早いもので、新しい会社に入社してから約2ヶ月が経ちました。
新しい会社(製薬業界)のIT事情について色々と分かってきましたので、少しだけ触れてみたいと思います。
外から想像していたよりもITの仕組みは進んでいない
製薬会社は割りと早い段階からSAPを導入している傾向が強いので、ITの仕組みがしっかりしており、社員のリテラシもしっかりしていると勝手に思っていましたが…
実際はそれほど進んでいませんでした
私はこれまで電機系の製造業にいましたが、正直そちらの方が仕組み自体ははるかに進んでおり、様々な業務が自動化されていました。
経験はありませんが、自動車業界はさらに上をいくと聞きました。
製薬企業はまだまだEXCELなどハンドでゴリゴリ業務をやっている傾向が強く、そういった仕事をするためにスタッフ部門に人が相当数配置されていました。
ただ、「製薬企業」と言っても恐らくは内資系に限られます。外資系はITの投資予算も日系に比べるとかなり多いため、相当IT化が進んでいるそうです。
世界で最も大きい会社であるファイザーや、欧州で有名なベーリンガーインゲルハイムなど海外の超大手企業の人と会話する機会がありましたが、やはり全然違いました。
日系はITに投資するよりも、まだまだ人の手による運用が根付いています。
また、どことは言いませんが日系の超大手企業でも多重化もサッパリなショボショボのサーバーを使っており、ほとんどまともにIT投資していない状態でした。
ディザスタリカバリに代表されるBCPをしっかりやっている企業は大手でもかなり少なく、震災がきたら会社の業務情報が全て消し飛ぶようなところはたくさんあります。
また、製薬業界はITをアウトソージングして部署ごと外に出してしまうところも多い傾向があるので、自分たちでITについて勉強して積極的に関わっていこう、という意欲が低いのかも知れません。
私個人の意見ですが、やはり自社内でITに関するスペシャリストはしっかりと育成し、ただの管理組織に成り下がらないようなプロ集団にしていくことが大事だと思っています。
そして、それができない会社のIT部門はリストラの対象になります。
社内IT技術者に対する風当たりは他のどの部門よりもきついと感じています。
IT部門の人間として危惧するところは色々とあるのですが、私が入社した会社は、内部でしっかりスキルを持った人を育てていこう。という方針なのでまだ救いどころはあると共に、私の志向にも大変よく合っていました。
出来ることはかなり多い
ITについてはまだまだ発展途上な会社ですが…
逆に言うと私たちIT屋にできることはたくさんあると感じました。
私は今は業務を覚えることが中心ですが、今後は小さい部分の業務改善提案から始めて、慣れてきたらどんどん大きなプロジェクトを提案し推進していきたいと思います。
それなりに製薬業界の業務知識は頭に入ってきたので、年末年始の休暇中に、覚えた内容を整理しておこうと思います。
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