退職することになったのでは」と疑ってかかる傾向があります。
特に、人間関係で問題を起こして退職した人を企業は警戒します。人間関係を退職理由にする場合は自分に問題があると感じないような話しかたを意識しましょう。

ニート期間が長いほど問題があると思われてしまう

正社員を辞めてニート生活が長くなると転職するのは極端に難しくなります。

社会では無職というのは基本的に悪いこととみなされる風潮があります。このため無職の期間が長い人には問題があると考えてしまう採用担当者は多いでしょう。

ニート期間が長い理由に説得性をもたせて語れるのなら別ですが、特に理由もなくニート期間を延ばしてしまうと転職時に大変でしょう。

 

ニートが正社員になるための3つの道

上記のように、ニートになってから再就職をするのはなかなか難しいです。
しかしニートになると転職できないのかというとそうでもありません。

ニートから転職するのなら3つの方法があります。

転職支援サイトを利用して正社員へ

転職支援サイトや転職エージェント、ハローワークなどで求人を探して正社員になる道です。

ニートから正社員になる手っ取り早い方法ですが、経歴によっては採用されにくいこともあるでしょう。
また、この方法によって企業が求める人材は即戦力ですので、経験していない業種への転職は困難です。

アルバイトから登用してもらって正社員へ

長期間のニートをしていた人が正社員になるための現実的な方法です。

最初はアルバイトとして入社して、スキルや経験を積み立ててから社員登用という形で正社員となります。
この方法であれば未経験の業種でやりたい仕事でも転職することが可能です。

しかしアルバイトから始めますので正社員になるまでに数年はかかるでしょう。
また、正社員登用制度がある企業しか選べませんし、そういった会社でも実は社員登用はほぼ不可能ということもあります。

新業種をやりたいとかしばらくは自由に働きたいという場合には向いていますが、すぐに正社員になりたいのなら他の手段を選びましょう。

独自のビジネスをして正社員へ転職

ニートのうちにビジネスを開始して実績を積み、正社員として採用してもらう方法です。

今の時代にはパソコンさえあればはじめられるビジネスがたくさんあります。
ブログ、せどり、アフィリエイト、ライティングなどで収益とスキルを獲得し、それらの経験を活かして企業に就職することも可能です。

ただし正社員にすぐなれる方法ではありませんし、失敗したら収益化できずにお金に困るというリスクがあります。

 

正社員からニートになり、転職して幸せになったのか

実際に正社員からニートになって再度の転職により幸せになったのかを、経験者が記していきます。体験談ですのでリアルな状況を知ることができるでしょう。

正社員からニートになった決断

高校を卒業後、新卒で入社した会社で正社員として2年半ほど働いていました。
しかし休みはほとんどなく、ときには24時間ぶっつづけで働くこともあったため体力的に耐えられずに辞めました。
人間関係も非情に悪い職場でパワハラが日常茶飯事だったため、精神的にも参っていました。

しかし「これでも人間関係はマシなほうだ。自分は他ではやっていけないだろう」といった根拠のない妄想を信じていたためしばらく退職する決意ができませんでした。

やがて、貯金が貯まったのともう耐えられないと気づいたことで退職します。
その後は1年ほどニート生活をしていました。

ニートからアルバイトへ

貯金が底をついたためニートからフリーターになろうと考えました。

最低限の生活費さえあれば良いと考えていたため正社員を目指すつもりはありませんでした。
しばらくはアルバイトの面接に落ち続けましたが、最終的にはよく遊びに行っていたお店で採用されました。

アルバイトから正社員、そして店長へ

最低時給と大差のない給料でしたが、ギリギリ生活ができる状況でした。

しかし2年ほど経過した頃にフリーターに飽きてきてしまい、正社員を意識するようになります。

アルバイトとして入社して4年が経過した頃に社員登用試験があったので、この機会に受けようと考えます。
結果、合格して社員となりました。その後、正社員、店長と順調に出世していきます。
店長は、社員になってから3年程度で昇進しています。

最終的には正社員をまた辞めた

元ニートは、最終的に同期の中で最も評価される店長となりました。

さらなる昇進の話題も出ていましたが再び正社員を辞めてしまいます。
なぜなら、店長の業務に疲れたことと、その会社の正社員に将来性が無いと感じたからです。

正社員はニートやフリーターに比べると安定しているのは間違いありません。
初めて退職する人にとっては「再就職ができるだろうか」「失業中の生活は大丈夫だろうか」といった不安がつきまとうでしょう。

しかし、あなたが20代であるなら1度は転職を経験しておいたほうが良いです。
30代でニートになるのはさすがにリスクが高いのでおすすめできませんが、20代であればいくらでも転職先は見つかります。最悪の場合はアルバイトから始めて社員になれば良いのです。

重要なのは、経験することです。

「今の会社の人間関係が嫌だから」
「給料が少ないから」
「とりあえず辞めたい」
これらの理由で転職しても構いません。

その結果、収入が激減することはあるでしょう。しかし、収入が増加する可能性もあります。

実際に転職した経験から言えば、20代での転職は回数を重ねるごとに最終的な収入が増えました。
そして30代で正社員を再び辞めた現在では20代の2倍の収入を得ています。
これらは転職を経験しなければ絶対に起こらなかった状況です。

一生、会社員として安定した生活を送りたいと思うのなら今の生活にしがみつきましょう。
しかし、人生をもっと楽しみたいのなら転職は経験しておくことをおすすめします。

 

まとめ

正社員が退職してニートになり、再度転職するとなると簡単にはいきません。

しかしアルバイトから社員登用という道もあるため、再び正社員になることは十分に可能です。
もし20代であれば1度は転職を経験しましょう。
転職することで5年後や10年後には年収が2倍以上になることもあります。

サラリーマンとして一生を過ごしたい人には転職はおすすめしませんが、人生をより良いものにしたいと願うのであれば転職経験は幸せをもたらしてくれる可能性が高いでしょう。

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