上海は中国東部最大にして、日本人観光客に一番人気がある都市です。
中国と聞くと遠い隣国というイメージがありますが、東京から上海までは3時間程度。国内旅行のような気分で気軽に旅行に行ける場所でもあります。
一時期に比べると訪中日本人の数は大きく減少したものの、2018年からは徐々に数字が上向きに。観光や仕事、乗り継ぎなどで今後上海に行く用事ができる人もいるかもしれません。
そこで、今回は上海に2つある空港のうち、主に国際線の発着地となる上海浦東国際空港(シャンハイプードン国際空港:Shanghai Pudong International Airport)の利用方法や注意点を詳しく解説します。
同空港を利用する際には、内容を理解し現地で迷ったり困ったりしないようにしてください。
上海浦東国際空港の基本情報
上海市内中心部から東に約30km、浦東新区に位置するのが浦東国際空港。
世界で10本の指に入る旅客数を誇り、北京首都国際空港、香港国際空港と並び、中国の三大国際空港の一つにも数えられています。
上海にはもう一つ、浦東国際空港が開港する前はメインの空港として利用されていた虹橋(ホンチャオ)国際空港もあります。虹橋国際空港が国内線専用空港(東京・羽田、ソウル・金浦線は運航)として使われているのに対し、浦東国際空港は海外70を超える都市と就航便を結ぶ国際空港となっています。
日本からの旅行や上海の乗り継ぎでは、大半がこちらの空港を利用することになります。
空港は第1ターミナルと第2ターミナルに分かれ(現在、3番目のターミナルを建設中)、日本航空は第1ターミナル、全日空は第2ターミナルを使用しています。
上海浦東国際空港からのアクセス
上海中心部から東に30kmの場所に位置する浦東国際空港。市街地へ移動する場合は、タクシー、地下鉄、リニアモーターカー、エアポートバスのどれかを利用することになります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見てみましょう。
タクシー
浦東国際空港と上海中心部の移動手段で、最も楽なのがタクシーです。
目的地までノンストップで、大きな荷物を持っていても安心。所要時間は1時間弱(渋滞する時間帯あり)、運賃は180~250元くらいです。
タクシー運転手の中には英語が通じない人も多く、運賃がごまかされないか心配ですが、空港で客待ちをしているタクシーは安心してして良いようです。
目的地の住所や地図を見せようと思ってもGoogle系サービスは利用できないため、タクシーを利用する際にはあらかじめ目的地をメモしておくか、中国国内で利用できるスマートフォンやアプリを準備しておきましょう。また、4人以上は乗車できないので、何台かの車に分かれて乗る必要があります。
空港から利用する場合は第1、第2ターミナルどちらも1Fから乗ることができます。利用者の多い第2ターミナルはタクシー乗り場での待ち時間が長くなるため、急いでいる時は第1ターミナルまで歩くことで比較的すぐ乗車できることがあります。
地下鉄
浦東国際空港から市内中心部まで最もリーズナブル移動できるのが地下鉄で、そのお値段はわずか7元です。
ただ、大きな荷物を持っていると移動が大変なのと、繁華街が近づくにつれてかなり混雑します。他にも初めての上海訪問だと乗り換えや降車を行う駅で迷う、ホテルと駅が離れていると移動が大変というデメリットもあります。
中国の地下鉄駅では改札の前で荷物検査があります。またマナー向上のため、地下鉄車内では飲食が禁止されていますが、現地の人でも食事をしている人を目にすることがあります。
リニアモーターカー
初めて上海を利用する人であれば、一度は乗ってみたいと思うのが最高速度431km/hのリニアモーターカーではないでしょうか。
普通席の片道は50元とやや運賃は高くつきますが、地下鉄2号線、7号線、16号線が乗り入れる龍陽路駅までわずか8分で到着します。
一方、龍陽路駅で乗り換えて中心部まで移動すると少し距離があるのと、ほぼ座れないのがデメリットと言えるでしょう。また移動はキャッシュレスで済ませてレートの良い市内の銀行で両替をしようと計画している人もいるかもしれませんが、龍陽路駅の地下鉄では現金しか使えないので注意が必要です。
リニアモーターカーの乗車駅へは、空港内の「磁浮」あるいは「Maglev」という案内表記に従って進みましょう。第1ターミナルと第2ターミナルの間にあります。
チケットは改札右手にあるカウンターで購入。リニアモーターカーの改札前でも荷物検査があります。
エアポートバス
移動直後は体に疲れがたまっていますが、必ず座れて嬉しいのがエアポートバスです。大きい荷物を持っていてもトランクに預けることができて安心。運賃は行き先によって8〜30元とタクシーやリニアモーターカーよりも安価になっています。
市内中心地までは約1時間ですが、道路状況によっては大幅に所要時間が伸びることがあります。また降車駅から目的地までの移動は、土地勘が必要とされる場合があります。
チケットは車内で購入できるので、乗りたいバスを見つけたら乗車して係の人が来るのを待ちましょう。
経路検索にオススメのアプリ
ここまで様々な交通手段を説明してきましたが、どの方法でも良いので一番簡単で早く到着したいという人もいるのではないでしょうか。
そんな人にオススメしたいのが、中国版Google Mapとも言われる「高徳地図」です。中国では通常Googleのサービスが使えないため、Google Mapもアクセス不可。そんな時にこのアプリが入っていれば、道に迷わずもっとも効率の良い経路を見つけることができます。
アプリ内は全て中国語ですが、出発地と目的地を入力すると各交通機関を組み合わせたルート候補とそれぞれの価格が表示されます。漢字が使われているほか、色やアイコンなども使われており内容はだいたい理解できます。
日本のGoogle Playストアからもインストールできるので、使いたい人は中国到着前にスマホに入れておきましょう。
上海浦東国際空港を利用するときの注意点
この章の最後に、浦東国際空港を利用する際に知っておきたい注意点をいくつか説明したいと思います。
Gmailはスクリーンショットなどで保存を
これまでも何度か触れましたが、中国国内では「金盾」と呼ばれるインターネット検閲の影響で海外のインターネットサービスの多くが基本的には利用できません。
LINEで家族や友人に連絡が取れないくらいであれば我慢すれば良いですが、よくあるトラブルがEチケットや予約番号の控えを全てGmail上に残してあるというパターンで。
Google上にデータを残してあっても、Googleに接続できないので非常に困ったことになります。VPNサービスを利用したり、香港のSIMを購入したりと方法がないわけではありませんが、手間もお金もかかりとても大変なので、必要な書類やデータはあらかじめスクリーンショットを撮るか印刷をしておきましょう。
英語が通じない空港スタッフも多い
仮にも国際空港であるため、働いている職員は英語が通じると甘い見通しを持ってしまいがちですが、浦東国際空港でも英語を全く理解できない人が見受けられます。
言葉が通じなければ、何か困ったことが起きた時に誰にも助けてもらえないので、あらかじめ翻訳サイトをブックマークしておくか、旅行会話の本を準備しておきましょう。
国際線乗り継ぎは入国審査が必要
中国の空港では、現地の出入国に関する法律により国際線の相互乗り継ぎであっても一度中国の入国・出国審査を受ける必要があります。他の空港のように、飛行機を降りたら乗り継ぎカウンターを通って、すぐに出発という形の手続きはできないので注意しましょう。
例外として、浦東国際空港をハブ空港とする中国東方航空は、いくつかの条件を満たした場合に入国・出国審査を受けずに乗り継ぎが出来ます。その場合の手続きについては、同航空の公式サイトをご確認ください。
公式サイトURL
搭乗手続きは混み合うので注意
こちらは出発の際の注意点ですが、利用者が多く、荷物検査など細かいチェックでも時間を取られる浦東国際空港では、搭乗手続きを終えるのに長い時間がかかることがあります。
出発日は事前にしっかりと準備を済ませ、搭乗手続きが余裕を持って終わる時間に空港に到着できるようにしましょう。
上海浦東国際空港のターミナル紹介
浦東国際空港には第1と第2の二つのターミナルがあります。この章では、それぞれのターミナルを利用している航空会社や、両ターミナル間の移動方法を紹介します。
あらかじめ自分の乗る飛行機がどちらのターミナルを出発/到着するかを、しっかりと搭乗券や予約ページで確認しておきましょう。
第1ターミナルの乗り入れ航空会社
第1ターミナルでは日本航空、エールフランス、中華航空、中国東方航空、大韓航空、ジン・エアーといった国際線のほか、中国東方航空や上海航空など国内線も発着しています。
国際線(香港・マカオ含む)と国内線は出発口が異なるので注意しましょう。
第1ターミナルのフロアマップや案内は、日本航空の公式サイトが日本語でわかりやすいのでご確認ください。
公式URL
第2ターミナルの乗り入れ航空会社
第1ターミナルの後に建設された国際線専用の第2ターミナルには、全日空をはじめとする主だった航空会社が乗り入れています。
中国南方航空、天津航空、四川航空、深圳航空、吉祥航空、海南航空など中国系航空会社や、エミレーツ航空、ジェットスター航空、ガルーダ・インドネシア航空なども乗り入れています。
他にエア・カナダ、エバー航空、中国国際航空、ルフトハンザドイツ航空、アシアナ航空、タイ航空といったスターキャセイパシフィック航空、アライアンスの各社、アメリカン航空、フィンランド航空、ブリティッシュ・エアウェイズなどワンワールドに参加する各社も第2ターミナルを利用しています。
第2ターミナルのフロアマップや施設案内は、全日空公式サイトがわかりやすいのでご確認ください。
公式URL
両ターミナル間の移動方法
第1ターミナルと第2ターミナル間の移動には、約10分おきに運行されている無料シャトルバスが利用できるほか、渡り廊下から歩いていくことができます。
シャトルバスはそれぞれのターミナルの北寄りと南寄りの2か所に停車。英語でterminal shuttle busと書かれた黄色い車体が目印です。
廊下を通って行く場合は「航站楼(Terminal1/2)」という文字を目指して進みましょう。それぞれの建物の2Fからリニアモーターカー乗り場の方へ向かって歩きます。
両ターミナル間の距離は約500メートルで、歩いていくと5分ほど。荷物が大きいと移動が大変で時間もかかるのでシャトルバスを利用するのがオススメです。
上海浦東国際空港で迷わない待ち合せ場所はココ!
そう多くないかもしれませんが、浦東国際空港の中で各自行動の時間を作ったり、上海旅行で現地待ち合わせしたりするシーンもあるのではないでしょうか。
浦東国際空港はとても広く、しっかりと待ち合わせ場所を設定していないと、スムーズに落ち合うことは難しいでしょう。そこで迷わずわかりやすい、待ち合わせの目印となる場所を紹介します。
第1ターミナル
国際線到着口を出て左側に進んだ5号出口のそばに、大きなファミリーマート(全家)があります。
同じフロアには別の店舗もありますが、「5号の近く、大きな方の店舗」と覚えておけば安心です。
第2ターミナル
第2ターミナルで待ち合わせする場合は、到着口を出てすぐ右手にあるスターバックスがわかりやすい目印になります。
スターバックスは混み合っていることが多いですが、近くにはベンチも多く設置されているため、集合場所を視界に入れながらのんびりと待つこともできそうです。
ターミナル間連絡通路
乗ってきた航空会社が違い利用するターミナルが異なるような場合は、両ターミナル間を結ぶ連絡通路での待ち合わせが便利です。
両方の建物からちょうど真ん中にあるエアポートホテル周辺は、周囲の見通しが良くわかりやすいスポットです。周辺にはスターバックスやケンタッキーなどファストフード店も並んでおり、時間つぶしの方法も見つかりそうです。
上海浦東国際空港内で利用できるWiFi・電源
浦東国際空港に到着してすぐや、乗り継ぎ待ちの時間にはインターネット・電源が必要な場面がよくあります。
この章では浦東国際空港で使うことができるフリーWiFiや電源について解説します。
WiFiは空港のフリーWiFiが使用可
浦東国際空港のターミナル内では、「#AirportPVG-Free-WiFi」というフリーWiFiが使用できます。
混雑している時はそれほど快適と言えない速度ですが、少し調べ物をするくらいであれば問題なく行うことができます。
使い方、端末のWiFiページから「#AirportPVG-Free-WiFi」を選択し、ブラウザのログイン画面に移動。電話番号を利用したSMSでログインパスワードを受け取る方法と、空港内のインフォメーションセンターやキオスクでパスワードを発行する方法があります。
キオスク(自動発券機)を利用する場合は、パスポート情報を読み取らせるとWiFiパスワードが記載された紙が印刷されます。
設置場所は、
- 第1ターミナル搭乗口8・9番付近
- 第1ターミナル搭乗口19・20番付近
- 第1ターミナル22番セキュリティチェック付近
- 第1ターミナル7号出口
- 第2ターミナル国際線搭乗口D75番
- 第2ターミナル国内線搭乗口C58番
- 第2ターミナル到着口前 案内板付近
といったところにあります。このほか、各ターミナルのインフォメーションセンターでもパスワードの発行が可能なので、電話番号を利用した登録をしたくないという人は使ってみてもいいかもしれません。
時々、キオスクが故障している場合がありますが、すぐに対応してくれるような体制ではなさそうなので、その場合は別の場所まで移動するか電話番号を利用するしか方法がないようです。
電源は各フロアに配置
長い待ち時間や、ホテルを出発してから時間が経っている場合は、PCやスマートフォンを充電するための電源を使いたくなるものです。
浦東国際空港には数はそれほど多くないものの、無料で使える電源コンセントがあるので場所を覚えておくと困った時に役立ちます。
各ターミナル・各フロアのベンチに掲げられている、この緑の看板付近にはコンセントが数口あります。第2ターミナルの1Fはタクシー乗り場だけのフロアとなり、ベンチ・コンセントともにないので注意が必要です。
そのほかターミナルビル内に設置された、自立式の電源スポットでもコンセントを使うことができます。中国の電源コンセントは2口のものと3口のものがありますが、2口タイプは電圧に対応していれば日本の電子機器をそのままつなぐことができます。
また第1ターミナル2Fのカフェや第2ターミナルにあるスターバックスなどでも電源を借りることができるようです。
出国審査後エリアにも電源完備
ターミナルビル内の電源周辺は混雑しており、場所によっては全然空きが出ない場合には、出国審査を済ませて制限エリアに出てしまうのがオススメです。
各搭乗口付近には緑の看板が出ている電源コーナーがありますが、飛行機が出発した後など客がほとんどいないエリアでは待つことなく電源を使うことができます。
後で詳しく説明しますが、搭乗口付近にある各ラウンジでも電源を使うことができます。ラウンジ会員の人や、利用資格のある人はラウンジで充電するのも一つの方法です。
時間をつぶす方法:買い物とお土産
ホテルをチェックアウトして空港まで移動したものの時間が余っている時、フライト時間が変更になってしまった時、あるいは乗り継ぎで時間がある時、空港内で暇を持て余すようなことはないでしょうか。
この章では、浦東国際空港で時間を有意義に使うための方法を紹介します。
浦東国際空港は相互乗り継ぎ便の場合でも一度入国審査をするのが面倒ですが、エリアを限定せずに空港施設を使うことができるとポジティブに考えれば長い待ち時間も楽しめます。
時間つぶしの基本はショッピング
浦東国際空港で時間を使おうと思った場合、真っ先に思いつくのはショッピングです。
お土産探しも、中国らしい商品を眺めて回るのも良い時間つぶしになります。
バラマキみやげはコンビニが基本
知り合いや同僚に上海旅行のおみやげを買う時、人気があるのがコンビニで買えるお菓子です。手頃な値段で、種類豊富なラインナップから選ぶことができそうです。
オススメのお店は、第1ターミナル、第2ターミナルの出発フロアにある「捷恵便利」というローカル・コンビニ店です。ローカル価格で中国のお菓子を買うことができるので、バラマキみやげ探しにぴったりのお店です。
余談ですが、こうしたコンビニでは日本でもお馴染みの商品の中国バージョンが販売されていることもあり、持って帰ると意外と喜んでもらえます。
よく知るチェーン店に行ってみよう
ショップやカフェのグッズコーナーなど、日本にも出店しているお店に行ってみるのも楽しいものです。
例えば第2ターミナルにある無印良品も日本人の私たちが楽しめるのショップの一つです。商品ラインナップは日本の無印と基本的には似ていますが、売れ筋商品や値段の違いを見て回るだけでも様々な発見があります。
またどちらのターミナルにもスターバックスが出店していますが、中国にしかないグッズやおみやげに人気のマグシリーズなども販売されているので、ファンの人はチェックしてみましょう。
定番みやげやブランド品は出国審査後エリアで
大切な人に渡す選りすぐりのみやげや免税店でブランド品を探したいときは、出国審査後エリアのショッピングゾーンに向かいましょう。
広大な浦東国際空港なだけあって、各店舗がとても広く商品ラインナップも圧倒的。
中国旅行のおみやげの定番はというと、中国茶、パンダグッズ、そしてチャイニーズシルク。
審査後エリアであれば、出発時間ギリギリまでじっくりと品定めができますね。
休憩・腹ごしらえにカフェ・レストラン・飲食店へ
浦東国際空港で滞在時間が長くなる時は、時折休憩や食事の時間を設けたいもの。時間の使い方と目的に応じて、お店を使い分けましょう。
カフェは混雑を避け賢い利用を
先ほど、第2ターミナル到着フロアのスターバックスがいつも混雑しているとお伝えしました。ただ一部の店舗にお客さんが集中している一方で、少し移動すると空いているお店があるというのは、空港に限らず中国ではよくあることです。
例えば、どうしてもスターバックスに行きたければターミナル連絡通路の地下鉄駅付近や第1ターミナル3階にある店舗が使いやすいのでオススメです。
混雑を避けてゆっくりとできればどこでも良いという人には、第1ターミナルであれば2FのカフェHOPE KAWEN、3FならCOFFEE PORTがピッタリです。
第2ターミナルは4FにあるSegafredoが比較的空いていて利用しやすいスポットです。
それぞれのターミナルの出国審査後のエリアにも、スターバックスをはじめ様々なカフェがあるので、自分好みのカフェが見つけられると思います。
ファストフードを中心に充実
腹ごしらえに、旅行の最後の食事に空港で何か食べたいという人もいるのではないでしょうか。浦東国際空港には、日本にもあるファストフードチェーンから本格的な中国料理を味わえる店まで多く揃っているおり、その時の気分に合ったお店が見つけられます。
マクドナルドやケンタッキーなど欧米資本のファストフードや、リーズナブルな中国料理を出すお店は各ターミナルに出ています。
また連絡通路のリニアモータカー乗り場近くには、いくつものお店が一箇所に集まったフードコートがあり、中国人を中心にいつも賑わっています。
第2ターミナルの4Fには本格的なレストランが建ち並んでいます。軽食のお店と比べるとやや値段が張るものの、中国料理やハラールフードのお店など、最後の食事にふさわしい贅沢な料理が楽しめそうです。
変わったところでは熊本発祥の味千ラーメンも出店しており、おみやげ話に寄っていく日本人客もいるようです。
出国審査を終えたエリアにも飲食店が集まっている場所があるので、簡単な食事であればこちらで済ませることもできそうです。
出国審査後のバーで一杯も
出発時間までのひと時、お酒を飲みながら過ごしたいという人は、出国審査後のエリアに向かいましょう。
ファストフードに比べるとお店の数は多くありませんが、お酒が飲めるバーが何軒かあります。ただ中国では近年物価が上がっており、また空港内ということで値段はやや割高です。
こちらは第2ターミナル内にある青島ビールのパブですが、生ビール一杯で49元(約800円)でした。
また次に説明しますがラウンジでもビールやワインをはじめ色々なお酒を無料で飲むことができます。
浦東国際空港のラウンジ情報
余裕を持って出国審査を終えたものの、搭乗口付近は混雑し飲食店も空いていない…そんな経験をしたことはないでしょうか。
せっかく時間が余っているのに、落ち着いたひと時を過ごせなければもったいないもの。そんな時にぜひ利用したいのが空港ラウンジです。フライトまでの時間をのんびりと過ごすことができます。
ここからは、浦東国際空港にあるラウンジを紹介します。
上海浦東国際空港内にあるラウンジ
浦東国際空港内にあるラウンジは以下の通りです。
第1ターミナル国内線
・No.9 VIP Lounge
・Golden Century VIP Lounge
・No.35 China Eastern Lounge
第1ターミナル国際線
・No.36 China Eastern Lounge
・First Class Lounge (No.37)
・VIP Service Lounge (SAA No. 39 Lounge)
第2ターミナル国内線
・Golden Century VIP Lounge
・First Class Lounge (No.76)
・No.90 Air China Domestic First & Business Class Lounge
・Juneyao Air No. 86 VIP Lounge
第2ターミナル国際線
・No.77 China Eastern Plaza Premium Lounge
・MAX Hourly Charged Business Lounge T2
・No.71 Air China First Class Lounge
・No.78 The Emirates Lounge
・First Class Lounge (No.66)
・First Class Lounge (No.69)
・No.68 Dragonair and Cathay Pacific Lounge (Closed for Renovation)
・No.71 Air China Business Class Lounge
このうち、会員になっていると複数の空港ラウンジが使える資格「プライオリティ・パス」が使えるのは
第1ターミナル
First Class Lounge (No.37)
First Class Lounge (No.9)
第2ターミナル
First Class Lounge (No.66)
First Class Lounge (No.69)
First Class Lounge (No.76)
No. 77 China Eastern Plaza Premium Lounge
となります。
プライオリティ・パスラウンジの紹介
プライオリティ・パスが使えるラウンジの詳細は次にようになります。
第1ターミナル
・First Class Lounge (No.37)
営業時間:6:00~最終定期便の出発時刻
場所:国際線出発エリア、ゲート18/19近く
・First Class Lounge (No.9)
営業時間:6:00~最終定期便の出発時刻
場所:国内線エリア2Fゲート8と9の間
第2ターミナル
・First Class Lounge (No.66)
営業時間:午前6時~最終定期便の出発時刻
場所:7:00~20:00
場所:国際線出発エリア、ゲート66の近く
・First Class Lounge (No.69)
営業時間:6:00~最終定期便の出発時刻
場所:国際線出発エリア、ゲート69の近く
・First Class Lounge (No.76)
営業時間:6:00~最終定期便の出発時刻
場所:国内線出発エリア、ゲート73向かい
・No. 77 China Eastern Plaza Premium Lounge
営業時間:6:00~26:00
場所:国際線出発エリア、ゲート77近く
中国東方航空ラウンジに行ってみた
ここからは第2ターミナルにあるプライオリティ・パス利用可のラウンジで一番広く、人気が高いNo.77China Eastern Plaza Premium Lounge(中国東方航空ラウンジ)を訪れてみたレポートをお送りします。
77号ラウンジは軽食やアルコールが楽しめるほか、雑誌や新聞も揃う人気のスポット。もちろんインターネット利用可で電源完備です。
コーヒーやソフトドリンクだけでなくアルコールもフリーなのが嬉しいところ。缶ビール以外にも、ワインやウイスキー、各種スピリッツなど全て飲み放題。自分で簡単なカクテルを作って飲むこともできます。バーカウンターもあり、オープン時間中はカクテルを注文することもできます。
料理はビュッフェスタイルで中国料理をはじめ様々なメニューをより取り見取り。料理だけでなく、フルーツやスイーツも揃っています。ラウンジ受付横には麺や味を自分で選べるヌードルスタンドもあるので要チェックです。
利用には会員資格が必要な上級ラウンジということもあり、席が満席になっているようなことはほとんどありません。フライトの出発時間ギリギリまで、スタイリッシュで居心地の良い空間で過ごすことができるのが嬉しいですね。料理や飲み物も豊富で、一般の飲食店を使わなくても満足できそうなほどでした。
気になった点は、WiFiは専用の無線LANを利用できるものの、ラウンジ内では動画やネット閲覧をしている人が多いため、速度が空港のフリーWiFiと同じくらいかもっと遅くなること。ラウンジ内でもフリーWiFiも使えるので、速度が速い方を選んで使いましょう。
また注意されることはほとんどないかと思いますが、ルール上は最長2時間までの利用なので、頭に入れておきましょう。
マッサージで旅の疲れを癒そう
長時間のフライト後や旅の疲れを癒したくなった時に受けたいのがマッサージ。浦東国際空港には、実店舗から自動マッサージ機まで多くのスポットが用意されています。
お店を構えているスパ&マッサージ店としては、第2ターミナル2Fに24時間営業のマッサージ店があるほか、ターミナル連絡通路にあるエアポートホテル内にも店舗があります。
また、出国審査を終えた後のエリアでは、搭乗口近くに有料のマッサージ機がいくつも設置されているほか、カプセル型の個室マッサージ機もあります。
空港内での両替は最低限に【お得ではない】
空港内の両替は一回につき50〜60元がかかり、またレートも市内の中国銀行などと比べるとあまり良くありません。そのため、基本的には交通費程度の少額の両替にとどめておくのが良さそうです。
到着フロアや出発フロアにいくつかの両替所がありますが、筆者が比較調査した中では第2ターミナル到着出口横にある青い看板の店が、一番良いレートのようでした(手数料50元)。
まとめ
近年、日本人も旅行や乗り継ぎで使う機会が増えつつある上海浦東国際空港。
広大な敷地面積を持ち、空港内で時間をつぶすスポットも多くありますが、移動距離が長いのであらかじめ何がどこにあるかは頭に入れておきたいもの。
この記事では、浦東国際空港内で利用出来るWiFiや電源、時間つぶしに使えるショップ、レストランを紹介しました。自分に合った空港の過ごし方を見つけて、有意義な時間を過ごしてくださいね。
それでは良い中国旅行を!
このサイトでは他にも色々な空港を紹介していますので、併せてご覧頂けますと幸いです。
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