フリーターは社員登用と他社への正社員転職ならどちらが得?

ニート・フリーター・非正規雇用

フリーターをしていると、このまま社員登用制度を利用するか、新たに転職先を探すかで迷うことがあります。
この記事では、そんな2択で迷っている人のために、正社員登用と新たに転職することのメリットとデメリットを紹介いたします。

実際に社員登用制度を利用して正社員となった実体験による内容ですので現実的なメリット・デメリットを知ることができます。

フリーターから正社員登用への道のメリット

フリーターから正社員登用を利用するメリットは3つあります。

スキルがそのまま活かせる

基本的にフリーターから社員登用制度を利用すると、正社員になってもフリーター時代と同じ業者で働くことになります。
フリーター時代の経験や知識を最大限活かせますので、他社に転職するよりもスムーズに仕事をすることができるでしょう。

社員採用へのハードルが低い

社員登用制度を利用して正社員になるのは、他社にいきなり転職するよりも難易度が低い傾向にあります。
企業側としても既にあなたの人間性や仕事ぶりを知っていますので採用しやすいのでしょう。

これが他社への転職となると履歴書で審査され、面接も複数回おこなうことが多いです。採用されるまでに時間がかかる上に、採用率も低いでしょう。

仕事内容や労働環境が事前にわかっている

既にフリーターとして働いていますので労働環境を概ね把握していることでしょう。
同じ職場の正社員を見ればどのような労働環境かは一目瞭然です。

他社に転職するとなると面接官以外に話せる相手がいないので会社の実情を知ることはできません。

社員登用であれば今いる職場の先輩社員に労働環境について細かく聞くなど、社員の裏側を詳しく知ることができます。

 

フリーターから正社員登用への道のデメリット

フリーターから正社員登用を利用することにはデメリットもあります。

登用制度が実質的に存在しない場合は不可能

登用制度が存在しない企業ではいくら努力しても社員になることはできないでしょう。その場合は他社への転職しか選択肢はありません。

すでにいる正社員が苦労している場合、自分も苦労する可能性が高い

フリーターとして先輩社員を見たときに、彼らが苦労していると感じるのなら今の会社で社員になるのは考え直したほうが良いかもしれません。

先輩社員が苦労している光景はあなたの未来となります。
あなたから見て先輩社員が大変そうな働きかたをしているのであれば他社への転職を検討してみましょう。

正社員になっても職場が変わらない場合、フリーターとの軋轢が生まれやすい

社員登用で正社員となると、職場が変わらないことがあります。
その場合、今までは先輩だったフリーターを部下にもつことになります。
特に先輩フリーターに指示を出すなどは非常に難しく、ほぼ確実に人間関係の軋轢がうまれるでしょう。

 

他社の正社員試験で転職するメリット

社員登用を利用するのではなく、他社に正社員として転職することには3つのメリットがあります。

合格すればすぐに正社員になれる

他社の正社員試験を受けて合格すればすぐに正社員として働けます。

社員登用の場合、年に1回しかないような試験を待つ必要があったり、そもそもフリーターになりたてでは受けられなかったりします。今すぐ正社員になりたい人には向かないでしょう。

他社への転職では採用されればすぐに働くことができますので、事情があって正社員にならなくてはいけない場合に適しています。

現在の会社の正社員よりも高収入が期待できる

社員登用を利用する場合、正社員の年収の上限は管理職の上司にでも聞けばわかります。その年収があなたの望む金額に届かないのであれば他社への転職が必要でしょう。

他社を選ぶのなら年収も選び放題です。自分が望む年収の転職先を探して採用されれば社員登用よりも高い収入を得ることができます。

職場の人間関係をリセットできる

社員登用の場合、同じ職場で働くなどでフリーターとの軋轢が生まれます。

他社への転職であれば人間関係を完全にリセットできるでしょう。
現在の職場が最悪の人間関係だという人は他社への転職が向いています。

 

他社の正社員試験で転職するデメリット

他社への転職には無視できないデメリットも3つあります。

仕事内容や労働環境が明確ではない

求人広告にすべての情報が載ることはありませんし、面接担当者があなたの転職先の職場に詳しいわけでもありません。
転職してみたら最悪の人間関係だったなんてことは珍しくないでしょう。

職場の環境は実際に働いている人にしかわかりません。面接官に聞いた情報と実態は異なることが多いため注意しましょう。

即戦力が求められるため未経験業種は難しい

中途採用の正社員は即戦力が求められます。
やりたい仕事があるからと他社に転職しようとしても、未経験業種では採用される可能性は低いでしょう。

他社に転職するとしても現在の職業のスキルや経験を活かせる同業種になります。

何としても未経験業種に転職したいということでしたら年収が下がる覚悟で挑戦することは可能です。

人間関係を新たに構築しなくてはいけない

人間関係がリセットされるのはデメリットにもなります。
あなたが集めた信頼は転職をするとすべて失われてしまうのです。初対面の人たちを相手に1から信頼を築くためには短期間では難しいでしょう。

職場が変われば人間関係も変わります。あなたが今の職場で優秀だったとしても他社だと役立たずになる可能性は十分にあります。

現在の信頼を捨ててまで転職する価値があるのかどうかはよく考えてみてください。

 

社員登用と他社への転職を選ぶ基準とは?

社員登用と他社への転職、どちらを選べば良いかという判断は難しいでしょう。
以下では両者の判断基準についてまとめました。

社員登用で得られる給料が満足できる金額か

現在の職場で社員登用制度を利用して、満足できる年収を得られるかで決めるのも手段の1つです。

すでにいる社員のようになりたいか

働いている先輩社員を見て自分もそうなりたいかで選ぶのも重要です。

先輩社員のようになりたいのなら社員登用制度を利用しましょう。

今の会社に将来性はあるのか

会社の業績や将来性を考慮して考えるのも良いでしょう。

業績が悪化すれば将来はリストラの危険性もあります。
会社の最近の業績くらいは調べておきましょう。

通勤距離で選ぶ

単純に、家から通える距離で選ぶ方法があります。

遠い職場を選んでしまうと通勤費用がかさむからです。

今すぐ使えるスキルがあるなら他社への転職

今の職場以外でも幅広く活かせるスキルがあるなら他社へ転職しても良いでしょう。

中途採用では即戦力が求められるため、スキルが無いのであれば社員登用制度を利用したほうが賢明です。

今の会社に不満があるなら他社への転職

現在の会社に大きな不満があるのなら他社へ転職しましょう。

出世することで仕事内容や人間関係が変わって不満が解消することはあります。しかし正社員になっても問題が解決しないと思えるのなら社員登用制度を利用するのは危険です。
不満を残したまま社員登用制度を利用しても後悔するだけでしょう。

 

まとめ

フリーターが正社員になるには社員登用制度と他社への転職の2種類の方法があります。

現在の会社に不満があったり、正社員の年収が物足りなかったりするのなら他社への転職が向いているでしょう。

しかし、他の職場で活かせるスキルが無い人や現在の職場で高い信頼を得ているのであれば社員登用制度を利用したほうが良いです。

後悔しないよう、まずは社員登用制度を考えて先輩社員に実情を聞いてみましょう。
無理だと感じたら他社への転職を検討してみてください。

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