7年目のナース、美樹です。今回の看護師向け転職エージェントは「ナース人材バンク(NJB)」をご紹介です。
この記事ではナース人材バンクの評判を私 美樹の評価や実際に転職支援をしてもらった方の口コミや体験談を交えて解説します。
※現役看護師が監修しています
ナース人材バンクのサイトデザインは整然としていて、いいですね…。
さすがセイジさん、エンジニア目線ですね^^
しかも明るくてやわらかい雰囲気で落ち着いています。
そんなナース人材バンクのホームページをひととおりチェックしてみました。たしかに整然としていて見やすいと思いますが気になるのは内容ですよね? まずは私のなかでの高ポイント、残念ポイントを最初にご紹介しますね^^
高ポイント
- WEB上病院見学
- ブランクがある看護師の復職す
- 保健師の求人特集
- ナースの転職知恵袋
残念ポイント
- 新設病院で心機一転(私は既存病院が働きやすいと思っています)
私、美樹の所感ですけどこの記事の終盤で詳しくお伝えしますので、できれば最後まで読まれてくださいね^^
ではナース人材バンクの概要から一緒に見ていきましょう。
ナース人材バンクとは?
「医療介護で働く人を元気に。そして日本を元気に。」をコンセプトに従事者不足を解消する情報インフラを構築し、質の高い日本の医療介護サービスの継続提供に貢献しようとしているエス・エム・エス キャリアが運営しています。
同社はナース人材バンクのほか、
・ナース専科求人ナビ
・ナース専科就職ナビ
・ナース専科
という関連サイトも展開しています。
ナース人材バンクの評価・口コミ・体験談
ナース人材バンクの評価
★★★★4
私のカンタンな自己紹介と看護観
私の看護観は「多くの人が健康で笑顔になれるような支援をしたい」です。
実はこの看護観の裏側にはブラックな側面が隠されていて、看護師の仕事の「忙しすぎる」「甘くない」という現実が私はイヤでたまらず、「患者さんが減れば看護師もラクになる」といった不謹慎なことを考えていたことから転じたものです(反省)。
転じたきっかけは“患者さんが減る=健康な人が増えみんなハッピーになる”という考え方につながるとナース人材バンクの担当者が言ってくれたことからです。それ以来私は、この前向きとなった看護観を大切にして仕事を頑張っています。
ナース人材バンクを利用した経緯
2018年7月中旬
・登録
・担当者から電話(アナムネ聴取のような感じ)
2018年9月初旬
・2つの求人に面接を申し込む
2018年10月
・実際に面接→不採用
・転職活動を一旦休止
2018年末現在
・年度末(翌年春)までに転職できるよう再開準備中
ナース人材バンクに登録したあとスグに電話がありました。そのときに
・転職のきっかけ
・どのような条件で今後仕事をしていきたいか
・転職時期はいつごろを考えているのか
ということを聞かれました。看護師でいうアナムネ聴取といったところでしょうか。
ねえ美樹さん、アナムネ聴取って、看護師の専門用語?
アナムネというのは実は略したもので、正式名称は「アナムネーゼ(Anamnese)」というんですよね。わかりやすくいえば病歴(既往歴)のことです。
ちなみにアナムネーゼはドイツ語なのですが、アナムネ聴取では病歴だけではなく
- 自宅環境
- 家族歴
- 家族のサポート体制
- 介護度
- 妊娠歴
- 予防接種歴
- 嗜好
- ADL
など幅広く、患者さんご本人から直接、聴き出していきます。
なるほど。最後に出てきたADLについても気になります!
そうですねADLは、Activities of Daily Livingの略で「日常生活動作」のことです。例えば食事やトイレ、入浴、洗顔、着替え、歩行など…。これらを自力で問題なく行えればADLが高い方ということです。
私たち看護師にとっても、入院前のADLを確認することで、どの程度の介助をしたらいいのか確認できたり、入院前のADLと現在のADLを比較しその変化を見ながらリハビリの目標を決めることができたりするので、とても大切なんです。
美樹さん、ありがとう。
私は年末いっぱいでの退職を希望していたのですが、次、入職するならどのようなところがいいのかしっかりとイメージを膨らませたかったので、早めに転職活動をはじめることにしたのです。
夏のあいだは、ナース人材バンクから送られてきた求人情報を眺めつつ、実際に働くとどうなるのかシミュレーションを繰り返していました。もちろん気になる求人があれば担当者の方に詳しく問い合わせることもありました。
そして満を持して選んだ2つの職場に面接を申し込みます。しかし9月中の連絡はなく、10月に入ってようやく面接をしたいとの連絡が来ました。面接日までは2週間ほど。それまで履歴書・職務経歴書の添削や電話による面接対策レクチャーをしていただきました。
そして実際に面接も受けたのですが、その直前に実は今の職場の年末退職予定が職場の人員体制の都合で認められず、年度末(翌年3月)まで延期となった結果、サポートも虚しく不採用となりました。
もちろん理由は双方の入職希望月が合わないということで仕方がないことと思えました。そこで今は転職活動を一旦お休みし、2019年に入ったら再開しようと思っています。
ナース人材バンクの担当者の年代・性別・印象
30代半ばの女性でとても頼りになるお姉さん的存在です。転職決意に至った経緯をとても丁寧に聞いてくれたほか、看護への思いや今後の方針も一緒に整理してくれました。
また結婚後に有利な雇用形態、勤務先(病院・クリニック)で加入保険がちがう、加入保険によって出産・育児での待遇も変わってくるなどの情報もいただき、知識が豊富な方だなと感じました。
ナース人材バンクを利用してよかった点
自分のやりたいことが整理できたほか、仕事への考え方や看護観についての発想を変えられた点がよかったです。
また連絡手段が意外にもLINEであったことも高ポイントで、連絡しやすく、見逃しも少なく、既読も確認でき精神的にラクでした。
しかも履歴書などの添削もLINEでした。
さらにタイミングが合えば面接にも同行してもらえます。私も同行いただき面接で言葉が足りなかった部分を補ってもらい、とても心強く感じました。
ナース人材バンクを利用して改善してほしいと思った点
美容系クリニックの求人情報が少なく残念でした。
もっと美容系クリニックの求人を増やしてほしいです。
転職する際のアドバイス
自分をアピールするのが転職ではとても大切と痛感しました。そのために自分のことをよく知っておく必要があります。自己分析をし、将来設計、看護観などを見直してみるといいです。
冒頭部いきなり、ぶっちゃけ話で正直、心配になりましたが(笑) 最後は転職について的確なアドバイスまでいただけました。
たしかに過激でしたね^^ でも「忙しすぎる」「甘くない」というのは共感できます。
なるほど。
私もそうですが彼女も、多重業務のなかで自分のしたい看護がなかなかできない、そんなもどかしさをずっと感じていたのではないでしょうか?
そうかもしれませんね…。
そういえば体験談中の加入保険が違うってどういう意味なのでしょうか? 気になります。
実はそこのところ私も気になっていて、この機会に調べてみました。
勤務先は厚生年金か医師国保に加入(有利なのは前者)
病院とクリニックでは看護師の加入保険が違うことが本当にあります。あくまでも一般論ですが、
- 病院→厚生年金
- クリニック(個人開業医)→医師国保(が多い)
となります。実は医師国保だと若干不利で、たとえば傷病手当金、出産手当金、育児休暇中の保険料免除がないのです。
ナース人材バンクの担当者の方が伝えたのは、おそらくこのことかと…。
セイジさん、ありがとう。私も勉強になりました^^
これよりナース人材バンクのメリットを3つ、ご紹介していきます。
ナース人材バンクのメリット
年間10万人以上の看護師が利用
ナース人材バンクがサービスを開始したのは2003年。
今では年間10万人以上の看護師が利用する転職エージェントになっています。
全国の看護師求人情報保有
全国の病院、クリニック、訪問看護、訪問入浴、介護施設、治験(CRC)などの看護師求人、そのほか准看護師、保健師、助産師の求人も取り扱っています。
業界やエリアに詳しい人が担当
ナース人材バンクの担当者はキャリアパートナーと呼ばれています。もちろん看護師転職に特化した専門家で地域ごとに任されています。
担当エリア内の医療機関の看護師募集状況を熟知し、求人票ではわからない病院やクリニックの内情も把握するよう努めているそうです。
全国の求人を取り扱っていることがわかりましたが、気になるのはどのような求人と出会えるのかですよね…。
ナース人材バンクの求人情報検索
トップページから検索でき、ページ上の日本地図でエリア、都道府県を絞り込めるほか、最初から都道府県、人気の市区町村の各リンクをクリックして絞り込み、探せるようにもなっています。
都道府県をクリックすると、その都道府県のページ「○○県の看護師求人のいろは」が出てきます。いろはの内容ですが、
- 働きやすい職場
- こんな求人が人気
- データで見る求人
- 転職のプロの声
というコンテンツで構成されています。
上記3では平均年収や、平均給与のデータも確認できます。
勤務するなら近いところがいいという方は、駅名・市町村名から探すといいです。駅名を入力すると求人一覧が出てきます。
求人一覧には
- 病院名
- 特色(アイコン)
- 勤務地
- 法人名
- 施設形態
- 診療科目
- 求人
が掲載されていました。
実は求人詳細ページはないと思っていたのですが、意外にも病院名か画像をクリックすると詳細ページにたどり着けます。
リンクの下線がないから、ちょっとわかりにくかったですね(笑)
詳細ページを見ると、15のアイコンも健在でした。
ナース人材バンクの登録方法
ナース人材バンクへの登録は、画面上でナビに従って操作していくもので、あっという間に登録完了できるような親切なものです。
資格を選択して、働き方・時期を選択、郵便番号を選択して住所、そのあと氏名・生年、さらに退職意向とメールアドレス(任意)、電話番号(必須)を入力し利用規約に同意すれば登録となります。
ナース人材バンクの登録後の転職活動の流れ
ナース人材バンクに登録したあとは、電話相談→求人紹介→応募→面接→入職という流れになっています。
ここまでナース人材バンクについて一緒に見てきましたが、それでは美樹さん、今回もホームページの見どころを解説してくれますか?
はーい、かしこまりです♪
ナース人材バンク、ホームページの見どころ
総評ですけどナース人材バンクのホームページは、転職を考えているナースはもちろん、転職を考えていないナースも十分、参考になる読み物だと思いました。転職に関係なく看護師なら十分楽しめる、そんなコンテンツや記事が多かったです。
WEB上病院見学
実際に病院見学に行くとなると時間と手間がかかります。その時間と手間を省けるコンテンツがWEB上病院見学です!
・看護師のインタビュー記事
から病院の雰囲気を知ることができて、私は良いと思いました。とくに忙しい若手のナースにとっては利用しない手はないありがたいサービスです。
ブランクがある看護師の復職
転職するナースはもちろん、結婚や出産を機に退職しやすい看護師にとって不安の種となりえるのがブランク期間です。
ブランク期間があるとどうしても不安になる気持ち、よくわかります。これは看護師だけではありませんよね。
でも業務は多忙なため、本当に落ち着いてから時機を見て復職しようとする看護師は意外と多いんです。そんなブランク多めのナースの方にぜひ、読んでほしいコンテンツです。
ブランクが10年など、長い方もいると思うのですが、そんな方も不安解消ができそうですか?
そうですね。コンテンツでは「10年以上の方も悲観的にならないで」とアドバイスしていましたよ。私たちの不安にきちんと寄り添ってくれているようで心強く感じました。
保健師の求人特集
看護師として働いていくなかで、保健師のお仕事をしたいと考えるようになり、保健師の国家資格も取得しようと動く先輩や同期なども少なからずいて、看護師で保健師資格取得を目指す方は実をいうと、とても多いんです。
それはどうしてですか?
保健師は
・夜勤がない
・治療ではなく「予防」に関われる
・幅広い勤務先(市町村や企業などでも働ける)
ため、人気も高いんです。
なるほど…。保健師関連コンテンツは保健師を目指すナースにとっては高ポイントですね!
ナースの転職知恵袋
「みんなの職場の悩み」など共感、役立つ記事のほか、おもしろくてタメになる記事も多かったです。
美樹のオススメは、
「うちの嫁は看護師 “看護師嫁あるある5選”」
「看護師でも健康的にダイエットできる! 意識が変われば身体も変わる!」
の3記事です!
ナース人材バンク、ホームページの残念ポイント
新設病院で心機一転
新しくてキレイな病院やフレッシュな人間関係など大きな魅力ではありますが…。
・イチからはじめるのは大変そう
・既存病院のほうが働きやすい(既定のシステムやルールが確立されているから)
と考えているため、私にとっては響かない残念なコンテンツとなりました。
美樹さん、ありがとう!
まとめ:15のアイコンとWEB上病院見学を活用
求人検索ですが、詳細ページにたどり着くためには、検索結果の求人一覧から病院名か画像をクリックしてください。また詳細ページにある15のアイコンはかなり便利です。
ナース人材バンクの基本情報
■会社名
株式会社エス・エム・エスキャリア
■所在地・お問い合わせ先
東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー
TEL 0120-515-269 平日9:30~20:00 土日祝9:00~18:00