正社員から見たフリーターのメリットやデメリットを語ります

ニート・フリーター・非正規雇用

「フリーターを続けているけれど将来が不安になってきた」という人は多いでしょう。

このままフリーターで生活するべきか、正社員で働くべきかを迷っている人のために、正社員から見たフリーターのメリットとデメリットを語ります。
ニート、フリーター、正社員と経験して感じたフリーターのメリットとデメリットですので正社員と比べてどこが良いのかが具体的にわかるでしょう。

正社員から見たフリーターのメリット

正社員から見たときのフリーターのメリットで最初に挙げられるのは仕事の責任の軽さでしょう。

正社員は責任ある仕事を任されることが多いですが、フリーターは失敗してもフォローがしやすい一面があります。

他にも以下のようなメリットがあります。

気軽に仕事ができる

フリーターの仕事は誰にでもできる簡単なものが多いです。ベテランになれば独自の仕事なども求められてきますが、失敗したとしても正社員がフォローしてくれます。

仕事に対する最終的な責任はフリーターではなく正社員に向けられることが多いため、気軽に仕事ができるのは大きなメリットです。

仕事に縛られにくい

正社員に比べてフリーターは仕事に拘束される時間が短いです。

勤務時間は同じだったとしても正社員だと急なトラブルで呼び出されるとか、業務量が多すぎて休憩時間も仕事をしていることが珍しくありません。

業種によってはサービス残業を求められることも珍しくありませんので、その点はフリーターのほうが仕事に縛られないメリットがあります。

仕事でマネジメントをほとんど求められない

フリーターがいる環境では正社員の多くにマネジメント能力が求められます。10人のフリーターに対して社員が1人という環境において、正社員が全員を完璧にマネジメントするのは不可能です。

マネジメント不足として常に責められる恐怖が尽きまとう正社員に比べると、フリーターの環境は非常に楽と言えるでしょう。

「フリーターだって後輩を指導するマネジメントが求められる」と言うかもしれませんが、もし育てられなかったとしてもフリーターが責められることはありません。
しかし社員の場合は責任が伴いますので、マネジメント不足は上司だけではなく部下のフリーターたちからも責められるのです。

「正社員なのだからこのくらいできて当然」と言われない

正社員になったばかりの人が悩むのがこれです。

正社員になったら上司だけではなく部下となるフリーターからも高い実力が求められます。
どのくらいの実力が求められるかというと、すべてのフリーターよりも高い実力が必要です。誰もが1番だと認める実力を備えてやっと認められるのが正社員なのです。

2番手でも構いませんが、その場合はあなたしか持っていない特別な魅力が必要です。誰もが一目置くような独自の魅力的要素があれば責められることはないでしょう。

しかし正社員になったばかりでは部下や上司からの責め言葉を避けることはできません。
もし責められるのが嫌だという場合はフリーターにとどまるのも1つの手でしょう。

 

正社員から見たフリーターのデメリット

デメリットが多すぎて正社員になんてなりたくないと思ってしまいますか?
しかし、正社員から見るとフリーターにも数多くのデメリットがあります。
フリーターしか経験していないと気づかないものもありますのでチェックしておきましょう。

家族からの扱いが冷たい

正社員であることを責める家族はほとんどいませんが、フリーターに対しては「定職につけ」と言う人もいるでしょう。

実体験なのですが、フリーターから正社員になったときは「これで一安心だ」と家族に言われたことがあります。
周囲からすればそのくらいフリーターに対する社会的地位は低いのです。

社員と大差ない仕事量なのに給料は段違い

フリーターと社員の仕事内容は明確に異なります。

フリーター時代の仕事内容は半分になる代わりに、社員にしかできない仕事が増えます。最終的に仕事量は同じか2割増しくらいになりますが、給料は格段に違います。

仕事量が2割増しだとしても、給料は5割増しとなります。フリーターと同じ作業料だとしても給料は正社員だけ高いでしょう。
仕事内容がフリーターとほぼ同じなのに正社員というだけで5割増しの給料を得ている場合もあります。

クレジットカードや住居の審査が通りにくい

正社員では審査が通るのにフリーターでは通らないクレジットカードや住宅審査があります。

今は良くても将来的にはこの差が大きく響いてくるでしょう。

他にも、家族が保証人を求めた際にフリーターは認められないという場合もあるでしょう。

普段は意識しませんが、ここぞという時に限ってこのデメリットが影響してきます。

他人に職業を話しにくい

多くの場合、職業を聞かれたときに「フリーター」と答えるか「正社員」と答えるかで相手の反応は変わるでしょう。

フリーターは無職と大差ないと考えている人も中にはいます。
そのような偏見を持つ人とは付き合わないというのであれば構いませんが、多くの人と交友関係を結びたいなら無視できないデメリットです。

社員との格差を感じる

たとえ同じ仕事をしていたとしてもフリーターは社員に対して格差を感じます。

社員がどれだけ対等に扱ってくれたとしても会社は両者を明確に区別します。
たとえば、健康診断は正社員しか受けられないとか、重要なミーティングにフリーターは参加できないなどです。

社員しかできない仕事がありフリーターは制限が多い

多くの会社では社員しかしてはいけない仕事があります。場合によっては社員がいなくて誰も対応できず困るという非効率な事態も起こるでしょう。

フリーターは会社からすべての信頼を寄せられることはありません。このためフリーターができる仕事には制限があり、それ以上は正社員でなくては行うことができないでしょう。

フリーターをしていると、そういった非効率な状況にいらだちを覚えることがあります。

 

フリーターと正社員の両方を経験してどちらが良かったか

フリーターと正社員をともに経験した結論から言えば、正社員のほうが楽でした。

正社員はマネジメントの仕事や責任感が求められるため仕事の面倒は増えます。しかし給料が増えるため、買い物するのにいちいちお金を気にすることがなくなりますし、仕事がフリーター時代よりも自由にできるため楽しくなります。

フリーターのときの仕事内容は自分ではほとんど選べませんでした。
しかし正社員になってからは半分程度のことは自分で決めることができたため、精神的に楽になったのは間違いありません。

さらには正社員から店長に出世したときも一層楽になりましたので、基本的に出世したほうが良いでしょう。

正社員として働くのは最初こそ大変ですがそのうち慣れます。慣れてしまえばフリーターでも正社員でも大差はありませんので、最終的には給料や仕事のしやすさで正社員のほうがお得になるでしょう。

 

まとめ

正社員から見たフリーターの最大のメリットは「仕事内容が楽なこと」でしょう。他にも「仕事に拘束されにくい」という点があります。

一方でデメリットとしては仕事の自由や収入が少ないことです。
正社員であれば仕事を選ぶことも可能ですが、フリーターにはその自由がありません。また仕事内容が同じでも給料に大きな差があるためフリーターは正社員よりも生活が苦しいです。

正社員になると仕事量が増すなど仕事内容が難しくなりますが、いずれ慣れます。
慣れてしまえばフリーターと大差のない労力で仕事ができますので、給料が多く仕事の自由性がある正社員のほうが生活面や精神面で楽をすることができるでしょう。

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