海外旅行中、海外旅行前、一番心配になるのが現地の交通事情ではないでしょうか。
海外旅行に行ったことがある方もない方も、滞在先での慣れない交通事情や、予想外の出来事に対して不安な気持ちをお持ちの方も少なくないと思います。
今回は、スペイン旅行でも人気のバルセロナの交通事情をお伝えしつつ、快適な旅行ができるようなノウハウをお伝えしたいと思います。
バルセロナ・エルプラット空港に到着。市内への移動方法はどうする?
スペインの旅行計画に今回ご紹介するバルセロナ観光を組まれている方は多いと思います。バルセロナは首都マドリッドに並ぶ世界的な大都市ですから、当然、電車(Renfe)、地下鉄(Metro)、バス(Aerobus)、飛行機(Plano)、Taxiと豊富な交通手段があります。
そんな豊富な交通手段ですが、バルセロナ旅行者の大多数が利用し、さらにその中の多くの方が、長旅からの到着直後の慣れない環境下で選択を迫られる、バルセロナ・エルプラット空港からバルセロナ市街地交通手段を一つ一つご紹介いたします。
何事も最初はトラブルが多くなりがちです。しっかり予備知識を蓄えておきましょう
バルセロナ・エルプラット空港到着(ターミナル1)
マドリッドの空港に次いでスペイン第二の規模を誇るバルセロナ・エルプラット空港には国際線利用にターミナル1とLCC線用のターミナル2と建屋が2つあります。
今回はターミナル1からのご案内になりますので、降り立ったターミナルが1であることをチケットなどでまず確認してください。多くの方が日本からの長旅の後になると思います、到着後の入国審査、手荷物の受け取り、トイレ等を済ませると30分から〜1時間程度かかると思っておきましょう。
出発の準備が整ったら、市内への移動です。市内への主要な移動手段は4つほどありますが、それぞれメリット、デメリット等ありますので、順番に見ていきましょう。
空港バス(Aerobus)を使って市内へ移動
空港から市内へ向かうのに最初に考えたい手段が爽やかな水色の空港バス「Aerobus」の利用です。
空港から市内の中心地カタルーニャ広場に行くことができ、早朝から深夜まで運行しています。
荷物を受け取り税関を出たら右方向に進み、「Bus」と書いてあるサインにしたがってエスカレーターを進み、下の階の乗車ターミナルまで移動しましょう。
空港バス(Aerobus)のご紹介
- 運行日程・・・365日運行
- 料金 片道・・・6.9ユーロ 往復・・・10.20ユーロです。
※往復での購入がお得ですが、有効期限が15日間なので、注意が必要です。
空港バスの4つの乗車チケット購入方法
バス停の係員から購入(20ユーロ以下の現金に限る)
写真のバス中央付近の乗車口にある水色のボックス付近に係員の方がいます。
少しわかりずらいかもしれませんが、焦らずともバスは次々と来るので列に並びましょう。
運転手から購入(20ユーロ以下の現金に限る)
空港から市内へ利用する際は係員の方が大抵いると思いますが、万が一いなかったり、市内から空港へと利用する際は前方の入り口から乗車する際に運転手さんに声がけすればチケットを売ってくれます。料金は一律なので余計な心配もいりません。
券売機から購入
先ほどのバス停のりばから左手にある柱付近に自動券売機があります。
こちらを利用してチケットを購入することもできます。急いでいたのでスペイン語で進めてしまいましたが、下記が最初の画面なので言語を選択して英語で購入する事もできます。
Venta de billettes を選択
SENCILLO(片道)
IDA y VUELTA (往復)のどちらかを選択
NUMERO DE BILLETES (チケットの枚数)を選択し、
よければAceptar やり直す場合は Cancelarを選択。
最終確認画面 良ければSi、やり直すならNoを選択です。
この後料金を入れればチケットが買えます。簡単です。
公式サイトからネット予約
こちらがAEROBUSの公式サイトになります。
英語の案内に従っていけば買うことができると思います。
上記の4つの方法のいづれかを使えばチケットを手に入れることができますので、
参考にしていただくと良いと思います。個人的には係員か、運転手からの購入が一番手早くできるのでオススメです。
空港(ターミナル1) → スペイン広場 → グランビア・ウルヘル → プラサ・ウニベルシダ → カタルーニャ広場
空港にはたくさんの旅行者に紛れて怪しげな人もちらほら見かけます、例えば券売機で操作方法に手間取っていたりすると助けるふりをして寄ってくる輩もいますので、心配な方は運転手や係員からの購入をお勧めします。英語で「Ticket please.」でも通じると思いますが、できれば「Billete por favor.」などとスペイン語で交渉できると良いですね。
バスは10分毎ぐらいで運行していますので、満席だったり時間に余裕がなかったりしても焦らず次のバスを待ちましょう。
チケットを入手したら列に加わってバスの到着を待ちましょう。
バスが到着したら運転手にチケットを見せてスーツケースを持って乗車しましょう。
日本をはじめ他のヨーロッパ諸国の同様のバスを利用する際、大体スーツケースは係員に車体下の貨物スペースに置いてもらうことが多いと思いますが、このバスの場合は車内に持ち込んで中心スペースにあるラックに預けます。こうしておくことで、自分の目の届く範囲に置いておくことができ、盗難などのトラブル予防になるのは嬉しいですね。
席は自由席なので、空いているお好きなところに座ったらとりあえず、ひと段落、出発を待ちましょう。
車内にはFreeWifiが完備されていますので、日本で安否を心配されているご家族や、仕事のメールなどチェックするのも良いですね。USBのコンセントもシートの上にあるようです。
終点 Pl.Catalunya (カタルーニャ広場)に到着
カタルーニャ広場についたら、スーツケースを持って降りましょう。
広場のバス停の前にはタクシー乗り場がありますので、夜遅くの到着や、宿泊先が遠い時は、タクシーを使ってみるのも良いと思います。
カタルーニャ広場は多種多様の人々が行き交うバルセロナの心臓部です。
現地人を始め旅行客や、旅行客目当ての商売人、さらには旅行客の持ち物を狙うスリたちも多く見かけます。
長旅の移動続きでようやく外に出ることができ、ホッと羽を伸ばしているときこそ、スリたちの付け狙う瞬間です。何度か同様の経験がある方は良いですが、慣れていらっしゃらない方は、安全のためにもタクシーを使って安全に移動することをお勧めします。
空港バスでの移動方法のまとめ
空港バスについては以上です。
最も一般的で単身でも利用しやすく、スリなどの心配も少ないのがメリットです。
では続いてタクシーを使っての空港から市内までの移動方法をご紹介します。
タクシー(Taxi)を使って市内へ移動
空港に到着後は荷物もありますし、便利なタクシーを使って市内へ移動する手段もお勧めです。
空港バスよりは料金が高めになりますが、バスを降りてからホテルなどにスーツケースを持って移動する手間を考えると、空港から乗ってしまっても良いかもしれません。
では続いてタクシーの詳細を見ていきましょう。
タクシーの乗り方
税関を出て右に曲がり、先ほどのバスと同様に案内に従って下の階に移動していくと左側にタクシーの列が見えてくると思います。動く歩道を降りて、そのまままっすぐ直進してください。列の先頭まで行くと、黄色い蛍光色の服を着た係員が人数を聞いてくるので、答えると乗るタクシーを指示してくれますので、それに従って乗りましょう。
タクシーには色々な種類があり、営業許可が降りているタクシーは黒と黄色のツートンの車体カラーです。案内係の指示に従っていればまず大丈夫かと思いますが、心配な方はフロントに顔写真入りの許可証と、料金メーターがあるか気にしてみましょう。一応、中には法外な料金を要求してくる違法操業(白タク)しているタクシー運転手もいるようですが、バルセロナにはあまり見かけなかったので、そういう輩がつけいる余地もあまりないのではと思います。
案内されたタクシーに近づいていくと、車外に出ているドライバーがいるので、スーツケースを渡して積んでもらいましょう。
タクシーの乗車料金について
参考までに2019年4月現在のレート(1ユーロ/125円)換算での料金表 (円換算)
を載せます。
初乗り | 0.5km | 1km | 2km | 3km | 4km | 5km | 10km | 20km | |
バルセロナ | 275 | 380 | 420 | 690 | 900 | 1,110 | 1,320 | 2,380 | 4,520 |
東京 | 730 | 730 | 730 | 730 | 1,050 | 1,370 | 1,690 | 3.290 | 6,490 |
※表は平日昼間料金です。曜日や早朝・夜間の場合は割増料金になります。
日本(東京)のタクシー料金と比較してみると上記の表のようになり、短い距離も長い距離もバルセロナの方が圧倒的に安いことが分かります。為替の変動によって多少前後はありますが、3人以上のグループの場合はタクシーを利用するのもお得になりそうです。
初乗り料金は2.10ユーロから2.30ユーロ(1km2月1.17ユーロから1.40ユーロ加算)
例えば、カタルーニャ広場までだと、15km なので3,000円程度です。
乗車料金に加えて、トランクに預ける荷物1つにつき1ユーロと、空港使用料3.10ユーロが加算されます。さらに、休日や、土日祝祭日は若干の割増料金になるようです。
また、あるあるとして度々運賃を少しだけ誤魔化して請求してくる時があるそうです。
防止策としてはレシートをしっかりもらうこと。メーターがちゃんとついているか乗車時に確認することぐらいでしょうか。おかしいなと思われたら先ほどの表や、公式サイトを見てみましょう。
所要時間について
バルセロナ空港から市内へは30分〜45分程度です。
もし不安であればグーグルマップで検索してみるとドライバーが誤魔化していないかわかると思います。
乗車人数と荷物の個数について
バルセロナのタクシーは大まかにセダンタイプ(4人乗り/荷物4個まで)とバンタイプ(7人乗り/荷物6個まで)の2種類があります。
バンタイプは空港では見かけますが、流しで見つけるのは運に頼らざるを得ません。どうしてもバンタイプを使いたい場合はホテルのフロントや後述するタクシー乗り場にいる係員さんにお願いして呼んでもらいましょう。
タクシー移動のまとめ
タクシーについては以上です。
3人以上での移動であったり、お年寄りや、小さい子がいる場合は多少高くついてもタクシーを使っての移動を考えたいですね。
ではタクシーに続いて、最も安く移動したい!という方にお勧めの電車(Renfe)を使っての移動をご紹介します。
電車(Renfe)を使って市内へ移動
市内に向かう手段の中でバスよりも安く、中央寄りの市内ではなく、郊外よりの目的地に向かう方におすすめなのが国鉄Renfe(緑色R2)を利用した移動です。
空港から市内の主要駅のサンツ駅(Barcelona Sants)やパセジ・ダ・グラシア駅(Passeig de Gracia)などを結んでいて、便利ですし何よりも他の移動手段より経済的です。時間に余裕があったり現地の諸事情に通じていらっしゃればこちらを利用されるのが良いかと思います。
では再び空港から。
ターミナル1から空港駅へ
電車 (Renfe)の空港駅はターミナル2にしかありません。税関をでたら電車のマークに従って到着ロビーから下の階に降りて、無料のシャトルバスに乗りましょう。バスはターミナル1と2を巡回し5〜10分おきに到着します。
バスがターミナル2についたら、バスを降りて目の前の空港ビルに入りましょう。
床の黄色いラインに沿ってエスカレーターに乗り、2階に進み「renfe」の看板を追って正面出口を出てください。連絡橋を進み、右手に見えてくる駅構内に入って切符を買いましょう。
券売機は高額紙幣(50ユーロ以上)と普通のものと左右に別れているので、高額用は左、普通は右に並びましょう。
高額紙幣はあまり利用価値が高くないので、こう言うタイミングで小額紙幣や小銭に変えてしまうのも良いと思います。
電車(Renfe)の運賃
運賃については今回は1チケット/2.2ユーロで終点まで乗れます。
お得なチケット購入方法として、市内での公共交通機関(バス、トラム、メトロ、レンフェ)の利用予定が確実であるなら、10回綴りのT10を購入されるのが良いですが、バルセロナの公共交通機関の利用料金のゾーン分けに絡んでくるので、詳しくは後述します。
空港駅 → サンツ駅(Barcelona Sants) (19分) → パセジ・ダ・グラシア駅(Passeig de Gracia) (26分)
始発は5:42〜、終電は〜23:38で早朝以外は30分間隔での運行になるようです。
空港駅に乗り入れているのはR2Nord線のみなので迷う心配はありませんし、ホームは広々設計でスーツケースを転がすにも十分です。車両は地下鉄(Metro)よりも綺麗でスリなども少なく、道中は田園風景なども見れますので、気分転換にも良いかもしれませんね。
地下鉄(Metro)を利用して市内にいく方法
2016年に開通したL9 Sud線(オレンジ色)を使うことで地下鉄(Metro) を使って市内に移動することが出来ます。
こちらもレンフェと同様に経済的で郊外にホテルを取っている方や、時間に余裕がある方にオススメです。
しかしご紹介している交通手段の中では最も治安が悪く、またスリなどにも注意も必要です。終点のZona Universitària駅近くにはカンプノウ・スタジアムがあるので、周辺にホテルを取られている方にはお勧めできます。途中、他のラインとの乗り換えを考慮すれば市内中心地にも乗り継げます。
ターミナル1からメトロの駅へ
税関を出たら右手に進んだ所の看板にMetroを意味する赤いMのサインに従って進みます。
200mほど直進するとドアがありますのでそのままドアを超えて直進すると、地階に続くエスカレータがあるのでそれに乗ります。画像はエスカレーターを降りて振り返ったところです。
エスカレーターから降りて、前方へ進むと右前方に券売機が4台ほどあります、さらに前方には改札がありますので、チケットを購入して改札の機械に通し乗車しましょう。
ホームは改札を超えてエスカレーターを降りた場所にありますが、ここが終点なので、到着した電車に乗ればOKです。
電車が到着すると他の人について乗車できればいいのですが、誰もいない場合、スペインの地下鉄の扉は自動で開かないので、ドア付近の緑のボタンか、ノブを回してドアを開けましょう。
地下鉄(Metro)の運賃
この券売機でも色々な種類のチケットが買えますが、空港から市内へのチケットは右端上段の「Bitllet aeroport」で4.50ユーロです。通常チケットは2.2ユーロですが、空港利用なので追加料金が加算されているようです。
案内言語も英語、スペイン語、フランス語、カタラン語と選べます。
空港ターミナル1駅(Aeroport T-1)→ Zona Universitaria駅(約30分)
基本的に5:00〜24:00
金曜、祭日の前日は〜2:00まで、土曜日は夜通し運行。
地下鉄移動のまとめ
L9 Sud線は比較的新しく、駅も現代的です。利用者も多くないので、意外に利用しやすいですが、他の路線に乗り換えるとスリの多い線もありますので注意が必要です。また稀だとは思いますが、交通渋滞にも巻き込まれないのが良い点ですね。
空港から市内への主な移動方法のまとめ
以上がバルセロナ・エルプラット空港から市内への主な移動手段になります。
単純に移動料金の安い順に並べると電車(Renfe)・地下鉄(Metro)・空港バス(Aerobus)・タクシーになります。ただ日本からの長旅の後で疲れているのに加え、荷物も多く、土地勘も乏しいような状況下ではまずタクシーや空港バス(Aerobus)の利用を考えたいところですね。
一方で、すでに土地勘があったり、バックパッカーや学生さんには、経済的に易しい電車(Renfe)や地下鉄(Metro)の利用がその土地の臨場感も味わうことが出来ておすすめです。
今回が初めての経験になる人も、そうでない人も、自分にとって何が良い方法なのかをあらかじめ準備して移動できると旅行中も快適に過ごせるのではないでしょうか。
市内観光の移動手段について
バルセロナ市内は日本の東京や大阪の都心と同じようにバス(Autobus)、路面電車(Tram)、公営鉄道(FGC)、地下鉄(Metro)、電車(Renfe)などの公共交通機関に加えてタクシーと、徒歩以外の移動手段も充実しています。
空港からの移動と多少重複する点もありますが、空港からの移動は言わば初級です。ここからは旅行客以外にも現地の人を含めた様々な人々の中どのような移動手段があるのか、さらに詳しくご紹介したいと思います。
公共交通機関乗車チケットについて
バルセロナ観光の際に一番お勧めしたいのがTー10(10回券)などの回数券です。
回数券に限らず購入できる後述の券売機で買えるチケットはバス(Autobus) 、地下鉄(Metro) 、公営鉄道(FGC)、路面電車(Tram) 、電車(Renfe) と使うことができ、乗り継ぎも時間制限内であれば可能です(zona1内に限る)。
※Zona1については後述の地図で確認していただくとわかりますが、市内観光の場合はまず外に出ることはないでしょう。では早速チケットの詳細について見ていきましょう。
乗車チケットの種類と値段
- 1回券(single ticket)・・・2.2ユーロ
- 10回券(T-10)・・・10.20ユーロ
- 50回券(T-50/30)・・・43.50ユーロ(有効期限30日)
- 70回券(T-70/30)・・・59.90ユーロ
- 1日券(single ticket)・・・8.60ユーロ
- 2日券(Hola BCN!2)・・・14.50ユーロ
- 3日券(Hola BCN!3)・・・21.20ユーロ
- 4日券(Hola BCN!4)・・・27.50ユーロ
- 5日券(Hola BCN!5)・・・33.70ユーロ
- 30日チケット(T-MES)・・・52.75ユーロ
※4歳以下は無料
チケットは券売機(赤い筺体に”venda tiquets”)で簡単に買えます。空港から市内へのMetroを使った移動で紹介したものと同様です。チケットは券売各駅の券売機や、駅周辺の”La Periodico(キオスク)”でも販売しています。券売機で使える紙幣は5,10,20,50ユーロ、空港にはそれ以上の大額紙幣が使えるものもあります。
上記のように金額が高くなればなるほど割引率が上がります。ポイントとしては、例えば50回チケットを1つ購入すれば数人で使い回すことができるということでしょうか。団体行動の際はお得ですね。
今回は数日間の滞在でしたので10回チケットを購入しました。
一方で1日チケットは相当乗り回さないと元は取れなさそうです。
また、地下鉄(Metro) → バス(Autobus) や、路面電車(Tram) →地下鉄(Metro)などの乗り換えは最終打刻から75分以内であればOK。打刻は改札を通るときや、路面電車内の機械に通すことで押されます。下車から75分ではないので注意です。
ちなみに、もし気づかずに時間をオーバーして乗り継ぎしてしまった場合、運悪く警察が乗車券チェック(たまにやってきます)に来ると、罰金チケットを切られます。(50〜600ユーロ)その場で支払うと半額にしてくれるそうですが、故意でなかった時は仕方がないとしても、無賃乗車はやめましょう。
これで乗車券は手に入れられたでしょうか、では早速地下鉄からご紹介いたします。
全部で9ライン、バルセロナの大動脈METROに乗ってみよう
まずはこちらのカラフルな路線図をご覧ください。東京やNYなどの世界の大都市と同じくバルセロナでも9つもの地下鉄が張り巡らされています。特にLINE1(赤線),LINE3(緑線)は主要な観光地へのアクセスもよく、旅行者だけでなくバルセロナ市民も利用するメインラインです。
運行時間、料金、乗車方法などは空港から市内への移動と同じなので前述をご確認いただくとして、上記の市内のゾーンMAPを見てみましょう。
分かりづらいかもしれませんがチケットの乗り継ぎが可能なZONE1は円の中心の黄色の円形内になります。この間であればT10を使えば打刻から75分乗りたい放題です。
市内を思う存分乗り倒すのもよし、時間に余裕がある方はちょっと郊外まで地下鉄(Metro)に乗って行ってみるのもいいかもしれませんね。
以外に便利、ちょっと郊外までトラムの車窓から
路面電車は緑の四角形に白でTが傾いているようなマークです。市内からだと、バルセロナ動物園やシウタデリャ公園付近にあるCiutadella Via Olimpica駅から乗車することができます(T4、T5ライン)。T4はメイン通りのディアグナル通りを東部に向かって終点の Sant Adrià de Besòs駅まで行くことができ、T5は終点のGorg駅のあるバダロナ方面に通じています。
バルセロナ港や、ビーチに行きたいときに利用されると良いと思います。
一方で市内西側へのアクセスにはT1、T2、T3があります。いずれも 市内中心部のFrancesc Macià駅から市内西部へのアクセスに便利です。
ちなみにFCバルセロナの練習場があるのはT3の終点のFrancesc Macià駅だそうです。
路面電車(Tram)は市民以外はほとんど利用しないので、現地の住民の空気感を感じるのにも良いかもしれませんね。
こちらが公式の路面電車(Tram) の路線マップリンクです。
TRAMの乗り方
まずは路面電車(Tram) (停留所?)にいきましょう。駅は道の真ん中に陸の孤島のような感じのところです。駅には券売機がありますので、チケットを持っていない方はチケットを買いましょう。
前述のTー10などの乗車券で大丈夫です。券売機と合わせて液晶掲示板があるので、Line(路線)、Desinacio(目的地)、Proper Tram(次便までの時間)を確認できます。
路面電車(Tram) が到着し乗り込んだらまずチケットに打刻しましょう。
慣れないうちは車内にあるLEDの案内盤を確認できる位置を確保できるとグッドです。
車両は新しく、広くて、綺麗で快適です。中心地の喧騒に疲れてきたらビーチや郊外に路面電車(Tram) を使って旅してみるのもいいかもしれません。
乗りこなせたら超便利!現地人に成りきってAutobusに乗ってみよう
路面電車(Tram)同様、基本的には現地人しか乗らないバス(Autobus)。
旅行者には少しハードルが高いかもしれませんが、
バルセロナの中心地は日本でいう京都と同じように碁盤目状に道路が区画整備されているので、使いこなせるとものすごく便利です。
ではバス(Autobus) の乗り方やMAPの見方も含めてご紹介します。
Autobusの乗り方
日本のバス停と同じように道路脇にあるバス停を通るバスを待って乗ります。 バス停の上にはLED電光表示板に路線番号、行き先、待ち時間が常時されているものもあれば、屋根付きのものもあったり、柱が一本だけあるようなものまで色々とあります。
バスが停留場に到着したら乗車して、チケットを打刻しましょう。
Autobusも同様にTー10などのチケットが使えます。
バス停については通りの名前がついているものがほとんどです。スマホや、現地の地図を見ることができないと分かりづらいかもしれません。
あるいは、ドライバーに直接聞いてしまうのも一つの手段かと思います。
あなた:「 ¿Va al Camp Nou? 」あるいは「 ¿Este autobús pasa por la Camp Nou? 」(カンプ・ノウに行きますか?)
ドライバー:「Si .Suba Suba」(行くよ、乗って乗って)
などと返してくれますので、
どこで降りたらいいか心配ならば、
あなた:「Aviseme cuando llugue a la Camp Nou, por favor.」(カンプ・ノウに着いたら教えてください)
とお願いしておくと、まず機嫌が悪くない限り教えてくれるでしょう。
スペイン語はちょっとという方も、愛想よく話しかけてみると、意外にいい反応をしてくれて良い経験になるかもです。
ただドライバーの多くは英語があまり得意でないことが多いので、ぜひスペイン語で話しかけてしてみることをお勧めします。
Autobusのまとめ
手軽に乗れて、景観も楽しめるバス(Autobus)を乗りこなせると旅が一味違って楽しめると思いますが、メトロよりは安全といえど、スリの問題(特にグエル公園行き24番)や、不慣れな通り名や路線図の問題があります。
また、メトロが毎日運行しているのに対して、バスは22時が最終で、日祝日は運行本数も減少します。
以上を踏まえた上で、効率的に活用できると良いですね。
また2019年4月から地下鉄4号線(L4黄色)AlfonsoX駅から無料の送迎バスの運行が始まりました。乗車するにはインターネットでのチケット予約がいりますが入場券もついているうえ、グエル公園はサグラダファミリアをはじめ他の観光地からのアクセスもよくないので検討されてみるのも良いかもしれません。
都市部だからこそのコスパ!Taxiの乗り方のご紹介
空港からの移動の際にも書きましたが、一番便利で楽に移動できそうな手段がTaxiですね。
バルセロナを観光していると本当に多くのタクシーを見かけます。道端から気軽に乗れたり、最近はアプリを使った配車サービスも充実し始めたバルセロナのタクシー事情について、ご紹介します。
タクシーの見つけ方
・タクシー乗り場から乗る
こちらのサイトをご覧いただくと市内の主要なタクシー乗り場を見ることができると思います。
タクシー乗り場を利用する際のメリットとしては、大きなタクシー乗り場だと配車を無線で連絡するスタッフがいたりするので、荷物の量によって希望の車(バンタイプや高級車など)の手配を依頼できるところです。バルセロナは大都市なので、乗り場以外にも流しのタクシーを多数見かけるので、特に車の希望がなければ流しのタクシーでもOKです。
・流しのタクシーの乗り方
市内では車の屋根にTAXIと書かれたランプがついている流しのタクシーをいたる所で見かけると思います。特に大通りの交差点で進行方向に向かって右側で待っていれば、比較的簡単に拾うことができます。
走行中のタクシーの見分け方と停め方は、ランプが緑色に点灯していたり、フロントに「LIBRE」あるいは「LLIURE」と書かれていたら「空車」という意味なので、日本と同じように手を上げるなどの合図をしたら停まってくれます。
タクシーが停まったら運転手に挨拶して、降りてきたらスーツケースや荷物を乗せてもらいましょう。考えづらいですが、稀に「後ろに載せて」と促され、従って載せたらそのまま立ち去られたと言う話もあったようなので、運転手さんがちゃんと降りてきて荷物を載せてくれるのを待たれた方が良いと思います。日本と違い荷物の積み下ろしは基本的にドライバーがやってくれます。何故なら車は運転手さんのものだから、その車に載せる権利も運転手さんが持っているという事だと思います。したがって気に入らなければ乗せないといった裁量も個人主義のヨーロッパらしい一面を感じさせてくれますね。
荷物を積み終わったら乗車するだけですが、スペインのタクシーは自動で開閉しないので、前後を確認し安全に乗り込みましょう。
・ホテル受付に呼んでもらう
早朝・深夜の移動が事前にわかっているような場合は、あらかじめホテルやレストランの受付にお願いして、タクシーの手配をお願いすることができます。現地の交通事情、祝祭日の道路状況なども合わせて確認しておくと良いと思います。
今回の旅で数回予約手配をお願いしましたが、毎回、約束の時間前に待っていてくれたので時間感覚は日本人と近いかもです。
・アプリを使う
最近普及してきたスマホを使っての配車依頼アプリを利用する方法もあります。 主なアプリはドイツ発のmytaxi、スペイン発cabify、アメリカ発UBERなどです。私は実際に使うことはありませんでしたが、もし予約通りに来てくれない時のために用意しました。
アプリ利用のメリットとして
- 料金が割安
- 地図指定の場所まできてくれるので電話いらず
- ドライバーの現在地を補足しながら待てる
- ドライバーの質(レビューの星数や、車の種類など)が分かる
- 配車依頼の段階で料金が確定するので現金不要
※mytaxiについては料金確定するのが下車の段階で、基本料が7ユーロかかるので近場への移動は割高になることがあります
などでしょうか。デメリットとしては
- 流しのタクシーを頻繁に見かける中わざわざ配車依頼して待つ必要があるのは本末転倒
- 待ち時間の目安通りにきてくれない
- 各社基本料金(5ユーロ〜7ユーロ)が決まっており、近場への移動は割高
※遠方や、空港などの追加料金がかかったり、荷物のチャージ料金が発生するような場合はアプリ利用の方が割安になるようです。 - スマホがないと使えない上、バッテリーの消費もある
結論としては、現状ではあまりアプリを使うメリットは感じられませんでした。
どうしても会話したくないとか、多少割高であっても好きな車、ドライバーを呼びたいと言う方には良いかもしれません。
また、2019年2月にタクシー組合の大規模ストライキの結果、UBERとcabifyの撤退が決まったそうですがmytaxiについては大丈夫そうです。
都心部でタクシーを使う際のまとめ
以上がタクシーの乗り方についてになります。
気軽に利用することができ、行きたいところにダイレクトに行けるのは時間の節約にもなるので時間が限られている場合などには積極的に利用していきたいですね。
また旅行後に分かったのですが、バルセロナは本当にタクシーが多いです。受付で予約した際も、朝4時頃は路上で捕まえられないかもしれないと判断したためですが、実際にはビュンビュン走っていたので、タクシーを探すことに時間を割く必要はなさそうです。
ただ、料金についてはざっくりとしかわかりませんでした。
料金帯も深夜料金や、休日料金があったりと複雑で、明瞭会計というわけには行かなさそうですが、かといってぼったくられたわけでもなく、こんなものかなと納得してしまいました。
全体のまとめ
以上がバルセロナを旅行される方への交通事情紹介になります。
大都市ならではの豊富な交通手段があることがお分かりいただけたと思います。ポイントとしてはTPOに合わせて選べるように準備しておくことが一番かと思います。
慣れない土地で、慣れない人たちの中の移動になる方も多いかと思いますが、場所も相手も同じ地球、同じ人間と思って行動すればきっと良い結果につながると思うので、失敗を恐れずに積極的に行動して見ましょう。
お読みいただきありがとうございました。
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