タイ第二の都市チェンマイは、日々新しく発展しつつも、古い文化が守られている不思議な魅力を持った街です。首都バンコクとは違い、運転手さんと直接行き先や値段を交渉する乗り物がたくさんあり、初めてのチェンマイでは少し戸惑うかも?でも大丈夫!基本を抑えたら、飛び込んでみましょう。きっと、のどかなチェンマイの空気をより楽しむことができるはずです。
今回はチェンマイ空港到着からホテルまでの行き方、そして市街地での観光で使える移動手段についてご紹介いたします!
チェンマイの主な交通機関
チェンマイは一辺が約1.5キロの四角い城壁とお堀に囲まれた旧市街を中心に広がる比較的小さい街です。空港と市街地の距離も近く、市街地から40分も車を走らせれば山のアクティビティも楽しめます。乗り物をうまく使えばチェンマイの魅力を楽しみつくすことができるでしょう。
まずはチェンマイにはどんな乗り物があるのかざっと見ていきましょう。
ソンテウ(乗合タクシー)
ピックアップトラックの荷台部分を改造し、2列の長椅子に向かい合って座る形のタクシーです。
市内を走るのは赤、市街地と郊外をつなぐのは黄色、緑、青など色違いのソンテウ。赤いソンテウは決まった乗り場やルートを持たず流しで走っているので、希望する場所まで乗せてもらうことができますが、人の多い場所をメインに走るので、細い路地や住宅地の中までは入ってくれないこともあります。
トゥクトゥク
「タイと言えばトゥクトゥク」というほど象徴的存在の三輪タクシー。オート三輪の後部席が客席になっています。
「観光客用の乗り物」のイメージもありますが、実は地元の人の利用も多いのです。小回りが効き、車が入りにくい狭い路地に入れるのが利点。他の乗り物に比べて割高ですが、タイに来たら一度は乗ってみたい乗り物です。
RTCシティーバス(路線バス)
2018年4月から運行が開始されたまだ新しい路線バス。路線バスの定着が難しいと言われていたチェンマイで徐々に定着し始め、現在4路線(往復を分けると7ルート)が運行されています。全線一律20バーツとソンテウの相場より安く、専用アプリやプリペイドカードが利用できるなど、日々便利に進化している注目の公共交通機関です。
タクシー
タクシーは「エアポートタクシー」と「メータータクシー」の2種類がありますが、利用方法や利点など、ほぼ同じだと考えて良いでしょう。
どちらも主に空港からホテルなどの目的地へ向かう際に利用されています。バスやソンテウより割高ではありますが、車が通れる場所であれば目的地まできっちり送り届けてくれますし、定額なので値段交渉の必要もありません。
Grabタクシー
スマホがネットに繋がっているのであればオススメなのが配車アプリの「Grab」です。
運転手側も乗客側も個人情報の登録が必要なため、身元が保証されているという点で安心して利用できます。また、アプリ内の地図上で乗車地、降車地が指定でき、料金も自動計算されるため、運転手と話すことなく乗車することも可能です。言葉に不安がある方にも利用しやすい交通手段だと言えるでしょう。
チェンマイ国際空港からホテルまで行くには?
チェンマイ国際空港の建物は南北に長い造りで、北側が国内線、南側が国際線になっています。出口も一番北が1番出口、一番南が12番出口とズラッと一列に並んでいるため非常に分かりやすいです。空港からホテルへの行き方も、いくつか方法がありますが、とても分かりやすくなっています。
では、これから空港からホテルに行く方法について詳しく見ていきましょう.
エアポートタクシー、メータータクシー
空港からホテルまで行く際に、一番簡単で明朗会計なのがエアポートタクシーとメータータクシーです。行き先によって値段は変わりますが、いずれも決まった値段がはっきり表示されているためボッタクリの心配や値段交渉の必要がありません。
メータータクシーの方も実際にはメーターを使わず、エアポートタクシーと同じ定額制です。また、車が入れる道である限り、指定した場所まできっちりと送ってもらえるという利点もあります。ホテルのバウチャーなど、ホテル名や住所が明記されたものを持っておくと良いでしょう。
どちらのタクシーも、国際線であれば到着ゲートの正面にカウンターがあります。
国内線なら到着ゲートの真横にカウンターがあります。
料金は、5人乗りの普通車でお堀の内側は150バーツ、外側になる程160、180バーツと料金が上がります。市街地の外側を囲むように走るスーパーハイウェイと呼ばれる大きな通りを境に、それより外は250バーツになります。
カウンターで人数と行き先を伝えると、料金と行き先が明記された配車票が渡されます。
配車票を持って、エアポートタクシーの場合は1番出口(一番北の出口 Exit1)へ、メータータクシーの場合は2番出口(Exit2)へ向かいましょう。出口を出たら係員さんが配車票をチェックし、車まで案内してくれます。
万が一、カウンターに人がいない場合はそれぞれの出口まで行ってしまってください。建物の外側にも受け付けてくれる場所があります。
エアポートタクシーの場合は降車時に運転手さんに直接お金を払ってください。メータータクシーの場合は受付での先払いになります。
余談になりますが、ここまでの説明を読んで、「ほとんど仕組みが同じなのに、なんでエアポートタクシーとメータータクシーの2種類があるの?」と疑問に思った方もいるでしょう。これは単純に、エアポートタクシーは空港が運営しているため空港にしか乗り場がありませんが、メータータクシーの方は大きなバスターミナルや駅などにも乗り場がある、という違いです。空港においては、どちらを選んでも変わりは無いと考えてください。
こんな方にオススメ!
- 言葉に不安がある
- チェンマイの土地勘がない
- 面倒な値段の交渉より、少し高くても定額がいい
- 荷物が大きいので自分で持ち運ぶのは大変
エアポートシャトルバス
ワゴン車型の乗り合いタクシー。国際線到着口から出たら右手、空港の一番南の12番出口(Exit12)の横にカウンターがあります。
料金は一人40バーツから。受付の方法は上記のタクシーと同じだと考えてください。ただ座席が埋まるまで出発しませんし、乗客の行き先を順に回るため、他の乗客の行き先によっては到着まで時間がかかってしまうこともあります。
こんな方にオススメ!
- 言葉に不安がある
- チェンマイの土地勘がない
- 荷物が大きく自分で持ち運ぶのは大変
- 時間よりも値段優先!
RTCシティーバス
空港から市街地へ最も安く移動できるのがこのシティーバスです。ただ、便利に使うにはちょっとコツが必要です。
チェンマイに初めて来る、という方はチェンマイの地図とバスの路線図(空港インフォメーションで貰えます)、ホテルの位置をしっかり見比べましょう。もしバス停の近くにホテルがある、または少しくらい歩くのは平気という方は思い切ってこのバスを選んでみても良いでしょう。
では、RTCシティーバスの詳しい乗り方と気をつけるべきポイントを見ていきましょう。
出口を出たら、そのまま歩道に沿って左手(北)にずっと進んでください。(もしくは一番北に位置する1番出口から出てください。)タクシー乗り場を横目にさらに北へ進むと、バス停があります。
空港を経由するR3という路線は、市内を循環するようなルートになっています。時計回りをするのが赤いR3、反時計回りをするのが黄色いR3です。(R3-Sという路線も空港経由ですが、R3と同じルートから外れた後は市街地からも外れますのでここでは説明を省きます)
この2ルート、単に市内循環の逆回りなのではありません。チェンマイは一方通行の道路が多いため、場所によってはかなり違うルートを通ります。回る方向だけで考えるのではなく、目的地に近い場所にバス停があるかどうかを路線図で確認しましょう。遠まわりのようだけど実はラク、ということもあります。
また、お堀沿いは車の流れが速く、信号も少ないです。大きな旅行鞄を持って渡るのは危険も伴いますので、城壁内側へ行きたい場合は黄色、外側へ行きたい場合は赤を選ぶと良いでしょう。(例外の場所もあるので、路線図での確認をお忘れなく!)
バスには前の扉から乗車します。運転手さんに行き先を伝え(降車ブザーもありますが、伝えておいた方が安心です)20バーツ払います。現金の場合は運転手さんに直接手渡します。コインでも紙幣でも構いません。
ICカードで払う場合は運転席の横にある読み取り機にカードを当てるだけです。
RTCは全線一律20バーツです。遠くへ行く場合も運賃は変わりません。2019年6月現在、市民の足である赤いソンテウの相場が30バーツ(空港との行き来の場合はそれ以上)なので、かなりお得です。また、どの車体もまだ新しく広々としていて、快適に移動できますよ!
ここで、RTCシティーバスで利用できるICカードについて見ていきましょう。
カードはRTC Transit Rabbit Card、Rabbit Card の2種類が使えます。
■RTC Transit Rabbit Card
学生(Student)、高齢者(elderly)、成人(adult)、旅行者(tourist)、メンバー(Member)の5種類があります。旅行者が使える旅行者(tourist)カードは3日間乗り放題で200バーツ、メンバー(Member)カードは15日間100バーツ分(20バーツ×5回 チャージ可)使えます。まずは現金で乗ってみて、便利に使えそうなら購入してみてもいいかもしれせん。
空港ならシティーバス乗り場と1番出口横のインフォメーションで買うことができます。バス乗り場に売り子さんがいない場合は運転手さんに聞いてみてください。バス停は炎天下。売り子さんがバス内で涼んでいることもあります(笑)
■Rabbit Card
バンコクのスカイトレインBTSのチャージ式IC乗車券。マクドナルドやスターバックスコーヒー、ミスタードーナツなど多数の大手外資系チェーン店での支払いにも使用できるカードです。バンコク旅行からチェンマイまで足を延ばすという方は、便利に使用できるのではないでしょうか。
さて、降りる際のポイントを見ていきましょう。慣れていない土地では今どこを走っているのか判断するのは難しいものです。
降り逃さないポイントは
- あらかじめ運転手さんに降りる場所を伝えておく
- アプリで現在地を確認する
の2点です。
「CM Transit by RTC」というアプリをスマホにダウンロードしておきましょう。
アプリを起動すると各停留所にピンが打たれた地図が開きます。
別の画面になってしまった場合は、画面左上のメニューから地図マークのアイコンを押してください。地図のページが開きます。
青い矢印がバスです。この矢印はバスの運行に合わせて地図上を常に動いているので、自分が乗ったバスの位置を知ることができます。(どのバスも同じ青の矢印なので気をつけて!)
また、運転手さんにうまく伝わっていなかった、運転手さんも忘れていた、降りようと思っていた場所が間違っていた、などの場合は、降車ボタンを押して降りることを伝えましょう。多少中途半端な場所であっても、運転手さんが安全な場所でバスを停め、降ろしてくれます。(この曖昧さがタイの良いところです…)
こんな方にオススメ!
- チェンマイの地図とバスの路線図、宿泊場所が頭の中で大体一致する。
- 荷物があまり大きくない。またはバックパックで持ち運びやすい。
- できるだけ安く移動したい
【番外】ソンテウ、トゥクトゥク
市民の足であるソンテウやトゥクトゥクは、空港が公式に利用を推奨する交通機関ではないため、基本的には空港で客待ちをしません。ですが、市街地から空港へ客を送った後のソンテウ、トゥクトゥクを捕まえて市街地まで乗せてもらうことはできます。
一番の利点は少人数の場合タクシーより安く移動できること。最終的には運転手の言い値で値段が決まるので相場を示しにくいのですが、今回記事を書くにあたって旧市街まで乗ってみた際にはソンテウは50バーツ、トゥクトゥクは100バーツを提示されました。ここから値下げの交渉をしても良いですし、値段に納得いかなければ乗車を断っても構いません。
また、利点として、どちらも大いに開放感のある車ですので、チェンマイ市街地へ入っていくワクワク感を景色とともに楽しめるという点が挙げられます。
詳しい乗り方については後の「市街地での乗り物はコレ!」で解説しますが、簡単に説明すると、空港の外へ出発しようとする車を見つけたら、手を斜め下あたりに挙げて停まってもらいます。運転手に行き先を告げ、値段を確認し(このとき値下げ交渉もできます)、後ろの客席部分に乗り込みます。基本的には目的地に着いたら停めてくれますが、天井のブザーを鳴らして停まってもらうこともできます。後部の出口から降りたら、助手席の窓から運転手さんに運賃を手渡します。
こんな方にオススメ!
- 早くチェンマイの雰囲気を楽しみたい
- 地元の乗り物に乗ってみたい
- 値段の交渉をしてみたい
チェンマイ市内観光に便利な乗り物はコレ!
さて、ここからは「チェンマイの街を楽しむ」という観点で乗り物について解説していきます。
チェンマイは、タイ第二の都市とはいえ首都バンコクのように発展しているかというとそうではなく、まだまだ個人で行き先も値段も交渉する必要がある交通手段が主流です。街に慣れない旅行者にとってはハードルが高いと感じるかもしれませんが、これがチェンマイ旅行の醍醐味とも言えます。また、前述したようにチェンマイはコンパクトな街なので、乗り物を乗りこなせれば楽しみ方もぐっと広がるはずです!
ソンテウに乗って「地元感」を楽しむ!
トラックの荷台を改造した乗合タクシー、ソンテウはチェンマイ市民の足です。市内には赤い色のソンテウが走っています。決まった乗り場やルートを持たず流しで走っているので、降りたい場所をピンポイントに指定することができます。
乗り方について「空港からホテルまで行くには?」の中で少し触れましたが、ここではさらに詳しく見ていきます。
止め方は日本のタクシーとほぼ同じ。通りかかったソンテウを、手をあげて止めます。行き先を告げて、運転手が首を横に触れば「そちらの方面には行かない」という意味です。うなずけば行ってくれるということですが、後部の座席に乗り込む前に値段を確認することをオススメします。2019年6月現在、ほとんどのソンテウの車体に「市内であれば運賃は30バーツを越えません」と書かれており、それに伴って相場も30バーツになっています。(地元の人は20バーツで乗っているとも聞きますが…)上限が明記されたことで、外国人に対してあまりにも高い金額を吹っかけるというケースは耳にしなくなりました。込み合う時間帯や場所、また少し距離がある場合は40バーツ以上の値段を言われることも珍しくはありませんが、逆に距離が短い時は20バーツで行ってくれることも多いです。もしも高いと感じたら値下げ交渉をするもよし。納得いく値段にならなければそのソンテウは見送りましょう。台数が多いのですぐに別のソンテウが通りかかります。また、せっかく旅行に来たのだから少しの値下げのために時間を無駄にしたくないという方も多いでしょう。多少高い値段を言われても気にせず乗ってしまうというのももちろんありです。値段交渉もコミュニケーションの一つと考えて、無理のない範囲で楽しみましょう。
目的地に着いたら運転手さんが停まってくれますが、万が一通り過ぎてしまった場合や、伝えていた場所より手前で降りたい場合などは天井についたブザーを押して知らせましょう。すぐに停まってくれます。
降りる時は周りに気をつけて。タイの車道は日本よりも危険です。運賃は降りる前に用意しておき、降りたら助手席の窓から運転手さんにサッと渡しましょう。
また、市内や郊外の名所を回ってくれるソンテウも多いので、効率よく名所を回りたい方は運転手さんに相談しても良いですね。
乗車の際に気をつけておきたいポイント
・止める時の手は斜め下あたりに上げる
タイでは頭より高く手をあげることはあまり良くないことと考えられています。ソンテウ、トゥクトゥク、タクシーなど車を止める時は真横、もしくは斜め下あたりに手を伸ばします。見えにくいかも、という心配はご無用。みなさんちゃんと停まってくれます。
・詳しい住所(番地や小さな通りの名前など)で行き先を指定しない
ソンテウの運転手に限らず、チェンマイの人は番地や通りの名前で場所を把握していなかったり、地図を読むのに慣れていない人も少なくありません。有名なお寺やモニュメント、お店など、目的地の近くにある分かりやすい目印を伝えましょう。
・細かいお金(10バーツコイン、20バーツ札)を用意しておく
少額でたくさんの人を乗せるソンテウ、大きなお札を出してお釣りを要求するのは嫌がられます。細かいお金がないからと言ってお釣がもらえず、トラブルになることも珍しくありません。あらかじめ細かいお金を用意しておき、スムーズに支払いができるようにしておきましょう。
・一方通行を気にしてみる
お堀の内側と外側で逆回りになっているのをはじめ、ナイトバザールのあるチャンクラン通り、ターペー門からピン川へと伸びるターペー通りなど、大通りが一歩通行であることが多いチェンマイ。すぐ近くへの移動のつもりが大きく迂回する羽目になることも。車の流れに少し気をつけるだけで、効率よい移動ができるでしょう。
・時間がタイトな時は乗らない
ソンテウは「乗合」タクシーです。基本的には先に乗ったお客さんの行き先が優先されます。また「できるだけたくさんの客を乗せたい」という運転手さんが先客と方向が違うのに断らずに乗せてしまうということもよくあります。飛行機のチェックインが迫っている、大切な約束に遅れそう、という時は他の乗り物を選ぶのが吉です。
トゥクトゥクでタイ気分を満喫する
ソンテウに比べて運賃がぐっと高くなるトゥクトゥクですが、タイの代名詞とも言えるこの乗り物には一度は乗ってみたいですよね。乗り方、支払い方法についてはソンテウと同じで、手を上げて止め、値段を確認(交渉)し、降車時にお金を払います。「相場」というものがチェンマイで最も分かりにくい乗り物でもありますが、近距離であっても最初に80バーツくらいを提示されるという印象です。少し距離がある場合や駅や空港へ乗り入れる場合は150〜200バーツほどになることもあります。いくらを提示するかは運転手次第、どこまで値下げ交渉するかは乗客次第といったところです。
いずれにせよ、一度乗ってみて損はしない、楽しい乗り物です。
路線バス「RTCシティーバス」は新しい街の足
「路線バスが走る通りに様々な施設が集まり、街が発展していく」という考えのもと、2018年4月より運行が始まったこのバス、少しずつ定着し始めているのか、徐々に路線も増え始めています。2019年6月現在、大まかにはR1(往復2ルート)、R2、R2(往復2ルート)、R3-S(往復2ルート)の4路線(全7ルート)が走っています。
ルートは下記のように分かれています。
- R1 緑…チェンマイ動物園(市街地北西)からセントラルフェスティバル(市街地北東)へ
- R1 紫…セントラルフェスティバル(市街地北東)からチェンマイ動物園(市街地北西)へ
- R2 ピンク…ターペー門(旧市街東門)、ワロロット市場、プロムナードなど市街地南東地域を循環
- R3 赤…チェンマイ空港→ニマンヘミン→ターペー門→ナイトバザール→チェンマイ空港 (中心部循環時計回り、お堀外側中心)
- R3 黄…チェンマイ空港→ウアラーイ→チェンマイ門→ターペー門→ニマンヘミン→チェンマイ空港(中心部循環反時計回り、お堀内側中心)
- R3-S オレンジ…チェンマイ空港→セントラル・エアポート→トンパヨム市場→ラーチャプルック花博記念公園(市街地南西)
- R3-S 群青…ラーチャプルック花博記念公園→トンパヨム市場→セントラル・エアポート→チェンマイ空港(市街地南西)
詳しい路線図、時刻表は空港インフォメーションやバスの中でもらえます。先に紹介したアプリ「CM Transit by RTC」でも確認することができます。
詳しい乗り方については「空港からホテルまで行くには?」の中に記しましたが、ここではR3以外の路線についてや市内観光の点から補足的に説明したいと思います。
・チェンマイの街は路駐天国!路駐の車を超えてゆけ
曜日や時間帯によって規制はあるものの、基本的に路上駐車の多いチェンマイの街。どこの道路も3分の1くらいは路駐の車で埋まっています。路線バスが増えても、バス停の前には大量のバイクが並び、バスが入って来られないということも。
バスが見えたら路駐の車の間を縫ってバスに乗りやすいところまで出て行ってください。
走ってくる車には十分気をつけて!
・バス停看板の色をチェック
目当ての路線のバスが通るか不安な時は、看板の真ん中の丸の色をチェックしましょう。2つの路線が通る場所では2色に分かれているなど、とても分かりやすく作られています。
・土地勘を鍛えてお得に利用しよう
初めてチェンマイを訪れる方やまだチェンマイの地理に慣れていない方には路線バスは少しややこしく感じるかもしれません。ですが、チェンマイは四角いお堀とそこから放射状に伸びる大通り、その周りを広く環状道路が囲むという分かりやすい形をしています。慣れてしまえばこのバスはかなりお得な移動手段です。
これまで100バーツ以上かかっていた市街地から離れた場所でも20バーツで行けるというのは予算に限りのある旅行者には大きな魅力です。
Grabタクシーで簡単、安心に移動する
近年、タイでの移動手段として人気が定着しつつあるのがGrabタクシー(グラブタクシー)という配車アプリです。
一般の車の持ち主がドライバーとして登録し、アプリを経由して乗客を目的地まで送り届けるというものです。ドライバーとして登録する際に個人情報と車の情報を入力する必要があるため、また乗客によるドライバー評価システムがあるため、乗客にとって安全性が担保されている安心できる交通手段として人気です。
また、乗客としてアプリに登録する際も個人情報の入力が必要なので、ドライバー側も安心して送迎することができるそうです。現金払いができるのも魅力です。
そして何と言っても旅行者にとって魅力的なのが、乗車地、目的地、金額など全てがアプリ内で完結するため、たとえ現地語が全く話せなくても正確に目的地まで行けるということです。
それでは、アプリをダウンロードし、個人情報も入力した状態で、実際に使う方法をご紹介します。
1.アプリを開き、左上の車のアイコン「Car」をタップします。
2.表示された地図上の真ん中の青いピンが現在地を示します。
3.画面下部の白い枠、上段が出発地、下段が目的地を示します。
4.地図を動かし、真ん中の青いピンが乗りたい場所に重なるようにします。青いピンを押すと、出発地が決定します。(一度ピンを押してもまた移動させることができます)
白枠下段を選択し、目的地を入力します。今回移動するのは、チェンマイ旧市街地の名刹ワット・プラシンから城壁西側にあるワット・スアンドークまでです。地名を入力し、候補がいくつか表示される場合はその中から選びます。
5.地図上に出発地から目的地までのルートと運賃が表示されます。金額の下の「promo」と書かれた部分をタップすると現在使用できるクーポンが表示されます。
6. また、画面上の虫眼鏡マークの部分にプロモーションコードを入力すると様々な割引特典が受けられます。
今回使ったのは35バーツ値引きされるプロモーションコード。先ほど68バーツと表示されていた金額が値引きされて33バーツと表示されました。画面下の「Book justGrab」という緑のボタンを押すと最寄のドライバーが表示されます。
7.地図上の車のアイコンが現在地に近づいてきます。ドライバーの顔写真、車のナンバーと車種が画面上に出続けますので、車が来たらしっかり確認してください。
8.乗車後は特にアプリの操作は必要ありませんが、目的地に着くまで、地図上の車が動いていくのを確認することができます。到着したら、お金を払って降りてください。後ほどドライバーを評価する画面になります。
以上、Grabアプリの使い方を細かく説明しましたが、実際に使用してみるのが一番分かりやすいと思います。難しい操作も特にありません。
プロモーションコードについて補足すると、アプリのホーム画面下にある5つのアイコンのうち、右から2番目の「inbox」というアイコンをタップすると、プロモーションコードのお知らせが見られます。
いろんな種類がありますが、普通の配車サービスに使えるのは「JustGrab」と書かれたものです。使用期限とプロモーションコードを確認し、配車確定前の画面で入力してください。(6の部分です)
シェアリングスクーターNeuronに乗ってみよう!
「街中でちらほら見かけて気にはなっているけれど、よく分からないし手が出せない」という方も多いであろうこの電動スクーター。「キックボード」と呼んだ方がピンとくる方も多いかもしれませんね。
街で見かける機会も徐々に増え、今後は旅行者の強い味方になる予感です。アプリをダウンロードするところから使用してみたので、利用方法についてシェアしたいと思います。
アプリをダウンロードする
「Neuron」で検索をかけると出てくるのが「Neuron – Escooter Sharing」。
早速ダウンロードしてみましょう。
個人情報、クレジットカードの情報を入力します。
アプリ内の地図にて近くにあるスクーターを探します。
アプリの「Scan」ボタンを押して、ハンドルのQRコードをスキャンします。
ロックが外れて乗車開始!
次に、肝心の運転の仕方についてです。
まず、地面を蹴り出してから、ハンドル右の小さなレバーを押します。
するとモーターが動き、自動で走り出します。ポイントは必ず先に地面を蹴ること。レバーだけ押しても走りません。そしてレバーは押し続けること。押している間はモーターが動き続けます。
レバーを離せば徐々に速度を落とし、停まります。左のハンドルにはブレーキがついていますが、必ず右のレバーを離し、速度を落としてからブレーキをかけるようにしましょう。スピードが出た状態だと急ブレーキがかかり非常に危ないです。ハンドル真ん中の小さなモニターには充電の状態と「1」または「2」の数字が見えます。
この数字はギアのようなもので、「1」は緩やかに、「2」だと速くなります。慣れていないと2ではかなり速く感じるかもしれません。慣れるまでは1で走るのが良いでしょう。スピードは、モニター横の「MODE」ボタンを押すと切り替わります。
つまり、
↓
ハンドル右のレバーを押す
↓
レバーを押している間、スクーターは走り続ける
↓
レバーを離すとスピードが落ち始める
↓
速度が十分落ちたらハンドル左のブレーキをかける
という順序です。
言葉で説明しても分かりづらいかもしれませんので、まずは車の少ない通りで試してみるのをオススメします。小回りが効くので慣れれば便利に使えるはず!
気をつけたいのはチェンマイは歩道の状態が悪く、スピードの出ないスクーターであっても乗るのに適していないということ。
必ず車道を走るようにしましょう。そして、車道の状態もあまり良いとは言えません。特に道の端は舗装に凹凸があったり、ソンテウが急に端へ寄せてくるなどの危険もあります。交通量の多い場所での利用はオススメしません。
アプリの画面を見れば分かるとおり、決められた駐車ステーション以外にもたくさんのスクーターが停まっていますが、あくまでもステーションに戻すことが推奨されています。
近くのステーションに停めたらアプリで金額を確認しましょう。今回は初回ということで、最初の10分が無料になりました!
まとめ
今回はチェンマイ空港からホテルまで、そして市内観光に使える主な交通機関について紹介しました。
言葉ができなくても問題ないほどスマートに利用できる方法もあり、地元の人と言葉を交わすことで成り立つ方法もあり、この幅広さがそのままチェンマイという街の良さでもあります。好みや目的に合わせて交通手段を選んでみてください。
ご紹介した以外にも、自転車の後ろに客席がついた「サムロー」という人力車、レンタルバイクやレンタサイクル、また、中長距離バスやタイ国鉄など他県へアクセスできる乗り物も充実しています。
まずは赤いソンテウやトゥクトゥク、シティーバスを乗りこなして、次はより幅広い乗り物に挑戦してみてください!
あなたのチェンマイ旅行が素晴らしい時間になりますように!
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