フィウミチーノ空港から市内の交通機関(電車・バス・タクシー)乗り方を写真付で解説

イタリア

日本から到着するローマへの国際空港は、通常、ローマ=フィウミチーノ・インタナショナル・エアポート・レオナルド・ダヴィンチ(ROMA-FIUMICINO INTERNAZIONAL AEROPORTO LEONARDO DA VINCI)です。通称フィウミチーノ空港と呼ばれているので、ここでもフィウミチーノ空港と表記します)。

※ローマには国内線やローコストの飛行機が到着するチャンピーノ国際空港(CIAMPINO INTERNAZIONAL AIRPORTO)もあります。間違わないように注意しましょう。

飛行機から降りたら、人の流れに乗って、入国審査、荷物の受け取り、そしてあっけないほど簡単に税関審査を通過すると、大勢の人が待ち構えている空港ロビーへ出てきます。

空港内には、順路が大きくあちこちに書かれているので、指示にしたがって進みましょう。ちなみに出口のことはイタリア語でウシータ(USCITA)といいます。

ローマ市内へ向かうために、ここでは鉄道、バス、タクシーの乗り方、注意点をご説明します。

 

国鉄(TORENIITALIAトレニタリア)

メリットは、渋滞に関係なく、決まった時間に到着できます。
デメリットは、空港駅まで少し離れていることです。

乗り方

空港ロビーを出たら、右手のほうに指示に従って進みます。少し行くと左側に地下へ降りるエスカレーターが出てきます。


指示に沿って3分ほど歩くと空港駅に到着します。空港駅まではカートが使えます。

ローマ市内への路線
1. LEONARDO EXPRESS(レオナルド・エクスプレス)
ノン・ストップで空港とテルミニ駅を結ぶ直通列車。


料金:一律1等席で14ユーロ
子供は3歳以下無料、
4~11歳の子供は大人1人につき、1名無料。

所要時間:32分、30分間隔で運行(時間帯によって約15分もあり)

運行時間:空港からテルミニ駅への始発6時23分、最終23時23分発
テルミ二駅から空港への始発5時35分、最終22時35分発

2. TRENO REGGIONALE(トレノ・レジョナーレ) FL1(FARA SABINA/ORTE)
国鉄の普通電車、ファラ・サビーナ/オルテ行きの電車。
テルミニ駅には停まらないので注意。

停車駅

  • PARCO LEONARDO(パルコ・レオナルド):市内最大級のショッピングセンター
  • FIERA DI ROMA (フィエラ・ディ・ローマ):見本市が開かれる
  • PONTE GALERA(ポンテ・ガレーラ)
  • MURATELLA(ムラテッラ)
  • MAGLIANA(マリアーナ)
  • VILLA BONELLI(ヴィッラ・ボネッリ):EUR地区にほど近い
  • TRASTEVERE(トラステヴェレ):トラム8番に乗換
  • OSTIENSE(オスティエンセ):地下鉄B線(ピラミデ)、リド-オスティア線に乗換
  • TUSCOLANA(トゥスコラーナ):地下鉄A線(ポンテ・ルンゴ)に乗換
  • TIBRUTINA(ティブルティーナ):地下鉄B線、国鉄、イタロに乗換

料金:上記のどの駅からでも一律8ユーロ
子供は3歳以下無料、
4~11歳の子供は大人1人につき、1名無料。

所要時間:ティブルティーナまで約48分。平日約15分間隔、休日約30分間隔で運行

運行時間:空港からティブルティーナ駅への始発5時57分、最終22時42分発
ティブルティーナ駅から空港への始発5時01分、最終22時01分発

※ 空港からオスティエンセ駅への始発は5時57分、最終22時27分発
オスティエンセ駅から空港への始発は5時17分、最終22時17分発

乗車券

どちらも同じイタリア国鉄(TRENITALIA/トレニタリア)の電車です。

乗車券は、空港ロビーから駅に向かう途中に自動券売機がありますが、鉄道の駅でも販売しています。特に自動券売機はお釣りが出なかったり、故障していることが多いです。万が一、壊れていた場合も、通常、対応してくれる人がいません。

駅のホームにある窓口で購入することをおすすめします。

窓口が閉まっていたり、混んでいてどうしても、という場合のみ自動券売機を使いましょう。繰り返しますが、もし壊れていても返金してくれる人が近くにはいないので、絶対に50ユーロなどの高額紙幣を入れないことをおすすめします。少額のお札がない場合は、ホームにあるバールでコーヒーを頼んだりして、お釣りで少額のお札をもらうこともできますね。

自動券売機の使い方

1. 画面の下にあるイギリスの旗をタッチして、英語バージョンにします。


2. 「自動券売機のまわりには、スリが狙っています。持ち物に気をつけて、購入しましょう」というアナウンスが流れるので、そのまま、再度画面をタッチ。


3. 目的地を選びます。テルミニ、ティブルティーナ、OTHER DISTINATIONS,(そのほかの行き先)、OTHER FUNCTION(そのほかの操作)が表示されます。テルミニを選んでタッチ。


4. その日の日にちと時間が表示されます。時間は、その時の時間より後の時間が大まかに表示されているので、一番早いものをタッチ


5. 列車が表示されます。この中で、14.00ユーロのLEONARDOEXPRESSを選んでタッチ。


※ 8.00ユーロの電車は、ファラ・サビーナ行の普通電車の発車時間です。オスティエンセ駅などで地下鉄に乗り換えてテルミニに行く方法なので、間違えないようにしてください。この画面の例では、2番目の電車は所要時間が51分、その次は1時間24分、となっています。
6. この画面では枚数を選びます。1枚に基本設定されているので、それ以上の場合は、数字の横の+で操作してください。右下の「次へ(FORWARD)」を選びます。


7. 電車の行き先、日にち、出発時間、到着時間、枚数が表示されるので、正しければ、右下の「次へ(FORWARD)」を選びます。


8. 金額が表示されます。正しければ、右下の「次へ(FORWARD)」を選びます。


9. 「注意!乗車前に、チケットを印刷することを忘れないように」と表示。「CONTINUE」をタッチ。


10. 支払方法を選びます。CASH(現金)かCARDS(クレジットカード)のどちらかを選んで、タッチ。


11. 現金を選んだ場合、画面に表示されているところへ金額を投入。(お札や小銭がどういうわけか、スムーズに機械の中に入らないことが多いです。クレジットカードのほうが簡単なので、おすすめです)


12. クレジットカードを選んだ場合、表示の場所へカードを挿入。上の計算機のような部分の液晶の中に、暗証番号を入力してください、というメッセージが出るので、計算機のボタンを押す


13. チケットが出てきます。

乗り方

改札のゲートで、チケットを入れると中へ入れます。刻印機がゲートのそばにあるので、念のため刻印しましょう。

ホーム赤と白の電車がLEONARDO EXPRESSで、車体の横にも書いています。シルバーと青の電車が普通列車です。

 

シャトルバス

イタリア語でシャトルバスはシャトルブス(SHUTTLE BUS)です。

メリットは空港から市内まで料金が一番安いこと。始発も4時台や終電も真夜中すぎ発など、国鉄の電車が終わった後でも発車しているので便利です。

デメリットは渋滞にかかった場合にそなえて、かなり早く空港へ向かう必要がある点です。またバス会社によってHPに書いてある料金と乗車時に係員から購入する料金が異なるので、注意が必要です。

おもなバスの種類

Terravision:フィウミチーノ空港・テルミニ駅ジョリッティ通り(VIA GIOLITTI)間、


料金:7ユーロ(ネットで事前予約したり、往復予約で’割引あり)
所要時間:約1時間、
(空港始発5時35分 終電23時発、
テルミニ駅発4時40分 終電21時50分発)
公式HP
https://www.terravision.eu/

BUS SHUTTLE:フィウミチーノ空港・テルミニ駅マルサラ通り(VIA MARSALA)
料金:7ユーロ(ネットで事前予約したり、往復予約で’割引あり)
所要時間:約1時間、
(空港始発7時15分 終電00時40分発、
テルミニ駅発4時45分 終電20時30分発)
公式HP https://www.sitbusshuttle.com/en/

チケットの買い方

チケットはホームページから事前に購入する方法と、当日バス乗り場の前にあるチケット売り場で購入する方法があります。バス会社によって、往復で買うとさらに安くなる場合もあるので、購入する前に確認してください。

乗り方

到着ロビーを出て、タクシー乗り場よりもっと先にシャトルバスの乗り場があります。ローマ市内へ行くバスは奥にあります。

目的のバスを見つけたら、バスの係員にチケットを見せて、バスの下の格納庫にスーツケースを自分で入れてから乗車します。通常、運転手がチケットに切れ目を入れてくれます。

 

タクシー

イタリア語でタクシーのことはタッシー(TAXI)といいます。正規のタクシーは、白い車体をしています。必ずタクシー表示があるか、メーターがついているか確認してから乗りましょう。

タクシーのメリットは、なんといっても目的地のホテルまで直接行けることです。
デメリットは、料金が高いことと、運転手にぼられる危険性が高い点です。また、渋滞に備えて、かなり早く出発しなければいけない点です。

乗り方

到着ロビーを出るとタクシーの表示がでてるので、それに従って3番出口のあたりまで行くとタクシー乗り場です。大きな荷物を持ってうろうろしていると、必ず「タクシーか?」とどこからともなく人が寄ってくるが、相手にしないこと。必ずタクシー乗り場で順番を待とう!

タクシーで順番を待っていると、人数や荷物の量によって、タクシーの運転手がお客さんの乗る順番を決めてきます。順番を抜かされたりすることもありますが、運転手たちのやり方に従いましょう。

タクシーのドアは手動です。運転手が降りてきて、スーツケースをトランクに入れてくれたり、ドアを開けてくれますが、ドアは自分で開けて乗り込んでも大丈夫です。基本的に後部座席に座りますが、前に乗りたかったら、乗せてくれます。時々、6人乗りのタクシーがあって、前に運転手を含め3人乗れるようになっているタイプもありますが大丈夫です。

タクシーに乗ったら、運転手に行き先を告げます。発音に自信がなければ、事前に住所やホテル名を書いた紙を準備するほうが間違いがありません。

イタリアでもシートベルトは義務づけられています。前の座席以外にも、後部座席ももちろん、きちんとシートベルトを締めましょう。空港から市内への道は、まるで高速道路のようです。100キロくらいの速度でバンバン飛ばすので、シートベルトは必須です。

所要時間と料金

空港からテルミニ駅のあたりまで、所要時間は約45分です。ただ、ローマは車社会なので、朝や夕方の通勤ラッシュなどには、1時間以上かかると多めに計算しておくほうが安心です。

料金フィウミチーノ空港から市内、アウレリアヌス城壁(ローマ市の歴史中心地)まで、ローマ市の法律で一律48ユーロです。このことは、市のタクシーの扉にも必ず書かれています。

ちなみに、タクシーの運転手さんは通常おつりを2ユーロ返してくれますが、2ユーロはチップとして渡すほうがスマートです。

注意すること

もしタクシーの運転手が、法外な料金を要求するとき日本語でかまわないので、「そんなはずはない、ポリス(英語風の発音で)へ行こう。」と言ってみましょう。そして、通常、到着先はホテルだと思うので、ドアを開けてフロントマンを呼んでみましょう。納得がいかないときは、恥ずかしがらずに自分の考えを主張してください。

空港には、いわゆる白タクの客引きがうろうろしています。白タクとは、車体が白いタクシーではありません。(日本で白いナンバープレートのまま無認可タクシーをやっている人たちがいたので、白タクというのです。)タクシー乗り場にいる白い正規タクシーの運転手以外から、「タクシー?」と聞かれたら、無視です。こういう白タクは、必ず到着した時に法外な料金を請求してきます。また、無認可なので、万が一事故に遭った時の保険の問題もあります。日本人は断るのが苦手ですが、こういう人には、絶対無視してかかわらないようにしましょう。

また最近では、自分はリムジンの運転手でお客さんを送ってきた帰りだから、市内まで安く送っていくよ、という客引きもいます。「数人集めたから、一人10ユーロ、電車より安い」と言ってきますが、どこまで本当かわかりません。ちゃんと目的地に連れて行ってくれる保証もありません。

あまりしつこい客引きがいたら、大きな声ではっきり断ること。テロ対策で、空港には警察や兵隊がたくさんいるので、助けを求めてください。

 

ローマ市内の公共交通機関

ローマの中心地は直径5キロと小さい範囲に、多くの世界遺産などが集まっています。1時間もあれば徒歩で移動することが可能ですが、公共交通機関も利用すると、効率よく移動できます。

 

地下鉄

イタリア語で地下鉄のことはメトロポリターナ(METROPOLITANA)、または略してメトロ(METRO)といいます。

ローマは3000年近い歴史を誇る都だけあって、地面の下には遺跡が埋もれています。そのため、イタリアの首都であるにもかかわらず、地下鉄にはA線とB線、万年工事中のC線の3本しかないので、旅行者でも比較的簡単に乗ることができます。ローマの渋滞に巻き込まれることがないので、急いで移動したいときには、やっぱり便利です。

路線

ローマの旧市街地に大きくXの字を描くように地下鉄のA線とB線が走っていて、両者はテルミニ駅で交差しています。現在も工事中のC線は、東側から旧市街地を真横に延びていて、現在は地下鉄A線のサン・ジョヴァンニ駅まで運行しています。(2019年5月現在)最終的には、コロッセオ、ヴェネツィア広場、サン・ピエトロ方面へ延びる予定です。


地下鉄A線の主要駅(北から順に)

  • CIPRO,MUSEI VATICANI(チープロ、ムゼイ・ヴァティカーニ):ヴァチカン美術館
  • OTTAVIANO S.PIETRO(オッタヴィアーノ、サン・ピエトロ):ヴァチカン美術館、サン・ピエトロ大聖堂
  • FLAMINIO(フラミニオ):ポポロ広場、ボルゲーゼ公園、ローマ・ノルド鉄道乗換
  • SPAGNA(スパーニャ):スペイン広場
  • REPUBBLICA(レプーブリカ):三越、オペラ座
  • TERMINI(テルミニ):国鉄、イタロ、地下鉄B線乗換
  • S.GIOVANNI(サン・ジョヴァンニ):サン・ジョヴァンニ大聖堂、地下鉄C線乗換

※2019年6月現在、BARBERINI(バルベリーニ)駅とREPUBBLICA(レプーブリカ)駅は閉鎖中。復旧の見込みは未定。

地下鉄B線の主要駅(北から順に)

  • TIBURTINA(ティブルティーナ):国鉄、イタロのティブルティーナ駅連結
  • TERMINI(テルミニ):国鉄、イタロ、地下鉄B線乗換
  • COLOSSEO(コロッセオ):コロッセオ
  • CIRCO MASSIMO(チルコ・マッシモ):真実の口、カラカラ浴場
  • PIRAMIDE(ピラミデ):テスタッチョ、トラステヴェレ地区、
  •             国鉄オスティエンセ駅連結、ローマ・リド鉄道乗換
  • S.PAOLO(サン・パオロ):サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂

※地下鉄B線は、テルミニ駅から北側へ3駅目のBOLOGNA(ボローニャ)駅で、REBBIBIA(レッビビア)行とJOINO(イオーニオ)行に分かれています。特にティブルティーナ駅へ行きたいときは、行き先をきちんと確認しましょう。

地下鉄C線

  • S. GIOVANNI(サン・ジョヴァンニ):地下鉄A線乗換

乗り方

地下鉄の駅は、赤字に白のMマークで、マクドナルドのような目印です。

改札口横の自動改札機にチケットを通すと、レバーがぐるりと回転して通り抜けられるような仕組みですが、レバーを抜ける前にチケットが出てきているので、忘れないように取りましょう。
チケットは有効期間以内であれば、まだ使えるので(一回券は地下鉄一回きり)、改札を出るときに提出しませんが大切に保管しましょう。特に、検札官が見回りにくることもあるので、絶対、改札を出るまで捨てないようにしましょう。

改札を抜けたら、行き先案内板で目的地を確認してホームへ向かいましょう。上りと下りの電車を間違えないように、自分の向かう方向の最後の駅の名前を覚えておくといいですね

ローマの地下鉄には、時刻表がありません。
通常、A線は2~5分おき、B線は5~10分おき、C線は10分から20分おきに電車がきます。

電車の停止位置も決まっていないので、とくに行列を作って電車を待つ習慣がありません。電車が停まると、まずは降りる人を先に出てから、乗り込みます。

電車に乗るときは、自動扉のほか、扉横のボタンを押してドアを開けるタイプもたまにあります。降りるときも同様で、自動扉のほか、扉横のボタンを押して開けるタイプもあるので、周りの人を見て真似をしましょう

電車内は、日本と同じように優先座席もあります。

欧米人は、降りる駅の一駅前に扉の近くへ移動して準備をします。扉の近くに立っていると、「次降りますか?(SCENDE/シェンデ)」と聞かれることがありますので、降りないときはノーと答えて場所を譲りましょう。また自分が降りるときも余裕をもって扉の近くに移動し、同じように扉の近くにいる人に、「次降りますか?(SCENDE/シェンデ)」と聞いて、もしノーなら、「すみません。(PERMESSO/ペルメッソ)」と言って前に出るのが正しいやり方です。

電車から降りたら、出口(USCITA,ウシータ)の表示に従って進めば改札口です。切符を入れずに、レバーをくるりと手で押して通り抜けましょう。

運行時間
始発5時30分~終電の発車23時30分(金曜日と土曜日のみ、終電1時30分発)

注意すること

日本人は電車の中でジプシーなどのスリ行為の被害に遭うことが多いです。カバンはしっかり手で押さえて、盗まれないように注意しましょう。また、あまりにも混んでる電車は特に危険なので、乗らないほうがいいですね。

電車内では、特に次の駅のアナウンスがないことが多いので、乗り過ごすことがないように、各自注意しましょう。

車内では、ストリートミュージシャンが音楽を演奏したり、ジプシーの女性が赤ちゃんを抱いて物乞いをしたりします。お金を出してあげるときは、お財布のしまい場所に十分、気を付けましょう。

ローマの地下鉄では、中型犬までの大きさの犬や猫、鳥の乗車が認められています(有料)。一応規定では、最初の車両、または後ろの車両と決められています。もし、動物が嫌いな場合、これらの車両は避けたほうがいいですね。

 

公共市内バス

イタリア語でバスのことは、アウトブス(AUTOBUS)、または略してブス(BUS)といいます。公共の市内バスはATAC(アタック)社が運航しています。市内で261路線、5799のバス停があります。

便利なバス路線

  • 40(急行EXPRESS)テルミニ駅(始発)→ナツィオナーレ通り→ヴェネツィア広場→トッレ・アルジェンティーナ広場→ヴィットーリオ・エマヌエーレ通り→ピア広場(サンタンジェロ城)→ボルゴ・サンタンジェロ(終点)ここから歩いてすぐサン・ピエトロ寺院
  • 64テルミニ駅(始発)→ナツィオナーレ通り→ヴェネツィア広場→トッレ・アルジェンティーナ広場→ヴィットーリオ・エマヌエーレ通り→アッチャイオーロ(プリンチペ・アメデオ・サヴォイア・アオスタ橋→カヴァッレジェーリ(サンピエトロ寺院)→国鉄サンピエトロ駅(終点)カヴァッレジェーリはサン・ピエトロ寺院への最寄りバス停
  • 83ラルゴ・ヴァルサッビア駅(始発)→Mリビア駅→ヴェネト通り→Mバルベリーニ駅→トリトーネ(トレヴィの泉)→サン・クラウディオ(サン・シルヴェストロ広場)→コルソ通り→ヴェネツィア広場→テアトロ・マルチェッロ→コロッセオ→真実の口→ザガリア(テスタッチョ)→Mピラミデ→パルティジャーニ/国鉄オスティエンセ駅(終点)
  • 85テルミニ駅(始発)→Mレプーブリカ駅→Mバルベリーニ駅→トリトーネ(トレヴィの 泉)→サン・クラウディオ(サン・シルヴェストロ広場)→コルソ通り→ヴェネツィア広場→フォーリ・インペリアーリ通り→コロッセオ→Mサン・ジョヴァンニ大聖堂→トゥスコラーナ通り→Mアルコ・ディ・トラベルティーノ(終点)

乗り方

テルミニ駅の前にある五百人広場(PIAZZA CINQUECENTO/ピアッツァ・チンクエチェント)、ヴェネツィア広場(PIAZZA VENEZIA/ピアッツァ・ヴェネツィア)は大きなバスターミナルとなっています。とても大きく広いので、希望のバスの停留所を探して路線番号を確認して乗り込みます。

普通はバス停(FERMATA/フェルマータ)から乗ります。バス停は日本と同じように、道端にあり、路線番号と路線が書いてあります。

現在地の停留所名は、四角で囲まれていることが多く、一番下に最終目的地が書かれています。テルミニ駅が最終地だと、比較的簡単に使えますね。また、右端にマクドナルドのようなMマークが入っていると、地下鉄と連結しているバス停です。

ローマの道路は一方通行が多いので、行きと帰りが同じ工程を走るとは限りません。反対側方面へ行く停留所が、道の反対側にあるとは限りません。ご注意ください。

複数の路線が通る場合が多いので、バスを待つときはバスの来る方を眺めていて、乗りたいバスが来たら手を挙げて、乗る意思を示しましょう。誰も手を揚げないと、降りる人がいなければ、バスは素通りしてしまうこともあります。

バスは通常3つ出入り口がありますが、前と後ろの入口が乗る人専用で、真ん中の入り口は降りる人専用です。

バスに乗ったら、初めてチケットを使うときはバス内に何か所かある黄色の刻印期にチケットを通して、日時を記入します。刻印がないと、検札官が来た時に罰金を取られるので、刻印するのを忘れないように。一度刻印していれば、何回もする必要はありません。

チケット表面を手前にして、端に矢印がある部分を下にして機械に通します。込んでいて、刻印機に近づけない場合、壊れている場合、手持ちのペンで現在時刻を手書きしましょう。

降りる駅が近づいたら、ボタンを押して降りるとこを運転手に知らせましょう。地下鉄と同じように、降りる駅が着く前に余裕をもって扉の近くに移動し、扉の近くにいる人に、「次降りますか?(SCENDE/シェンデ)」と聞いておきます。

運行時間
おもなバスは朝5時30分から深夜24時まで

深夜0時30分から朝5時30分まで20路線以上の深夜バス(BUS NOTTURNI/バス・ノットゥルニが運行しています。大きなバス停だけを回る夜専用のバスですが、テルミニ駅の五百人広場やヴェネツィア広場から主に発着しています。深夜バスのチケットは、一枚1ユーロで車内で販売しています。深夜バスは遊んで帰るイタリア人というよりも、夜働いている外国人が多く乗っていることが多く、ちょっと雰囲気が特殊な感じです。

注意すること

バスのチケットは、バスの中では売っていません。乗る前に購入しましょう。

バスの中では、停車駅の案内がありません。降りるところを間違えないように注意しましょう。どこで降りたらいいかわからない場合は、バスの運転手か周りの乗客に聞くといいですよ。発音が心配なら、紙に行き先を書いて見せるほうが、間違いがないですね。

バスの中でも、ジプシーなどのスリによる被害が多発しています。カバンなどは、しっかり手で押さえて予防しましょう。

 

市電

イタリア語で市電のことは、トラム(TRAM)といいます。ゆっくりと進むトラムは、車内がバスよりも広く快適だし、路線がわかりやすいので、初心者でも安心して乗れます。

便利な路線

  • 2Mフラミニオ駅(始発)→マンチーニ(終点)スタディオ・オリンピコへの最寄り駅
  • 3ヴァッレ・ジュリア(始発)/ボルゲーゼ公園(始発)→ビオ・パルコ(動物園)レジーナマルゲリーナ通→サン・ロレンツォ→Mマンゾーニ→Mコロッセオ→Mチルコ・マッシモ→Mポルタ・サン・パオロ→国鉄トラステベレ駅(終点)
  • 8ヴェネツィア広場(始発)→トッレ・アルジェンティーナ→トラステベレ大通り→国鉄トラステベレ駅(終点)

乗り方

道路の真ん中を走っている市電は、停車場も道路の中央にあります。

どこの入り口からも乗り降りが可能です。ただし、降りる人が先です。

バスと同様、最初にチケットを使う場合は、必ず刻印することを忘れないように。バスの項を、参照してください。

 

国鉄

イタリア国鉄はトレニイタリア(TRENITALIA)といいます。フレッチャロッサなどの高速鉄道とは別に、ローカル列車(TRENI REGIONALI)がローマ市内を環状に走っています。

市内の国鉄の駅は、地下鉄の駅と直結しているところもあるので、上手に利用して便利に使いましょう。

  • オスティエンセ(OSTIENSE)駅-地下鉄B線ピラミデ(PIRAMIDE)駅
  • トゥスコラーナ(TUSCOLANA)駅-地下鉄A線ポンテルンゴ(PONTELUNGO)駅
  • ティブルティーナ(TIBRTINA)駅-地下鉄B線ティブルティーナ(TIBRTINA)駅

ローマの国鉄の中央駅テルミニ(TERMINI)駅は、地下鉄A線とB線、両方に直結しています。
ところがテルミニ駅から発着する列車は、フィレンツェやミラノへ行くフレッチャ・ロッサなどの高速鉄道や空港のあるフィウミチーノ(FIUMICINO)駅に直結するレオナルド・エキスプレスなど遠方への列車がほとんどで、市内で停まるのはティブルティーナ駅のみです。

 

公共交通機関のチケット

日本とのチケットの大きな違いは、バスや地下鉄、市電などが共通券になっています。このほか、市内限定で国鉄トレニイタリア(TRENITALIA)の普通列車(TRENI REGIONALI)の2等席、コトラルバス(COTRAL BUS)、ローカル鉄道(FERROVIE REGIONALI )のローマとリド線(ROMA-LIDO)、ローマとジャルディネッティ線(ROMA-GIARDINETTI)、ローマとヴィテルボ線(ROMA-VITERBO)でも利用できます
ただし、ローマ市内と空港を結ぶ便は利用できません。

券の種類

1回券(BIT Biglietto Integrato a tempo ) € 1,50
最初に改札を通るときに刻印された時間より、100分間の間、地下鉄、鉄道は1行程のみ有効なチケット。1度地下鉄の改札から外へ出るまで、他線への乗り換えも可能です。100分以内であれば、バス、トラムへは何回でも乗れます。普通、地下鉄のチケットといえば、これを指します。

10回券(10BIT Biglietto Integrato a tempo ) € 15,00
通常の1回券のように100分間使用した後、同じチケットで残り9回、同じように使える回数券のようなチケット。料金的なメリットはありませんが、何回も買う手間がかからないので便利かもしれません。

1日券(Roma 24h Biglietto Roma Ventiquattro Ore )€ 7,00
最初に改札を通るときに刻印された時間より、24時間、有効なチケット。24時間以内であれば、
適用範囲の中、何回でも利用できます。
1回券だと5枚分の値段ですが、たくさん乗る人には料金的なメリットに加えて毎回買う手間が省けるメリットがあります。

2日券(Roma 48h Biglietto Roma Quarantotto Ore )€ 12,50
最初に改札を通るときに刻印された時間より、48時間、有効なチケット。48時間以内であれば、適用範囲の中、何回でも利用できます。
1回券だと9枚分の値段ですが、たくさん乗る人には料金的なメリットに加えて毎回買う手間が省けるメリットがあります。

3日券(Roma 72h Biglietto Roma Settantadue Ore ) € 18,00
最初に改札を通るときに刻印された時間より、72時間、有効なチケット。72時間以内であれば、適用範囲の中、何回でも利用できます。
1回券だと12枚分の値段ですが、たくさん乗る人には料金的なメリットに加えて毎回買う手間が省けるメリットがあります。

1週間券(CIS  Carta Integrata Settimanale) € 24,00
最初に改札を通るときに刻印された日を含む7日目の24時まで有効なチケット。有効期限内であれば、適用範囲の中、何回でも利用できます。
1回券だと16枚分の値段でお得なうえに毎回買う手間が省けるので、長期滞在の方にはメリットが多いおすすめチケットです。

※子供料金:最低でも大人1名の付き添いがあれば、0歳から10歳未満までは何人でも無料。10歳以上は大人と同料金になります。

チケットの購入場所

自動販売機は、地下鉄の改札の近くにあります。お釣りが出てこなかったり、チケットがでてこなかったりというトラブルが多いので、あまりおすすめできません。トラブルにあった時、返金してくれる係の人がいないので、なるべく窓口で購入しましょう。

そのほか、大きな地下鉄の駅にあるATACのチケット売り場、または、タバコ屋さん新聞屋さんBARなどで販売しています。こういう場所でも、売り切れている場合も多いので、見かけたときにすぐ購入したほうがいいですね。1日券などは、その都度買わなくてよいので、便利です。

チケットの罰金について

バスやトラム、電車の中で、チケットをチェックすることはあまりありません。ただし、検札が来た時に、刻印の入ったチケットを持っていないと、50ユーロの罰金を請求されます。現金がない場合など、パスポートの提示を求められ、日本の住所も記入させられます。

もし、5日以内に罰金を支払わなければ、100~500ユーロに罰金額が増額され、日本の住所にも督促の手紙が送られます。こういう事態に合わないように、必ず刻印したチケットを持って旅行しましょう。

 

市内でのタクシー

基本的に空港のタクシーの項を参照してください。

乗り方

基本的にタクシー乗り場から乗ります。テルミニ駅の前、トッレ・アルジェンティーナ広場、スペイン階段、ヴェネツィア広場、共和国広場などに大きなタクシー乗り場があって、タクシーが並んでいます。

日本と同じように空車を見かけたら、手をあげれば停まってくれます。ホテルやレストランで呼んでもらうこともできるので、便利に利用しましょう。

ローマ市内は一方通行も多く、交通渋滞も多いので、一概に値段の相場がわかりにくいです。ただ、一般的に、ガイドブックに載っている市内のエリア内の移動であれば、高くても20ユーロくらいで移動できると思います。東京よりはずっと値段が安いので、ボラれなければ便利な移動手段です。

公共交通機関、タクシーなどを上手に利用して、ローマの旅を充実させてくださいね。

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