お洋服を扱うショップで働いていたという方がいても、ジュエリー・アクセサリーショップでアルバイトをしていた!という方は意外と少ないのではないでしょうか?
学生時代アルバイトなどで販売経験があるという方もいらっしゃるかもしれませんが、転職サイトを経て私はアパレルの中でも雑貨に位置する「アクセサリー」を扱うショップで2年間店長職に就いていました。
アクセサリーって服の販売とどこが違う?
ジュエリー・アクセサリーショップも大きく分けると二つに分類することができます。
一つ目は自社ブランドのみで展開するショップです。
海外ブランド・国内ブランドで少し形態が異なることもありますが、国内ブランドの大きなところになると山梨や神奈川に自社工場を持っているというのも珍しくありません。
つまり、大量生産が可能ということで一定のクオリティを安価に提供できるといったことが可能なのです。
また、製品シーズンごとにコレクションを出すなど、企業としての大きさがあるからこそ商品開発には非常に積極的であることが挙げられます。
二つ目は様々なブランドを扱うセレクトショップです。
しかし、様々なブランドをセレクトするという性質上、ブランドによって価格の振り幅が広いことが特徴です。
言い換えれば、セレクト次第でショップの層を厚くすることができ魅力あるお店として注目されますが、一歩間違えればコンセプトもよくわからない雑多な店とみられることもあるのです。
そのため、ショップとしての方向性を従業員全体でしっかりと意識することが重要です。
そんな私は二つ目に紹介した「セレクトショップ」でジュエリー・アクセサリーの販売に携わっていました。
一般の四年制大学に通っていた私ですが、なぜジュエリー・アクセサリーの販売に携わることになったかというと、卒業間近に旅行したヨーロッパのアンティークショップにいったことがきっかけです。
服は好きでしたが、その当時はリングも着けず、ピアスホールなんてもっての他であった私は、祖母からもらったネックレスただ一本を着けていました。それは祖母が20代の時に購入したもので、当時でも立派なヴィンテージのコインネックレスになっていました。
店内をくるっと一周したところで、アンティークショップの店員に「あなたのネックレス素敵ね」と声をかけられたのです。ほとんどがイタリア語であったため、内容はあまり聞き取れませんでしたが、長く形に残るものの大切さ、言語が通じなくとも思いを載せられるものなのだとアクセサリーに強く興味を惹かれたのでした。
選考は特別なことではない
帰国後、勤務予定であった会社に事情を説明し、とても迷惑をかけましたが応援していただける形になりました。
その後すぐに、ジュエリー・アクセサリーのセレクトショップを全国隅々まで調べ上げました。
セレクトショップと一口に言っても、
- ヴィンテージやアンティークをメインに扱うレトロな雰囲気が持ち味のショップ
- 実用的というよりかはアート、コンテンポラリージュエリーを扱う現代的な印象のショップ
など、雰囲気も様々でショップが位置する土地によってもテイストが大きく変わるということを知りました。
私が重要視したのは「これからのアンティークとなる」商品を扱っている、または、そのような理念を掲げているショップであるかということです。
今すでにアンティークとなっているジュエリーアクセサリーもとても魅力的でしたが、私のようなアクセサリーを身につけたことがない人にも「思いを残せる、のせることができる」という一つの選択肢を持ったものを広めたいと考えたからです。
そして、ウェブサイトやSNSを駆使し、ある投稿に目が留まりました。そしてショップへ電話、タイミングよくオーナーが取ってくれたことでその日のうちに面接の日程が決まりました。
面接までの二週間、ぼーっと過ごすのではアクセサリーを大して持っていない私が何を言っても信用や熱意を伝えることは難しいであろうと、そのショップが扱うブランドのデザイナーの経歴を調べたり、商品についてもSNSをフル活用し情報を集めることに専念しました。
- 実際つけている層がどのようなものか
- どこで取り扱いが多く人気なのか
- 実際県内のショップに出て自分が着用してみたり
- 店員さんに話を聞く
など、ブランドに関する知識を増やしていきました。もちろん、短期間で得た知識なので表面的なことも多かったですが、面接予定のショップは気軽に行けない距離であったため、少しでも何かを掴んで置く必要があると思ったからです。
また、取り扱いのないブランドに関しては国内でどのような位置付けであるのか、海外ブランドの影響の大きさなども装身具のアート書を読んだりするため図書館や本屋に通いました。
そして二週間後、地元から新幹線で3時間離れた地のセレクトショップへ赴き、店舗の説明・従業員の紹介を一通り行ってもらった後にオーナーと一対一で面接を行いました。
面接で行ったのは
- 志望動機を話す
- ショップとして今後どのようにすれば発展を望めるか10分で考え述べること
- 取り扱いがないブランドでショップにふさわしいものを挙げること
後から聞いた話ですが、オーナーは当日まで試験内容を決めておらず、話をして私に合う試験内容を課そうと考えていたようです。決まった試験内容がないのが小さな会社の特徴でもあるかと思いますが、規模に関わらず、会社のこと業界のこと、これからの展望を自身で考えられ、その中で自分がどう貢献できるかを述べられないと、もし採用となってもショップと自分とでずれが生じると思います。資料も作って行っており、その熱意が伝わったのかその日で採用の内示をいただいたのでした。
仕事内容のわかっていたこと、予期せざること
内定を頂いたものの家探しや引越しなどの準備に1ヶ月ほどの時間がありました。その間もファッションビルやジュエリーの路面店、図書館通いを欠かすことはありませんでしたが、時間が迫るにつれて周囲の人は「販売職は大変」、「今は良くても立ち仕事はずっと続けられるものではない」、「土日祝出勤はとても辛い」と様々な苦言の提示が増えてきました。
あまり周囲に相談せず思い切って決めたことだったので、不安に思っているだけだろうとその時は思っていました。ジュエリー・アクセサリーを販売することに対しての経験もなかった私ですが、知識も身につけているし問題ない、なんとかなると思っていたのです。しかし、入社してすぐ「ジュエリー・アクセサリーショップで働くことの大変さ」を身をもって知ることになったのです。
人間関係が限定される
まこれはジュエリーアクセサリーの販売だけでなく、「販売職」といった職種に言えることですが、世間が休みの時こそショップや店舗への来店率は高まるため、基本シフト制であり、土日祝そして長期連休の際にはまず休みの申請が通りません。
地元から遠く離れた私でしたが幸い友人もたくさん就職している県でしたので、平日に休みが取れるということのメリットを感じていました。「世間と違う日に休みが取れるってことは、テーマパークなど混雑必須の場所にもスムーズに遊びに行ける!」と喜んでいましたが、まず、友人たちと日程のすりあわせをすることが困難なため、寂しく一人で家で過ごす…なんて日も学生時代に比べて格段に増えました。
「販売職=土日祝出勤」というのは当たり前に認識していることかもしれませんが、その先を考えるとやはり平日休みって希少なのだな…と後悔することに。
また、従業員が10名以下の小さい会社であったため連休を取ることも難しく、家族での旅行もなかなかできなくなってしまったところか帰省のタイミングも掴めないまま年月が過ぎました。路面店だけなら年末年始にショップごと休みにするということもあるかもしれませんが、私が配属されたのはオープンして1ヶ月の百貨店の店舗であったため、年末年始も休みが取れませんでした。
百貨店の同じフロアでの同僚も増えましたが、彼女や彼らのシフトもなかなか合わないことが多く、遊びに行くといえば土日に関わらず仕事帰りに飲みに行くことでした。
百貨店などに入ると人間関係がより複雑に!?
同じ百貨店に入る別のショップの人とも仲良くなることについても触れましたが、お客様から見ると私たちは「百貨店の人」であり、扱うブランドが異なっても同じようにみられるのです。それは社員かアルバイトか、はたから見るとわからないということよりさらに厳しく、「百貨店」としての品位を損なわないような振る舞いが第一になるのです。
そのため、売り場マネージャーは売り上げを取ることはもちろんですが、ショップの雰囲気を損なわない範囲での店舗指導を厳しく行います。
路面店やファッションビルの店舗情報しか得ていなかった私も悪いのですが、扱うブランドが同じでも店舗、従業員の雰囲気がこうも違うものかと驚いたものです。そして、百貨店に限らずファッションビルなどのテナントになると、ショップ内でも大変な人間関係がさらに複雑化するのです。
マネージャーに対する苦言や他店のことを同じ会社で働いている同僚に言っても、知らぬうちに本人に伝わっているということがあるのです。
何気ない会話がトラブルになることも多く、特に人が多ければ多いほど話は曲がりに曲がり、意図せざる内容が伝わりそのショップと百貨店側の雰囲気が険悪に、全体ミーティングの際にもそのショップには指導を行わないと言ったこともありました。
マネージャーとの相性もあるかとは思いますが、やはりそのマネージャーや百貨店の社員との連携が取れなければ売り上げを伸ばすことも難しかったように感じます。逆に良好な関係を築くことができればプロモーションもしっかりと行ってくれ、広告や雑誌の掲載などメディアの露出も後押ししてくれるのです。
ここまでで重要なのが、百貨店とテナントは互いに取引先であり、決して同じ会社で働いているとの認識を持ってはいけないということです。一緒の休憩室を使用し、同じ百貨店で働いていても、ショップの従業員全員がそのことを念頭に置いて行動しなければなりません。お互いの認識にずれがあればその都度修正をし、それは同じ会社、同じショップの人との対話よりはるかに労力を要します。それぞれの会社が同じ方向を向いているとは限らないからです。
ジュエリーに対する意識
人間関係はショップ、会社内でもトラブルがつきません。同じフロアのショップを見てみても、ジュエリー・アクセサリーが大好き!という人から、あまり興味はないけれど勤めているという人まで様々です。
個人的には「可愛い」というふわっとしたワードだけでは最初からこれを買おう!と思って来店した方は別として、お客様のジュエリーアクセサリーの購買意欲を高めることは難しく思っていたので、ブランドに関する知識はもちろん、貴金属や使用する素材についての知識の深さが求められると思います。
服は生地にアレルギーを起こす!という方は少なく(もちろん布の質で肌荒れを起こすことはありますが)、選ぶ際には着こなしや手持ちのワードローブに加えて良いか、パーソナリティーにあっているかが重要です。しかし、ジュエリー・アクセサリーはそれに加えて直接肌に触れるものなので、「可愛い」だけではどのお客様のニーズを満たすことができないであろうと思いました。
忘れられない出来事が、入社してちょうど1ヶ月の時に起こりました。
販売に慣れ百貨店の雰囲気も掴んできていた私は接客に余裕を持っていました。もちろん、わからないことは調べましたし、先輩に聞いたりもしましたが、ちょうどその時に同時期に入社してきた年下の同僚がお客様にリングを販売しました。シルバーのリングで、金のコーティングがされているものでしたがお客様はとても気に入り、私も話に混ざるほど上機嫌でリングを着けて帰ったのでした。
半年後、マネージャーから内線で呼び出しがあり、事務所へ出向くと「リングを購入したお客様からクレームが入った」ということでした。販売をした同僚はもう退職していたので、私が覚えている限りの状況を説明したところ、アレルギーが出てしまったということでした。
メッキ商品は個体差はあれど永久的に定着しているものではなく、使用回数、期間によってコーティングが薄くなってくるのです。特に他のアイテムに比べてリングは着脱時に摩擦を起こしやすく、メッキ商品であれば説明を怠ることは許されないことですが、見た目がゴールドということと金額も高額であったため、まさかシルバーとはおもわず購入したということでした。
そして着用から半年後赤く湿疹が出たということで病院へ行くと金属アレルギーと診断され、今に至るということでした。
セレクトショップという体制ならではの問題
自社のブランドのみを扱っているショップとは異なり、デザインや素材など多様な商品を扱うセレクトショップはブランドごとに対する知識をそれぞれ獲得する必要があります。そのためブランドによっては素材の扱い方や知識の深さにばらつきがあり、同じ素材でも説明が異なってしまうと言ったことも珍しくありません。
あるブランドは「この石は割れやすいため、保管を厳重にする必要があります」と言っても、別のブランドが「比較的割れやすいが、日常生活で特別気を使わなければならないほど脆くはない」ということもあるということです。
そのため、ショップとしての軸が重要になります。
しかし、私がいた会社ではそれぞれが知識を深めて下さいといった雰囲気で教育体制が整っているどころか、接客される人によって言うことが異なるということは当然だったのです。
情報は日々更新されるため、その都度の修正は必要ですがセレクトショップならではの問題の一つであるなと感じた経験でした。
先輩の辞職に伴い店長に抜擢
百貨店で勤務をしてから一年経とうかというある日、店長から「妊娠したので退職する」といった話を受けました。入社してからもずっと店長であった人であったので、これからも変わらず店長で居続けるのだなあと漠然と思って居たため藪から棒とはこのことかと驚いたのを覚えて居ます。
体制の不安定さなどを感じてはいましたが、路面店から百貨店への移動に伴いサポートしてくれてきた人でとても頼れる上司であったため、その報告を受けてとても落ち込みました。しかし、次の店長は3年勤めて居た年下の上司だったので、店長には及ばないけれどしっかりしているしなんとかなるだろう…と考えて居た矢先、その上司も退職することになり、様々なタイミングが重なり、勤続一年の私が店長職という責任ある立場を任されたのです。
人手不足もありアルバイトを数人雇い直して、教育をこなしながらの初めての店長職だったため右往左往して居ましたが、頼れる先輩がおらず何度も辞めたいと思ったものです。しかし、オーナーからは「今辞めるとこの会社のみんなが困る。なんとか頑張って。そうでなければ適当な人材を紹介してくれ。」との一言でした。
小さい会社でもう誰にも頼ることができないと思い、「無断で辞めてしまおうか」とも思いましたが、新しく入ったアルバイトの子から「私にとって店長は店長だけです」と言われたことで、私が思う店長像に自分が劣って居ても構わないんだと自信がつきました。その後その百貨店からは撤退しましたが別の場所での店舗立ち上げに、改めて店長として携わる経験をしました。
仕事に対して思ったやりがいのこと
様々な経験をしましたが、ここで働いていてよかったと思うこともたくさんありました。店長職を任されたことや、新店舗立ち上げに伴う経験は、他の会社では決してできなかったことだと思います。
作家もののジュエリー、アクセサリーを扱うからできること
セレクトショップということで、ヴィンテージを意識したものやシンプルなものなど様々なジュエリー・アクセサリーを幅広く展開していることで、いろんな層のお客様と関わることができました。
自社ブランドだけでは種類がたくさんあってもデザインに偏りがあったり、コンセプトに共感できないと購入しないため、購入層にある程度の偏りが生まれてしまうことがあると思いますが、世代やファッションテイストを問わず、お客様のニーズにあった商品の提案ができるということにやりがいを感じていました。
いろんなデザインの商品があるとお客様も早急に店から立ち去るということをしないですし、作家ものということでアクセサリーを普段つけない方にも興味を持ってもらえるようなディスプレイを心がけることで身につけるものの良さというのを感じていただけることはとても楽しかったです。
また、アクセサリーをつけ慣れている方にもエッジの効いたデザインのアクセサリーを提案したり、服のようにコーディネート提案をすることもありました。
デザイナーとの距離が近いということ
そして、もう一つよかったと思うことが製作者やデザイナーとの距離が近いということです。
販売職とデザイナー職、職人は一つの会社にいてもあまり関わることがない職種同士です。そのため、コンセプトやデザインのこだわりなどは書面、または、エリアマネージャーから伝え聞くといった形であることが多いと思われます。
セレクトショップも規模によりますが、デザイナーの来店イベントなども多く、個人で行なっているブランドなどは営業兼デザイナー兼営業といった形をとっていることもあるため、直接関われる機会は自然と多くなるのです。
店長職についていた時はもちろん、そうでないときにもこのメリットの大きさをとても感じていました。デザイナーの製作秘話やプライベートなどの話はより商品への関心を高め、より愛着を持つことで長年大切に寄り添うジュエリー・アクセサリーへ昇華できるということは、「想いをのせることができる装身具」をと考えていた私の夢を叶えることでした。
ジュエリー・アクセサリーの販売に携わりたいすべての人へ
もし、あなたが男性であれば、アパレルの販売職と比べて男女比は圧倒的に女性の比率が高いです。男性が身につけるシルバーアクセサリーのブランドなどを除いて、基本的に日本ではまだまだジュエリー・アクセサリーは「女性のもの」という考えが根強くあります。
というのも、日本で真珠を除く今のジュエリー・アクセサリーの歴史は近代に入ってからと、他の先進国に比べて浅いからです。
他国ではもともとジュエリーは男性が権威を示すものとしての役割を持つ時代もあったため、装身具を纏うことに男女ともに違和感を持たないことも日本とは違う点です。
そのことを考えると、購入者も必然と女性の割合が多くなり、ジュエリー・アクセサリーのセレクトショップのブランドも男性向けは少なく、あってもユニセックスなデザインのものを男性に薦めることの割合が多いと思われます。
男性でジュエリー・アクセサリーの販売職を目指す方はその点を踏まえて就職に望むことが現時点では必要かと思います。対女性に対しての接客方法など、性別が異なることを有効にあなたにしかできないスタイルを確立してファンを増やして下さい。割合が低いからこそ、差別化を測ることができます。
上記でも述べた通り、「個」がみられるセレクトショップという場では、きっとその差異も持ち味に変えることができるのです。もちろん時代が変わるにつれて、ジュエリーへの関心も変わります。ファッションや様々な文化的要因と関わりを持つ装身具だからこそ、新しい知識の獲得は欠かせませんね。
オシャレであることの考え方
身に纏うものであるからこそ、ジュエリー・アクセサリーの販売員にはオシャレさが求められます。
オシャレと言ってもただ流行を追うことだけが全てではなく、一番意識すべきことは「ジュエリー・アクセサリーが魅力的に映るかどうか」、また、ショップの雰囲気によってもモノトーンで統一するか、カラーを活かすかが異なってきます。
購入層に近い格好をして親近感を得ることも、力を入れたいブランドを意識したバランスも「オシャレ」であることにつながります。
しかし、そのオシャレは独りよがりであっては決して意味を成しません。何度もいうようですが、「商品が魅力的に見えるオシャレ」が重要なのです。あなたらしさが前面に出すぎると「個性的な店員さん」となり、商品はそのあとについてくるものになってしまいます。
そのスタンスで成功することもありますが、やはりそういった店員さんはショップの雰囲気や商品とあっているのであって、客観性やトータルで見た個性のバランスは欠かせないものであると考えています。不快感がないか、演出したいイメージが叶っているか。想像力は「オシャレ」と密接に結びついているのです。
そして、清潔感は最重要視するべきです。扱う商品が高額になればなるほど、あなたの見た目が商品を購入するか?この店で購入して良いものか?という判断にダイレクトに結びつきます。
服はシワが寄っていないか、靴がボロボロになっていないか、高額なものを身につけなくとも良いので身だしなみには心を配って下さい。髪をセットしない状態で店頭に立っていても魅力的に映らないことは想像に容易いはずです。
得意なブランド、テイストを持つこと
セレクトショップのようにたくさんのブランドがあると、好みのブランド、そうでもないブランド、正直にいってしまえばダサいと感じるブランドもあるかと思います。
ここで重要なのが、全てのブランドを満遍なく販売することは難しいということです。
好きだなと感じたり、これだったら○パーセントの確率で販売できる!というブランド、商品を一つ持つことで接客に張りが出るのです。
しかし、それは自分の好きなブランドばかりをお客様におすすめするということではありません。自分の好みでないブランドでも、お客様から望まれればおすすめしなければなりません。好きなブランドはオススメしやすく言葉もスラスラ出てくることは当たり前なのです。好きなブランドをオススメする熱量とそうでないブランドの差をお客様に感じさせないように心がけるのが販売員であり、お客様のことを一番に考えることがお客様の利益になり、会社の利益になり、あなたのためになります。場合によっては、苦手なブランドは得意にしている他の同僚の助けを求めても良いのです。臨機応変に対応できることはお客様とブランドを繋ぐ仲介役である「販売員」に一番求められることかもしれませんね。
まとめ
どの職種にも言えることですが、先を見据えた「ヴィジョン」を持つことが、希望職種に対しての意識を変えることにつながります。
販売員は立ち仕事ということで体力も必要なのはもちろんですが、それ以上に想像力が重要な仕事です。「モノを売ること」だけにとどまらないクリエイティブな仕事でジュエリー・アクセサリー業界を変えていって下さいね。
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