近年、飛行機に乗らずにマイルを貯める「陸マイラー(りくまいらー/おかまいらー)」と呼ばれる人たちが一部で話題になっています。

陸マイラーになれば、飛行機に乗るよりもずっと効率的にマイルを貯められます
貯めたマイルを使えば、海外旅行の航空券を実質無料で購入することも可能です。

今回は陸マイラーになりたいという方のために、基本知識やマイルの貯め方などについて、徹底解説していきます。

陸マイラーとは、飛行機に乗らずにマイルを貯める人

マイルとは、航空券を購入することで、ANAやJALなどの航空会社からもらえるポイントのようなものです。
しかしマイルを貯める方法は、何も飛行機に乗ることだけではありません。

飛行機に乗らずに、効率的にマイルを貯める方法もあるのです。
飛行機に乗る以外の方法を使ってマイルを貯めている人たちは、陸マイラーと呼ばれています。

では次から、具体的にマイルを貯める方法について説明していきましょう。

マイルを貯める3つの方法

マイルを貯める方法は、主に以下3つあります。

  • 航空券を購入する(飛行機に乗る)
  • クレジットカードを利用する
  • ポイントサイトを利用する

ここでは各方法について、具体的に紹介していきましょう。

航空券を購入する(飛行機に乗る)

マイルを貯めるうえで最も一般的なのが、航空券を購入する方法です。
ANAやJALのマイレージクラブに入会して、航空券を購入することで、各航空会社のマイルが貯められます。

ANAやJALでは、以下の式で獲得マイルが決まります。

「搭乗区間の基本マイル×積算率」

「搭乗区間の基本マイル」は、出発地から到着地までの区間ごとに、それぞれ定められています。
例えば、ANAやJALの東京から札幌までの区間の基本マイルは「510」です。

積算率は、利用運賃ごとに設定されています。
国内線の場合、普通運賃は積算率100%、ANAの「旅割」や「特割」などの割引運賃は75%、ツアーなどで使われる運賃は50%になっているのが一般的です。

国際線の場合、各クラスの積算率は以下のようになっています。

  • ファーストクラス…150%
  • ビジネスクラス…125%・75%
  • エコノミークラス…100%・70%・50%・30%

※同じクラスでも、運賃によって積算率が変わります。

これらを踏まえて、ANAで羽田や成田空港から、札幌や沖縄、ハワイに行ったときの往復マイルは以下のとおりです。

積算率
出発地 行き先 100% 75% 70% 50% 30%
羽田/成田 札幌 1,020 764 714 510 306
沖縄 1,968 1,476 1,376 984 590
ハワイ 7,662 5,362 3,830 2,298

※国際線はエコノミークラスを利用した場合

このように、東京からハワイに行った場合、積算率が100%なら7,662マイル、積算率が50%なら3,830マイルがもらえます。
ただし、この獲得マイル数は航空券の値段を考えると、決してお得とは言えません。

このあと紹介する方法なら、お金をかけずに、これ以上のマイルを獲得できます

クレジットカードを利用する

マイルを貯める2つ目の方法は、ANAやJALなどの航空会社系のクレジットカードを利用する方法です。
こうしたクレジットカードでは、支払いに利用した金額に応じてマイルが貯まります

マイルの還元率は、カードのグレードやコースによって異なります。
例えば、ANAカードのグレードごとのマイル還元率は、以下のとおりです。

【ANAカード】

  • 一般カード…0.5% or 1%
  • ワイドカード…0.5% or 1%
  • ゴールドカード…1%
  • プレミアム…1% or 1.5%

一般カード」と「ワイドカード」には、以下2つのコースがあります。

  • 10マイルコース(マイル還元率1%)…1,000円=1ポイント=10マイル
  • 5マイルコース(マイル還元率0.5%)…1,000円=1ポイント=5マイル

10マイルコースなら、マイルの還元率は1%になりますが、カードの年会費とは別に、マイル交換手数料が年間税抜5,000円、もしくは6,000円かかります。
(年間手数料は、国際ブランドによって異なります)

5マイルコースなら、交換手数料はかかりません。

「ゴールドカード」の還元率は、一律1%です。
「プレミアム」は国際ブランドによって、1%のものと1.5%のものがあります。

マイル還元率が1%なら、クレジットカードで10万円の支払いをした場合、1,000マイルがもらえる計算です。
還元率は決して高くありませんが、電気や水道などの公共料金や、普段の買い物の支払いにクレジットカードを使うようにすれば、無理なく少しずつポイントを貯められます。

ポイントサイトを利用する

ここまで紹介した2つの方法は、どちらもマイルをたくさん貯めるには不向きだと言えます。
航空券を購入する機会が多い人は限られているでしょうし、クレジットカードも還元率が低いので、マイルを貯めるのには時間がかかってしまいます。

そこで一番おすすめなのが、3つ目の「ポイントサイト」を利用する方法です。
ポイントサイトとは、そのサイトを経由して商品を購入したり、サービスに申し込んだりするとポイントがもらえるサイトです。

例えば、楽天市場で商品を購入した場合、楽天スーパーポイントがもらえます。
これと同じで、ポイントサイト経由で商品を購入すると、そのサイト独自のポイントがもらえるのです。

このときもらったポイントは、別のポイントサイトのポイントと交換できます。
そして複数のポイントサイトを経由することで、最終的にANAやJALのマイルに交換できるのです。
ポイントサイトで得たポイントをマイルに交換する具体的な方法は、後ほど詳しく説明します。

ポイントサイトでのポイントの付与形式は、以下2タイプあります。

  • 購入金額の数%がもらえるタイプ
  • 決まったポイント数がもらえるタイプ

購入金額の数%がもらえるタイプ

購入金額の数%がもらえるのは、ネットショップで商品を購入する形式の案件に多くなっています。
各ネットショップでは、ポイントサイトを経由して商品を購入したときのポイント還元率が決まっています。

例えば、ポイントサイトの「moppy(モッピー)」や「Happi+(ハピタス)」には楽天市場の案件があり、ポイント還元率は1%です。
例えばmoppyやHappi+を使って、楽天市場で10,000円の商品を購入した場合、100ポイントがもらえます。

購入金額の数%がもらえるタイプの案件の場合、還元率が低いので、あまり効率的にポイントを貯められません
とはいえ、ふつうにネットショッピングをするよりはずっとお得なので、積極的に活用するようにしましょう。

決まったポイント数がもらえるタイプ

ポイントを効率良く貯めるのにおすすめなのは、決まったポイント数がもらえるタイプです。
決まったポイント数がもらえるのは、サービスに申し込む形式の案件に多くなっています。

こちらは案件によって、もらえるポイント数がそれぞれ決まっています。
例えば、moppyには2019年7月時点で「ホットヨガスタジオLAVA」の案件があり、ここから入会申し込みをした場合、もらえるポイントは10,000ポイントです。

ポイントサイトで申し込めるサービスには、主に以下のようなものがあります。

  • クレジットカードの申し込み
  • ネット銀行の口座開設
  • 証券口座の開設
  • 不動産投資の無料面談

これらの案件は無料で利用できるものも多いうえ、数千~1万以上のポイントがもらえるので特におすすめです。

こうした高額案件に申し込んで、ポイントサイトを上手く活用すれば、飛行機に乗るよりずっとお得にマイルを貯められます。

 

陸マイラーが登録すべきポイントサイト

国内に、ポイントサイトは非常にたくさん存在しています。
そのため、これから陸マイラーになりたいという人は、どのポイントサイトに登録すればいいか分からないはずです。

ここでは、これから陸マイラーになりたいという人が最初に登録すべきポイントサイトを2つ紹介していきます。

モッピー

モッピーは、複数のポイントサイトを経由して、ポイントをANAマイルにもJALマイルにも交換できます。
モッピーで獲得したポイントは、それぞれ以下の高レートでマイルに還元できます。

  • ANAマイル…最高75%
  • JALマイル…最高実質80%(キャンペーン適用時)

モッピーは、「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」と、国内の主要な3つのネットショップ全てと提携しています。
ポイント還元率は楽天市場とYahoo!ショッピングが1%、Amazonのみ0.5%です。

またモッピーには、クレジットカードなど、獲得ポイント数が高い案件もたくさんあります。

初心者陸マイラーが真っ先に登録すべき、ポイントサイトだと言えるでしょう。

ハピタス

ハピタスもモッピー同様、複数のポイントサイトを経由することで、ポイントをANAマイルにもJALマイルにも交換できます。
それぞれの交換レートは、以下のとおりです。

  • ANAマイル…最高75%
  • JALマイル…最高50%

ハピタスもANAマイルに交換する際の最高レートは75%ですが、JALマイルに交換する際の最高レートは50%となっています。
そのため、JALマイルを貯めたいという人にはハピタスよりモッピーの方がおすすめです。

ハピタスにはAmazonの案件はありませんが、楽天市場とYahoo!ショッピングと提携しています。
ポイント還元率は、どちらもモッピーと同じ1%です。

ハピタスも、クレジットカードなどの高額案件が多数用意されています。

 

モッピーやハピタスのポイントをマイルに交換するまでに経由するポイントサイト

先ほども説明したとおり、モッピーやハピタスで獲得したポイントは、複数のポイントサイトやポイントプログラムを経由することでマイルに交換できます

モッピーやハピタスのポイントをマイルに交換するまでに経由するポイントサイトやポイントプログラムには、主に以下のものがあります。

【ポイントサイト】

  • ドットマネー
  • PeX

【ポイントプログラム】

  • TOKYU POINT
  • nimoca

モッピーやハピタスのポイントをマイルに交換するにあたって、これら全てに登録する必要はありません。

モッピーやハピタスのポイントをANAやJALのマイルに交換するまでには、複数のルートがあります。

この複数のルートのうち、使用するものを決めて、そのルートを使うときに経由するポイントサイトにだけ登録しておけば問題はありません。
では次からモッピーやハピタスのポイントをANAやJALのマイルに交換するためのルートについて紹介していきましょう。

 

モッピーやハピタスのポイントをANAマイルに変える手順

2019年12月27日、モッピーやハピタスのポイントを81%の高レートでANAマイルに交換できる「ソラチカルート」が閉鎖しました。
ソラチカルートの閉鎖により、現在モッピーやハピタスのポイントをANAマイルに高レートで交換できるルートは以下2つとなっています。

  • TOKYUルート…交換レート75%
  • nimocaルート…交換レート70%

ここでは、この2つのルートについて、それぞれ説明していきます。

【交換レート75%】TOKYUルート

ソラチカルートが閉鎖した今、モッピーやハピタスのポイントを最も高レートでANAマイルに交換できるのが、「TOKYUルート」です。
以下のルートを使えば、モッピーとハピタス両方から、交換レート75%でポイントをANAマイルに交換できます

【TOKYUルート】

モッピーとハピタスは、どちらも交換レート100%で「ドットマネー」のポイントに交換できます。
ドットマネーのポイントは、交換レート100%で「TOKYU POINT(トーキュー・ポイント)」に交換可能です。

TOKYU POINTは、東急百貨店や東急ハンズでおなじみの「東急グループ」のポイントサービスです。
TOKYU POINTはANAマイルに交換可能で、通常の交換レートは50%となっています。

しかしANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカード」のみ、TOKYU POINTを交換レート75%でANAマイルに交換可能です。
この場合、モッピーやハピタスからANAマイルへの最終的な交換レートも75%になります。

TOKYUルートを使うには、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカードが必要です。
これから陸マイラーになるという人は、必ず発行しておきましょう。

【交換レート70%】nimocaルート

TOKYUルートに次いで交換レートが高いのが、「nimocaルート」です。
以下のルートを使えば、ハピタスのポイントを交換レート70%で交換できます

【nimocaルート】

ハピタスのポイントは、ポイントサイトの「PeX(ペックス)」のポイントに、PeXのポイントは「nimocaポイント」に等価交換できます。
nimoca(ニモカ)」は九州で使われている交通系ICカードで、nimocaポイントはそのポイントです。

nimocaポイントは、ANAマイルに交換レート70%で交換できます。
nimocaルートを使った場合、ハピタスからANAマイルへの最終的な交換レートも70%です。

nimocaルートを使うには、ANA VISAのクレジットカード「ANA VISA nimocaカード」が必要です。
nimocaルートを利用したいという人は、発行しておきましょう。

ただしnimocaポイントは、専用のポイント交換機でしかANAマイルに交換できません
さらにポイント交換機は、九州と函館にしかありません。
そのため、九州や函館に在住しているか、よく行くという人以外は、nimocaルートを使うのは難しいと言えるでしょう。

モッピーやハピタスのポイントをJALマイルに変える手順

ANAマイルに続いて、JALマイルへの交換方法についても見ていきましょう。

ANAマイルへの交換は、JALマイルに比べて経由するポイントサイトが少なく、比較的簡単です。
ただし、ポイントサイトからの交換レートはJALマイルのほうが低くなっています

ここではモッピーとハピタス、それぞれのJALマイルへの交換方法を紹介していきます。

【還元率50~80%】モッピーからJALマイル

モッピーからJALマイルへは、ポイントサイトを経由せず、直接交換できます。

モッピーからJALマイルへの交換レートは、通常50%です。
しかしモッピーでは2019年7月時点で、JALマイルへの交換レートが実質80%になるキャンペーンを実施しています。

これはモッピーで12,000ポイントをJALマイルに交換した場合、特定の条件をクリアすれば、実質的な交換レートが80%になるというものです。
このキャンペーンを適用させるための条件は、以下の2点です。

  • 「POINT WALLET VISA PREPAID」を持っている
  • ドリームキャンペーンの対象広告に申し込んで、合計15,000ポイント以上を獲得する

POINT WALLET VISA PREPAID」は、moppy公式のプリペイドカードです。
持っていなくても、新規発行することでキャンペーンの適用条件を満たせます。

2つ目の条件の15,000ポイントは、月ごとのカウントとなります。
月をまたいだ場合、先月のドリームキャンペーンの対象広告で貯めたポイントは反映されません。

【還元率50%】ハピタスからJALマイル

ハピタスのポイントは、以下のルートでJALマイルに交換できます。

ハピタスからドットマネーへは交換レート100%でポイントを交換でき、ドットマネーのポイントは交換レート50%でJALマイルに交換できます。
最終的な交換レートは、こちらも50%です。

 

まとめ

マイルを貯める方法は、主に以下3つあります。

  • 航空券を購入する(飛行機に乗る)
  • クレジットカードを利用する
  • ポイントサイトを利用する

これらのうち、クレジットカードやポイントサイトを利用してマイルを貯める人が陸マイラーです。
効率的にマイルを貯めるうえでは、特にポイントサイトの利用が鍵になります。

ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換するルートは複数ありますが、まずは1つのルートに絞って、マイルを交換するようにするといいでしょう。
特におすすめなのは、モッピーやハピタスのポイントを交換レート75%でANAマイルに交換できるTOKYUルートです。

これから陸マイラーになるという方は、まずはこのルートに必要なANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカードに申し込むといいでしょう。