先日、意中の会社から内定が出たため、会社の上司に退職願いを告げました。
上司にはすんなり納得してもらえ引継ぎの準備に入るように言われましたが…
その言葉とは裏腹に、そこに待っていたのは新しい仕事を理不尽にふられる現状でした。
退職するにも関わらず新規案件を振られる
今日日はどの職場でもギリギリの人数で仕事を回しています。
そのような状態で「仕事を辞める」と言っても、結局辞める寸前まで仕事をやらされることが多いです。
しかし、この「仕事をやらされる」というのも、大抵はそのとき自分が持っている仕事を終える、というものであり新規に仕事を振ってくるケースはそれほど多くはない、と思います。
…が、私がやられたのは後者の「新規に仕事を振る」パターンでした。
上司「この新規案件のPMやってもらえる?」
私「………(ポカーン)」
引継ぎに入ってくれ、とつい先日言われたはずですが…
なんでこうなるんでしょうか…
辞める人間にわざわざ新規でPMをやらせるとは、正気の沙汰とは思えませんが…
しかも、振られた案件、「かな~り危険な状態」です。
皆が嫌がって拾っておらず、提案を待っているクライアントがぶちきれている状態の案件です。
これの見積と作業計画、クライアントへの説明までを行え、という業務命令です。
…うーん
良い方向で考えると、最後に大変な案件を与えて育てようとしてくれている。
邪推すると、最後に嫌がらせをした上で全責任を押し付けようとしている。
どちらか正直分かりませんが、やるしかないので引き受けることになりました。
手のひらを返したように冷たくなったクライアントの対応
引継ぎをして後は年休を消化する予定だったのですが、このようにかなり嫌なラストスパートをかけられることになりました。
はっきり言って、見積もりや作業計画を行うための材料が何も整っていなかったので、必死になって情報を集めました。
クライアントに話を聞きにいったりもしましたが、そもそも大分放置していた案件なので、
「今更、何をしに来たんだ?」
とかなり嫌味を言われたりもしました。
ちなみにこのクライアントは元々同じ会社にいた人です。
私はある家電メーカーの社内SEであり、このクライアントは業務部門の担当者でした。年齢も近かったため仲も良く、飲みに行ったこともある仲だったのですが…
立場変われば対応も変わる。ということでしょうか。
私が部外者になった途端に冷たくなり、打ち合わせの場でも冷めた表情で嫌味や突っ込みをしてくるようになりました。
直属の上司は人前で私の事を「気違い」と言ってくる始末
また、私の直属の上司がかなり酷い性格だったので(面接してくれた人とは別です)、その打ち合わせの場で私のことを悪く言ったりして上げ足を取りながら妨害してくる始末でした。
「なんやお前、その説明は。肝心なこと言えてないやないか。パープリンか?」
と、大声でみんなの前で言われました。ちなみに、パープリンとはバカ・アホ・気違いを意味する言葉です。
一生懸命に喋っている人に対して公の場でこのような言葉を投げかけてくるとは…、この会社の先行の暗さを感じました。
関西でも有名な家電メーカーでしたが、所詮内部はこんなレベルでした。そりゃあ、鴻海に買収されるわけです。まあ、もう隠しませんがシャープ株式会社です。
残業時間はあっさり100時間を超え病気を患う
残業時間は2週間弱であっさりと100時間を越えました。
久しぶりに無理したせいもあって、風邪をひき、頭痛も日々ひどくなり、不整脈まで発症しました。
3年に渡って後遺症が残ったものとして「耳があまり聞こえなくなる」という症状も出ました。これには本当に悩まされ、一定の音量以下になると人が言っていることが全く聞き取れなくなりました。
とにかく受けた対応は酷く、1秒でも早くこの会社を去りたいと思い、苦しみながら業務に打ち込んでいました。
逆に、転職活動をして辞める決意をして本当に良かったと感じました。このままこの会社に残っていたら数年持たずにメンタルを破壊されていたでしょう。
肉体と精神を破壊されつつ何とか仕事を終える…
大分ボロボロになり、上司に叱責を受けまくった末に、何とか仕事を終えました…
クライアントは勿論のこと、自部門からも、労いの一言もありませんでした…
1社目を辞めるときはもっと調整してくれて円満に辞めれたんですけどね…
話も聞かずにリストラをする企業は所詮こんなもんなんですかねぇ…
無事に退社:その後に私がいた会社は消滅
最終的に、体を相当悪くし、人間関係に亀裂が走りつつもプロジェクトと引継ぎを終えて、無事に退社しました。
何とも後味の悪い最後でしたが、色々と為になったこともあり少し(5%くらい)は愛着もあった会社なので、きちんと感謝はしつつ去ることにしました。
ご存知の通り、元々所属していた会社シャープはこの後に鴻海に買収され、私が出向させられていた会社エスアイソリューションズは他のIBMの子会社に吸収されて無くなりました。
家電業界には二度と就職しないと心に決めて私は次の製薬会社で新たな道を歩むことになりました。

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