陸マイラーが効率的にマイルを貯めるうえで、クレジットカードは必須です。
しかしクレジットカードであれば、なんでもいいというわけではありません。
なぜならクレジットカードには、マイルを貯めやすいものから、貯めにくいものまであるからです。
初心者陸マイラーの方は、マイルを効率的に貯めるうえでおすすめのカードがどれなのか分からないはずです。
そこで今回はそんな方のために、陸マイラーにおすすめのクレジットカード3つを紹介していきます。
陸マイラーにクレジットカードが必須な理由
おすすめのクレジットカードを紹介する前に、なぜ陸マイラーにとってクレジットカードが必須なのか、その理由について説明していきましょう。
陸マイラーにクレジットカードが必須な理由は、主に以下2つあります。
- クレジットカードを利用することで、マイルに交換可能なポイントが貯まるから
- クレジットカードがないと、ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに高レートで交換できないから
ここでは、これらの理由について説明していきます。
クレジットカードでマイルが貯まる
クレジットカードを利用すると、利用額に応じて、各カード会社のポイントプログラムのポイントが貯まります。
このとき貯まったポイントは、後からマイルに交換できます。
つまり、クレジットカードを支払いに利用するだけで、実質的にマイルが貯まっていくのです。
マイルの還元率はクレジットカードによって異なりますが、1%くらいが一般的です。
還元率が高いクレジットカードは、年会費も高くなっているので注意しましょう。
還元率1%のクレジットカードの場合、1,000円の支払いをすることで10マイル分のポイントが貯まります。
還元率は決して高くありませんが、日々の支払いをクレジットカードに集約すれば、効率的にマイルを貯められます。
クレジットカードがないとポイントをマイルに交換できない
マイルを効率的に貯める方法として一番おすすめなのが、「ポイントサイト」を利用することです。
ポイントサイトには、様々な広告案件が用意されています。
こうした広告案件を経由して、商品を購入したり、サービスに申し込んだりすると、そのポイントサイトのポイントがもらえます。
そしてこのポイントは、複数のポイントサイトを経由することでマイルに交換できるのです。
ポイントサイトのポイントをマイルに交換するときのレートは、どのルートを通ったかによって異なります。
(ルートとは、「ポイントサイトA→ポイントサイトB→ポイントサイトC→ANAマイル」のようなもの)
ポイントサイトのポイントをANAマイルに最高レートで交換するには、あるクレジットカードが必要です。
そのため陸マイラーは、そのクレジットカードを所有しておく必要があります。
では、そのクレジットカードとは、どのカードを指すのでしょうか?
次から、そのカードを含めた、陸マイラーにおすすめなクレジットカードについて紹介していきます。
陸マイラーが持っておくべきクレジットカードは?
陸マイラーにおすすめのクレジットカードは、以下3つです。
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA nimocaカード(※九州か函館の人のみ)
- ANA VISAワイドゴールドカード or ANAマスターワイドゴールドカード
「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」は、ポイントサイトで獲得したポイントを、最高レートでANAマイルに交換するのに必要なカードです。
これから陸マイラーになるという人は、必ず申し込んでおきましょう。
「ANA VISA nimocaカード」は、九州や函館に在住しているか、よく行くという人におすすめのクレジットカードです。
この条件に当てはまらない人は、スルーしても問題ありません。
「ANA VISAワイドゴールドカード」と「ANAマスターワイドゴールドカード」は、どちらも年会費がお得な、ANAのゴールドカードです。
ゴールドカードが欲しいという人には、この2枚のうちのどちらかがおすすめです。
では次から、これらのクレジットカードの機能や情報、陸マイラーにとってどんなメリットをもたらすかについて、一つずつ説明していきましょう。
おすすめのクレジットカード①ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
陸マイラーに特におすすめなクレジットカードは、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードです。
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードは、以下5つの機能が搭載されたクレジットカードです。
- ANAマイレージクラブ
- TOKYU POINT
- PASMO
- 定期券
- クレジットカード
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードでは、以下3つのポイントを貯められます。
- ANAマイル
- TOKYU POINT
- ワールドプレゼント
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードで航空券を購入すれば、通常もらえるマイルとは別に、割増マイル(フライトボーナス)がもらえます。
「TOKYU POINT(トーキュー・ポイント)」は、東急百貨店や東急電鉄(東京急行電鉄)などでおなじみの東急グループが運営しているポイントサービスです。
東急グループの店など、TOKYU POINTの加盟店で買い物をすることで、TOKYU POINTが貯められます。
またTOKYU POINTは、直接ANAマイルに交換できます。
「ワールドプレゼント」は、三井住友カードのポイントプログラムです。
クレジットカードの使用額に応じて、ワールドプレゼントのポイントが付与されます。
もちろんこのポイントも、マイルに交換可能です。
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの基本情報
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの基本情報は、以下のとおりです。
年会費 | 本カード | 2,000円(初年度無料) |
家族カード | 1,000円(初年度無料) | |
ボーナスマイル | 入会時・継続時 | 1,000マイル |
フライトボーナス | 10% | |
ポイント還元率 | 1,000円=1ポイント | |
マイル還元率 | 10マイルコース | 1ポイント=10マイル |
5マイルコース | 1ポイント=5マイル | |
ボーナスマイル | 1ポイント=3マイル |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの年会費は税抜2,000円で、初年度は年会費無料です。
申込み時と継続時(年)には、ボーナスマイルとして1,000マイルがもらえます。
航空券購入時にもらえるフライトボーナスは、通常マイルの10%です。
カードを支払いに利用したときに付与されるポイントは、1,000円につき1ポイントです。
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードには以下2つのコースがあり、どちらを選ぶかによって、マイルの還元率が異なります。
- 10マイルコース…1ポイント10マイル
- 5マイルコース…1ポイント5マイル
10マイルコースの場合、1ポイントを10マイルに交換できます。
この場合、「1,000円=1ポイント=10マイル」になるので、マイルの還元率は1%です。
ただし10マイルコースを選んだ場合、ポイントをマイルに移行するのに、年間税抜6,000円の移行手数料がかかります。
5マイルコースの場合、マイル還元率は0.5%になります。
5マイルコースを選んだ場合、移行手数料はかかりません。
先ほども説明したとおり、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの年会費は税抜2,000円です。
ただし「マイ・ペイすリボ」に申込み、年1回以上カードを利用すれば、年会費が税抜751円に割引されます。
マイ・ペイすリボとは、ショッピング1回分の支払いが自動的にリボ払いになる支払い方法です。
リボ払いでは、料金を数ヶ月に分割して支払うことになるため、そのぶん金利が発生します。
TOKYUルートを利用してポイントを75%でANAマイルに交換できる
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードがあれば、「TOKYUルート」を利用して、ポイントサイトで獲得したポイントを75%のレートでANAマイルに交換できます。
これは2019年12月時点で、ポイントサイトのポイントをANAマイルに交換する全ルートのなかでも、最高のレートとなっています。
TOKYUルートの具体的なルートは、以下のとおりです。
「TOKYU POINT(トーキュー・ポイント)」をANAマイルに交換するためには、東急のクレジットカードである「TOKYU CARD(トーキュー・カード)」が必要です。
一般的なTOKYU CARDの場合、TOKYU POINTのANAマイルへの交換レートは50%にしかなりません。
しかしANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードなら、交換レートが75%になります。
TOKYU POINTには、ANAマイルに交換する際の月間交換上限はありません。
ただし「ドットマネー」からTOKYU POINTへは、月10万ポイントの交換上限があります。
おすすめのクレジットカード②ANA VISA nimocaカード
おすすめのクレジットカードの2つ目は、ANA VISA nimocaカードです。
ANA VISA nimocaカードは、以下5つの機能が搭載されたクレジットカードです。
- ANAマイル
- nimoca
- nimocaポイント
- 定期券
- クレジットカード
「nimoca(ニモカ)」とは、九州地方で利用できる交通系ICカードです。
「Suica(スイカ)」や「ICOCA(イコカ)」の九州版と説明すれば、分かりやすいでしょう。
ANA VISA nimocaカードでは、以下3つのポイントが貯められます。
- ANAマイル
- nimocaポイント
- ワールドプレゼント
ANAマイルとワールドプレゼントについては、先ほど紹介したANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードと同様です。
nimocaポイントは、nimocaのポイントプログラム、およびポイントそのものを指します。
nimocaポイントは、ANAマイルに直接交換できます。
ANA VISA nimocaカードの基本情報
ANA VISA nimocaカードの基本情報は、以下のとおりです。
年会費 | 本カード | 2,000円(初年度無料) |
家族カード | 1,000円(初年度無料) | |
ボーナスマイル | 入会時・継続時 | 1,000マイル |
フライトボーナス | 10% | |
ポイント還元率 | 1,000円=1ポイント | |
マイル還元率 | 10マイルコース | 1ポイント=10マイル |
5マイルコース | 1ポイント=5マイル | |
ボーナスマイル | 1ポイント=3マイル |
ANA VISA nimocaカードの基本的なスペックは、先ほど紹介したANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードと同じです。
コースは還元率1%の10マイルコースと、還元率0.5%の5マイルコースがあり、10マイルコースを選んだ場合の移行手数料は年間税抜6,000円、5マイルコースの移行手数料は無料です。
こちらも年会費は税抜2,000円ですが、マイ・ペイすリボに申込んで、年1回以上カードを利用すれば、年会費が税抜751円になります。
ハピタスのポイントを70%でANAマイルに交換できる
ANA VISA nimocaカードを使えば、以下の「nimocaルート」が利用できます。
nimocaルートを使えば、人気ポイントサイトの「ハピタス」のポイントを、交換レート70%でANAマイルに交換できます。
nimocaポイントはTOKYU POINT同様、ポイントの交換上限もありません。
注意!nimocaポイントはオンラインでANAマイルに交換不可
ポイントサイトやポイントプログラムのポイントは、オンラインで他のポイントサイトのポイントやANAマイルに交換可能です。
しかしnimocaポイントは、専用のポイント交換機でしかANAマイルに交換できません。
そのため、これらの場所に行く用がないのなら、ANA VISA nimocaカードは不要です。
nimocaポイントをANAマイルに交換できる交換機の設置場所は、以下のURLから確認できます。
九州か函館に住んでいて、nimocaルートを利用したいという人はチェックしておきましょう。
おすすめのクレジットカード③ANA VISAワイドゴールドカード or ANAマスターワイドゴールドカード
最後に紹介するのが、ANAのゴールドカードである、ANA VISAワイドゴールドカードとANAマスターワイドゴールドカードの2枚です。
これらは国際ブランドが違うものの、スペックは全く同じとなっています。
ANA VISAワイドゴールドカードとANAマスターワイドゴールドカードの基本情報は、以下のとおりです。
年会費 | 本カード | 14,000円 |
家族カード | 4,000円 | |
ボーナスマイル | 入会時・継続時 | 2,000マイル |
フライトボーナス | 25% | |
ポイント還元率 | 1,000円=1ポイント | |
マイル還元率 | 通常マイル | 1ポイント=10マイル |
ボーナスポイント | 1ポイント=3マイル |
ANA VISAワイドゴールドカードとANAマスターワイドゴールドカードはどちらも、年会費は14,000円です。
ボーナスマイルは入会時・継続時ともに2,000マイル、フライトボーナスは25%と、どちらもANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードやANA VISA nimocaカードより高くなっています。
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードやANA VISA nimocaカードには、10マイルコースと5マイルコースの2種類がありました。
しかし、ANAのゴールドカードにはこれらのコースがなく、マイル還元率は一律1%となっています。
ゴールドカードなら、還元率が1%でも、移行手数料は一切かかりません。
ANAのゴールドカードは他にも種類がありますが、特におすすめなのがANA VISAワイドゴールドカードとANAマスターワイドゴールドカードの2枚です。
なぜならこの2枚は、「カードご利用代金WEB明細書サービス」の利用+「マイ・ペイすリボ」の申し込み+利用で、翌年度以降の年会費が14,000円から9,500円になるからです。
ANA VISAワイドゴールドカードかANAマスターワイドゴールドカードなら、他のゴールドカードより安い年会費で、他のゴールドカードと同じメリットが享受できます。
そのため、
クレジットカードはポイントサイトからの申込みが鉄則!
ここまで、陸マイラーにおすすめのクレジットカードについて紹介してきました。
最後に、陸マイラーがクレジットカードに申し込む際の鉄則について、お話しておきましょう。
それは、クレジットカードに申し込む際は、必ずポイントサイトを経由して申し込むようにするということです。
ポイントサイトには、クレジットカードの案件がたくさんあります。
その多くは獲得ポイントが数千ポイントとなっており、なかには1万ポイントを超える案件も珍しくありません。
クレジットカードは、ポイントを獲得するうえでも、非常に重要なものなのです。
まとめ
陸マイラーにとって、クレジットカードは必須の存在だと言えます。
なぜならクレジットカードがなければ、ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換できないからです。
陸マイラーが持っておくべき、おすすめのクレジットカードは以下の3つです。
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA nimocaカード(※九州・函館の人のみ)
- ANA VISAワイドゴールドカード or ANAマスターワイドゴールドカード
特にANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードは、主要なポイントサイトのポイントを最高レートでANAマイルに交換するうえで必要です。
ANA VISA nimocaカードがあれば、nimocaルートが使えるようになります。
ポイント交換ができる九州か函館に住んでいるか、よく行くという人におすすめのクレジットカードです。
ゴールドカードが欲しいという方には、年会費を安くできるANA VISAワイドゴールドカードかANAマスターワイドゴールドカードがおすすめです。
まだこれらのクレジットカードを持っていないという方は、ぜひ早めに申し込んでおきましょう。
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