管理人セイジは2008年度新卒で、就職活動をしていたのは、2006年冬~2007年春。この頃は景気が良く売り手市場でした。

ニュースでも「説明会で質問をしただけで内定が貰えた」など、ありえないくらい簡単に内定が取れる、と楽観ムードが漂っていました。

大手電機メーカーに新卒で入社

私が入社したのは日本一の売上げを誇る某大手電機メーカー。というか日立製作所でした。

大手企業ですが、採用人数が全国で1000人以上であり、一般でも割と入社しやすく、私のような理系の場合は学校推進・ジョブマッチング制度を使えば合格はほぼ間違いない、といった状況でした。

ジョブマッチング制度を使うと3つの部署を受けることができ、中央研究所、システム開発研究所などの高難易度の部署を狙わなければ、どこかの部署ではほぼ間違いなく採用される。という、大手電機メーカーの中ではかなり楽勝な就職先でした。

仕事は忙しいことで知られていますが、連結決算で売上高は8~10兆円程度あり、絶対に潰れない会社として期待されていました。

 

サブプライムローンで一気に状況が変わる

私が内定を取得した2007年の夏、悪夢のようなサブプライム住宅ローン危機が起きました。

当初は金融危機だと何だと言われても全く実感がなかったのですが、実際に入社した後から、じわじわと各業界で問題が大きくなり影響を受けました。

2008年に入社したころは大した影響はなく、その年はほとんど影響がありませんでした。

さらに、別の記事で書こうと思いますが、私は元々は通信キャリア(NTTドコモ、KDDI)や電力会社(関西電力)などのインフラを希望していたため、やや不本意な中での入社でした。

NTTドコモは万年黒字で給与や賞与も羽振りが良かったので、入社した知り合いのことを羨ましく思ったものでした。

 

8000億円近くの赤字を1年目で味わう

サブプライム住宅ローンによる影響は1新卒者の想像を遙かに上回る結果となりました。

製造業は不況の影響をモロに受ける業種だったため結果は早速業績に表れ、2年目の決算で8000億円程度(厳密に書くと7873億円)の赤字となりました。

報道を聞いた日は実家に電話して泣き言を言い、食事も喉を通らず、同期にとても心配されたことを覚えています。

翌年度になると早速、給料の3%カットと昇給停止が言い渡され、会社全体がとても沈んでいたことを覚えています。

 

黒字化への方針として、多くの不採算部門が本体から外れ子会社化されました。具体的には自動車関連の事業部などが分社化され、配属された知り会いはアッという間に日立製作所という立場を失いました。

 

私のいた部署は運良くそのままでしたが、何とも悲しい気持ちで仕事をしていました。

その他には目立った対策は取られていなかったように思いますが、分社化・地道な費用削減が実を結び、次の年度は、同様に赤字でしたがその幅は大分縮まりました。

この会社は多くの事業領域を持っており、ある分野が回復してくると、それに牽引され全体として黒字化に向かうという流れでした。

巨艦は小回りが効かず撃沈される。と、揶揄されていましたが、何だかなんだで大きい事は武器になり、早々倒産はしません。

 

大変だったが得ることが多かった会社

この会社には2年半いましたが、今思えばとても良くできた会社だったと感じています。

厳しいながらも学べることがとても多かったため、

「ここでのキャリアは必ず人生の役に立つんだろうなぁ。」

「辞めなければ良かったかなぁ。」

と時々振り返ってしまいます。短い期間でしたが、ここで学んだこと、出会った人を超えるものを私は未だ見ることはありません。恐らく、これからもそうそうないでしょう。

と大分古巣を持ち上げてしまいましたが、次回以降は、この会社で私が学んだことを具体的に述べていきたいと思います。