「タクシー会社に就職したいけど色々不安がある」このように思う方も多いと思います。実際に私も不安でした。
とはいえ、
・タクシー業界の苦労
・苦労しないためのコツ
など、知らないこともあると思います。
ここでは、タクシー業界での苦労や苦労しないためのコツを大手タクシー会社に勤めていた私の視点から紹介していきます。
具体的には、 以下の内容で紹介していきます。
- 新卒としてタクシー会社に入社した感想
- タクシー業界で苦労したこと
- タクシー業界で苦労しないためのコツ
- タクシー業界で苦労しないために入社前にやるべきこと
- タクシー業界は苦労だけじゃない!タクシー業界のメリット
簡単に読めますし、タクシー業界の苦労が分かるので、今後タクシー運転手として就職しようとしている方の参考になれば幸いです。
1 新卒としてタクシー会社に入社した感想
私は大学卒業後に新卒として、タクシー会社に入社しました。
私が入社した年では、タクシー業界が新卒採用を初めてから約5年しか経っていなく、業界全体が変わり始めている頃でした。
そんな、変わり始めているタクシー業界に入社して自分も関わっていきたいという思いがあり入社しました。
実際に新卒として入社してみて様々な苦労がありました。
特に一番苦労と感じたのは地理試験や都会の道を覚えることでした。
また、私は内々定を貰ってから普通自動車免許を取得したので、タクシー運転手として必要な第二種免許の取得条件のである普通自動車免許の取得から2年以上経っていなかったので、入社後すぐにタクシー運転手として営業できませんでした。
そんなことで、様々な苦労がりましたが、それでもタクシー会社に入社して良かったと思っています。
その理由は、以下の2点が挙げられます。
- 自分の頑張りで稼ぐことができる
- お客様と身近で接客する
タクシー運転手という職業の給料は、完全歩合制です。そのため、自分の頑張りで稼ぐことができるので数字として現れやすくモチベーションとやりがいが感じられます。
そして、売上が低くても怒られることもなく、好きな時に休むことができるのでストレスなく自由に働くことができます。
また、お客様と身近で接客することができるのでやりがいを感じていました。
様々な苦労があると思いますが、タクシー運転手という職業は自分次第で変わることができるので魅力的でとてもやりがいを感じることができます。
2 タクシー業界で苦労したこと
新卒として、タクシー会社に入社した私ですが、タクシー業界には様々な苦労がありました。事前にタクシー業界で苦労したことを知ることで、その対策をすることができます。
ここでは、私の経験からタクシー業界で苦労したことについて紹介していきます。
具体的には、以下の内容で紹介していきます。
- 勤務時間が長い
- 地理になれなくてはいけない
- アクシデント
- 売上を上げる
タクシー業界で苦労したこと①:勤務時間が長い
タクシー業界で苦労したこととして、勤務時間が長いことが挙げられます。
タクシー運転手の勤務体制には
- 昼勤
- 夜勤
- 隔日勤務
の3種類があります。
その中でも、隔日勤務は15時間〜20時間の労働なので勤務時間が長いです。
とはいえ、タクシー運転手の給料は完全歩合制です。昼勤よりか隔日勤務の売り上げが上がるので慣れるのに大変でした。しかし、慣れることができれば休憩が3時間もありましすし、通常に営業ができると思います。
実際に私は、隔日勤務を1ヶ月ほど経験しましたが、続けることで慣れることができました。隔日勤務の次の日は1日休みですし、慣れるとそこまで苦労しませんでした。
また、隔日勤務は昼勤と夜勤に比べて売上が高くなりやすいので、給料も上がってモチベーションが上がりました。
タクシー業界で苦労したこと②:地理に慣れなくてはいけない
タクシー業界で苦労したこととして、地理に慣れなくてはいけないことが挙げられます。
タクシー運転手として業務するにあたって、東京の地理を覚えるということは必須条件になります。
営業する際にタクシーのナビを使って設定する選択肢もあるのですが、お客様が急ぎの時や稼ぎたい時などに、時間のロスになってしまうのであまり有効な方法ではありません。
また、お客様はタクシー運転手に対して道のプロだと思って行き先を言ってきます。 そのため、 断面的な情報で伝えてくる時があるので、それを理解しなくてはなりません。
その他にも、お客様とコミュニケーションを取りながら運転しなくてはなりません。そのため、 地理に慣れていないと道を間違えてしまうので苦労しました。
実際に私は、勤務が終わってからも同期達と勉強会を行い、知識の共有を行いました。
その結果、東京の地理にも慣れることができて、問題なく営業することができました。
タクシー業界で苦労したこと③:アクシデントは1人で対応する
タクシー業界で苦労したこととして、アクシデントは1人で対応することが挙げられます。
タクシー運転手は、基本的に1人で業務を行います。
そのため、アクシデントが起きても最初は1人で対応しなくてはなりません。
入社したばかりの頃は、業務をするだけでも苦労していたので、アクシデントが起きると更に苦労すると思っていました。
実際に私の勤めていた会社では、アクシデントの一例として以下のような事件が起きました。
- 酔っ払いによる暴力
- タクシー強盗
- 飲酒運転で巻き込み事故
このような事件があった際は、最初は1人で対応しなくてはいけないので不安だと思います。しかし、タクシーの車内にはドライブレコーダーや防犯カメラが設備されているので、自分からおかしな行動をしなければ安心です。
実際に私はタクシーの業務中に事故などのアクシデントを1人で対応することがあまりありませんでした。しかし、アクシデントが起きて何か不安なことがあれば営業所に連絡することで対応してくれるので安心です。
タクシー業界で苦労したこと④:売上を上げる
タクシー業界で苦労したこととして、売上を上げることが挙げられます。
タクシー運転手の給料は、完全歩合制です。
一見完全歩合制と聞くと平均より稼ぐことができて羨ましいと思う方も多いかと思いますが、実際にはかなりのストレスやプレッシャーがかかることがあります。
売上が上がらない日が続いてしまうと、段々と焦ってきてしまって運転なども荒くなってしまいます。
その結果、事故を起こしてしまっては元も子もありません。
タクシー運転手の売上というのは、慣れてきて日々分析や研究をしていると必ず上がってくるので、事故という最悪の事態だけは避けるようにしなくてはなりません。
3 タクシー業界で苦労しないためのコツ
ここまで、タクシー業界で苦労してきたことについて紹介してきました。
タクシー業界には様々な苦労がありますが、私は工夫して乗り越えてきました。
ここでは、私の経験からタクシー業界で苦労しないためのコツについて紹介していきます。
具体的には、以下の内容で紹介していきます。
- なるべく都会には行かない
- 適度な休憩をはさむ
- 生活にメリハリをつける
- 普段から車を運転する
タクシー業界で苦労しないためのコツ①:なるべく都会には行かない
タクシー業界で苦労しないためのコツとして、なるべく都会には行かないことが挙げられます。
タクシー運転手として新人の頃は、運転も慣れていなくほとんど分からない状態でした。
特に私は、地理について全く把握できていませんでした。
ですから、私はタクシーの運転に慣れるまではなるべく都心部に行かないようにしていました。
理由は簡単で、タクシーの運転に慣れなくて緊張がある中で都会の複雑な道路に行っても、思うように運転できなと思ったからです。
実際に私はその選択をして、運転に慣れて緊張がしなくなってから都会に行くようにしました。
私の同期は、最初から都会に行く人が多かったのですが、中には事故を起こしてしまう人もいました。
タクシー業界で苦労しないためのコツ②:適度な休憩をはさむ
タクシー業界で苦労しないためのコツとして、適度な休憩をはさむことが挙げられます。
タクシー運転手として働く上で、体の問題が出てくる人も多く、私の同期は、同じ姿勢で運転を長時間行なっているので、腰痛などを引き起こしていました。
私は、適度に休憩を挟んでタクシーから降りてストレッチなどをしていました。
ストレッチをすることで体がリフレッシュできるので、仕事の後半でも腰痛などを引き起こすことなく業務を行うことができました。
タクシー業界で苦労しないためのコツ③:生活にメリハリをつける
タクシー業界で苦労しないためのコツとして、生活にメリハリをつけることが挙げられます。
タクシー運転手の給料は完全歩合制なので、存分に休む生活を取るのか思う存分稼ぐ生活を取るのか、自分で選ぶことができます。
どちらにしても仕事をダラダラやるのではなく、自分で決めてメリハリある生活を送ることをおすすめします。
実際に私は、ダラダラ仕事をするのが嫌だったですし、会社に貢献したいと思っていたので乗務していました。
タクシー業界で苦労しないためのコツ④:普段から車を運転する
タクシー業界で苦労しないためのコツとして、普段から車を運転することが挙げられます。
実際に私は、入社前に自宅の車で運転して慣れるようにしていました。
自宅の車以外でも、旅行先のレンタカーなど積極的に運転手として運転しました。
その結果、最初は運転で緊張して苦手だったのですが、運転未経験でもタクシー運転手として問題なく業務をこなせるようになりました。
その他にも、内定後に営業所のタクシーで駐車などの練習を行いました。
新人ドライバーの事故の一番の原因は、バックでぶつかることだったので練習しました。
最初は難しかったのですが、普段運転していたので応用することができ、比較的早く慣れることができました。
4 タクシー業界で苦労しないために入社前にやるべきこと
タクシー業界では、様々な苦労がありました。しかし、その苦労をなくすために入社前に対策することができます。
ここでは、そんなタクシー業界で苦労しないために入社前にやるべきことを紹介していきます。
具体的には、以下の内容で紹介していきます。
- 運転免許は通学ではなく合宿で取得する
- 駐車の練習を沢山する
- 地理試験の勉強を事前にする
タクシー業界で苦労しないために入社前にやるべきこと①:運転免許は通学ではなく合宿で取得する
運転未経験からタクシー運転手になるには、最初の普通自動車免許と第二種免許を合宿で取得することをおすすめします。
運転未経験だと車のことや交通のルールなどが全く分からないので、合宿で1日に多く講義を受けて集中的に学んだ方が覚えられます。
通学の場合だと、長期間で学ぶことになるので集中的に学ぶことができません。
実際に、私は運転未経験でも普通自動車免許を合宿で取得しました。合宿で取得することで集中的に学ぶことができました。また、合宿の方が早く取得することができるので運転練習時間も確保することができます。
タクシー業界で苦労しないために入社前にやるべきこと②:駐車の練習を沢山する
新人タクシー運転手が最も多い事故の原因として、駐車などのバックでぶつけてしまうことです。
特にタクシーの車というのは、一般の車とはミラーの位置が違う車種があります。
なので、通常の車の駐車ができていないとタクシーでの駐車は難しいです。
実際に私は入社前に一般の車で駐車の練習をしましたが、タクシーでの駐車は感覚が違って慣れませんでした。
しかし、一般の車で駐車練習をしたことによって駐車の応用することができたので、タクシーでもすぐに慣れることができました。
タクシー業界で苦労しないために入社前にやるべきこと③:地理試験の勉強を事前にする
地理試験は、特に運転未経験で都会などを運転したことがない人にとっては難しい内容となっています。
運転したことがない道の交差点の名前や道路などは、非常に覚えにくいです。
そこで私は、入社前に地理試験の勉強をしました。地理試験の勉強を事前にしていたことによって問題なく地理試験に合格することができました。
どうしても、覚えられない時は実際にその道に車で行きました。ただ覚えるだけではなく運転練習にもなるのでおすすめです。
5 タクシー業界は苦労だけじゃない!タクシー業界のメリット
ここまで、タクシー業界の苦労や苦労しないコツについて紹介してきました。
しかし、タクシー業界には苦労だけでなく様々なメリットもあります。
ここでは、私の経験からタクシー業界のメリットを紹介していきます。
具体的には、以下の内容で紹介していきます。
- 自分の頑張りで稼ぐことができる
- 連休が取りやすい
- 運転技術が向上する
- お客様と身近に接することができる
- 個人で働くことができる
タクシー業界のメリット①:自分の頑張りで稼ぐことができる
タクシー運転手の給料は完全歩合制なので、自分の頑張り次第で稼ぐことができるのでモチベーションが上がります。
また、タクシー営業での売上がそのまま自分の給料に反映されるので、やりがいにも繋がっています。
実際に私の勤めていた会社では、月の売上が60万円の人がいました。
その人は、毎日どこを営業するのかスケジュールを考えていたり、イベントの情報などを全て把握していました。
私は、その人を超えることを目標にすることで日々頑張ることができました。
タクシー業界のメリット②:連休が取りやすい
タクシー運転手の勤務体制には隔日勤務があります。
隔日勤務の場合だと仕事の翌日が明け番となって休みになるので、休日と合わせると連休にすることができます。そのため、1ヵ月の半分から3分の2が休日になるので大きな魅力となります。
また、サラリーマンと比べると、はるかにプライベートの時間を確保することができます。
そのため、ネットで副業をすることや旅行、家族と一緒に時間を過ごしたり、自分のやりたいことに対して余裕を持って取り組むことができます。
実際に私が勤めていた会社では、隔日勤務の明け番と休日を合わせて連休にして友達と旅行に行きました。
先輩社員では、毎年海外旅行に行っていて約1週間の連休を取っていました。
タクシー業界のメリット③:運転技術が向上する
タクシー運転手では、最低でも第二種免許を取らなければなりません。そのため、必要最低限の運転技術が求められます。
タクシー会社に入社することで、社内研修や教習所での研修があるので運転技術を磨くことができます。
とはいえ、教習はお金もかかるしやる気が出ない方もいると思います。
しかし、教習のお金は会社が負担してくれるので安心です。
実際に私は元々運転未経験でしたが、タクシー会社に入社するために運転技術を磨いてきました。その結果、運転が得意になり運転することや車が好きになりました。
タクシー業界のメリット④:お客様に身近で接客できる
タクシー運転手はお客様と一対一で身近に接客することができます。
私は元々接客が好きだったので、楽しみながら接客することができました。
丁寧な接客をしていると、お客様からチップを貰えたこともあったので、モチベーションが上がりました。
タクシー業界のメリット⑤:個人で働くことができる
タクシー運転手は、サラリーマンと比べると、圧倒的に自由です。
仕事を始める時と終わる時は営業所に寄る必要がありますが、それ以外は1人で自分のペースで仕事が行えます。
同僚や上司と一緒に仕事をすることがないので人間関係に悩む必要もありません。
また、タクシー運転手は営業の仕方やルートなど全て自分で決めて行うことができます。
疲れが多く溜まっている時は休憩を多めに取ったりすることができて、稼ぎたい時にはたくさん働くことができます。
自分で決めて自分のペースで仕事をすることができストレスなく過ごすことができます。
このような働き方は、一般的な会社ではできないので、タクシー運転手ならではだと思います
6 まとめ:タクシー業界は苦労だけじゃない
ここまで、タクシー業界の苦労話について紹介してきました。
新卒としてタクシー会社に入社した感想としては、地理試験や都会の道を覚えることなど様々な苦労がありました。
それでもタクシー会社に入社して良かったと思っています。
その理由は、以下の2点が挙げられます。
- 自分の頑張りで稼ぐことができる
- お客様と身近で接客できる
タクシー運転手という職業の給料は、完全歩合制なので自分の頑張りで稼ぐことができるので数字として現れやすくモチベーションとやりがいが感じられます。
タクシー業界で苦労したことは以下の4点が挙げられます。
- 勤務時間が長い
- 地理になれなくてはいけない
- アクシデント
- 売上を上げる
タクシー運転手の勤務体制というのは、昼勤と夜勤と隔日勤務がありました。
その中でも、1番売上を伸ばせるのは隔日勤務です。とはいえ勤務時間が長くて苦労します。しかし、慣れれば隔日勤務でも休憩時間が3時間あるのであまり疲れません。
タクシー業界で苦労しないためのコツは、以下の4点がありました。
- なるべく都会には行かない
- 適度な休憩をはさむ
- 生活にメリハリをつける
- 普段から車を運転する
タクシー運転手というのは完全歩合制なので、新人でも最初から売上を伸ばす努力はすると思います。しかし、新人なので都会の道もわからないですし運転する体力もあまりありません。少しずつ道に慣れていき、適度な休憩を挟むことで運転する体力もついてきます。
なので、慣れてから売上を伸ばす努力をしても遅くはありません。
タクシー業界で苦労しないために入社前にやるべきことについては、以下の3点がありました。
- 運転免許は通学ではなく合宿で取得する
- 駐車の練習を沢山する
- 地理試験の勉強を事前にする
タクシー業界で苦労しないためには、入社する前に行動することが大事です。
入社前の行動はすぐに試せないのであまり実感がわかないですが、入社後に必ず役に立つスキルなので行動しておくことをおすすめします。
タクシー業界のメリットに関しては、以下の5点がありました。
タクシー業界の最大のメリットは、ストレスなく自由に働けるということです。
たとえ、売上が悪くても完全歩合制なので誰からも文句はありません。休みも自由に取れますし休日も多いので自分の時間を大切にすることができます。
今後タクシー運転手として就職しようとしている方やタクシー運転手の苦労話について知りたい方の参考になれば幸いです。
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