年末年始も近くて皆さんそろそろ締めモードに入っておられると思います。
私は、現在持っているシステムプロジェクトで重篤な指摘が入り、結構なピンチに陥ってます(笑)
原因は会社のIT基準をしっかり読み込んで理解しておかなかったために生じました。
システム基準は会社によって千差万別
システムに関するルールは会社によってバラバラです。
私はかれこれ3社目ですが、会社によって決まりごとは本当に様々でした。
例えば、クライアント端末のデータの取扱いやセキュリティの面を挙げてみましょう。
1社目のIT機器運用ルール
- パソコンにUSB接続不可(シンクライアント)
- アプリ一切インストール不可
- リモートデスクトップ接続が入っていない
2社目のIT機器運用ルール
- USB接続やりまくり
- アプリはインストールできるが遠隔監視されている
- リモートデスクトップ接続はやり放題
3社目のIT機器運用ルール
- USB接続やりまくり
- アプリ一切インストール不可
- リモートデスクトップ接続はやり放題
という感じで結構バラバラです。
いずれもそこそこ大きい会社なのですが、それでも基準は様々です。
ITシステム導入の基準についても企業によって色々と差異があります。
1社目のシステム化方針
- 完全自前主義
- SaaSなどは一切利用しない
- 自社内のデータは一切外に出さない
2社目のシステム化方針
- ほぼ自前主義
- 一部アプリをSaaS運用
- 基幹系システムのデータは内部で徹底管理
3社目のシステム化方針
- 自社構築はどんどん減らす方針
- アプリ一切インストール不可
- 基幹系データでもクラウド等で運用する
1社目は自前主義を徹底しており、3社目がその真逆。2社目が中間といったところでしょうか。
私は新卒で入社した1社目の印象が強く、それが標準的なやり方と思っていました。
そのため、「外部に情報を持たせる」なんてことは全く想像できなかったのですが、他の2社を経験する中で本当に色々な考え方があるんだな…、と驚きました。
このように、システムに関する考え方は企業によってかなり異なります。
そのため、新しい会社に入ったら、最初にシステム構築の基準を理解しておかないとハマることがあります。
私がハマったケース
今回、社外サービスの利用を検討していましたが、システム方式が自社の基準に合っておらず、上からストップがかかりました。
問題の箇所は発注を終えた後になって発覚してしまったのですが「そのやり方だと認めにくい」と言われてしまいました。
「セキュリティ上問題がある」などではなく、システムの一方式として十分に考えうるものなのですが、当社のインフラ基準ではあまり望ましくない、といった指摘でした(具体的には書けませんが…)。
これは先方も全く説明してくれておらず、発注後にシレっと言われたという流れです。
その方式は、一般的なWEBアプリケーションの仕様と比較すると、確かに少し変わった方式でもあるので、私も最初から知っていれば躊躇したでしょう。
…やっぱり、MECEでしっかりと物事は確認しておかないといけませんね。
…やっちまったです。
この仕様で十分運用できることを上に説明し判断をあおぐ事になりますが、さてさてどうなるでしょうか…
ものすごく安い月額サービスでいつでも解約できる契約だったのがまだかろうじて救いでした…
会社のルールは早く押さえましょう
早速の失敗事例でしたが、IT基準に限らず会社のルールは早めに押さえるべきですね。
早めに細部まで把握しないとミスに繋がる、という悲しい事例でした。
以下の記事でも社内ルールを早期に知ることの大切さを書きましたが、本当に身を持って痛感しました。
関連記事:転職入社1週目の流れ 自部署・関連部署の仕事内容の把握
システム導入はこれまで色々やってきて、それなりに慣れているつもりでしたが、今回の1件を見ると「全くできていないなぁ…」と反省しました。
ただ、失敗も重要な経験の1つです。
失敗を繰り返し成長しながらも、大きなプロジェクトにどんどん挑戦していきたいなと思います。
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